平和は訪れない!!

はおそん

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まだ始まってない!!

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些細な出来事が大きな出来事へと変わる
しかし、一つしか些細な出来事がなかったら、大きな出来事には繋がりにくい。逆に繋がったらすごいものだ。だから、何個か、あるいはたくさん些細な出来事があるからこそ、大きな出来事へと繋がら。俗に言う「塵も積もれば山となる」という言葉が相応しいでしょう
それが悪い出来事に繋がるのか、それとも良い出来事に繋がるのか、誰も分からない。自分は良い
出来事に繋がると思っても、実際は悪い出来事に繋がることがあるからだ
だから、物事をする時、される時は、注意して、何いいことに繋がらなかったと思うのならすぐにやめるのが一番良いだろう


「うわあああああん!!」
「…………」

普通に俺にとってはまずい出来事。だって、妹居るやろ?
鳴き声聞かれて、部屋に入ったらどうでもする?絶対誤解されるぞ
なので、部屋から出るわけには行かなかった。泣き止ませるために再び亜沙の元に戻る

「何泣いてんだよ」
「うぅぅ……ぅぅ!!」
「はぁ…………泣くなって、普通こんなので泣くかよ」
「ぅぅぅ……!!泣きますよ!!!先輩には分からないでしょうね!!好きな人に縁切られるのどれだけ辛いか分からないでしようね!!!うわぁぁぁぁああん!!」

なんか誰かに似てる…………あのほら、あの人
やっと議員〇なれ〇んですぅ!!
この人だこの人

「好きな人だからどうした?そんなの諦めてすぐ別の作れる」
「うぅ……ぁあ……ぅぅう!!先輩がそういう考えの持ち主とは思わなかったです!!もう嫌い!!帰って!!」

その言葉を待っていたよ

「おうよ、じゃな、もう会わないだろうけど」
「あ、まっt」

今度こそ部屋を出ていき、玄関へと向かう

「お邪魔しましたー」
「はーい、お気をつけくださーい」
「はい」

台所からの声に答え、外へと出た
もう八時近くである
そしてここから家まで約4km
遠い、もう帰りたくない

「帰っても意味無いしなぁ……どっかで泊まりたいわ」

そんなことを思いながら、家へと向かう。最近出来事が多すぎて、頭がついていけないのが現状。何がどうなっているのやらさっぱり分からなくなってきた。そして、心も体も疲れ始めてきた、何もしてないのに自然と……

気がつけば、もう家の前に着いた
無心で歩くと、時間が早く感じて、早く着くという現象が起きる
そう、俺はずっと何考えずに歩いて帰ってきた

「ただいま」
「はよ飯作れ」
「は?自分で作れ、もう今日食欲ねーし俺、部屋へ戻るわ」
「カスかよ、昔は要らないって言っても無理やり作ったくせに」
「逆に言うわ、昔お前こんなクソじゃなかった」
「こっちのセリフだわ」
「は?俺今と昔なにが違うか言ってみろよ」

正直自分でもどこがどう違うのか分からない。変わってない気がするんだよなぁ

「全体的にウザくなったわ」
「は?もっと詳しく言えよ」
「お前のことで詳しく言うとか無理、はよ部屋に戻って寝とけ」
「ちっ、お前マジで消え失せろよ」
「聞こえてんだからな?雑魚め」
「おっ、そうだな」

相手するのバカになってきたので、適当に対応して部屋へと戻った
もう疲れたのだろうか、ベッドへ横たわるってすぐに、目線が狭くなり、視界が暗くなっていった
そして力も抜け、そのまま寝てしまった





「せ~んぱい?」
「好きな人だからこそやってるんです」
「好きな人に何言われようが嫌いにはなれませんよ」
「好きな人からのプレゼントは特別なものですよ!!」
「先輩?無視しないでくださいよ、先輩!!」
「先輩!!!なんで無視するんですか!!泣きますよ!!!号泣しますからね!誤解させるからね!」
「先輩……ひどい」
「もう嫌いです…………こんなのひどいです」
「殺してあげます」




「はっ!?!?」

目が覚め、全身から汗が流れていた
悪夢だこんなの、昔の出来事が夢に出てるなんて、しかも悪い出来事…………

「……くっ!!」

何故か心の中で、もやもやし始めた

「はあ……もう7時ですか……はえーな」

もう早朝である……二人しかこの家にはいない……親が出かけてまだ一ヶ月も経っていなかった
今頃何してるんだろ?あんなことやこんなことなのかな?
それしか考えられないな
でもなぜグリーンランドなんだ?寒いだろさすがに、ホントに訳が分からんわ。旅行するならハワイとかそこら辺なのに
グリーンランドへ2ヶ月も旅行するっていうのは初めて聞いた

「もう朝作んのだりぃ」

メモ書きを置いて、支度をして、家を出た
今日もコンビニによって食べ物を買う
このままでは財布が持たないので、バイトするということも考えた。決して家のためではない、自分のためだ。家の電気代とかどうしてるのかって?そりゃ、親が残してくれた金で払ってるよ。でも今は自分のお小遣いが少ないんだよ!!だからバイトさせろ!!

「今日先生に聞いてみるか」

昨日と同じスピードで学校へ向かっていった。途中でスポットにも止まった

「おお!知也じゃねーか」
「おお、鷹木、朝の走り込みかな?」

忘れている人はいるかもしれないだろう
そして勘違いしてる人もいるだろう
この人は在京鷹木、ホモじゃない方の人である

「まあそんな感じかな、学校までの間だけだけど」
「ほう、でも凄いわ、そんなのよく続けられるよ」
「そうか?」
「そうだよ、普通はすぐに諦めるはずだ」
「ほぼ日常かになったからな、もう癖的なもんになってしまったのかもしれん」
「でもこの場合はいい癖だから良いやん」
「まあな」

ちょっとだけイライラが解消された
友達と話すと意外と心が楽になる
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「知也、お前なんか抱え込んでないか?」
「いや、大丈夫だ、何もいらない」
「ん?お前何言ってんの?なにが何もいらない?」
「あー、いや何でもないです」
「怪しいぞー、その反応。何かあれば言えよ?」
「言うよ、何かあれば俺は普通にいうよ」
「そうか。まあひとりで抱え込まないことな。俺ら友達だし」

嘘をついてしまった
何かあれば普通に言う。実際は逆である
何があっても絶対に言わない。これが俺である
例え親から言えって言われても絶対に言わない。だからいつも問題は自分で解決しに行く。もちろんその問題は自らが起こした問題である

「それじゃ、学校行こうぜ」
「おう」

一緒に向かっていった

「……………………」
「……………………」

登校あるある
二人で登校すると、何を喋ったらいいのか分からなくなり、二人共無言になる。でもその無言がとてもつらい、何か話さないと持たない

「………………」
「………………」

けど、そういう気分ではなかったので、別に無言になっても良かった
学校に着いたのは8時であった。1時間も登校で費やした、いい暇つぶしになった

「朝だからホントに人が少ないな」
「しかも8時だからな、みんなギリギリに来るもん」
「さすが俺らのクラス」

朝が始まるのは8時40分である、そして全員が揃って教室にいる時間は8時35分
遅刻する人とかいないから、今日は全員揃って朝を始めた
いつもなら誰かが遅刻する

「それじゃあ、朝は終わり、休み時間に入って」

休み時間は10分しかない、いやどこでも10分だろうけど
もう昨日の出来事でやる気ゼロになってるし、気分ガタ落ちである

「とも、どうしたよ」
「そらか……いや何でもないよ。ちょっと今日眠たくてボーッとしてるだけ」
「ホントかなぁ」
「ホンマじゃ!!あかん、疲れた、寝るか」
「あと五分しかないのに」
「目を閉じればちょっとは眠気がぶっ飛ぶからいいんだ」
「そうなのか?」
「うむ」

目を閉じ、静かに過ごした
五分だけのつもりが、本格的に眠くなってきて、そのまま寝てしまい
起きたのは昼休みだった

「これはひどい、寝すぎた」
「おまえすごいわ逆に、なんでこんな寝れるねん」
「疲れたら誰もが寝れるよ、こんなに」
「そんなもんなのかね」
「そんなもんだよ」

そして授業一切聞いてなかった俺
先生にもバレてないという……俺どんな寝方したんだ……

「で、なんか進展あった?」
「あるわけが無い」
「まじかよ」
「おおまじ……確かにあいつで間違えないけど……なんか心に引っかかる」
「ん?それはどういう?」
「自分でもよく分からないんだよ」
「これだとやばい噂流されるままだぞ」
「仕方ないんだよなぁ……」
「お前なんて言われてるか知ってる?」
「お?なんだ?」
「無理矢理自分で女の子に唾液を吐かせる鬼畜な男、略してくそ変態」
「草生えるわ、センスなさすぎかよ」
「それな、もうちょっといいのあるだろ」
「ほんまな」

自分の言われてることにチェック入れる私すごい

「まあ、なんか進展あれば報告よろしく」
「はいよ」

そのまま午後の授業を受け、放課後になった
帰宅部だから、今から部活がある
帰ることだ……正直これがしんどい、朝練もあるからな、ホントにこの部活きつい

「すみません、笠沙さんいますか」
「ん?ともか。おーーい、とも、呼んでるぞ」
「あ、待って」

だれか呼ばれたので、荷物を置い廊下へ出た

「何か用ですか?」
「はい、ちょっとこのあとここに来てもらえますか?」
「ん?どこどこ?」

知らない子だった、身長は160近くある、普通の女の子である
多分一つ下である、童顔である
写真を見せられたので、見た
そこは誰も立ち寄らなさそうな場所であった。いたとしても、深夜に立ち寄るヤンキーくらいしかいないだろう……落書きがいっぱいあるから

「そこはどこら辺にあるのかな?」
「ここら辺です」

地図を見せられ、指で場所を指してる。結構ここから離れているところである

「なるほど……一旦家に帰るけど、いいかな」
「はい、では、まだ後で」

走って去っていった
なんだったのだろうかあの子は……そして何故呼び出した……

「ヒューヒュー、ついにともがリア充になるのか!!」
「ないです」
「なったらぶっ殺すけどね」
「お前もなったら俺がぶっ殺すけどね」

じゃあ、これお互いなったらどうすんの?
殺し合い?両方ともリア充になれたのに?
やべー、これわかんねーぞ

それから家へ帰り、荷物を置いた
今朝書いたメモ書きの隣にメモ後置いてあった。妹のメモ書きだったから読みたくないが、仕方なく読んだ

「えーと、なになに……今日は友達の家で遊ぶから、晩御飯もそっちで食べるから用意しなくていい」

……なんだ、言葉遣いちゃんとしてるやん
メモ書きもひどいものだと思っよ

「今日は久しぶりの1人か……」

晩御飯の用意などをして、飯も炊いてから外出た
目指すはあの人気のない場所
ここから結構離れていたため、自転車で向かった
自転車なんて久しぶりに使った。ずっと家にいたからな、何ヶ月ぶりだろ……ちょっと錆びてきてるし

「よし、出発」

なにも迷いを持たずに目的地へと向かった
着いたのは20分後である
ホントに人が通らないところだ。さっきから一人も見当たらなかったからだ

「殺風景……とは言えないが…ここすげーな…………」

思わず感心してしまった
でもここは一応公園である、ただしちょっと不気味が悪いということで、あまり人は立ち入っていない
ここで待ち合わせをするなんて……一体何の用だが

「それにしてもおっそいなぁ、もうちょっと遅く来たらよかった」

素直に思った、10分待っても来ない
このまま帰ってやろうかなとも思ってたが、すれ違うのが怖いので、30分だけ待ってあげることにした
その間、色んなことを想定してしまう
そもそもなんで俺を呼び出したのか。俺とあの子の接点なんてゼロである、初対面だったし
…………まったくわからなかった、一体俺になんの……
考えているうちに嫌な予感がしてきた。本気で帰ろうと思った、でもそれは逃げることと等しい。ここは逃げずに、真っ向勝負で挑もうと思った
そしてしばらくすると
足音が聞こえた

「やっと来たのか…………ん、なんかおかしくねーか……」

足音が聞こえたのはいいけど
音から想定すると一人ではなかった、大勢である

「うわぁ……的中しちゃったよ嫌な予感」

命の危険を感じ、逃げようと思い、後向いて走って逃げようとした瞬間






仮面の女の子に
バットで殴られた
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