平和は訪れない!!

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2日目!!パートワン!!

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他人のために怒る
自分のために怒る
下手だから怒る
良くしたいから怒る
腹立つから怒る
他人のために怒ると笑顔が増える


怒るという感情は重要な感情の一つである。自分の意思を伝える方法として、昔から「怒る」を使って意思を伝達していた
怒るにも色んな種類がある
遊びとしての怒るもあれば、本気で怒るというのもある
ほとんどは後者の方である。なので、後者を中心とした種類をいくつかあげようと思う
まず、その怒るの理由から種類を判断する

他人が何かをやらかした時に怒る
これは一種の注意でもある。これを経験に次は失敗しないようにというメッセージが込められていると私は思う。みんな経験したことあると思う。親に怒られて腹が立った、それは自分自身が何かをやらかしたから怒られたのであって、親は決して「本気」で怒る訳ではない、注意をしているだけである

自分のミスで自分自身に怒りを感じる
これは自分のために怒っていて、上手くいかないから、下手だから怒っている状態である。そうやって怒って周りのものを壊してしまうなど、暴力的な行為に移す人もいる。この感情はあくまでも自己満足のために怒ったもので、そこまで気にしなくてもいい。次うまくすればいいんだ、今のは俺が悪くない、などの前向きな言葉や逃避などの言葉を使うと、自分への怒りが少しでも減らせる

二つの例で、四種類の怒る理由を述べたが、ほとんどの種類は前者にある
他人のために怒るというもの
怒られてる側では腹が立ち、逆に怒りたくもなるが、相手は自分のために怒っているのだと心から感じ取れていれば、それはもう立派な人間である

―――――――――――――――――――――――――――――――――


先ほどの帰路を進んでいると、捨て猫なのだろうか、道端でダンボールの中にいる。好奇心が湧いたので、自然とダンボールに近づいた

「捨て猫かなー、でも紙とかなんもないし……捨て猫なら、貰ってくださいって書いてもいいと思うんだけどなぁ」
「ミャー…」
「よーしよし、可愛いなぁ」

子猫を抱き上げ、ナデナデしてやった
なんだろ、癖なんだろうな、こういう「可哀想」な場面の生き物に遭遇すると、自然と撫でてしまう
だから誤解生むんだ!!だからポリスメンの世話になるんだ!!くそ!!なんとか出来ねーのかこれ

「んー、どうしよっかな……家で飼うわけには行かないし」

いや、決してペット禁止とかではなく。今私家出中だから、家には帰らないと決めたんだ
でもこの猫をそのまま放置するわけには行かない

「まあ、うん、あいつならいけるだろ。よーし、じゃあお家案内するねー」
「ミー」

猫を右手で抱き上げ、左手で頭をポンポンっとした
やっぱり子猫は可愛い
これぞまさに癒し!!

「妹とは百万倍違うわ」

妹は可愛いけど、顔がね
性格クソすぎてマジで消えて欲しいよ。ちょっと言いすぎたかな?
性格クソすぎてマジで死んで欲しいよ。
よし、こっちの方がいい。

「んー、今度はみんな仕事に行ってるのか」

ここら辺の住宅密集地は小さい道路しかなく、大きい道路に出るためには車を走らせないといけない。そのため、あまり人がいないのである。しかもここら辺はサラリーマンとか子供を産んだばかりの母親とかしか住んでないから、そりゃ忙しくて外に出れないわけだ

「おまけにもう昼1時……腹減ったー、急ご」

きっと今頃飯を作っているのだろう
もしかしたら外食してるかもしれんが。でもあいつの見かけの性格からして一人で外食はないか
ボッチ嫌いだもんね。勘だけど

「よし、戻ってきた……」
「ミーミー」
「よーしよし、今日からここが君のお家だよー」

アパートの前に着いた。ここは本当に古いアパート
と見せかけて
実は新築のアパートである。外見はもう何10年も経っているアパートのように見えるが、それは一種のデザインと考えた。なにせ、中身はやばいほど綺麗だもの
3階に上がり、ピンポンダッシュしてやった

「あーー、はいはい誰ですか。てかピンポンダッシュしないでください」

ドアの向こうから声が聞こえた
よし、もっとリズム早くするぜ!!

「ちょ!!壊れますからやめてください!!!」
「うぉ!?」

勢いドアが開け、ちょっとびっくりしたが、相手の方がびっくりしてた

「家間違えてますよ、ではさよなら」

勢いよくドアを閉められた
なので、再びピンポンダッシュ

「だーー!!やめろー!!!」

ドアが再び開け、顔面パンチされた

「いった!?あ、危ない猫が!!」

手から子猫が落ちそうになったので、すかさず両手で抱き抱えた

「ふぅ、危ねー、間一髪」
「で、なんですか?もしかして殴られに来たんですか?殴ってやりますよ。いえ、殺してあげます」
「そんなもんじゃないって。ほら、これ見て」
「あ、猫ちゃん可愛いぃ!!」
「ミー!ミー!」

飛び込んできたので、身をサッと横に移動した

「あ、すみません家間違えました、帰りますね」
「いえいえ!!是非上がってください!!」
「そんな訳には行きません、先ほど監禁された場所なんてもう入りたくありません」
「そんなこと言わずに!!さっさっ!!」

背中を押されて、無理矢理家に入らされた
なんだ、こいつ、ちょろいじゃん

「ミャー……」
「わぁ!!可愛いぃぃ!!もううちの子にしたいよぉ!!」
「………………」

さすがに引いた、どんだけ好きなんだよ、すりすりし過ぎだろ

「あっはー、舐めないでくすぐったいよ!!あははは!!」
「あのー……ちょっといいですかぁー」
「あ?変態はさっさと帰ってください」
「じゃあ猫返してください」
「無理です!!これはもう私の子です!!」

子猫を手で隠し、嫌々な目線で睨んでくる
ちょっと面白いので、弄ってみたいと思う

「は?返せよ」
「嫌です!!」
「返せって」

肩を掴んで子猫を取り戻そうとした
我ながら幼稚な行為である
しかも男子高校生が女子にこんなことするなんて……

「嫌です!!やめてください、暴れないでください!!猫ちゃん傷ついたらどうするんですか!!」
「返してくれれば傷つかないだろ?ほら返せ!!」

無理矢理手をこっちにやろうとしたが、なかなか手強い

「ぬぁー!!!嫌だ嫌だ!この猫ちゃんは私のー!!!」
「元々俺のだー!!」

注意、さっき拾ってきた捨て猫

「そもそもなんでうちに来たんですか!!」
「猫返してくれれば話す!」
「嫌です、どうせ逃げるんでしょ」
「ちっ、わーかったよ!!」
「ふふ、そうするといいです。笠沙さんは分かってますね」

もう知ってる人は知ってるかもしれないだろう
俺は今、さっき監禁された人の部屋にいる。なんだって、現地点てわ1番都合いいのここしかないと思ったし、しかもこいつも学校休んでるから、もうこいつの家しかいないと思って来た

「家に帰りたくなかったからだよ」
「は?」
「だから、家に帰りたくなかったから、ここに来たんだ」
「なんでここなんですか」
「そりゃ、都合いいし」
「意味わかりません」
「分からなかったらそれでいいんだ!!」
「むぅー、私は嫌ですけどね」
「そこをなんとか」
「んー、猫ちゃんに感謝しなさい、仕方なくここに居てもいいです」
「よしゃ!!じゃあ一週間頼むぜ!!」
「いえいえ、こちらこ……え、一週間……」
「うん、一週間」
「ふざけないでください、私にも学校があります」
「私にはありません」
「は?なんでですか」
「さっきインフルエンザかかったって先生に言ったし」
「は?仮病でも使っていいものとダメなものあるでしょ」
「いいんだよ、後期のインフルエンザということで」
「さすが笠沙さん、やることが意味不明ですね」
「俺の両親と妹よりマシや」
「妹いたんですか」
「あ、知らなかったか、そういや。てっきり調べてるかと」
「そんな細かくまで変態のこと調べませんので」
「さっきから俺への態度酷くなってないか?」
「気のせいです、きっと」
「今すぐ猫返してもらおうか」
「無理です!!私の猫です!」
「ミーー!!」
「ほら!猫ちゃんもそう言ってます!」
「違うよ、お前力入れすぎなんだよ、嫌がってるだろ」
「え!?」
「ほら貸せ」

無理矢理奪い取り、子猫の頭を撫でた

「こうやって優しくしないと」
「ミャー」
「あ、喜んでる……」
「ふっ、お前には猫を飼う資格はないようだな!!ふははは!!」
「ぬ!!そんなことないもん!!ずっと飼いたかったし!!勉強もしてるもん!!」
「なんだ、可愛いとこあるじゃん」
「な!?ば、バカにしてんのかー!!!」
「してねーよ、顔真っ赤だから洗ってこい」
「っ~~~!?!?」

女子って、可愛いって言われるとこんなに恥ずかしがるか?違うよな、普通だよな
だって、妹のことこの前可愛いって言ったら殴られたし。おかしいなぁ、なんでだろ

「まあ、ついでに陽向のことについても考えたいしな……頼む!一週間だけだ!!」
「…………仕方ないですね……いいですよ、それであれば」
「ありがたやー!!!」
「でもいいんですか、私は笠沙さんに殺意持ってますよ?いつ殺されるかわからないんですよ?」
「お前がそんなことをするやつとは思えんからな」
「なぜですか、チェーンソーで足切ろうとしたのに」
「あれは怖かった」
「ふふふ、じゃあ後でもう1回」
「勘弁」

自然と時間が経っていく
こうやって、会話で時間を過ごすのも悪くないと思った。一種の心の回復だ

「あ、思ったんだけどさ」
「はい、なんでしょう」
「お前と亜沙ってどういう関係?」
「いえ、ごく普通の友達ですが」
「同じ中学?」
「はい」
「え」
「ふふふ、すみません、実は前々から笠沙さんのこと知ってましたよ」
「だよね。いやー、まさか同じ中学だったとは」
「直接会ったことないですけどね。陽向ちゃんにウザイほど笠沙さんの話を聞かされましたよ」
「どんだけ話してたんだよあいつマジで」
「仕方ないですよ、中一で書いた作文のテーマ、大切な人でも、笠沙さんのこと書いてましたし」
「両親のこと書けよあいつ」
「………………そうですよね、私もそう思いました」
「まあ、あいつのことだ、うん」

ヤンデレにならないだけ良かった
現実のヤンデレはマジで要らないです、2次元だけでいいです。
もしも現実にヤンデレいたら、もうやばいからね……学校生活普通に送れないし、生活も妨げられるからね
考えただけでも寒気が

「それで、どうやって陽向ちゃんと仲直りするんですか?」
「ん?しないよ?」
「え」
「俺はどうしたらあいつと離れられるか考えてる」
「………と……い…な……かっ!!」
「ん?ごめん、聞こえなかっ」
「何も陽向ちゃんのことわかってないじゃないですか!!」
「いや、別にそんなに……」
「陽向ちゃんがあんなに必死だと言うのに!!笠沙さんはなにも考えてあげずに!!」
「考えてるよ、一応」
「何をですか!!その態度のどこが考えてるんですか!!」

ちょっとその怒り方嫌い
逆ギレしそう

「俺とあいつは釣り合わねーよ、俺とは違いもっと別の人を選んだ方がいいんだ」
「私も言いましたよそれ!!陽向ちゃん笑顔で
いや
って返ってきましたよ!!もうなんなんだよチキショー!!」

あれ、口調が……こいつは怒ってるのか?なんで今声真似で「いや」って言った?
もうこの子の性格わかんなくなっちゃった!

「あらあら……じゃあもっと別の方法を考えないと」
「私も考えないと」
「なんでお前も考えるんだよ、お前なんなんだよ、どっちの味方だよ」
「もちのろん、陽向ちゃんです」
「じゃあなんでだよ」
「ただ単に、陽向ちゃんと変態は釣り合わないし、離してやりたいだけです」
「なんか傷ついたけど、それはありがたい」
「いえいえ」

一緒に考えてくれるのは嬉しいよ?超絶嬉しいけど、なんか違う
なんか悪口言われてるみたいで腹が立つ
この子嫌い!!

「やっぱり猫ちゃんかわいいですね、寝顔すごいかわいいです」
「そんなに猫好きなのか?」
「はい!それはもう!」
「ほえー、なるほどなぁ」
「なんですか、子どもぽいって思ってるでしょ!」
「いや、別に。俺も猫好きだし、合うなぁって」
「うわ、猫嫌いになろっかなー……」
「あかん、今のはダメージでかい」

地味に心に刺さる言葉
言葉ってすごいね!!人をどん底まで突き落とせるもの!!
でも罵倒の言葉で人を喜ばせれるんだよね!!本当に言葉って
すごーーい!!

「さっきから物色し過ぎですよ」
「うん、腹減ったからなんかないかなーって」
「…………」
「……ごめん」
「いいですよ……なんか作りましょうか」
「お!いいのか!!」
「すべて金払って貰います」
「分かってるよ。頼むよ!なんでもいいぜ!」
「はいはい」

おおおお!!まさかこんなにあっさり作ってくれるとは!!
さすがはツンデレ!!
この子ツンデレ要素あるよ!!有りまくりだよ!!洗脳していかないと
あ、ちょっとお巡りさんなんで手錠かけてるんですか、やめてくださいよ。、ちょっ!!引っ張らないでください!!
もう洗脳しません!!



「そういや、名前聞いてなかったな。なんて呼べばいいか分からないし」

ずいぶん時間経ってるしね、しかも一週間お世話になるから、名前は知っておかないと

「………………」
「なんだよ、教えてくれよ」
「………………」
「えぇ……黙るなよ。ほら、一週間世話になるんだしさ、なんて呼べばいいか分からないし」
「………………」

訪れる静寂
まるで俺が悪いみたいだからやめて欲しいな!!
そして、彼女は振り向き、笑顔で言った



冬刖潤夏とうげつうるかです、ウルカって呼んでくださいね





知也先輩」
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