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笑顔ってこわーい!!
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不吉も不幸もまだまだ足りない
もっと更なる不吉を、もっと更なる不幸を
そうでないと、最高の幸せは掴み取れない
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
知り合って1週間も経たない相手と親しくなれるのだろうか
普通の人ならば、それはとても難しいことである。人間というのは、ある経過してからでないと人と親しくなれない、1週間では足りないわけだ
だけど、俺と冬刖は違った
2日目で仲良くなっているし、親しくもなっている。異例である
その原因は中学校の時に会ったからかもしれないが、それでもこんなに早くは親しくはなれない
結論
こいつにはサキュバスの能力を持っている。
サキュバスの催淫効果にかかっているんだ僕は、そうだ、そうに違いない。でないとこんなに近くにまで近づくことできない
俺何言ってんだいきなり
「それで……長日ちゃんどうするんですか、言うんですか?」
「いや、言ったら俺の生命の危機が」
「なんでですか、関係ないじゃないですか」
「いや…………君にはまだ早いかな……」
「まだ早いって、知也先輩まさか…………!?」
「なんだ?まさかなに」
「(自主規制)」
「ないです」
「え……」
「お前って意外とこんなこと知ってるんだな、ビッチだな」
「な、ななななな!?」
「おうおう、可愛い顔しやがって」
「っ!?」
「おうおう、真っ赤やん」
「と、知也先輩は誰が好きかはっきりしてくださいよ!」
「は?」
「だ、だから……!!」
「絶対なんか勘違いしてるなお前?」
「え」
「そもそも君の言い方すると、俺がまるで2人が好きみたいなことになる。この状態からすると、君が思う俺の好きな人は華那ちゃんともう1人」
「な、そこまで察しなくてもいいじゃないですか」
「まあ聞け、もう1人が冬刖ということだろ?」
「………………」
「そして君がこんなことを聞いたのは理由はたった一つ、それは」
「もう言わないでください!!こっちが恥ずかしいです!!」
「なんでだよ」
「っ!?あ、あ、ああああ顎クイはせこいです!」
「逃げんなよ、俺は冬刖のことが好きだぞ?」
「っ~~~!?」
「な?俺は冬刖のことが好きだぞ?華那ちゃんのことなんてただの幼馴染だって」
「…………ホントですか」
もう意地悪はやめよう
なんか怖いから、やめよう
よし、やめる
「うっそぴょーーん!!引っかかったな!!!」
「……………………」
「いやぁ!!こういうのやってみたかったんだよ!!ちなみに俺は好きな人なんていませーーん!冬刖はただの癒し!」
「……………………」
「あ、」
口を滑ってしまった。思わず本音が
いや、でも冬刖は癒しなんだ!すごい癒しなんだ!!可愛すぎて心ぴょんぴょんするもん!!
「ごめんな冬刖!てかそんな顔すんなよ、睨むなよ、可愛い顔台無しだよ、おいなんで近づいてんの、おいおいおい、なんで拳なの、あれ、なんか殺意感じるよ!!ねー!!ねー!!ぎゃあああああ!!」
腹パンされて、その衝撃で倒れ、倒れたと同時に冬刖が乗っかってくる
「痛い痛い!!やめて!顔面殴らないで!」
「………………!!」
「やめて!そんな目で殴らないで!目覚めるから!!痛い痛い!」
結局冬刖の家まで引っ張られて
殴られ続けましたとさ
めでたしめでたし
……………………
ねぇ、なんか顔の感覚ないんだけど
ねぇねぇ冬刖さん、どういうこと?
「……すみませんでした冬刖様、もうこんなことはしません」
「……………………」
「本当にすみませんでした、何でもしますので許してください」
「ん?今なんでもするって」
「」
「嘘です、でも許しません絶対に」
「本当にごめん!!そんなつもりなかった!!なかったんだァァ!!」
「叫びながら泣かないでください」
「じゃあ許してくれるのか……グスッ」
「無理ですね」
「………………」
「許すには条件があります」
「!!なんだなんだ!何でも聞く!!」
「長日ちゃんに本当のこと言ってください」
「それはキツイです」
「じゃあ許しません」
「…………」
華那ちゃんに言ったら本当にどうなるのか……想像もつかない
何をされるんだろう、殺されるのかな、それとも…………
何にせよ、本当のこと言ったら不幸しか待ってないことは察している。不幸はもう懲り懲りだ
「ホントに無理だ」
「……なんでですか。そんなに長日ちゃんと付き合ってたいんですか」
「違うそうじゃない。言ったら絶対不幸しか待ってないんだ」
「…………なんで」
「だから言っただろ、お前にはまだ早いって」
「でも……でも!」
「でもなんだよ」
「今のままだと不幸になる人はいますよ」
「誰だよ」
「……陽向ちゃんとか…………」
「んー、確かにね」
「だ、だから!!」
いや、でもこれは逆に陽向と別れれるかもしれない。さっき仲直りしてきたばっかだけど、本当は仲直りなんてしたくなかったし、今でも縁切りたいと思ってる
「でも言えない」
「…………………………」
「さて、もうこんな話はおいとこ、過ぎたことだ、仕方ない」
「そうですね…………」
「さっきから鳴ってるスマホが気になって仕方なかった」
「ですね、私も気になってました。誰からですか」
「さぁ」
スマホのロックを解除し、誰から電話掛けられたかを見る
しかし、それにしても通知が多かった、92……エげついなぁ
それを確認するためにアイコンを押し、パッと見た瞬間
寒気がした
「なんだこれ…………」
「だれからでs……」
冬刖も気になっていたのだろうか、俺の後ろへ回り込んでスマホの画面を見る
「全部華那ちゃん…………」
「…………やっぱり長日ちゃん危ないよ!!知也先輩やめときなよ!」
流石に怖かった
これは嫉妬を超えてる。もはや
ヤンデレ
だ
俺はヤンデレは好きではない。こわいとかじゃなくて、ただ単に気持ち悪いだけだ
なぜ特定の人のことをそんなに好きになれるのか。いや、好きになれるのはすごくいいことだ。問題なのは、なぜそんなに自分のモノにしたいのかということだ
その心情がわからない。確かにそんなのは人それぞれで、愛情も人それぞれだけど、それでもヤンデレだけは無理だ
俺のことそんなに好きなのか、そうなのか、嬉しいなぁ。とはなるけど、本当に嬉しいけど、俺が求めてるのはそれじゃない
そもそもなぜ華那ちゃんはヤンデレになった……やっぱり冬刖となにかあったのか
「なぁ冬刖、お前華那ちゃんと話してる時に、なんか変わった様子とかあった?」
「う、うん」
「なんだ?」
「ず、ずっと睨んできましたし……周りを物凄く物色したり」
「なるほどなぁ」
これで全てではないが、ほとんど華那ちゃんのしたいことは分かった
「今日は華那ちゃんの家に行くよ」
「え、でも」
「今日だ、明日には戻る」
「え、なんで」
「え、戻ってきて欲しくないのか」
「まあ、正直そうですね」
「本音はやめてね」
「いやです」
「まあ、戻るからね、ぬこちゃん居るし」
「確かに……私の猫ですけどね」
「お前…………ホントにめんどくさいな」
「そんなことはいいんです、早く出ていって、早く行ってください」
「ひっど、まあいいや。じゃ、行ってくるよ」
「はーい」
ドアを出て、華那ちゃんの家へと向かう
ここから華那ちゃんの家(俺の家の向かい側)までだいぶ遠い、結構歩かないといけないのだ
どうするかずっと迷っていた
まずどう接するか、これからのことも考えて
そんなことを含めた上で、どうすれば元の華那ちゃんに戻れるか考える
「お兄さん、待ってたよ」
「え」
アパートを出てすぐのところに、華那ちゃんは立っていた
「荷物取りに行くのに結構時間かかるね」
「ま、まぁ」
「じゃあ、行こ?」
「う、うん」
嫌な笑顔だった
目に輝きなんてなかった。まるで感情をなくしたかのように
「でもお兄さんダメだよ、私の電話に出ないなんて」
「ご、ごめん、マナーモードにしてて気づいてなかったんだ」
「へぇ、なら仕方ないね」
「そ、そうだね」
今回は素直に引いてくれた
珍しい。ここでさらに質問攻めされるかと思ったのに
「お兄さん」
「な、なんだ」
「冬刖先輩の家にはもう行かないでくださいね」
「………………」
「分かった?」
「は、はい」
目が怖かった、殺気を帯びていた。今にでも狂いだしそうな目で
「それでいいです、お兄さんはいい子だね」
「………………」
本当に嫌な笑顔だ
こんなに気持ちの悪い笑顔は初めてだ。こんなの華那ちゃんじゃない、まるで別の人、何処かの赤の他人みたいな感じだ
「そういえばまだ言ってなかったね」
「…なにをだ」
「もう恋人じゃないですか私たち」
「そうだな…………」
「だーかーらー」
ジャンプして、俺の目の前に立ち、目はしっかりと向き合って
「これからはよろしくね、お兄さん」
ニッコリと笑っていた
もっと更なる不吉を、もっと更なる不幸を
そうでないと、最高の幸せは掴み取れない
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
知り合って1週間も経たない相手と親しくなれるのだろうか
普通の人ならば、それはとても難しいことである。人間というのは、ある経過してからでないと人と親しくなれない、1週間では足りないわけだ
だけど、俺と冬刖は違った
2日目で仲良くなっているし、親しくもなっている。異例である
その原因は中学校の時に会ったからかもしれないが、それでもこんなに早くは親しくはなれない
結論
こいつにはサキュバスの能力を持っている。
サキュバスの催淫効果にかかっているんだ僕は、そうだ、そうに違いない。でないとこんなに近くにまで近づくことできない
俺何言ってんだいきなり
「それで……長日ちゃんどうするんですか、言うんですか?」
「いや、言ったら俺の生命の危機が」
「なんでですか、関係ないじゃないですか」
「いや…………君にはまだ早いかな……」
「まだ早いって、知也先輩まさか…………!?」
「なんだ?まさかなに」
「(自主規制)」
「ないです」
「え……」
「お前って意外とこんなこと知ってるんだな、ビッチだな」
「な、ななななな!?」
「おうおう、可愛い顔しやがって」
「っ!?」
「おうおう、真っ赤やん」
「と、知也先輩は誰が好きかはっきりしてくださいよ!」
「は?」
「だ、だから……!!」
「絶対なんか勘違いしてるなお前?」
「え」
「そもそも君の言い方すると、俺がまるで2人が好きみたいなことになる。この状態からすると、君が思う俺の好きな人は華那ちゃんともう1人」
「な、そこまで察しなくてもいいじゃないですか」
「まあ聞け、もう1人が冬刖ということだろ?」
「………………」
「そして君がこんなことを聞いたのは理由はたった一つ、それは」
「もう言わないでください!!こっちが恥ずかしいです!!」
「なんでだよ」
「っ!?あ、あ、ああああ顎クイはせこいです!」
「逃げんなよ、俺は冬刖のことが好きだぞ?」
「っ~~~!?」
「な?俺は冬刖のことが好きだぞ?華那ちゃんのことなんてただの幼馴染だって」
「…………ホントですか」
もう意地悪はやめよう
なんか怖いから、やめよう
よし、やめる
「うっそぴょーーん!!引っかかったな!!!」
「……………………」
「いやぁ!!こういうのやってみたかったんだよ!!ちなみに俺は好きな人なんていませーーん!冬刖はただの癒し!」
「……………………」
「あ、」
口を滑ってしまった。思わず本音が
いや、でも冬刖は癒しなんだ!すごい癒しなんだ!!可愛すぎて心ぴょんぴょんするもん!!
「ごめんな冬刖!てかそんな顔すんなよ、睨むなよ、可愛い顔台無しだよ、おいなんで近づいてんの、おいおいおい、なんで拳なの、あれ、なんか殺意感じるよ!!ねー!!ねー!!ぎゃあああああ!!」
腹パンされて、その衝撃で倒れ、倒れたと同時に冬刖が乗っかってくる
「痛い痛い!!やめて!顔面殴らないで!」
「………………!!」
「やめて!そんな目で殴らないで!目覚めるから!!痛い痛い!」
結局冬刖の家まで引っ張られて
殴られ続けましたとさ
めでたしめでたし
……………………
ねぇ、なんか顔の感覚ないんだけど
ねぇねぇ冬刖さん、どういうこと?
「……すみませんでした冬刖様、もうこんなことはしません」
「……………………」
「本当にすみませんでした、何でもしますので許してください」
「ん?今なんでもするって」
「」
「嘘です、でも許しません絶対に」
「本当にごめん!!そんなつもりなかった!!なかったんだァァ!!」
「叫びながら泣かないでください」
「じゃあ許してくれるのか……グスッ」
「無理ですね」
「………………」
「許すには条件があります」
「!!なんだなんだ!何でも聞く!!」
「長日ちゃんに本当のこと言ってください」
「それはキツイです」
「じゃあ許しません」
「…………」
華那ちゃんに言ったら本当にどうなるのか……想像もつかない
何をされるんだろう、殺されるのかな、それとも…………
何にせよ、本当のこと言ったら不幸しか待ってないことは察している。不幸はもう懲り懲りだ
「ホントに無理だ」
「……なんでですか。そんなに長日ちゃんと付き合ってたいんですか」
「違うそうじゃない。言ったら絶対不幸しか待ってないんだ」
「…………なんで」
「だから言っただろ、お前にはまだ早いって」
「でも……でも!」
「でもなんだよ」
「今のままだと不幸になる人はいますよ」
「誰だよ」
「……陽向ちゃんとか…………」
「んー、確かにね」
「だ、だから!!」
いや、でもこれは逆に陽向と別れれるかもしれない。さっき仲直りしてきたばっかだけど、本当は仲直りなんてしたくなかったし、今でも縁切りたいと思ってる
「でも言えない」
「…………………………」
「さて、もうこんな話はおいとこ、過ぎたことだ、仕方ない」
「そうですね…………」
「さっきから鳴ってるスマホが気になって仕方なかった」
「ですね、私も気になってました。誰からですか」
「さぁ」
スマホのロックを解除し、誰から電話掛けられたかを見る
しかし、それにしても通知が多かった、92……エげついなぁ
それを確認するためにアイコンを押し、パッと見た瞬間
寒気がした
「なんだこれ…………」
「だれからでs……」
冬刖も気になっていたのだろうか、俺の後ろへ回り込んでスマホの画面を見る
「全部華那ちゃん…………」
「…………やっぱり長日ちゃん危ないよ!!知也先輩やめときなよ!」
流石に怖かった
これは嫉妬を超えてる。もはや
ヤンデレ
だ
俺はヤンデレは好きではない。こわいとかじゃなくて、ただ単に気持ち悪いだけだ
なぜ特定の人のことをそんなに好きになれるのか。いや、好きになれるのはすごくいいことだ。問題なのは、なぜそんなに自分のモノにしたいのかということだ
その心情がわからない。確かにそんなのは人それぞれで、愛情も人それぞれだけど、それでもヤンデレだけは無理だ
俺のことそんなに好きなのか、そうなのか、嬉しいなぁ。とはなるけど、本当に嬉しいけど、俺が求めてるのはそれじゃない
そもそもなぜ華那ちゃんはヤンデレになった……やっぱり冬刖となにかあったのか
「なぁ冬刖、お前華那ちゃんと話してる時に、なんか変わった様子とかあった?」
「う、うん」
「なんだ?」
「ず、ずっと睨んできましたし……周りを物凄く物色したり」
「なるほどなぁ」
これで全てではないが、ほとんど華那ちゃんのしたいことは分かった
「今日は華那ちゃんの家に行くよ」
「え、でも」
「今日だ、明日には戻る」
「え、なんで」
「え、戻ってきて欲しくないのか」
「まあ、正直そうですね」
「本音はやめてね」
「いやです」
「まあ、戻るからね、ぬこちゃん居るし」
「確かに……私の猫ですけどね」
「お前…………ホントにめんどくさいな」
「そんなことはいいんです、早く出ていって、早く行ってください」
「ひっど、まあいいや。じゃ、行ってくるよ」
「はーい」
ドアを出て、華那ちゃんの家へと向かう
ここから華那ちゃんの家(俺の家の向かい側)までだいぶ遠い、結構歩かないといけないのだ
どうするかずっと迷っていた
まずどう接するか、これからのことも考えて
そんなことを含めた上で、どうすれば元の華那ちゃんに戻れるか考える
「お兄さん、待ってたよ」
「え」
アパートを出てすぐのところに、華那ちゃんは立っていた
「荷物取りに行くのに結構時間かかるね」
「ま、まぁ」
「じゃあ、行こ?」
「う、うん」
嫌な笑顔だった
目に輝きなんてなかった。まるで感情をなくしたかのように
「でもお兄さんダメだよ、私の電話に出ないなんて」
「ご、ごめん、マナーモードにしてて気づいてなかったんだ」
「へぇ、なら仕方ないね」
「そ、そうだね」
今回は素直に引いてくれた
珍しい。ここでさらに質問攻めされるかと思ったのに
「お兄さん」
「な、なんだ」
「冬刖先輩の家にはもう行かないでくださいね」
「………………」
「分かった?」
「は、はい」
目が怖かった、殺気を帯びていた。今にでも狂いだしそうな目で
「それでいいです、お兄さんはいい子だね」
「………………」
本当に嫌な笑顔だ
こんなに気持ちの悪い笑顔は初めてだ。こんなの華那ちゃんじゃない、まるで別の人、何処かの赤の他人みたいな感じだ
「そういえばまだ言ってなかったね」
「…なにをだ」
「もう恋人じゃないですか私たち」
「そうだな…………」
「だーかーらー」
ジャンプして、俺の目の前に立ち、目はしっかりと向き合って
「これからはよろしくね、お兄さん」
ニッコリと笑っていた
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