オレが推しを抱くなんて! かませ犬転生元社畜×闇深最強ラスボス 

毒島醜女

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十四章 ※

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「んっ、ンぅ、ンン……!」

ぐぷぐぷという音が穴から響く。泡が出てきてとろりと垂れていくのが指の感覚でわかる。
唇を噛み締める玄二に向かい、顔を寄せ囁く。

「玄二、キツい? ちゃんと呼吸しろよ、苦しいぞ?」
「あ、ぅ、だって、声、へん」
「変じゃない。もっと聞かせて。玄二の声、すげー好きだから」

そう促しながら、唇に触れた。
唇をなぞりながら言えば、玄二はゆっくりと赤く濡れた唇をオレに差し出した。噛み痕を癒すように触れるだけのキスをすると、金色の瞳から一滴、涙を流していた。それでも緊張がほぐれたような、穏やかな、オレにだけ向ける笑顔を見せてくれる。

「兄貴ぃ……おねが、い、ある」
「なんだ? 何でも言えよ」
「やっぱ、一緒に、イきたい……だから、もう、シて欲しい」

背中に回していた手を、玄二は股間に伸ばす。
オレのチンポは下着にシミを作ってはっきり形がわかるくらいに勃起していた。もうオレも限界みたいだ。

「ね……? 兄貴も辛そうだし……もう一つになろ?」
「……ああ。そう、しようか」

そうだよな。ずっと待たせてたんだもんな。
玄二がタオルを剥ぐのと同時に、オレは下着を脱ぐ。恥ずかしい話、何度か練習したようにゴムを根元まで装着する。
そこから互いの体に手を伸ばし、密着する。汗ばんだ肌がぴったりと張り付いてくる。玄二は足を広げ、オレを受け入れる準備をしてくれている。

「いい? つらくなったら言ってな?」
「ん……大丈夫、最後まで、して」

はち切れそうな太腿を持って、玄二の尻を広げる。散々ローションで掻き回したからか、ヒクついていて艶やかで、穴だけなのに色っぽかった。
チンポを手に持って濡れたそこに押し当てていく。
ゴム越しに先端にあたる熱い穴の窄みに、オレの心臓は高鳴っていく。

これから、抱くんだ。阿古屋玄二を。
前世でオレの生きる糧だった作品の中で一番好きだった人を。

彼は今、オレを愛して、誰にも見せられなかった傷も弱さも全て晒すほどに信頼してくれている。
前世の親ですら道具としか見ていなかったオレを。

「玄二、好きだ」

死ぬ前から想っていた気持ちを打ち明ける。
今、泣いてしまいそうなほど幸せだ。だから実感させてほしい。
玄二がオレが同じ想いだって、一つになるんだって。
そう逸る気持ちのままにオレは玄二の中に沈んでいく。

「う゛ッ、ンンン……!」

形のいい喉仏を晒すように玄二は仰け反った。
チンポの方は痛いくらいに締め付けられていく。まるで握りつぶされるようだ。
それでも、感動の方がデカかった。
ああ、オレ……ついに玄二と一つになったんだ。
どんなに体や心を傷つけても、誰も触れなかった玄二の中で。
そんな場所でもっと、もっと玄二と一つになっていると感じたくて腰を進める。

「はー……キッツ……」
「あ゛っ、うぅ……! ふうぅ……っ、あにきぃ゛……」
「玄二、今オレ、お前の中に入ってるよ。嬉しい?」
「ンンっ、あにき、オレっ、うれひい」

もう涙を隠すことなく、舌も回らぬままに喜びを言葉にしてくれる。
ゆっくりと中に入っていくうちにドロドロにとろけた熱がオレのチンポを締め付ける。気を付けていないと今にも暴発してしまいそうだ。

「ふー、ぅ……」
「ああ、う゛ンっ、は! あぁう!」

オレのモノが奥に入れば入るほど、玄二の嬌声は大きくなる。
玄二もオレと同じ気持ちなんだと、触れた肌から理解する。
オレが夢見ていた以上の幸せが今目の前にある。そしてその幸せは終わる事がない。
玄二の豊かな胸に顔を埋めながら、感慨に耽る。
ドクドクと早い鼓動が頬に伝わる。目を閉じてその音に集中すると、玄二と溶けあって一つの命になったようで本当に幸せだ。

「あにき……?」
「玄二、オレ、すごく幸せ」

玄二を見上げる。視界がぼやけるのが嫌で何度か瞬きする。

「生きて、オレと出会ってくれてありがとう」

それからは、互いに求めあった。
抱く側なのに泣くなんてダセエ真似しても玄二はオレを受け入れ続けた。
エロい謳い文句にあるように、本当に野獣が獲物にがっついて貪るように。
玄二の中がキュッとなって引き締める気持ちのいい場所を突けば、更に甲高い声で鳴いた。それが可愛くて、オレが今いじめているのに守ってやりたくなって、激しく腰を打ちつける。
パン、パンと肉の打ち合う音が、次第に汁気を帯びてくる。
五感の全てが玄二で埋まっているようで、本当に嬉しかった。
ぐしゃぐしゃに乱れた髪を撫でながら、オレは玄二に聞いた。

「玄二、イケそ? 気持ちいい?」
「うんっ、ぅ゛ん! あにき、すき! いっしょっ、いっしょ、イきたい!」

目尻に雫を溜めながら何度も頷く玄二に、再び抱き着いた。
もう記憶しておく余裕もないくらいに、快楽に身を任せて腰を打っていく。いつの間にか繋いで指を組み交わした手が、オレの手をぎゅっと掴んでいることから玄二の絶頂が近いことを感じる。

「もうすぐだよ、ね、一緒にイこうな?」
「んっ、っぐ、あ、ぁ゛あああああ――ッ!!」

鼓膜だけでなく全身が震えるのを感じながらオレは玄二の中に欲望の全てを放った。玄二も同じように自分の腹筋に向かってびゅるると勢いよく射精していた。

しばらく意識が飛んでいた。
玄二の胸の上で寝っ転がって、幸せで窒息しそうな中で玄二の心音に聞き入っていた。
そのままどれだけの時間が経っただろう。

「すげえ、幸せ」

かすれた声が上の方から響いた。
見上げると玄二の笑顔があった。
抱く以前より心惹かれ、愛おしい存在となった彼が、オレに笑っている。

「オレもだよ玄二。お前の中にいるんだな……」
「そうだよ?」
「ホント……最高だ……天国だよ」
「そうだな……それくらい幸せだ」

どちらともなく腕を絡ませて、一つになったまま抱き合った。
もう誰にも邪魔できない。どれだけ傷つけようとしてもオレが玄二に触れさせない。
今なら誰にだって勝てる。そんな気さえして来た。

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