真実の愛のおつりたち

毒島醜女

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スリ夫人

ウィメンズランドは滞りなく建設が完了した。
とは言え侯爵家の領民が使っていた建物を改築し、周りを取り囲む壁を作ったくらいだけど。

役割分担を決め、女性による女性だけの共同生活が始まった。

世間で行えば余計な横やりが入るであろう、様々な職種に彼女たちは挑戦した。男性がいなくても生きていけるよう資格の取得を目指す者もいた。

彼女たちは皆やる気に満ちていた。
この力こそ、まさに女性本来の力よ。

そう思っていたのに騒動が起きた。
警備担当のチームが、数名を逮捕して私に報告してきた。

「どういうこと……!?」

虚ろな目をした逮捕者は明らかに正気ではない。
警備チームによると夜遅くまで騒ぎ女性同士でそういったに及んでいたそうだ。

そして彼女らをそうさせたものが問題だった。

薬物。それも違法とされているもの。

疑いの目を向けられたのはサーペン伯爵夫人であった。逮捕された者は皆、彼女が招いた人間であるからだ。

「冗談じゃないわ! コロンバイン夫人! これは何かの陰謀です。私の夫がろくでもない男であるのはご存じでしょう? きっとあの男の陰謀です」

サーペン伯爵夫人はそう言って私に縋り付く。
彼女の忠誠心と、その夫の悪評を鑑みるに一理ある。
そもそもアレだけ派手に女を食い散らかしている男が我々を支援したのも謎だ。

「きっと、裏があるのね」

私は大公の元にいるフリーゲ夫人に手紙を出した。
暗号を使い、サーペン伯爵、そして彼と同じ時期に支援をしているベガ侯爵夫人について調べさせる。

裏があるならいいわ。迎え撃ってやるのみよ。
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