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ローズマリー正妃
しおりを挟むやったわ!
これで公国はおしまいよ!
あのブリジットのクソみたいな婚約があってからこの公国に来た甲斐があったわ!
今頃リコリスの奴は更にヒステリック起こしてるでしょうねえ。髪の毛むしりすぎてハゲてたりして。
いやぁ、公国の膿を集めるだけ集めたら適当な理由をつけて帰ろうと思ってたのに、まさか大公がやらかしてくれるだなんて!
しかも相手は私の可愛いお姉様の娘であるブリジットを虐めたクソ女のホリー・フリーゲ!
ホリー、あなたは身分の為に結ばれなかった恋人の子であるギルバートを我が子扱いして、ブリジットを毛嫌いしてたわよね? あの子が王家の血を引いているだけじゃないわよね。もしかしてギルバートも狙っていたのかしら? やらしい女。
そんなやらしい女だからブリジットを虐めていたのよね。
ミラン子爵夫人が見てないところで、彼女のコルセットに細工したんでしょう。骨が内側に刺さるようにして、あの子がどれほど痛い思いをしたと思うの!?
自分のお仲間に彼女の悪口を流させてたそうね。婚約破棄事件が起きると、さもそれが真実のように得意気になって言いふらして!
あなたの手足になっていた馬鹿な侍女、令嬢たちはもう全員把握してるわ。
ブリジット、並びに王国への誹謗中傷、名誉棄損の罪、たっぷりと償ってもらうわ。
次に大公よ。
結婚する際の契約、不倫をした時の損害賠償についてもきちんと書いたはずよね?
しっかり耳揃えて払ってもらうわ。
ああ、あと教会には私を『生涯の妻』として誓ったからもう再婚は出来ないわよ。あのクソ女と結婚するために覆すつもりでしょうが、せいぜい無駄な努力をしなさいな。
さて、お姉様とブリジットへの手土産も持ったところで、私はそろそろ王国に帰るわ。
理由はこっちには全く非のない、白い結婚と不貞行為による心労。
国境沿いに差し掛かると、私は鬱陶しいマスクを外してこう吐き捨てた。
「ざまぁみなさい。身の程知らず共」
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