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食事前に軽く運動はいかが 2※
「ん?」
「…何だ」
「口づけして大丈夫なんですか?」
「そもそも駄目と俺は言ったか?」
「いや…案外乙女心で心の貞操を守っていそうな雰囲気――――ん、」
もう黙れと言った風にバウデンの唇が落ちてきた。しっとりした唇はスーランよりも潤っているのではないかというくらいに柔らかい。そして軽い口づけだけで何故か快感が押し寄せスーランは身体を震わす。
スーランはその快感に内心驚きながらも目を瞑り、バウデンの唇をぺろりと舐めて口を少し開ける。するとバウデンの肉厚な舌がするりとスーランの口腔に入ってきてぐるりと中で回した。
「ん、ん、ふ、…ぁ」
くちゅくちゅと淫猥な音も勿論だが、中を舐め回される度に腰と下半身が重苦しいじわりとした快感が蓄積されていくような気持ちよさに、スーランは無我夢中で頬を包みバウデンの舌を追いかける。スーランの頭を両腕で囲ったバウデンが近くに居ることと、口内を這い回る舌の巧みな動きにスーランの息は既に乱れっぱなしだ。
「ふ、…口づけ、もやば…バウデ、ンさん、もっとちょうだ…い」
性交もそうだったが今までにした口づけとは比較にならない気持ち良さに、スーランは夢中になってバウデンの口を貪り、それに返すように激しくスーランの中を縦横無尽に彼の舌が暴れまわる。
バウデンの手がさらりと作業服の脇から入り込み、スーランの少し汗ばんだ胸に触れる。胸当ての隙間に手を滑り込ませて、優しく揉み上げて敏感な突起に触れ強弱をつけて擦られながら摘まれる。
「んぅ、…っは、んん」
口づけをされたままなので言葉を漏らせないことが余計に興奮を煽り、胸への刺激も相まってスーランの腟内は既に蜜を垂らし収縮していた。もう我慢が出来ないとばかりに腰を上げバウデンの雄に擦り付け、それでは足りないと手を伸ばしてそれを掴む。
「…ふ、スーラ、っン」
「早くこれください。…魔術服は一張羅ではないですよね?」
「っ、替えは、…ある」
スーランは言質は取ったとばかりに口づけをしたまま、自分の下履きを器用に脱ぐ。そして再度伸ばした手でバウデンの魔術服の中から雄を引き摺り出した。
そして既に尖端が濡れていたバウデンの硬くなっている熱い屹立を腰を動かして自分の蜜口にあてがった。
「ぐ、…スーラン!まだ解してもいないだろう…!」
「もう泥濘んでいるんで余裕。我慢できないんですって。違う部分がお漏らししそう」
露骨な説明をしながらバウデンの切っ先が少しだけスーランの蜜口に入ったところで、スーランは足をバウデンの腰に回してぐっと自分の方に引き寄せた。
じゅぶっと切っ先が入り、スーランの身体にぞくぞくと快感が迸る。
「っく、…っ」
「ぁ、ぁ、んんっ!はや、く…もっと奥にくださ、―――っ!」
直後、じゅぶじゅぶとバウデンの雄が中に侵入してきた。十分に蜜壺は濡れそぼっていたので引き攣れる抵抗はないが狭い壁が収縮する抵抗を、バウデンが息を乱しながらも中に進めていった。
ずぶんっと最奥にバウデンの剛直が行き着き、スーランは愉悦の溜息を吐きながら再度口づけに没頭した。
ずぶずぶという水音が段々と力強くパンパンと肌がぶつかり合う音に変わり、膣内への快感が募っていく様にスーランは息が苦しくなるが、物凄く気持ち良い口づけを離したくない。更に前のめりになっているバウデンの重みで陰核が擦れるのが途方もなく気持ちが良い。
そこで一度ぎりぎりまで抜いたバウデンの屹立が奥まで届く強烈な一突きにスーランは「っ、はぅっ…!」と口を離してしまい身体を仰け反らせる。その瞬間に彼の雄がスーランの一番気持ち良い箇所を抉り刮げられ、スーランはそのまま胸を反らした状態で全身を震わせて果てた。
腰が痙攣し腟内も激しく連動した状態がバウデンの雄をぎゅぎゅっと締めると同時に、中に誘い込むかのような貪欲な動きにバウデンは声を漏らして身体を起こす。
両手で揺れ続けるスーランの胸を掴み揉み込みながら律動の速めて一番奥にぐいっと屹立をめり込ませて白濁を噴出させゆっくりと前に倒れ込んだ。
荒い息が耳元で聞こえ、その婀娜っぽさにぞくりと腰を震わせたスーランはバウデンの頬を包み込み、口づけを交わす。くちゅ、ぬちゅとゆっくりと唾液を交換しながらそれを楽しむ。
前回は媚薬というものがあって快感が凄まじかったのかとも思ったが、今回の性交によって媚薬だけではなく、バウデンとすることが気持ち良いのだとスーランは改めて知ることになった。
暫く口づけの気持ち良さに浸っていると、いつの間にかバウデンの雄は硬さを戻していてゆっくりと律動が再開された。
「ん、ふ、…ご、健勝なようで…」
「…元から勃つと言っている」
「半刻…過ぎちゃいますよ」
「優秀だから問題ない」
そう言いながらバウデンは口づけを落とし律動を徐々に加速させていき、スーランも予想していなかったバウデン主導の性交に期待しながら目を閉じて快感だけを追った。
一刻程過ぎた後、スーランは空気の読める素晴らしいメイドのおかげで情事後にすぐに湯を浴びることが出来た。
珍しく目がぱっちりに近い状態で食堂に姿を現したスーランと、いつも通りのバウデンの姿。何故二人が湯上がりの後だったのか優秀な屋敷の者は全員尋ねることは決して無い。
しかし「ちょっと運動したんでお腹空いちゃって」と珍しくもりもり食べているスーランに周りの使用人達何人かは何が起きたのかを察知し皆頬や耳を染めながら些か下向き加減で仕事を全うしている。
その中でもスーランの生態に多少慣れたイーガンとドリス、グェンはしれっとすまし顔でいつも通りの仕事をこなし、キリウはひたすら笑いを堪えていた。
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