余命の残りを大切な人にくれてやります

きるる

文字の大きさ
28 / 110

食事前に軽く運動はいかが 2※






「ん?」
「…何だ」
「口づけして大丈夫なんですか?」
「そもそも駄目と俺は言ったか?」
「いや…案外乙女心で心の貞操を守っていそうな雰囲気――――ん、」


もう黙れと言った風にバウデンの唇が落ちてきた。しっとりした唇はスーランよりも潤っているのではないかというくらいに柔らかい。そして軽い口づけだけで何故か快感が押し寄せスーランは身体を震わす。

スーランはその快感に内心驚きながらも目を瞑り、バウデンの唇をぺろりと舐めて口を少し開ける。するとバウデンの肉厚な舌がするりとスーランの口腔に入ってきてぐるりと中で回した。


「ん、ん、ふ、…ぁ」


くちゅくちゅと淫猥な音も勿論だが、中を舐め回される度に腰と下半身が重苦しいじわりとした快感が蓄積されていくような気持ちよさに、スーランは無我夢中で頬を包みバウデンの舌を追いかける。スーランの頭を両腕で囲ったバウデンが近くに居ることと、口内を這い回る舌の巧みな動きにスーランの息は既に乱れっぱなしだ。


「ふ、…口づけ、もやば…バウデ、ンさん、もっとちょうだ…い」


性交もそうだったが今までにした口づけとは比較にならない気持ち良さに、スーランは夢中になってバウデンの口を貪り、それに返すように激しくスーランの中を縦横無尽に彼の舌が暴れまわる。

バウデンの手がさらりと作業服の脇から入り込み、スーランの少し汗ばんだ胸に触れる。胸当ての隙間に手を滑り込ませて、優しく揉み上げて敏感な突起に触れ強弱をつけて擦られながら摘まれる。


「んぅ、…っは、んん」


口づけをされたままなので言葉を漏らせないことが余計に興奮を煽り、胸への刺激も相まってスーランの腟内は既に蜜を垂らし収縮していた。もう我慢が出来ないとばかりに腰を上げバウデンの雄に擦り付け、それでは足りないと手を伸ばしてそれを掴む。


「…ふ、スーラ、っン」
「早くこれください。…魔術服は一張羅ではないですよね?」
「っ、替えは、…ある」


スーランは言質は取ったとばかりに口づけをしたまま、自分の下履きを器用に脱ぐ。そして再度伸ばした手でバウデンの魔術服の中から雄を引き摺り出した。

そして既に尖端が濡れていたバウデンの硬くなっている熱い屹立を腰を動かして自分の蜜口にあてがった。


「ぐ、…スーラン!まだ解してもいないだろう…!」
「もう泥濘んでいるんで余裕。我慢できないんですって。違う部分がお漏らししそう」


露骨な説明をしながらバウデンの切っ先が少しだけスーランの蜜口に入ったところで、スーランは足をバウデンの腰に回してぐっと自分の方に引き寄せた。

じゅぶっと切っ先が入り、スーランの身体にぞくぞくと快感が迸る。


「っく、…っ」
「ぁ、ぁ、んんっ!はや、く…もっと奥にくださ、―――っ!」


直後、じゅぶじゅぶとバウデンの雄が中に侵入してきた。十分に蜜壺は濡れそぼっていたので引き攣れる抵抗はないが狭い壁が収縮する抵抗を、バウデンが息を乱しながらも中に進めていった。

ずぶんっと最奥にバウデンの剛直が行き着き、スーランは愉悦の溜息を吐きながら再度口づけに没頭した。

ずぶずぶという水音が段々と力強くパンパンと肌がぶつかり合う音に変わり、膣内への快感が募っていく様にスーランは息が苦しくなるが、物凄く気持ち良い口づけを離したくない。更に前のめりになっているバウデンの重みで陰核が擦れるのが途方もなく気持ちが良い。

そこで一度ぎりぎりまで抜いたバウデンの屹立が奥まで届く強烈な一突きにスーランは「っ、はぅっ…!」と口を離してしまい身体を仰け反らせる。その瞬間に彼の雄がスーランの一番気持ち良い箇所を抉り刮げられ、スーランはそのまま胸を反らした状態で全身を震わせて果てた。

腰が痙攣し腟内も激しく連動した状態がバウデンの雄をぎゅぎゅっと締めると同時に、中に誘い込むかのような貪欲な動きにバウデンは声を漏らして身体を起こす。

両手で揺れ続けるスーランの胸を掴み揉み込みながら律動の速めて一番奥にぐいっと屹立をめり込ませて白濁を噴出させゆっくりと前に倒れ込んだ。

荒い息が耳元で聞こえ、その婀娜っぽさにぞくりと腰を震わせたスーランはバウデンの頬を包み込み、口づけを交わす。くちゅ、ぬちゅとゆっくりと唾液を交換しながらそれを楽しむ。

前回は媚薬というものがあって快感が凄まじかったのかとも思ったが、今回の性交によって媚薬だけではなく、バウデンとすることが気持ち良いのだとスーランは改めて知ることになった。

暫く口づけの気持ち良さに浸っていると、いつの間にかバウデンの雄は硬さを戻していてゆっくりと律動が再開された。


「ん、ふ、…ご、健勝なようで…」
「…元から勃つと言っている」
「半刻…過ぎちゃいますよ」
「優秀だから問題ない」


そう言いながらバウデンは口づけを落とし律動を徐々に加速させていき、スーランも予想していなかったバウデン主導の性交に期待しながら目を閉じて快感だけを追った。




一刻程過ぎた後、スーランは空気の読める素晴らしいメイドのおかげで情事後にすぐに湯を浴びることが出来た。

珍しく目がぱっちりに近い状態で食堂に姿を現したスーランと、いつも通りのバウデンの姿。何故二人が湯上がりの後だったのか優秀な屋敷の者は全員尋ねることは決して無い。

しかし「ちょっと運動したんでお腹空いちゃって」と珍しくもりもり食べているスーランに周りの使用人達何人かは何が起きたのかを察知し皆頬や耳を染めながら些か下向き加減で仕事を全うしている。

その中でもスーランの生態に多少慣れたイーガンとドリス、グェンはしれっとすまし顔でいつも通りの仕事をこなし、キリウはひたすら笑いを堪えていた。





あなたにおすすめの小説

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚

きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」 新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。 それもそのはず。 2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。 でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。 美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。 だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。 どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったレオノールに、やがてクラウディオの心は……。 すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?  焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。

【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました! ※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)  狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。  突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。  だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。  そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。  共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?  自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。

【完結】「元カノが忘れられないんでしょう?」と身を引いた瞬間、爽やか彼氏の執着スイッチが入りました

恋せよ恋
恋愛
「元カノが忘れられないなら、私が身を引くわくべきよね」 交際一周年、愛するザックに告げた決別の言葉。 でも、彼は悲しむどころか、見たこともない 暗い瞳で私を追い詰めた。 「僕を捨てる? 逃げられると思っているの、アン」 私の知る爽やかな王子の仮面が剥がれ落ち、 隠されていた狂おしいほどの独占欲が牙を剥く。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

【完結】妖精姫と忘れられた恋~好きな人が結婚するみたいなので解放してあげようと思います~

塩羽間つづり
恋愛
お気に入り登録やエールいつもありがとうございます! 2.23完結しました! ファルメリア王国の姫、メルティア・P・ファルメリアは、幼いころから恋をしていた。 相手は幼馴染ジーク・フォン・ランスト。 ローズの称号を賜る名門一族の次男だった。 幼いころの約束を信じ、いつかジークと結ばれると思っていたメルティアだが、ジークが結婚すると知り、メルティアの生活は一変する。 好きになってもらえるように慣れないお化粧をしたり、着飾ったりしてみたけれど反応はいまいち。 そしてだんだんと、メルティアは恋の邪魔をしているのは自分なのではないかと思いあたる。 それに気づいてから、メルティアはジークの幸せのためにジーク離れをはじめるのだが、思っていたようにはいかなくて……? 妖精が見えるお姫様と近衛騎士のすれ違う恋のお話 切なめ恋愛ファンタジー

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。

ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。 ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。 対面した婚約者は、 「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」 ……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。 「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」 今の私はあなたを愛していません。 気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。 ☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。 ☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――