余命の残りを大切な人にくれてやります

きるる

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俺のもの 2※






「……何をしてる」
「何って…自慰ですけど」


もう少しで達せそうな状態だったスーランは身勝手にも止めたバウデンに若干腹が立っていた。

幾ら目の前に本物がいるとはいえ、じゃあちょっとその硬いのを貸してくださいと多忙で疲労している相手に言えるほどスーランも非道ではないし配慮くらいできる。


「…ちょっと思ったんですけど、忙しい時とか用に…バウデンさんの、ん、雄を象った張形、頼んでも良いですかね…」


そう言いながらスーランはまた丸まって先ほどの快感を思い出すべく蜜壺に指を入れ動かした。


「奥まで手が…ん、届かなくて。イーガンあたりに明日にでも――――」


突如捲りあげられた掛布が被せられ、スーランは宙に浮いた。

身体を包まれた状態でバウデンに抱き上げられ、隣の部屋――――今まで入ったことのない夫婦の寝室の扉が開けられたのだ。


そこはスーランとバウデンの部屋ほどの広さは無いが、中央窓寄りに大きな寝台しか置いていないので広く見える。

バウデンはつかつかとスーランを抱いたまま寝台に向かう。寝台に着くなりぽいっとスーランを寝台に放り、ぽふんぽふんと跳ねながらスーランはころりと寝転され、掛布が取り払われた。


「っ、酷いなぁバウデンさん。もし声が漏れて煩かったのなら―――――っ」


スーランの上に乗ってきたバウデンのレモン色の瞳は瞳孔が開いていた。


「…バウデンさん?」
「…一人で…何してた?」


いつもと違う雰囲気にスーランは首を傾げる。


「え、だから自―――んぅ」


全部言う前にバウデンがスーランの唇に噛みつくように口づけをしてきた。ぐちゅりと水音を立てながらスーランの口の中を這い回るバウデンの肉厚な舌に翻弄される。


「ん、んん…ば、…うで、さ…」


喋ろうとしても逃がすまいとスーランの舌をじゅるっと吸い付くように食まれて、スーランの腰がふるっと震えた。

そして下半身にとてつもない刺激が奔る。


「んんぅっ…!ん、ぁ、んんっ!」


散々弄っていたスーランの蜜口をバウデンの大きな手でとろりと撫でられて陰核を摘まれ、びりりと凄まじい快感が響き、思わず足を閉じようとしたがすぐに足を入れられた。


「触れたいのはお前だけだと思っているのか…?」


息が出来ないくらいの口づけを受けながら、下からくちゅくちゅと淫猥な音が響く。


「…俺には自慰するなといっておいてお前はするのか?」


静かに響く低音に腰を震わせながらスーランが目を開けると、バウデンはまるで鷹が捕食する手前のようにスーランの表情を微々たるもの見逃さずに瞳孔を窄めて見つめている。


「張形を望むほど、…俺のことを考えながらここをこんなにしていたのか」


そう言いながら摘んでいた陰核の指を左右擦るように動かした。途方もない快感が一気に押し寄せ、陰核にぶわりと熱が溜まり弾ける。スーランは足を上げながら震わせ達した。


「ぁあっ…ぁ、ぁ、…ひゃぅっ!!」
「…ああ、中のうねりが凄いな」


いつの間にかバウデンの指が蜜壺に侵入していて、達した直後の断続的に痙攣する中をゆっくりと動かしていく。そして同時に達した陰核もくねくねと親指で動かし続ける。


「ぁ、ぁ、だ、だめっ…お、おかしくなっ…んん!」
「…おかしく?」
「そ、そこ、口づけ、んっんっ…と一緒で、気持ち、良すぎ、て泣いちゃ―――ゃあっ…!」


最後まで話す前に中の指の動きが激しくなり陰核への刺激も一気に増してスーランは息を乱し頭を振りながら、瞬く間に痙攣が迸り絶頂に駆け昇る。そして口を再度覆われて達する声は全てバウデンの口に呑み込まれた。


「んぅぅ…!!ん、ん、ふっ、はっ…んぅ」


過ぎた快感に目尻から涙を溢したスーランは縋るように手を伸ばしバウデンの首を掴んで身体を引き寄せると、抵抗なく胸元に彼の身体が重なった。それがとても嬉しくて痙攣している足をなんとか動かして彼の腰に絡める。

口を離したバウデンが目尻をぺろりと舐め耳元でいつもより低く、とてつもなく甘いのにドスの聞いた声で囁いた。


「これは俺のものだ。他に入れるなよ…?張形も…お前の指ですら許さん。俺を呼べ…良いな?」


その言葉にぞわぞわと歓喜の感情が噴き出し、スーランはこくこくと頷きながら中でゆっくり動く指と陰核を苛む指によってまた軽く果てる。

緩やかな口づけが降りてくる。
それに夢中になりながらスーランはゆっくりと陰核と膣内を責め続けるバウデンの手の動きに乱されながら、気持ち良すぎて半泣きになり始める。

あやすように目尻を舐められ、口づけで諌められながらもバウデンは手を止める様子はない。

今までに無い長い前戯にスーランの蜜壺はもう泥濘過ぎていて継続的に収縮を起こしていた。ようやく指が抜かれたと思うところりとうつ伏せにされ、布が開ける音の後背中に温かいバウデンが戻って来る。

そしてぐずぐずに蕩けたスーランの蜜口に灼熱の杭がぐっと当たり、ゆっくりと侵食するかのようにバウデンのものが蜜壺を侵食し始める。


「っぁぁあ…!」


思わず上半身を起こした瞬間に両脇にバウデンの手が伸び、潰されていた胸を掬うように揉み始め、指で先端を擦り上げバウデンが耳元で囁いた。


「張形なんかよりこっちの方が良いだろう?」


律動がわざと中を抉るようにゆっくりと前後され、達した腟内が顕著に反応し、スーランの喘ぎは漏れ続ける。


「ぁ、ぁ、っぁあ、んぅ…!」
「…これからが長いぞ?」


バウデンの婀娜っぽさ全開の声にスーランはもう頭を振り回したくなるほど高揚していく。

ずちゅりずちゅりとした律動が早まり、直ぐ側で聞こえるバウデンの荒い息遣いに快感が足され、ずぶんっと最奥を何度か突かれた時、スーランは身体中の快感を爆発させ震えながら身体を僅かに起こしバウデンの口を求めた。


「ぁ…、ん、んんんぅっ!ん、ん」


すぐにスーランの口を覆ってくれたバウデンも乱れた息をぐっと詰めてぐぐっと屹立をめり込ませるようにして飛沫を噴射させた。

ぐりぐりと中を捏ねくり回すように動かすバウデンに、都度膣内が痙攣し返していたスーランだが、息苦しさに耐えられず口を離してシーツの上に頬を落とした。

はふはふと息が整い終わらないうちにスーランは足を持たれて向きを変えさせられ、剛直が入ったまま仰向きにされた。

そしてするりと夜着の上を脱がされて直接温かい感触が重ねられ、それに泣きそうになる。
そして全く治まっていないバウデンの熱い剛直がゆっくりと動き始め、達したスーランの蜜壺が敏感に反応し過ぎる快感にスーランはついに嗚咽し始めた。


「ふ、ぅ、ぅぅ…」
「ああ、ほら。スーラン、泣くな。お前の自慰を見せられたからな…止められんぞ」


そう言いながら目元に唇が落ち、溢れる涙を吸い取り、落ち着かせるかのように穏やかな動きの口づけを繰り返される。それでも中の律動は止まらず暫くスーランは喘ぎ声と啼き声を繰り返すことになった。





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