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最後に良いよが欲しい 2※
しおりを挟むイリエは思わずそれにそろりと触れると、フェリウスの身体がびくりと震え、彼の口から熱い息が溢れた。それに多大なる興奮を覚えたイリエは、いつかしてみたいと思っていたことを実行できるのは今しかないと、タオルで覆われたそれを両手で包む。
「っ、…イリ、エ」
「触れたい、です」
「っ…」
「…良いよ…ください」
もう触れてはいたのだが、フェリウスから直接良いよが欲しくて、イリエはフェリウスのどんどん硬くなる屹立を撫でる。
「…っ、…良いよ」
いつもより甘い掠れた低音がイリエの耳朶を擽る。
ゆっくりと跨いでいた膝から降りたイリエは寝台の下に膝を付いた。
「…イリエ?」
フェリウスの問いかけに答えるように、すらっと長くいつもイリエを快楽に導いてくれる脈を纏ったそれを初めて間近でしっかりと見た。触れる度に彼の腹に向かって反り返るその屹立は、熱く脈を打って硬さを増していく。
これがいつもイリエの中に埋め込まれ、縦横無尽に暴れ回って数多の快楽を与えてくれる。ゆっくりと上下に擦る度にピクピクと動き、エラの張った雁首の先端から半透明な液体がぷくりぷくりと湧き出てくる。
禍々しいその出で立ちのフェリウスのものが、こんなにも愛おしく感じるのは酒が入っているからか、それとも最後だからか。
とろんとした表情のイリエは両手で支えたそれに唇を近づける。
「イリ…!っ…く、」
「ん、ちゅ、…」
垂れ流す入り口に口づけをして口内に少し塩みのある独特な生っぽい香りが漂うが、それをイリエは恍惚な表情で舌を出して舐め取る。
「っイ、リエ…」
「…指南書を、…ん、ちゅ、ちゅ、…頑張って熟読、してみました」
「っ、……はっ…」
上から聞こえる悩ましいフェリウスの声にイリエの蜜壺はもうぐしょぐしょだ。
次々にぷくりと浮いては流れるものを勿体ないと小さな口と舌で舐め上げながら、イリエは顔を横向きにしてフェリウスの剛直の裏側を丹念に上から下まで舌を使って行き来を繰り返す。その度に頭上から荒くなる息遣いと時折微かに漏れる婀娜っぽい声。
先端からしとどに溢れ出る液体はまるで媚薬のよう。イリエは頬を染めながらそれを吸い取り、舐め取り、雁首に纏わせて自分の唾液と共にゆっくりと手で長いフェリウスの剛直を上下に動かす。
徐々に息が乱れていくフェリウスの声でイリエは自分の行いでこんなに熱くなって硬くなって感じてくれているんだということに陶酔し、思わず熱い屹立に頬を寄せてしまう。
「…レオ、…ダッド、さん…」
「!…、イリ――っ…」
手を休ませずに頬を寄せながら、無意識に呟いた言葉に顕著にびくりと戦慄かせるフェリウスのものを離すまいとイリエは舌を出してくまなく舐めながらも、彼も都度反応する彼の分身も愛しくて仕方がなく、すりすりと唇で擦りながら夢中で奉仕する。
「レ、…オ、ダッ…ド、さ…」
その間にもイリエの心の漏れが口から溢れる。
「っ…ぅ、……名前、…呼ぶ?」
そんなフェリウスの言葉にイリエのとろりとした目がゆっくりと瞬きした。可愛らしく反応する一物を撫でながら、少し目を伏せたイリエがゆっくりとフェリウスを見て微笑んだ。
自分の中の決め事には勿論理由がある。
守らなかったらきっと溢れてしまうから。
想いが漏れて迷惑がかかるから。
呼ばない。
呼べない。
目を見開いたフェリウスをよそにイリエは手で擦りながら小さな口をぱかりと開けて、先端からフェリウスの剛直を包み込む。
「ぅ、っ…は、…イリ…エ…!」
「ん、ん、ちゅ、……ちゅぽっ」
エラが張っている分なかなかに苦しいが、それでもイリエは手の動きを早めながら、唾液と零れ出る彼の液体を下に流し滑りを滑らかにする。吸うように頬に力を入れながら、絶対に歯を立てないように、小さい口を最大限にして上下に動かす。
頭上から漏れ出るフェリウスの息遣い、腰と屹立のひくつきが徐々に顕著になり、イリエは熱心に奉仕に没頭した。
「っ、っ…は、イリエ、…イリエ…!出る、から、離れろ…!」
「んうぅー、…ぅん、ん、ちゅ、ちゅぷ」
自分のものからイリエの顔を離そうとするフェリウスに初めて抗ったイリエは首を振り、手の動きを更に加速させて、きゅうっと口の吸引力を強めて口で扱いた。
「―――――っっ!……ぁ、っ…!!」
「っ!ん、っんぅ、っ…ん、ん」
エラ周辺がぶわりと膨張した直後、イリエの口のなかにどぷりどぷりと勢いよくフェリウスの白濁が噴出される。腰が断続的に動き、ビクビクと痙攣するフェリウスのものから溢れ出す精液をイリエは誰にもあげないというくらいに口で噴出口を覆い尽くし、一滴残らず搾り取る。
独特な生臭さととろっとしている液体をまるで甘美な飲み物の如くイリエは次々に呑み込んだ。
イリエは舌を使い口の吸引を継続させて、フェリウスのものをゆっくり扱きながら、まだ寄越せとばかりに吸い付いて離さない。
ふと上を見るとフェリウスが快感で顎を反らせて荒く息を乱している様子に蕩けた目になったイリエは目を閉じて、まだひくつき続ける少しだけ柔らかくなったものに執着し始める。
「イリ…エ、もう良いから…っ、」
「…ん、んちゅ、…ん、」
息を乱しながらイリエを止めようとフェリウスの色っぽく掠れた低音が聞こえるが、それは彼の白濁と一緒でイリエにとって陶酔する理由にしかならない。まるで食いつくように離さないイリエの姿は恐ろしく妖艶だ。
(この形も独特な味も匂いも全部、……全部覚えておこう)
何度も喉を鳴らしながら舌と口を動かし搾り取ろうとせっせと奉仕する。僅かな残滓すら貪るイリエの恍惚とした表情がどれだけ淫靡なのかわかっていないのは本人のみだ。
「……おい、イリエ、っ…離せっ…て」
「…んぅ」
まだこのままが良い。
今だけは大好きなフェリウスも口に包まれているものも、全部イリエのものだ。
今だけは、フェリウスはイリエのものだ。
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