大好きな人に番が現れたので潔くセフレ離れします

きるる

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番外編:お泊まり会開催 12

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「その後はひたすら熱心に口説かれ続けて絆されたな」
「凄…全て順番が逆…」
「カルロ様の想像が全て出来てしまいます」
「あ、熱い心根の侯爵様なんですね」
「鬱陶しいくらい熱い」


葡萄酒を飲み干したレリエルがやれやれと言う風に溜息を吐きながらもふっと微笑む。


「まあ、今となっては絆されて良かったと思うがな。可愛い愚息も産まれて可愛い嫁が来た」


よしよしとイリエの頭を撫でてくれながら美しく微笑むレリエルにイリエは頬を赤らめてしまう。


「ふふ。イリエちゃん可愛いなぁ」
「うむ。こんな可愛いイリエをあいつが好き勝手してると思うと、たまにはああして懲らしめてやらねばな」
「っ、好き勝手…」
「マジその辺お願いします。イリエ小さいんでやられっぱなし」
「や、やられっぱなしって…!」


ここで些か話が猥談な方向に向かう。


「そうだな。カルロと同じくフェリウスもしつこそうだ」
「レリエル様まで…!」
「あら。レリエル様その辺の話は全然いける方ですか?」
「全く構わん。年を重ねたのにあいつも未だにしつこいからな」
「おっと。それちょっと聞きたい」


きゃっきゃと猥談に移行していくお姉様方にイリエは頬を染めながらも耳をかっぽじって聞いてしまう。思った以上の恥ずかしい単語がポンポン飛び交い、ぽぽぽっと頬を真っ赤にしながらもイリエは興奮してくぴくぴお酒が進んだ。


「へぇ…パッと見何も興味ないですって感じなのにララに全ベクトル投入ってやつだ」
「そう。んで犬族だからしつこいしつこい。舐め過ぎ」
「な、舐め…」
「快感が過ぎるとそれすらきつくなるよねー」
「黒豹もしつこいぞ。な?イリエ」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
「あーもう可愛い」


ここで程良く酔ったらしいシュナがイリエの火照った顔見て妖美に微笑んだのに瞠目する。


「イリエちゃんもちゃんと反撃しないと駄目だよ?」
「は、反撃です、か」
「あ、ねえねえ。シュナの場合ってどうなの?あの異名を持つ孔雀だからやばめ?」
「あはは。お互い異名持ちだからそうかもー」
「お互い?シュナ、聞かせろ」
「シュナ姉さんの今の笑顔が、何と言うか、妖しげに綺麗過ぎるっていうか…どきどきします」


イリエの言葉にシュナが目を丸くしてから困ったように微笑んだ。


「あれ。そんな顔してた?よろしくない過去の負の遺産かなぁ…」
「そんなこと言うなら私もだぞ。戦奴隷だからな」
「残念ながら私のはそんな勇ましいものでもなくて」
「全く構わないよそんなん。言いたくないなら聞かないけど、ここまで共に酒を飲んだ中だ。繁縁のイリエが慕う相手に悪い奴は居ないことくらいわかる」


酔いで垂れ目が更に少し垂れながらも真っ直ぐな眼差しで答えたララにイリエも、勿論だと頷きシャッとシュナを見てキュッと手を握る。


「私もです!どんな過去持ちだろうが、私は今目の前にいるシュナ姉さんが好きなのです!」


イリエの必死の形相に絆されたのか、シュナが少し泣きそうに微笑む。


「イリエちゃんありがとね。私は事情があって表裏の生活しててね。裏ではイアンと同じような異名持っていたんだー」
「異名…?」
「あ。正統派クズってやつ?」
「あはは、そうそう。夜だけ現れる雄を食い散らかす悪女って呼ばれてたー」
「それなのに、雌のように性格が煩わしくないのは珍しい。性格も漢前だしな」
「漢前かはわかりませんが、媚びるのは無理でしたね」
「なるほどー雄を転がしていたんだ。やるじゃん」
「転がすほどではないけど、ちょっと目的あってそうしてたのは事実ー。でもイアンと出逢ったことで克服したから終わり」
「克服、ですか」


イリエの言葉にシュナが微笑む。


「うん。イアンのおかげで出来た。だからもう夜な夜なふらふらは終わり。今はイアン一筋だよ」
「うむ。過去がどうであれ、今ここにいるシュナが全てだ。良い女にしか見えないから問題ない」


その通りだ。
それぞれ過去を背負うものが重いか軽いかはそれも人次第。とやかく言うことではない。

イリエからするとフェリウスの繁縁であるイアンが選んだ相手。
まずはそれだけで信用に値する。

何よりもそれ以前にイリエが直接シュナと出逢い、石鹸屋での彼女の人となりと香油を通して花をここまで巧みに調合し精製して素晴らしいものを作る人だ。

例え過去に何があろうが、イリエにとって今目の前にいるシュナが全てとなる。





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