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第7話 前世の夢
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夜更けの風が静かにカーテンを揺らした。ライナルト邸の部屋は灯りを落とされ、薄い月明かりが窓辺から流れ込んでいた。エリシアは眠りにつこうと目を閉じたが、胸の奥がむずかしく落ち着かない。昼間、国王陛下に謁見したときに感じた不思議な感覚が、まだ尾を引いているのだ。
“強い魂”――陛下の言葉がやけに耳に残っていた。その言葉を聞いた瞬間、何かが胸の奥で小さく震えたのだ。まるで、誰かが自分の名を呼ぶように。
まぶたの裏に、光が走る。
エリシアは小さく息をのんだ。暗闇の奥で、遠くの炎が揺らめく。見知らぬ光景。見たはずのない戦場。赤く染まった空の下に、瓦礫と煙が立ちこめている。
「サリア――!」
誰かの声が聞こえた。懐かしい声。振り返ると、火の中を走る男が見える。鎧の銀が煤で黒く輝き、その目は強くまっすぐだった。
「レオン……!」エリシアの口がそう呼んでいた。だが、それは確かに自分ではなかった。身体も、声も、今とは違う女。剣を腰に帯び、鎧をまとい、戦場の中で立っている。
「退け、サリア! 敵が迫っている!」
「でもあなたが――」
「いいから行け! 君が生きなければ、王国は――!」
轟音。土煙。視界が弾けて、すべてが光に呑まれた。
エリシアは息を詰めて目を開けた。そこはもう寝台の上、見慣れた部屋だった。胸が激しく上下する。汗が額を伝い、心臓が痛いほど脈打っている。
「……レオン……」その名を口にした瞬間、エリシアははっとした。
ライナルト――彼の瞳、声、姿勢。そのどれもが、あの夢の中の男と重なっていた。
混乱する思考を落ち着かせようと、水差しからコップへ水を注ぐ。指先まで震えている。前世という言葉を、今までどこか遠い物語のように思っていた。けれど、これほど鮮明に光景を見たのは初めてだった。
「私、本当に……何かを思い出しているの……?」
窓を開けると、夜気がひんやりと頬を撫でた。月の光の下、庭の花々が静かに眠っている。遠くで騎士たちの見回りの足音がして、少し心が落ち着く。
そのとき、背後から扉をたたく音がした。
「……エリシア嬢、まだ起きているのですか?」
ライナルトの声だ。胸が跳ねる。慌てて立ち上がり、扉を開けると、彼が蝋燭を手に立っていた。薄い灯が彼の顔を照らし、彫りの深い影が形を作る。
「眠れないようですね。」
「……夢を見たんです。とても古い夢を。」
ライナルトは一瞬だけ驚いたように眉を動かし、部屋に足を踏み入れた。
「どんな夢を?」
「戦場の夢。炎と煙と……それから、一人の人。あなたに似ている人が、私の名を呼んで……」
その言葉を聞いたライナルトは、静かに蝋燭を机に置いた。
「やはり――つながっているのですね。」
「つながっている?」
「貴女があの世界を思い出す日が来るのを、ずっと待っていました。」
彼は窓辺に歩み寄り、月光を浴びながら語り始めた。
「俺は、前の世界で貴女を守れなかった。戦いの最中、貴女を逃がす前に爆発に巻き込まれて……気づけば、全てが終わっていました。
死の間際に、願ったのです。“もう一度同じ世界に生まれ、彼女を守りたい”と。
そして目覚めたとき、俺はこの世界にいた。名も国も違う、けれど魂の奥で確かに貴女を覚えていた。」
エリシアは言葉を失った。胸の奥から何かがあふれてくる。恐れや戸惑いではなく、涙に似た温かさだった。
「じゃあ……あなたが記憶していた“誓い”というのは」
「“もう二度と、君を死なせない”という誓いです。」
静かな声に、エリシアの瞳が潤んだ。彼の瞳は嘘をつける色ではなかった。
沈黙の中で、暖炉の火がパチリと音を立てた。
エリシアは椅子に腰を下ろし、しばらく遠くを見るようにしてから口を開いた。
「私は、思い出すのが怖かったのかもしれません。誰かに愛されたとしても、それが儚い夢だと知ってしまうから……」
「貴女の記憶は、夢ではありません。人生そのものです。」ライナルトは穏やかに言う。
「そして、今度こそ俺たちはやり直せる。」
彼は手を伸ばし、エリシアの手に軽く触れた。指先から温もりが伝わる。
「俺はあの時代、貴女を救えなかった悔いを、ずっと抱えてきたんです。だからもしもう一度神が機会をくれるなら、今度は貴女の隣で共に生きようと。」
「……救われるのは、私のほうかもしれません。王太子に裏切られて、信じるものを失った私が、再び誰かを信じられるなんて。」
「信じなくても、いいんです。」
「え?」
「信じるという言葉が重ければ、ただ俺の隣に立ってくれればいい。それだけでいい。」
蝋燭の火が揺れ、二人の影が壁に映る。
エリシアはその影の中で、何か懐かしい既視感を覚えた。かつての世界でも、こうして寄り添った夜があったのかもしれない。
胸の奥から震えをともなった感情がこみ上げ、言葉に変わる前に彼女は小さく口を開いた。
「……レオン。」
一瞬、時が止まった。
ライナルトの瞳が揺れ、次いで彼はゆっくりと笑った。
「懐かしい名前ですね。」
「ごめんなさい、無意識に……」
「謝ることはありません。むしろ嬉しい。貴女の中に、サリアの記憶が確かに残っている証拠です。」
月明かりに包まれた空間は静かで、どこか聖堂のような温かさがあった。
しばし沈黙が続いた後、エリシアがぽつりと尋ねた。
「……もし、また運命が私たちを引き裂こうとしたら?」
「その時は、運命を斬る。」
「斬る……?」
「俺は剣の人間です。神が決めた筋書きに逆らうなら、剣で道を切り開く。」
その力強い言葉に、エリシアの唇が震えた。笑いとも涙ともつかぬ表情が浮かぶ。
ふと、屋敷の外で鐘の音が鳴った。夜の見回りが交代する時刻だ。
「もう遅いですね。」ライナルトが立ち上がる。
「……ありがとうございます。変な夢のことまで話してしまって。」
「夢ではありません。あれは、貴女の記憶です。
そして、その記憶がある限り、俺たちはどんな未来にも屈しないと思っています。」
彼が扉に向かう。その背を見送る瞬間、エリシアは心の奥が温かく満たされていくのを感じた。
――この人は、真実を恐れない。どんな運命にも正面から立ち向かう人だ。
扉が閉じ、静けさが戻る。窓から差し込む月光が、彼女の床の上に柔らかな軌跡を描いた。
エリシアは再び寝台に戻り、胸の上に手を置いた。
先ほどまでの不安は消え、代わりに穏やかな熱が残っている。
「レオン……いいえ、ライナルト。もう一度……あなたと生きたい。」
誰に聞かせるでもなく呟いたその言葉は、夜の静寂の中に溶けていった。
そして彼女のまぶたが静かに閉じると、夢の中で再び戦場の風が吹いた。だが今回は炎ではなく、優しい春の香りを運んでいた。
続く
“強い魂”――陛下の言葉がやけに耳に残っていた。その言葉を聞いた瞬間、何かが胸の奥で小さく震えたのだ。まるで、誰かが自分の名を呼ぶように。
まぶたの裏に、光が走る。
エリシアは小さく息をのんだ。暗闇の奥で、遠くの炎が揺らめく。見知らぬ光景。見たはずのない戦場。赤く染まった空の下に、瓦礫と煙が立ちこめている。
「サリア――!」
誰かの声が聞こえた。懐かしい声。振り返ると、火の中を走る男が見える。鎧の銀が煤で黒く輝き、その目は強くまっすぐだった。
「レオン……!」エリシアの口がそう呼んでいた。だが、それは確かに自分ではなかった。身体も、声も、今とは違う女。剣を腰に帯び、鎧をまとい、戦場の中で立っている。
「退け、サリア! 敵が迫っている!」
「でもあなたが――」
「いいから行け! 君が生きなければ、王国は――!」
轟音。土煙。視界が弾けて、すべてが光に呑まれた。
エリシアは息を詰めて目を開けた。そこはもう寝台の上、見慣れた部屋だった。胸が激しく上下する。汗が額を伝い、心臓が痛いほど脈打っている。
「……レオン……」その名を口にした瞬間、エリシアははっとした。
ライナルト――彼の瞳、声、姿勢。そのどれもが、あの夢の中の男と重なっていた。
混乱する思考を落ち着かせようと、水差しからコップへ水を注ぐ。指先まで震えている。前世という言葉を、今までどこか遠い物語のように思っていた。けれど、これほど鮮明に光景を見たのは初めてだった。
「私、本当に……何かを思い出しているの……?」
窓を開けると、夜気がひんやりと頬を撫でた。月の光の下、庭の花々が静かに眠っている。遠くで騎士たちの見回りの足音がして、少し心が落ち着く。
そのとき、背後から扉をたたく音がした。
「……エリシア嬢、まだ起きているのですか?」
ライナルトの声だ。胸が跳ねる。慌てて立ち上がり、扉を開けると、彼が蝋燭を手に立っていた。薄い灯が彼の顔を照らし、彫りの深い影が形を作る。
「眠れないようですね。」
「……夢を見たんです。とても古い夢を。」
ライナルトは一瞬だけ驚いたように眉を動かし、部屋に足を踏み入れた。
「どんな夢を?」
「戦場の夢。炎と煙と……それから、一人の人。あなたに似ている人が、私の名を呼んで……」
その言葉を聞いたライナルトは、静かに蝋燭を机に置いた。
「やはり――つながっているのですね。」
「つながっている?」
「貴女があの世界を思い出す日が来るのを、ずっと待っていました。」
彼は窓辺に歩み寄り、月光を浴びながら語り始めた。
「俺は、前の世界で貴女を守れなかった。戦いの最中、貴女を逃がす前に爆発に巻き込まれて……気づけば、全てが終わっていました。
死の間際に、願ったのです。“もう一度同じ世界に生まれ、彼女を守りたい”と。
そして目覚めたとき、俺はこの世界にいた。名も国も違う、けれど魂の奥で確かに貴女を覚えていた。」
エリシアは言葉を失った。胸の奥から何かがあふれてくる。恐れや戸惑いではなく、涙に似た温かさだった。
「じゃあ……あなたが記憶していた“誓い”というのは」
「“もう二度と、君を死なせない”という誓いです。」
静かな声に、エリシアの瞳が潤んだ。彼の瞳は嘘をつける色ではなかった。
沈黙の中で、暖炉の火がパチリと音を立てた。
エリシアは椅子に腰を下ろし、しばらく遠くを見るようにしてから口を開いた。
「私は、思い出すのが怖かったのかもしれません。誰かに愛されたとしても、それが儚い夢だと知ってしまうから……」
「貴女の記憶は、夢ではありません。人生そのものです。」ライナルトは穏やかに言う。
「そして、今度こそ俺たちはやり直せる。」
彼は手を伸ばし、エリシアの手に軽く触れた。指先から温もりが伝わる。
「俺はあの時代、貴女を救えなかった悔いを、ずっと抱えてきたんです。だからもしもう一度神が機会をくれるなら、今度は貴女の隣で共に生きようと。」
「……救われるのは、私のほうかもしれません。王太子に裏切られて、信じるものを失った私が、再び誰かを信じられるなんて。」
「信じなくても、いいんです。」
「え?」
「信じるという言葉が重ければ、ただ俺の隣に立ってくれればいい。それだけでいい。」
蝋燭の火が揺れ、二人の影が壁に映る。
エリシアはその影の中で、何か懐かしい既視感を覚えた。かつての世界でも、こうして寄り添った夜があったのかもしれない。
胸の奥から震えをともなった感情がこみ上げ、言葉に変わる前に彼女は小さく口を開いた。
「……レオン。」
一瞬、時が止まった。
ライナルトの瞳が揺れ、次いで彼はゆっくりと笑った。
「懐かしい名前ですね。」
「ごめんなさい、無意識に……」
「謝ることはありません。むしろ嬉しい。貴女の中に、サリアの記憶が確かに残っている証拠です。」
月明かりに包まれた空間は静かで、どこか聖堂のような温かさがあった。
しばし沈黙が続いた後、エリシアがぽつりと尋ねた。
「……もし、また運命が私たちを引き裂こうとしたら?」
「その時は、運命を斬る。」
「斬る……?」
「俺は剣の人間です。神が決めた筋書きに逆らうなら、剣で道を切り開く。」
その力強い言葉に、エリシアの唇が震えた。笑いとも涙ともつかぬ表情が浮かぶ。
ふと、屋敷の外で鐘の音が鳴った。夜の見回りが交代する時刻だ。
「もう遅いですね。」ライナルトが立ち上がる。
「……ありがとうございます。変な夢のことまで話してしまって。」
「夢ではありません。あれは、貴女の記憶です。
そして、その記憶がある限り、俺たちはどんな未来にも屈しないと思っています。」
彼が扉に向かう。その背を見送る瞬間、エリシアは心の奥が温かく満たされていくのを感じた。
――この人は、真実を恐れない。どんな運命にも正面から立ち向かう人だ。
扉が閉じ、静けさが戻る。窓から差し込む月光が、彼女の床の上に柔らかな軌跡を描いた。
エリシアは再び寝台に戻り、胸の上に手を置いた。
先ほどまでの不安は消え、代わりに穏やかな熱が残っている。
「レオン……いいえ、ライナルト。もう一度……あなたと生きたい。」
誰に聞かせるでもなく呟いたその言葉は、夜の静寂の中に溶けていった。
そして彼女のまぶたが静かに閉じると、夢の中で再び戦場の風が吹いた。だが今回は炎ではなく、優しい春の香りを運んでいた。
続く
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