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3章
165 ロバートとの再会②
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「それじゃあジェーン嬢のところへ行こうか」
レイヴンに促されてロバートと3人で歩き出す。
ジェーンを囲んでいた者たちは、ノティスとカナリーが来たことで距離を取っている。今は遠巻きに囲んでひそひそ何かを言い合っていた。
レオナルドとジェーンもアリシアたちにすぐ気がついた。
ロバートを見て目を丸くしている。ロバートがここへ来るとは誰も思っていなかったのだ。
2人の様子にカナリーたちもすぐに気がつき、振り返る。
「カナリー殿下、ノティス殿下、私の従兄を紹介致しますわ。モルガン伯爵家のロバート殿です」
「まあ、あなたが」
優秀なロバートは有名だった。面識はなくてもカナリーはロバートのことを知っているようだ。
ノティスはデミオンとアンジュの処罰の日にロバートと顔を合わせている。ロバートがノティスと話をするのはこれが初めてだが、態度を変えることはない。
しばらく話をした後、カナリーが満足気な笑みを見せた。
「お邪魔になるといけないから、私たちはそろそろ行きましょうか」
カナリーがノティスを促し、立ち去っていく。
その姿を見送っていると、サディアスとその友人が2人に話し掛けるのが見えた。ノティスも戸惑いながら話をしている。
「ノティス殿下もすぐに知り合いができそうですね」
ジェーンの言葉にレイヴンとアリシアは笑顔で頷いた。
「それで、いつ王都に?」
レオナルドがロバートに訊いた。
ロバートに気がついた時から気になっていたのだろう。それくらいアリシアたちにとってロバートが王都にいるのは驚くことなのだ。
「王都へ戻ったのは今日だよ。殿下が招待して下さったんだ」
目を見開いたジェーンとレオナルドに、ロバートはレイヴンから届いた文のことを話した。
昼前に王都についたロバートは、民衆に紛れて昼の部のスピーチを聞いていたという。昼の部の良いところは誰でも好きに見られるところだ。
「本当に殿下には感謝しているよ。おかげで素晴らしい淑女になったジェーンを見ることができた。ジェーン、頑張ったね」
「ロイ兄様…」
ジェーンの目に涙が浮かぶ。
ロバートはジェーンが辛い思いをしていると知っていながら家の事情で王都を離れることを決めた。ジェーンより兄を優先したとも言える。
それでもジェーンを気に掛けていたのは嘘ではない。
ジェーンもその気持ちを疑ったことはなかった。
「ありがとうございます」
アリシアがレイヴンへもう一度礼を言うと、レイヴンが嬉しそうに笑った。
「アリシア、気分はどうだ?」
レオナルドの声に振り返ると、心配そうな顔でアリシアを見ていた。
レオナルドが気にしていることはわかっている。ディアナと会ったアリシアが嫌な思いをしていないか心配しているのだ。
ノティスを見送った時のアリシアもこんな顔をしていたのかと思うと少し可笑しくなる。
「私、あの方が嫌いではありませんわ」
ディアナはアリシアに呼ばれた理由を理解していた。
自分の置かれた立場に恐れや戸惑いはあるものの、意志の強い目でアリシアを見返していた。
それはルトビア公爵夫人として必要なものだ。
礼儀やマナーはこれからいくらでも教えることができる。
自分の立場を正しく理解し、その立場に相応しい者になろうという意思が重要なのだ。
「そうか、良かった」
レオナルドがホッとした顔をする。
あの短時間でディアナの人となりまではわからない。
だけどディアナの纏った雰囲気や表情からはキャロルを連想させるものはなかった。
あとはレオナルドやアダムが公爵家として迎え入れるか判断すればいい。
「何の話だ?」
1人、話がわからないロバートが不思議そうな顔をしていた。
「そろそろ婚約者を決めようと思ってね」
レオナルドがそう言うと、ロバートが目を見開いた。
レイヴンに促されてロバートと3人で歩き出す。
ジェーンを囲んでいた者たちは、ノティスとカナリーが来たことで距離を取っている。今は遠巻きに囲んでひそひそ何かを言い合っていた。
レオナルドとジェーンもアリシアたちにすぐ気がついた。
ロバートを見て目を丸くしている。ロバートがここへ来るとは誰も思っていなかったのだ。
2人の様子にカナリーたちもすぐに気がつき、振り返る。
「カナリー殿下、ノティス殿下、私の従兄を紹介致しますわ。モルガン伯爵家のロバート殿です」
「まあ、あなたが」
優秀なロバートは有名だった。面識はなくてもカナリーはロバートのことを知っているようだ。
ノティスはデミオンとアンジュの処罰の日にロバートと顔を合わせている。ロバートがノティスと話をするのはこれが初めてだが、態度を変えることはない。
しばらく話をした後、カナリーが満足気な笑みを見せた。
「お邪魔になるといけないから、私たちはそろそろ行きましょうか」
カナリーがノティスを促し、立ち去っていく。
その姿を見送っていると、サディアスとその友人が2人に話し掛けるのが見えた。ノティスも戸惑いながら話をしている。
「ノティス殿下もすぐに知り合いができそうですね」
ジェーンの言葉にレイヴンとアリシアは笑顔で頷いた。
「それで、いつ王都に?」
レオナルドがロバートに訊いた。
ロバートに気がついた時から気になっていたのだろう。それくらいアリシアたちにとってロバートが王都にいるのは驚くことなのだ。
「王都へ戻ったのは今日だよ。殿下が招待して下さったんだ」
目を見開いたジェーンとレオナルドに、ロバートはレイヴンから届いた文のことを話した。
昼前に王都についたロバートは、民衆に紛れて昼の部のスピーチを聞いていたという。昼の部の良いところは誰でも好きに見られるところだ。
「本当に殿下には感謝しているよ。おかげで素晴らしい淑女になったジェーンを見ることができた。ジェーン、頑張ったね」
「ロイ兄様…」
ジェーンの目に涙が浮かぶ。
ロバートはジェーンが辛い思いをしていると知っていながら家の事情で王都を離れることを決めた。ジェーンより兄を優先したとも言える。
それでもジェーンを気に掛けていたのは嘘ではない。
ジェーンもその気持ちを疑ったことはなかった。
「ありがとうございます」
アリシアがレイヴンへもう一度礼を言うと、レイヴンが嬉しそうに笑った。
「アリシア、気分はどうだ?」
レオナルドの声に振り返ると、心配そうな顔でアリシアを見ていた。
レオナルドが気にしていることはわかっている。ディアナと会ったアリシアが嫌な思いをしていないか心配しているのだ。
ノティスを見送った時のアリシアもこんな顔をしていたのかと思うと少し可笑しくなる。
「私、あの方が嫌いではありませんわ」
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自分の置かれた立場に恐れや戸惑いはあるものの、意志の強い目でアリシアを見返していた。
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「そうか、良かった」
レオナルドがホッとした顔をする。
あの短時間でディアナの人となりまではわからない。
だけどディアナの纏った雰囲気や表情からはキャロルを連想させるものはなかった。
あとはレオナルドやアダムが公爵家として迎え入れるか判断すればいい。
「何の話だ?」
1人、話がわからないロバートが不思議そうな顔をしていた。
「そろそろ婚約者を決めようと思ってね」
レオナルドがそう言うと、ロバートが目を見開いた。
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