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23.推しのイベントがあります。
しおりを挟む推したちのライブ配信があってから匂わせのような、ロケ写真などが公式SNSから発信されていた。
その情報がついに今日発表された。ずっと楽しみにしていただけあって、期待も高かったけれど、発表はその期待を裏切らないものだった。
推したちグループの写真集が出されるとのことだった。それに伴い、購入者に向けたサイン会を開催するという予告が出された。
「またニヤけてんぞ」
そう声をかけてきたのは大学の友達、遠野彼方だった。相変わらず辛辣な奴だ。けれどそれくらいでちょうどいい。けれどニヤるのも仕方がないと思う。
「いいんだよ!」
「よくねぇだろ、周り見てみろ。引かれてんぞ」
「いいんだよ、どうせ俺に声掛けてくるのなんて彼方だけだし。」
「寂しいやつだな…」
そんないかにも俺が可哀想みたいな目を向けなくてもいいだろ…別にいいんだよ俺は推しが居れば幸せだし。
「ほっとけ…俺はこれでも幸せだしいいんだよ」
「そうかよ。ま、それはいいけど今度の日曜出かけねぇ?見たい映画あんだよ」
「他のやつ誘えよ」
「無理だろ、俺の趣味知ってんだろ?」
…そうなのだ。この遠野彼方という男、イケメンなのにスプラッタ好きなのだ。普段のイメージを崩さない為に、俺にしか趣味を明かしていないらしい。
「…わかったよ…日曜な」
「サンキューじゃ、また連絡するわ」
日曜日ならまぁ、大丈夫だよな…
ん?藍月くんから?
(藍月:すみません、会うの日曜にできませんか?仕事の予定がずれちゃって…)
なんだと…?!俺の癒やしの時間…藍月くんに会いたい。でも…約束…。
うぐぅ……
でも先にした約束を優先しないわけにもいかないよなぁ…
(臨也:日曜は友達と出かけることになってて…ごめんね)
(藍月:そうなんですね…リンさんに会いたかったです…。俺の方がズレてるので仕方ないですけど…)
(臨也:俺も会いたかった…他の日は忙しい?)
(藍月:公表された写真集関連で少し忙しくなってて…)
(臨也:そっかぁ…友達にずらせるか聞いてみるね。)
(藍月:はい!ありがとうございます!)
彼方と次会うのは、四限の講義か。一応聞いてみるか。会えるなら会いたいし。
あ、居た、今は一人だな。よし、チャンス
「彼方、さっき言ってた映画土曜とかじゃ駄目か?」
「は?なんでだよ?」
「んーちょっと日曜やりたいことあってな。」
「お前そんなこと今まで無かっただろ?変だぞ」
怪訝そうな顔でそう言われる。まぁ確かに俺に友達なんて居なかったし、そう言われても仕方ないけど。
「うるさいぞ、俺にだって予定がある事もあるんだよ。」
「ふーん…まぁ、いいぜ…その代わり飲み物奢りな」
「わかった、じゃあ土曜でよろしく」
「おう」
よし!これで藍月くんと会える!
(臨也:日曜空けれた!)
(藍月:やったー!!嬉しいです!お仕事頑張ります!)
(臨也:うん、写真集楽しみにしてるね)
(藍月:はい!頑張ったので自信あります!)
(臨也:もっと楽しみになった、送られてきたらすぐ見るね)
そっかぁ…写真集自信あるんだ…相当いいの出来たんだ…普通でもすごいビジュ良いのに。3冊ぐらい…買おう。でも3冊じゃあサイン会当たらないかな…。
うーん…。いや彼方に選ばせれば多分当たるな。彼方は、くじ運振り切ってるからな。
きっとサイン会に行くぞ!
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