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番外編.猫の日
しおりを挟む藍月くんがバタバタと駆けてきたかと思えば、嬉しそうな様子で話し始める。
「リンさん!リンさん!今日は猫の日ですよ!」
「うん、そうだね」
「猫カフェとか行きませんか?」
「行きたいかも…猫触りたい」
「じゃあ行きましょ!」
「うん」
藍月くん猫好きなのかな?藍月くんと猫が戯れてる…そんなの目福すぎない?見たすぎる!!よし!猫カフェすぐ行こう!
喜び勇んでやってきたものの、猫の日だけあってとても混んでいた。また後日来ることにして、とぼとぼと帰途につく。途中で藍月くんが寄り道したいといったので、それに付き合っていた。
家に帰って寛ぎながら猫動画を見ていると、少し挙動不審な藍月くんが寄ってくる。後ろ手に隠していたものをパッと俺の頭に装着する。素早すぎてあまり見えなかったけど、どうやらカチューシャのようなものだったらしい。
「可愛い!!写真いいですか?」
「ん?なにつけたの?」
「猫耳カチューシャです!!本物に触れなかったので!リンさんに癒やされたくて買っちゃいました!」
「恥ずかしいよ…」
「大丈夫です!俺しか見ません!!それにすっごく可愛いので!!写真撮りましょ!」
「うぅ…誰にも見せないでね…」
「はい!!リンさんの可愛いところ俺だけ知ってればいいので!あ!尻尾もつけません?」
どうせ撮られるなら、ともうほぼヤケクソになった俺は尻尾も装着して藍月くんの前に立っていた。
「自然な感じにお願いします!」
「そうは言われても緊張しちゃうよ…」
「じゃあリラックス出来るように撫でても良いですか?」
「うん…」
撫でられるなんてなかなかない経験だけど、藍月くんに猫が好きな場所を撫でられるのは存外気持ちが良かった。手のひらが離れそうになるとつい擦り寄ってしまう。
「っ!!リンさん!可愛すぎる…」
「ん…」
「写真撮りますね」
なでなでも継続しつつ、片手で器用に写真を撮る藍月くん。じっと見ていると、藍月くんは悶ていた。そんなに猫耳が好きなんだろうか…?
写真をある程度撮り終えると、藍月くんもソファに上がってきてくつろぎ始めるので、なんだかイタズラ心を覚えた俺は藍月くんの膝の上に上半身を乗っけて寝転ぶ。
「リンさん…なんでそんなに可愛いんですか!!」
「ん?」
下から見上げると、もう我慢出来なくなった様で、キスが降ってくる。
「エッチするのか?」
「します!もう限界なので!!」
「ふふっそっか…」
猫コスのままエッチになだれ込んで、夜はとても激しかったとだけ言っておこう。
後日、猫カフェに行って、藍月くんに撫でられる猫を見て、藍月くんに撫でられるのは俺なのに…と思ってしまったのはまた別の話。
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