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秋夜さんとのこと…考えなきゃって思うけど取り敢えずご飯!
食べないと頭回らないもんね。秋夜さんがキッチンで、料理を作っている背中を眺める。秋夜さん…かっこいい…。はっ!ちがーう!!いや、違わないけど。
あ…一応鳴海に電話しとこう。心配かけちゃうし。ツーコールも鳴らないうちにすぐに出てくれた。
「もしも「かぐちゃーん!!!大丈夫!!?またあの冷酷野郎に連れて行かれたって!?」……うん」
「今どこ!」
「今は寮の部屋にいる。」
「そっかぁ。後で荷物持ってくから!そのときに話聞かせてもらうからね!」
「あ、うん。ありがと、鳴海。あとさ、神谷さん大丈夫かな?」
「ん?凰ちゃん?大丈夫大丈夫!そんなにやわじゃないから!」
「そっか、でも今度謝罪しに行くよ。クラスとか教えてくれる?」
「んー…でもそれって逆効果じゃない?どうせまた怒るよ?あの野郎」
「……たしかに…。秋夜さんも一緒に連れてったら大丈夫かな?」
「うぅん…駄目じゃない?」
「…じゃあ複数人ならいける?」
「そっちのほうが安全かもね。…っていうか遠足の時でいいんじゃない?どうせ同じところ行くんだし、会えるでしょ」
「そっか!ならその時にお詫びしよう。」
「うん、それでいいと思う。取り敢えず凰ちゃんには、かぐちゃんが謝ってたって僕から言っておくから。」
「ありがとう!そうしてもらえると助かる!」
「うん、じゃあまた後でね」
「うん、ありがとう鳴海、またね」
荷物まで持たせるのはちょっと申し訳ないけど…ありがたいな。鳴海いいやつで良かった!
「電話、終わったの?」
「あ、聞いてたんですか?相手は鳴海ですよ。心配かけちゃうと思って。後で荷物持ってきてくれるそうです」
「そう…ご飯食べよっか。」
「はい!いただきます!」
「いただきます」
今日のご飯はグラタンだな!うまい!俺グラタン好きなんだよな。ひとくち食べて顔を上げると、真顔の秋夜さんに見つめられていた。
「美味しいですね!」
「そう…」
「……秋夜さん?」
「うん…」
「ええと…食べないですか?」
「んー…あんまり食欲ない。」
「大丈夫ですか?体調は?」
「平気、だけど…ただ食べる気にならないだけ。」
「俺が作ったら食べますか?」
「作ってくれるの?」
「食べてくれるなら作りますよ?」
「そっか。なら…最初に食べさせてくれたハンバーグ食べたいかも。」
元気のない秋夜さん。やっぱり心配だよね。ご飯食べないと元気でないし!とにかく食べてくれるなら、すぐに作ってあげよう!
「ちょっと待ってて下さいね!」
「え?食べてからでいいよ」
「いえ!一緒に食べたいじゃないですか!」
「そう?」
「材料、足りなそうですね。取りに行ってきます!」
「香夜、俺も行くからちょっと待ってて」
「はい」
秋夜さんが鍵などを準備しに行くのを見送った。
「香夜ってホント…優しいよね…このままじゃ本当に俺に捕まっちゃうのに。」
香夜に背を向けて、仄暗い笑みを浮かべる。秋夜は人に弱みを見せることなどなかった。けれど今回はわざと香夜にそれを見させて、香夜が側に居ないと駄目なんだと印象づけている。そうすれば、優しい香夜は俺から離れないと知っているから。
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