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しおりを挟む寝ていた…疲れて眠ってしまった間に、布団周りも身体も綺麗になっていた。隣で横になっていた秋夜さんは、ずっとこちらを見ていたらしい。温かくて、ついくっつくとクスクスと笑い声が降ってくる。そして少し目線を上にやれば目が合う。
……起きてたなら教えてよ…スリスリしてるのバレたじゃん…。もういい、割り切って秋夜さんの胸に顔を埋めて、顔を隠す。
「ん、秋夜さん…」
「ふふっん、まだ寝てていいよ。まだ朝早いから。」
「うん」
秋夜さんが言うとおり、外からの明かりはまだ差していないので、まだ日の出前なんだろう。結構スッキリと起きられたので、眠れないかとも思ったが、頭上で微笑んでいるだろう秋夜さんに優しい手つきで頭をなでてくれる。暖かくて、心地よくてまた瞼が落ちていく。
「……ねた…かな?…香夜…」
すやすやとまた寝息を立て始めた香夜を包むように優しく抱きしめる。昨日やっと両思いになれたんだ…大事にする。でも香夜は割と誰にでも笑顔で明るく接するからな…警戒は怠らないようにしないとね。
昨日、してる時も必死で受け入れてくれて…はいったら嬉しそうにするし…好かれてないとは思ってなかったけどさ。あんなにはっきり好意示されたらやっぱり嬉しいものだよな。
今度の発情期が来たら絶対に番にしよう。香夜の首に付けられている俺が送ったカラーを指てなぞる。香夜は俺のモノだと示すものでもあるが、この項を覆って番にできなくするコレがとても邪魔だとも思う。
そんなふうに香夜のことを考えながら微睡んでいた時、静かな室内に着信音が響いた。学校の連中には緊急以外かけるなって言ってる。誰だ…
「……」
「もしもしぃ?」
「…」
「あれ?無視?まぁいいけどさぁ。ねぇ秋夜、香夜ちゃん元気ぃ?」
「香夜を名前で呼ぶな。殺すぞ」
「怖いこと言わないでよぉ。秋夜なら簡単に俺のことも他の誰だって殺せちゃうもんねぇ。…だから一人になったんだもんね」
「…黙れ」
「ふふっごめんねぇ古傷抉っちゃったぁ?」
「…さっさと要件だけ言え」
「えー?…まぁいいか。今度の土曜両親から呼び出しかかってるから。秋夜の番のことで」
「…行かないって伝えとけ」
「いいの?来なかったら、香夜ちゃんどうなっちゃうかなぁ?」
「…そのときは全員殺す。そうしてでも香夜は守る。」
「物騒だなぁ。まぁどのみち迎えは来ると思うよ。あの人達に俺達の意思なんて関係ないんだからさ。それと…香夜ちゃんのこと、ちゃんと見ててあげなよ。」
「は?お前死にたいってこと?」
「違うよ。ただ会いに行っただけでそこまで言う?俺は顔が綺麗な子が好きだし。手出したりしない。けど…あの子とは俺も家族になる訳だし?仲良く出来たらいいなと思っただけ。あとはほんとに秋夜のこと好きなのかなぁって思って様子見してただけだよ。」
「香夜と結婚する時には家を出る。あんな奴らは香夜の家族にふさわしくない。」
「そうなの?じゃあ俺もそうしよっと。…ていうかさぁ、俺に全く興味ない秋夜は知らなかったと思うけど…俺も番にしようと思ってる子いるんだよね。だから二人とも呼び出しかかってるんだと思う。最悪だよねぇ。」
「…俺は行かない。お前が行って丸め込め。簡単だろ…お前はAクラスであっちはBなんだからな。」
「はいはい。わかったよ。仕方ないな…その代わり、今度、番も交えて会おうよ。俺も連れて行くし。その約束してくれるならいいよぉ。」
「チッ…それでいい」
「うん、じゃあまた連絡する。香夜ちゃんにもよろし」
ブツリと電話を切った。
家か…まぁ春夜が変な意味で香夜に興味を持ったわけではないのはわかったから、そちらは警戒しなくてもいい。どれだけ軽口を叩こうが、嘘はつかないからな。
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