不良×平凡 オメガバース

おーか

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夜の雰囲気にあわせて薄暗くなった室内では、緊張感が漂っていた。というか俺がひたすらガチガチになってるだけだけど。それを察している秋夜さんは、少し揶揄い混じりの艶っぽい表情を浮かべて、迫ってくる。

…俺は息を詰めたまま、秋夜さんにキスされる…。緊張で何もかも分からないが、ふわりと香る秋夜さんのフェロモンに少しだけ落ち着きを取り戻す。息をするように促されて、はぁはぁと少し荒い呼吸を繰り返す。

布団にゆっくりと押し倒されて、秋夜さんの手が服にかかる。情事が始まってしまう前に…伝えたいことがあった。だから一度止めてほしくて、手を掴んだが…そのまま手を繋がれて、流されそうになる。

「…はぁ…秋夜さん…まって…」

「ん?なに?やめないよ」

「ちが…から……少し…時間が…欲しいです…」

「…また心の準備?」

「違います…その…伝えたいことが…あって…」

「…それはいいこと?悪いこと?」

「いいこと、です」

「…わかった。聞くよ。なぁに?」

「………」

「……かーぐや。俺に教えて?何を言ってくれようとしてたの?」

「……す…」

「す?」

「す…きです…」

「うん」

「俺秋夜さんが好きです…」

「うん、凄く嬉しい…ありがとう香夜。大好き。絶対に幸せにする。」

「はい…えへへ」

「今度発情期きたら番になろうね」

「はい」

「ん、じゃあ続けるね」

「ん…はい」

優しい手で身体全体を愛撫され、身体が緊張で固くなることなく、自然と解れていった。心地よくて気持ちがいい。自然のままに身を任せ、秋夜さんに愛されているという感覚が全身を満たす。とても幸せで、勝手に涙がこぼれ落ちる。

「香夜…ん、気持ちいね、ちゅっ…」

「ん…しゅ…やさん」

「いいこ…そのまま気持ちよくなって」

「ん…あぁ…」

その零れ落ちた涙さえも秋夜さんの唇で掬われ、キスを落とされる。そうして、力が抜けるように程よく気持ちよくされて、それから性器やアナルも丁寧に愛撫してくれる。しかし性器やアナルに触れられれば、暴力的なまでの快感が体を駆け抜ける。

「ああん!!…んああ…ん…だめ…やめ…」

「ううん、やめないよ。気持ちいいでしょ?香夜」

「ん…あああっ!!…んう…」

「腰浮いてる…気持ちいいんだね…」

「はぁ…ん…ああ…あんっ!…」

「逃げちゃだめでしょ?」

知らず知らずのうちに腰が浮いて、快楽から逃れようとする。それをまた引き寄せられて、高められ…限界に達したところで…快感が弾ける。快感で頭が真っ白になって…暫し息をするのも忘れて声を上げた。

「ん"あ"あああ!!!…あ…あぁ…ん…はっ…はぁ…はぁ…」

「上手にイけたね。えらいえらい」

「ん…うん…えらい?」

「ん、えらいよ、いい子」

「うん…えへへ」

「可愛い。…んー…結構解れてるけど…もう少し…」

「やだ…秋夜さんがほしい…」

「…発情期じゃないから、気をつけないと…香夜に痛い思いさせたくないから」

「んぅ…痛くてもほしい…だめ?」

「ゔっ…はぁ…わかった。ゆっくりするから…痛かったら言って?」

「うん…」

押し当てられる熱を持ったそれが、ゆっくりと俺の中に入ってくる…そして発情期のときには感じなかった、ピリピリとした感覚が走る。それでもやめたくなくて…止めなかった。

発情期よりも意識がはっきりしている分生々しい感覚が伝わってくる。その感覚が愛おしかった。少しの痛みを伴ってすべて入りきった。

「…ふぅ…香夜…平気?」

「うん…はっ…ん…ふぅ…」

「しばらく動かないでいるから。」

「ん、もうへいき」

「…そう?なら動くよ。」

「ん…ああっ!!ん…ふっ…あ!…んん…」

「気持ちいい?」

「うん…ああぁ…ん…好き…秋夜さん…すき…んん…」

「っ!…ごめん…我慢出来ない…」

いきなり勢いを増した律動に快感が強すぎるくらいに感じまくっていた。

「あああ!!…はげ…し…んんぅ!!んああ…!」

「はっ…もう出すよ…」

「うん!!…中…出して…あ"あああ!!!」

「…っ…ふっ…はぁ…はぁ…香夜…平気?激しくし過ぎたね…」

秋夜さんが出した熱いモノを中に感じて幸福感に包まれる。ふわふわとした意識の中で秋夜さんに抱き締められて、頭を撫でてもらって心地よい気持ちに包まれる。

「ううん大丈夫です…ふぅ…はぁ…」

「ありがとう香夜…ん、寝ていいよ」

「ん…はい…」

「おやすみ…ちゅっ…」








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