黒豹拾いました

おーか

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ギルドで屯してるおっちゃん冒険者に相談に乗ってもらうことにするか。この街にいるベテランたちは、冒険者として日常的に常時依頼を熟して過ごしている。基本的には貯えを削りつつ生活している。日銭を稼いだらギルドで酒盛りって訳だ。

まぁ何が言いたいかというと、おっちゃん冒険者たちは経験豊富だし暇なのだ。効率的な依頼のこなし方を知っているからな。仕事が早いのだ。日常生活に困らない程度の稼ぎ以上にゃ働かねぇからな。

「おっちゃん達、相談乗ってくんねぇか?」

「お?どうしたどうした若者。」

「いいぜ、暇だからよ」

「コクヨウの事なんだが」

「僕のこと?」

「おー?また自慢話かぁ?」

「ああ、ちげぇ。今日はコクヨウの今後の話だ。コクヨウ、同年代の知り合い居ねぇからよ。その、学校?とか通わせてやったほうが良いかと思ったんだ。」

「おー、学校な、いいんじゃねぇか。」

「がっこう?なにそれ」

「学校ってのは同年代の子どもたちが集まって勉強するところだ。」

「ふーん…タカミもいっしょ?」

「いや、コクヨウだけだ。俺はコクヨウが学校に行ってる間に仕事する…つもりだが。」

「…むぅ…やだ…」

「まあこの通りなんだが…やっぱり行かせたほうがいいよな?」

「おう、家も嫌がったがな。そのうち友達が出来て楽しそうに通うようになったぜ。」

「ウチの小僧も最初はぴーぴー泣いてたぜ。はははっ!懐かしいな!」

コクヨウは頭も良いし、コミュニケーション能力も今後は必要だ。俺以外との関わりを持つことが必要不可欠。強制的にでも人の輪の中に放り込む事も時には必要だろう。

俺にへばり付くコクヨウを片手で抱きながら、おっちゃんたちに学校に入れるための手続き方法を教わる。まだ入学まであと3ヶ月はある。その間にコクヨウを説得することにしよう。

「帰るぞコクヨウ」

「うん…」

…すごくしょんぼりしている…
ちゃんと話し合わねぇとな。俺の考えている事もしっかり伝えなければならない。悲しそうなコクヨウは見てられないからな。垂れた耳と尻尾…そして表情がその心の悲しみを表現している。

「ふえぇ…タカミのばか…」

「コクヨウ…」

「僕のこともう要らないんだ…」

「何でそうなんだよ。俺はお前が大好きだコクヨウ」

「むぅ…そうやってごまかそうとしてる…」

「そんなことねぇ。こんなに一緒にいてまだ伝わんねぇのか。ほらギューってしてやる」

「うん」

抱っこしたまま帰り道を歩く。沢山食うだけあって重さを増したコクヨウ。嬉しいことだなと思う。何度も通っているこの道に思い出が積み重なっていく。ずっと一人で生きていきたいと願い、家を作った筈だったんだけどなぁ。

コクヨウとの暮らして温かい思い出が増えていく。家族っていいもんなんだな。初めて知ったことばかりだ。コクヨウは俺を幸せにしてくれる。だから俺も…コクヨウを精一杯幸せにする。



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