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しおりを挟む学校に通わせるようになって1週間、コクヨウは楽しそうとまでは言えないが、学校に行くのは嫌がらなくなってきた。勉強が楽しいらしい。家で学べる範囲は限度があったからな。
今日は休みだが、図書館に行きたいと言ってきた。何かをしたいと言ってくれたのは初めてなので、何だか嬉しいと思う。やりたいことを言えるくらいにはコクヨウの信頼も得られているようで何よりだ。
「なぁ、コクヨウ、今日はどんな本読むんだ?」
「んー、魔法の本」
「魔法?勉強したいのか?」
「うん」
「魔法なら少しは教えてやれるぞ?」
「こんど教えて!今日はとりあえずどんなのか見てみる」
「おう、わからないことあったら聞いていいぞ」
「うん」
魔法を教える時に気を付ける点は多々あるが、危険がないように学べるように考えておくか。俺はほぼ独学で覚えたが、危険な目にもあった。目の前で火の魔法が爆発したりな…。
魔力操作から教えて、生活魔法から実践だな。生活魔法は基本的には危険なものはないからな。生活魔法は、無属性と呼ばれ、クリーンや乾燥、洗濯なんかがある。クリーンは身体が汚れたときや、物が汚れた時にも使える便利な魔法だ。
図書館職員におすすめの本を教えてもらい、真面目に読んでいるコクヨウのとなりで俺も何かやらないとな、と思って手に取ったのは魔物図鑑だ。この辺りには居ない魔物もいるが、ダンジョンにはどんな魔物も居る可能性があるからな。
俺もここで冒険者として活動しているが、いつかダンジョンに行ってみたいと思っているからな。
魔物図鑑の初めには、場所によってはゴブリンも強くなったりすると書かれている。まぁ俺が訪れる機会があるかは置いておいて…魔物の王が座する地、その近辺では魔物も強化され、弱いとされる魔物相手でもAランク冒険者でも苦戦することがあると地図付きで解説されている。
最近は魔王も大人しいことから、人間の王達も静観している。魔王のいる土地には魅力がないからな。異常に魔物の多い土地だからな。そんなところを手に入れても管理できないのだ。
今俺達が住んでいるのは、その魔王がいる土地から大分離れているから、特に影響は受けていないが、魔王と面する土地では絶えず魔物の脅威に晒されているという。大変そうだよな…。
ペラペラとページをめくって魔物の解説を見ていく。魔物の特徴、弱点、注意しなくてはいけない点なんかを頭に叩き込んでいく。
隣のコクヨウにトントンと腕を叩かれる。振り向けば、出来るだけ声量を抑えてコクヨウが話しかけてきた。
「タカミ」
「ん?どうした?」
「お腹空いた」
「お?もうそんな時間か。飯行くか」
「うん!」
相変わらず、常宿にしていた宿に足を向ける。コクヨウもここの飯が好きなようだしな。ちなみに金貨1枚の返済は終了している。頑張って働いたからな。
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