86 / 130
86
しおりを挟む腹ごしらえを終えて、冒険者ギルドに向かう。取り敢えず安全な宿を探さねぇと。寝てる間に吹き飛ぶとか勘弁だからな。冒険者ギルドで情報収集だな。
「ようこそ、魔術都市、冒険者ギルドへ。冒険者証を。…ご利用は初めてですね。移動登録をしておきますね。」
「ああ。」
「それでは本日のご用件は」
「素材の買い取りと、この街での安全で風呂のある宿を教えてほしい。」
「かしこまりました。素材は、どの程度の量でしょうか?」
「ここに出せないくらいにはある。」
「それではこちらへ」
受付が立って、ギルド裏へ歩いていくのに付いて行く。ギルドの解体場のようだ。コクヨウが次々に素材を出していく。受付や解体屋が驚いているのは分かるが、まぁ一月分貯まってるからな。頑張って鑑定してほしい。
「…お…多いですね。それにこの素材は砂漠の!!」
「おお、おおっ!すげぇな兄ちゃん!これ全部売ってくれんのか!」
「ああ、一応下処理はしてるから、買い取り頼む。」
「砂漠通ってきたのか?すげぇな。良く無事に辿り着けたもんだ。」
「なぁ、雑談してないで、早くしてくれ。」
「おお!ワリィな!すぐ…とは行かんが、明日中には終わらすからよ。また明日以降、買取金を取りに来てくれ。」
「ああ」
「ええと…受付に戻りましょう。宿のご紹介でしたね…予算も問題なさそうですので、高くなりますが最高の宿をご紹介させて頂きます。」
「ああ」
ギルドでの対応とか任せたけど、やっぱり冷めてんな。すげぇ淡々としてるし、無表情貫いてる。まぁ、コクヨウの笑顔は破壊力あるから仕方ないのかもしれないが。いい宿もしれたことだし、コクヨウと一緒に街を見て回ってみるかな。
ギルドでの移動登録を行っている間、ギルド備え付けの酒場で茶を飲みながら話す。方々から視線を感じるのは最早慣れたものだ。
「なぁ、コクヨウ、そろそろ武器を替えようかと思ってんだ。見に行ってもいいか?」
「いいよ、ドワーフの鍛冶師がやっているお店があるらしいから行こう!」
「コクヨウも武器変えるか?未だに俺がやった剣使ってんだろ?」
「うん、タカミがくれたのはいい剣だし、大事だからね。」
「そろそろ替え時だろ?」
「まぁ…そうだね。切れ味悪くなってるから…」
「だよな。それでもサンドワームぶった斬れるんだから、すげぇけどさ」
「……うん…」
「あ…悪い。あんまり思い出したくなかったな…」
「ううん、大丈夫。タカミ…ぎゅーしていい?」
「おう。来いコクヨウ」
「えへへ。」
撫でながら抱き締めてやれば、嬉しそうにぐるると喉を鳴らす。尻尾も揺れているし、喜んでいるのだろう。素直で可愛いものだ。
「コクヨウ様、タカミ様、登録完了致しました。冒険者証お返しします」
「ああ。行こうかタカミ。」「おう、ありがとな職員さん」
「手、繋ご?」
「ん」
37
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
オレの番になって──異世界に行って愛猫の番にされる話
まめ
BL
不慮の事故により、異世界に転移することになった神木周。
心残りは、唯一の家族だった愛猫・ネロのことだけだった。
──目覚めた草原で再会したのは、見覚えのある大きな黒い獣。ネロが追いかけてきてくれたのだ。
わからないことばかりの異世界だけど、ネロがいるからきっと大丈夫。
少しずつ心をほどき、神に招かれた世界で穏やかな毎日を楽しむ周たち。
しかし、そんな彼らに不穏な気配が忍び寄る――
一人と一匹がいちゃいちゃしながら紡ぐ、ほのぼの異世界BLファンタジー。
こんにちは異世界編 1-9 話
不穏の足音編 10-18話
首都編 19-28話
番──つがい編 29話以降
全32話
執着溺愛猫獣人×気弱男子
他サイトにも掲載しています。
アケミツヨウの幸福な生涯【本編完結】
リラックス@ピロー
BL
ごく普通の会社員として日々を過ごしていた主人公、ヨウはその日も普通に残業で会社に残っていた。
ーーーそれが運命の分かれ道になるとも知らずに。
仕事を終え帰り際トイレに寄ると、唐突に便器から水が溢れ出した。勢い良く迫り来る水に飲み込まれた先で目を覚ますと、黒いローブの怪しげな集団に囲まれていた。 彼らは自分を"神子"だと言い、神の奇跡を起こす為とある儀式を行うようにと言ってきた。
神子を守護する神殿騎士×異世界から召喚された神子
【本編完結】最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!
天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。
なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____
過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定
要所要所シリアスが入ります。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される
Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。
中1の雨の日熱を出した。
義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。
それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。
晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。
連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。
目覚めたら豪華な部屋!?
異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。
⚠️最初から義父に犯されます。
嫌な方はお戻りくださいませ。
久しぶりに書きました。
続きはぼちぼち書いていきます。
不定期更新で、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる