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しおりを挟むコクヨウが居ないときに聞いたんだが、どうやらコクヨウの飯を俺のために獲ってきてくれる、というのは獣人の求愛行動らしい。そう思うとめちゃくちゃ堂々とイチャついてたってことだよな。思い返して恥ずかしい気持ちになるが、獣人達はそれが当然の事と思っているようだし、気にするだけ無駄だな。
それにしても…西にかなり進んできているが、街一つない森が続いている。かなり広い森だな。そのおかげでコクヨウと触れ合うことも出来ていない。そろそろ触りたい…アイツのモノで腹の中を掻き回された…いやいやいや!こんな真っ昼間から俺は何考えてんだ…。
「ターカミ。駄目だよ。」
「っ!?…は?」
後ろから抱き締められ、小声で囁かれる。不埒なことを考えていたのもあって、俺は本気でビビった。
「んふふ、こんなところで…他の人もいるのにエッチなこと考えたでしょ。」
「…そ、そんな…そんなこと考えてるわけ…」
「ふふっ匂いでわかるんだよ?タカミの…発情したいい匂い…他のやつに嗅がせないで。」
「…すまん…」
「いいよ。今日の夜、結界張って抜け出そっか。僕も…そろそろタカミに匂い付けたいし。」
「おう…」
歩いて夜になれば、皆は寝静まる。コクヨウが結界を張ってるから夜の見張りは立てないしな。俺達はそこから抜け出して、二人で水辺までやってくる。木が開けていて、月明かりが照らしてくれる。
それでも暗いが、俺の身体は何度も抱かれてコクヨウに知り尽くされている。コクヨウの迷いの無い手付きが俺の身体を滑る。久しぶりだ。こうしてコクヨウに触れてもらえるの。
気持ちいい。胸も耳も、首筋も…下半身も。
「タカミ…挿れるよ。」
「ん…ふっ…ああっ…」
「…っ…ふぅ…持っていかれそう…」
「んん…コクヨウ…ああっ…あっ…」
「うん…気持ちいいね…」
ぐちゃぐちゃに掻き乱されて蕩けた頭が目の前の光景に一気に目を覚まされる。目を擦りながら、起き出してきたらしいアンズがこちらへ歩いてくる。このままじゃ見られる。
「コクヨウ…まて!!頼むから」
「ん?…あぁ…アンズだっけ?起きちゃったんだね…タカミ…静かにね。もし声出したら見られちゃうかも…」
こういうハラハラするエッチも…偶には良いよね。タカミも気持ち良さそうだし。見られそうになって凄く締まってる。
「いや、だから…とまっ…うっ…ああっ…ばか…」
手で口を覆って、声を抑えようとしてる。こちらを流し見る潤んだ瞳がエロくて最高にいい。羞恥エッチも良いよね。わざと声を出させるように腰を動かしてしまう。奥を攻めるように、ゆっくりと…でも確実に良い所に当てるように動く。
「ふふっ…すごく…しまる…ねぇ…興奮してる?見られそうになって…?とってもエッチだね、タカミ…んっ…」
「ぐっ…ふっ…こえ…でる…から…も…んああっ…」
「うん、可愛い声だね。」
「ばか…くそっ…あ"あ"んっ…!」
「ふぅ…くっ……」
かなり声を出してしまったが、アンズはこちらに気が付くことなく、川の水を飲んで、寝床へ戻っていってくれる。よかった…。
「この!!馬鹿コクヨウ!」
「ご、ごめんってタカミ。」
「…気付かれてたら…ヤバかっただろうが!」
「うん、でもちゃんと結界張ってるよ。不可視遮音の結界。タカミの可愛いところ他のやつに知られるなんて嫌だからね。」
「はぁ…まじかよ…そういうことは先に言えや…あぁ…すげぇ疲れた…今日はもう終わりだ!」
「そんな…まだ全然足りないのに!!」
「あぁ?」
「…ごめんなさい…」
「はぁ…寝るぞ」
「うん」
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