黒豹拾いました

おーか

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やっと…やっと帰ってこられた。随分と待たせてしまったけどタカミはまだ僕を思っていてくれるだろうか。1年と少し。こんなに長く離れるのは気持ちが通じてからは初めてのことだった。

離れている間もずっとタカミのことばかり考えてたし、すごく会いたくて堪らなかった。どこにいるのか分からなくて、取り敢えず別れた街に赴いて、そこには居なくて、公爵領を通れば公爵様に捕まった。

タカミの居所教える代わりに模擬戦の相手をしろと言うので、仕方がなく騎士団の面々を秒でボコボコにしてやった。それを見た公爵様は何故か満足そうで、まだまだだねぇ。なんて言っていた。

そんなことはどうでもいいんだけどね。そうしてタカミは故郷に帰ったという話を聞いて、僕も帰ってきた。けれど…どうにも荒れ果てている。タカミが暮らしているとは思えないくらいに…。

でも…確かに番の香りがする。絶対にタカミはここにいる。生い茂った草を掻き分けて、そのまま取り敢えず家の中に踏み込む。

「タカミ!!」

「……」

呼びかけても返事がない。それでももう一度呼びかける。別れた時の姿はそこにはない。髪も髭も伸びっぱなし…それにかなり臭う。見目が変わっていても…それでも確かに俺の番だ。

大好きだったお風呂にも入っていないんだろうな。そもそもまともな生活をしているようには見えない。

「タカミ?ただいま」

「…コクヨウ…ははっ…また夢か。夢でもなんでもいい。お前がいるなら…それでいい。ほらこっち来て抱き締めてくれ。」

「うん」

腕を広げるタカミのことを抱き締める。温かい…けれどすごく痩せた。これ…僕のせいだ。僕が離れたせいでタカミが弱ってる。僕が思ってたよりずっとずっとタカミに愛されてた。ごめん…ごめんなさいタカミ。

「タカミ、愛してる…ごめん…」

「あったかい…コクヨウ……」

「うん…あったかいね。ふっ…うぇ…」

「コクヨウ…何で泣いてんだ?…そんなに悲しそうな顔して…」

「…タカミィ…好きだよ…大好き!ごめんね…こんなに…痩せちゃって…辛い思いさせたんだね…うぅ…」

「ははっ…コクヨウ…俺も愛してる…だから泣くなよ。あぁ…いい夢だな。なぁ…側にいてくれ。寝る。」

「うん、うん。おやすみ。」

「おやすみ…」

寄り添ったまま眠りについたタカミを見つめる。もう何があったって絶対に離れないからね…。タカミのことばかり考えていたし、かなりの無理を通して帰ってきたから僕も限界だな。回復力を高めるために獣型になって目を閉じる。




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