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200.魔術学園2年生14
しおりを挟むうぅん…起きたくない…まだ眠いよぉ…でも朝だもんなぁ。身体が起きろって言ってる。今日は朝までコースだったからな…触れる手は優しくて、けれど確実に俺を追い詰める動きは優しくなかった。
テスラさんの愛を感じられて幸せだったんだけどね。久しぶりに死にかけの気分だった。っていうかなんなら途中で気を失った気がするんだよね。あんまり覚えてないけど。
気持良すぎても辛いなんて面倒な生き物だよね…人間って。途中でギブしたけど、テスラさんにまだ出来るだろ?って迫られると、拒否なんて出来ないんだよねぇ。だって嬉しいんだもん。テスラさんに求められるの。それにテスラさんの本気を見られたし。
「起きたのかナルア。おはよう。だがまだ寝ていていいぞ」
「んー…ごほっ…お…きるよ。ん"ん"っ」
「声がかれたか。すまない。少し待っていろ。何か飲み物を持ってこよう。」
あんなにしたのにテスラさんはピンピンしてるや。なんなら元気になってるかも。朝まで寝てないと思うんだけどなぁ。ああ、モフりたい。あとでテスラさんに獣型になってもらお。
「待たせたな、ナルア」
「きゅーん!」
「…おきつね…さん…」
「ナルア、飲みなさい」
テスラさんに抱き起こされて、そのまま背を支えられながらホットミルクを飲ませてもらう。はちみつが入っているようで、甘くて美味しい。
「きゅーん、きゅーん!」
ベッドに登りたいようで、鳴いているけどテスラさんはスルーしてる。っていうかなんなら部屋から出そうとしている。
「ん…テスラさん、おきつねさん…」
「…仕方ないな…少しだけだぞ」
「うん」
お狐さんをベッドに上げてもらって、少しの間触れ合う。ふわふわして温かい。10分ほど触れ合ったらテスラさんがお狐さんを連れて部屋を出た。俺はまたベッドに逆戻りする。
「テスラさん、撫でたいです」
「ああ、わかった。」
「んふふ…テスラさん…もふもふ…可愛い。」
「がう」
短めだが艷やかな毛に埋もれ、テスラさんのフェロモンの香りを存分に吸い込む。テスラさんの尻尾にお腹をトントンされて眠くなってくる。疲れが残ってるから起きていられない。
ふむ、ナルアもよく眠っているな。では私はリオネルに会いに行くとするか。呼んだはいいが、どのくらい実力をつけているか知らないからな。ダンジョンに行く前に確かめておかねばと思っていたのだ。
しかし、ナルアの様子がおかしくなってそれどころではなかったのだ。それも解決したことだし、時間もある。今一度ナルアの愛らしい寝顔を見て、額にキスを落として部屋を出る。
リビングに行くとリオネルとその番が朝ご飯を食しているところだった。
「リオネル、時間はあるか?」
「はい」
「では庭へ。お前の実力、見せてもらおう」
「む…めちゃくちゃ上から目線…リオネルは強いんだから!」
「…ロウ!やめろ。テスラさんは魔法を教えてくれた人だし、この家の持ち主でもあるんだぞ」
「え!?そうなの?ごめんなさい…」
「…構わん。早くしろ」
「はい」
別にリオネルの番のことに興味はない。文句を言われたがそれ位は許容しよう。ナルアの友でもあるらしいからな。
「お前の得意とするのは剣術だな。取り敢えず適当な型で振ってみろ」
「はい」
以前から考えれば、かなり良い武器を所有しているようだ。それに筋力も成長したようだな。素早く正確に素振り出来るようになっている。ふむ、まずまずだ。しっかり基礎を積んできたようだな。
「もういいぞ」
「はい、どうでしたか?」
「ああ、トータやツェルトには及ばんが、中々良いだろう。」
「ふふっテスラさんに褒められると嬉しいですね。」
「戦闘力は…そうだな、学園に行くか。」
「学園…ですか?」
「ああ、そこで誰かしら相手を見つけられるだろう。」
「…わかりました」
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