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201.魔術学園2年生15
しおりを挟む学園に行く前に一度様子を見に行けば、ナルアも起きていたので連れて行くことにした。もちろん抱き上げてだが。リオネルの前で抱き上げられて恥ずかしがっていたがそれよりもナルアの身体が優先だ。まだ辛いだろうからな。
「ウェン、少し出る。」
「了解っす。三人でどこ行くんすか?」
「ああ、少し学園に行く。」
「学園?」
「リオネルの実力を見る為に相手を探しにな。」
「ああ、なるほどっすね。行ってらっしゃい」
「行ってくる」「行ってきます!」「行ってきます」
学園に赴けば、ユニが待っていた。ふむ、気配を隠さずに来たからな。フェルノが命じたのだろう。
「お待ち申し上げておりました。テスラ様、ナルア様…それと…」
「あ、えっと、俺の双子の弟のリオネルです!冒険者なんです!」
「はじめまして、白虎のリオネルです。」
「リオネル様ですね、それでは一度こちらへ。フェルノ様が会いたいようでして…御足労おかけ致しますがお願い致します。」
「まぁ、いいだろう。普段世話になっているからな。すまんが付き合えリオネル」
フェルノには学園でのナルアの様子などを見させているからな。今の所フェルノの配慮もあってナルアは恙無く学園生活を謳歌しているようだ。クラスや担任も考えてくれているようだしな。
「はい。しかしフェルノ様というのは…?」
「ユニ」
「はい、フェルノ様はこの学園の学園長です。私は学園長の執事のユニと申します。お見知りおきを。リオネル様」
「なるほど…ところでユニさん、様付けは辞めてください。」
「ふふっいえ、それは出来兼ねます。」
「?」
「申し訳ありません。ご兄弟で似ていらっしゃると思いまして。ナルア様と同じ反応でしたので…つい」
「そういえばそうだったかも…ふふっユニは良く覚えてるね!」
「はい」
確かに普段の態度なんかは異なる印象を受けるが、根本の部分や感性などは似ているか。矢張り双子なだけあるな。訓練場近くの応接室に通される。そこにはもちろんフェルノが待ち構えていた。
「テスラ様!!お久しぶりです!さぁ、どうぞこちらへ!」
「ああ」
「ユニ、もてなしを」
「かしこまりました。」
「ナルアくんも元気そうだね。始めましての方もいるみたいだし、自己紹介をしましょう。学園長のフェルノです。テスラ様の後輩で、ユニの主人兼パートナーです。どうぞよろしく。」
「はじめまして、僕はナルアの双子の弟のリオネルと申します。冒険者をしていて、ナルアとダンジョンに潜る為にここに来ました。まぁ、テスラさんに認められなければ叶わないかもしれませんが…」
「えぇっ!!俺リオネルとダンジョン行く気まんまんだったよ?!」
「ふふっテスラさんに認めて貰えばいいだけだよ。僕も頑張ってきたつもりだしね」
「ヒュー!格好いいリオネル!流石俺の弟!」
私以外を褒めるナルアを見るのは良い気分はしない。今更ナルアのリオネル好きをどうにか出来るとは思わないが。ユニが茶と菓子を私達の前に出し、フェルノの後ろに控えた。
「さて、本日のご訪問、どうされたので?」
「ああ、リオネルの実力を見たい。いい相手を探しに来たのだ。」
「なるほど…ツェルトさんでも呼びましょうか?」
「え?ツェルトさん今この都市に居るんですか?」
「あ、そっかリオネルは知らないよね。この学園の教師やってるよ。俺も扱かれてる。パワーないから中々大変でさぁ。」
「へぇ、そうなんだ。久しぶりに会いたいな」
「ユニ、確認を」
「かしこまりました。」
ユニが部屋を出て、すぐに戻ってくる。そしてツェルトは予定があり無理だと告げる。
「ふむ、それではユニ、お前が相手をしろ」
「それは構いませんが」
「ユニ頑張れー」
「フェルノ様…軽いですね…。それではリオネル様、私がお相手致しましょう。」
私とナルア、フェルノで観戦する。頑張れー、と無邪気に応援しているかと思えば、試合が始まれば真剣な目で見極めている。ナルアも実は気になっていたのだろうな。
「ユニ、容赦ないね。戦闘狂だし」
「あはは!否定出来ないね。それで、リオネルくんの評価はどうなんです?」
「ユニと拮抗する実力があるならまずまずだ。ダンジョンに行くには問題ないだろう。」
「やったー!じゃあククルとウェネルとテスラさんとリオネルと行けるんだね!!すっごい楽しみ!」
「ああ、私も楽しみだ」
結局、僅差でリオネルが勝利した。というのも、戦闘中ずっと剣術を意識させておいて、不意打ちのように魔法を使ったのだ。知っていればユニが勝っただろうな。
「負けました。もう一戦いかがです?」
「わかりました。お願いします。今のは流石に卑怯でしたからね。」
私達が止めるまで5戦ほどやり合っていた。ユニの3勝2敗。総合的にはユニに軍配が上がったようだな。流石に勝ち越せる程ではないな。
「リオネル、ユニ、お疲れ様!楽しそうだったね!」
「ええ、ありがとうございます」「ありがとナルア」
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