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202.魔術学園2年生16
しおりを挟むテスラさんに呼ばれて、魔術学園都市へとやってきた。そしてロウを家に置いて、冒険者ギルドに向かえば、ナルアと再会した。とても嬉しそうで僕も嬉しくなった。というか、会うのは帰ってきてからだろうと言われていたのになぁ。双子だけあって引かれ合うものでもあるのかもしれない。
ナルアには友達も出来たようだし、従魔も凄い子だった。可愛かったけど、影を利用した多彩な攻撃は見事なもので、十分戦力になり得る。一番驚いたのはウェンさんとティナさんの間に娘が居たことだ。
狐の女の子で、ナルアが骨抜きになっていた。相変わらずもふもふが好きなようだ。
そしてテスラさんに実力を見てもらうことになった。結果的にテスラさんには随分成長したものだな、とお褒めの言葉を頂いた。そしてその後、テスラさんの研究室に呼ばれたので行ってみると、厳重な結界が見て取れた。しかし僕は通れるようにしてくれてあるようなのでそのまま中に入る。
「ナルア?」
「あ!遅いよリオネル!俺もう先にお菓子食べちゃった」
「ごめん?」
「リオネル、そこに座りなさい」
「はい」
「…ねぇ、リオネル、大事な話があるんだ。ちゃんと聞いててね」
「…わかった」
随分大事な話のようだ。てっきりテスラさんに魔法も見られるのかと思っていたが、見当違いだったな。ナルアが緊張している。それをテスラさんが大丈夫だというように後押しする。
「これから聞いてもらう話は誰にも言うな。君の相手にもだ。」
「…ロウにも…ですか?」
「ああ、口外すれば躊躇なく私はお前を殺せる。」
…これは本気だな…。それだけ重大な秘密…心当たりがない。それでもナルアが話そうとしてくれているのだ。聞かない訳にはいかないよね。
「わかりました。聞かせてくれる?ナルア」
「うん」
そこからの話は、現実味が無いようで、ナルアとともに育ってきた僕にとって心当たりのある話だった。だからってまさかナルアに前世の記憶があるなんて思わなかったけど。
それに…魔道士ヘルメス…そんな伝説上の人みたいな名前が登場するなんて。つくづくナルアは凄いんだから…ヘルメスと同じ魔法を行使出来るって事なんだろう。
もう驚くことはないと思ってたよ…。ナルアにはいつも吃驚させられる。複合属性魔法をいとも簡単に使って見せ、そのうえ雷を作るための工程まで説明されたとき以来かも。あの時は意味がわからなかったけれど、成長して理解力が追い付いてきたら、ナルアの言っていることはおかしいと思った。
だって雷がどうしたら出来る、なんて誰も知らないことなのだ。まぁそのお陰で僕も複合属性を使えるようになったんだけど。氷と雷は本当に少しだけだけど、樹属性はナルアよりも出来る。僕の得意属性なんだろう。
身体的にも、精神的にも疲れたな…
「リオネル、おかえり。どうだった?」
「ん、大丈夫だったよ。」
「疲れてるみたいだね。今日はしない?」
「ううん…だからこそ、でしょう?ロウ、癒やして?」
「リオネル、いっぱい気持ち良くするからね」
「ん、ロウ…好きだよ」
「うん、僕も大好き!」
普段よりもゆっくりとしてくれて、それもそれで良かったな。ロウが気遣ってくれたのが嬉しかったし。首筋に触れればロウに噛まれた跡がある。ロウは僕の項に噛み付いたり、キスマークを残す。僕はつけられた跡を見るのが好きだったりする。
僕もキスマークは良くつける。僕の跡がロウの身体にあるって言うのはいいよね。僕独占欲強いみたいだし。僕の隣で眠るロウを撫でる。
しかし…ナルアの事守る為に色々考えておかなくちゃね。頭良いけど抜けてるところあるからね、ナルアは。
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