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219.2回目の学園祭7
しおりを挟む滞りなく準備も進んで、他の国からやってくる人も増えて、賑わっている魔術学園都市。それは去年とは変わらない景色だった。しかし…やたらと絡まれる回数が増えた。まぁ純粋にΩの俺を応援してくれる人だっているんだけどさ。
「なぁ、お前強いらしいな!俺スクアってんだ。戦おうぜ!!」
とか
「お前、有難く思え。セシーリアにお前を迎え入れてやることにした。勿論返事はイエスだな?」
とか…両方とも丁重にお断りさせていただいたんだけど。強いことが広まるのって、Ωだからって馬鹿にしてくる人が減るし良いと思ってたよ。こんな事になるのなら目立ちたくないっていうウェネルの気持ち分かるなぁ…。そもそもウェネルは暗部の仕事だから目立つのは論外ってのもあると思うけどね。
断っても諦めてくれない人だっているし…
「やっほーナルア!サンディーテに来る気になった?」
例えば今声をかけてきたサンディーテの第三王子様…とても気軽に声をかけてきたから王子だと思わなくて、最早友達っぽくなっちゃってるんだけど。
「コウウさん、俺竜人国に所属するって言ってるじゃないですか!」
「えー?でもでも、俺がサンディーテの魅力伝えたら考えも変わるかもじゃん?あと、呼び捨てでいいよ、敬語もなしで」
「ナルアさん…毎度スミマセン。うちの馬鹿が…」
「ちょっと!?ノックス!俺王子ね!?」
「はぁ…」
「酷くない?溜息とか?お前俺の従者じゃん!」
「そうだけどなぁ…」
「はぁ…まぁいいや。取り敢えず、ナルアくん暇な時は何時でもウェルカムだから、サンディーテへ遊びにおいで!!」
「はい、いつか行ってみたいです。砂漠の国なんですよね。」
「そうそう!神秘的な景色が売りだよ!」
「テスラさんと相談しておきます。」
「うん!待ってるからね!っていうかホントに惜しいなぁ…ナルアくんに番が居なきゃ俺が番になれたのに…」
その言葉の裏には番が居なければ、無理矢理でも番にして自国に連れ帰ることが出来たのにという仄暗い願望があったのだが、ナルアはそんな事には気づくことなく話をすすめる。
「あはは!!俺モテませんからね!」
「そんなこと無いです!!ナルア先輩は素敵な人です!…ところで貴方!ナルア先輩から離れてください!!」
「あ、ホノくん。ありがとね」
「また来たね、邪魔しないでくれるかな?せっかくナルアと話してたのに」
「ナルア先輩に迷惑かけないでください!」
「また始まったね」
「はぁ…うちの王子にも困ったものです」
ナルアそっちのけで言い合いを始めるホノとコウウ。まさに犬猿の仲。けれど仲良しに見えるんだよなぁ。ノックスも困ったと口では言いながらも、喧嘩する様子を穏やかに眺めてるし。
まぁ喧嘩するほど仲がいいって言葉もあるもんね。
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