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233.結婚式
しおりを挟むお世話になった人たちを集め、俺とテスラさんは結婚式を挙げる。服飾に携わっているリリスの手によって、俺の理想を忠実に再現してもらい、最高にキラキラしたテスラさんがお目見えしている。あぁ…俺の番最高!!
ウエディングと言ったら白!ということで俺達は純白のタキシードを身に纏っていた。俺のデザインはテスラさんが決めたものだ。鏡で見たが、我ながらすごく似合ってたと思う。テスラさんのデザインは、テスラさんのスタイルの良さが分かる且つその美しい肢体の筋肉のバランスなどを損なわないように少し柔らかめの生地を使ってもらっている。
惚れ惚れする…テスラさんを見たときヤバイくらいドキドキした。今までだって沢山格好いいところ見てきてるけど、今日は神がかってる。
というのはさておき、呼んだのは親しい人達だけのはずが、どこからか情報を仕入れてやってきた各国の要人が勢揃いの、中々すごい式になってしまった…。まぁそれはいい。両親も、友達も駆けつけてくれているのだ、文句は言うまい。
「テスラさん」
「ああ、ナルア。」
「じゃあ先に行っててください。俺もすぐ行きます!」
「待っている」
「はい!」
式の形式は、日本で行われているものを採用してもらった。こちらの結婚式では、初めての共同作業とか、父との入場とか無いんだってさ。でも前世からちょっと憧れもあったので、やらせてもらうことにしたのだ。
だって人生で1度きりの式だ。やりたいようにやらないとね!
「父さん、よろしく」
「あ…あぁ…くっ…」
「…泣きすぎ。これから俺もっと幸せにしてもらうんだけど、祝ってくれないの?」
「…そう…だな…祝ってやる。けど…涙が止まらないんだ…。息子を嫁に出すってのはざみじい……」
「あはは!これで縁が切れるわけでもないでしょ。それこの国に戻ってくるんだし。いっぱい会えるよ」
「…ああ…そうだね…ナルア」
「…ありがとう父さん」
「ぅゔ…どうして止まってきた涙を流させるようなこというかなぁ…こちらこそありがとうナルア…」
「んふふ!今がタイミングだと思って。だって中々言えないしさ」
「…くぅ…」
「…よろしいですか?」
「「はい」」
「それでは新婦ご入場です。」
そのセリフと共に教会の大きな扉が押し開かれる。ステンドグラスから差し込む光が教会内をキラキラと照らしている。とても美しい景色。そして一番奥で少し微笑みながら俺を待ってくれるこの世で一番愛しい人。
先程までぼろぼろと泣いていたとは思えないほど整然とした顔で歩く父さん。父さんからテスラさんへと俺の手が移る。
「…どうかナルアを幸せにしてやってください。」
「勿論です。必ず幸せにします」
「んふふ」
そっと手を離した父さんが、一番前の母さんの隣に座る。そして厳かに式が始まった。
「テスラさん、貴方はナルアを妻とし、健やかなるときも病めるときも愛すると誓いますか?」
「はい、誓います。」
「よろしい。それではナルアさん、貴方はテスラを夫とし、健やかなるときも病めるときも愛すると誓いますか?」
「はい、誓います!」
「お二人の誓いの言葉、神の身元にて聞き届けました。その誓いが破られぬこと、祈っております。そして、愛を誓い合われたお二人に多くの幸あらんことを」
「「ありがとうございます」」
「指輪の交換を。」
「ナルア、手を」
「はい」
そこでやっとテスラさんの手が震えていることに気がついた。少し驚いてテスラさんを見上げたが、優しく微笑まれる。顔にはあまり出ないが、緊張しているらしい。俺も緊張していたが、テスラさんは平気なんだと思ってた。
同じだとわかって少しだけ余裕が生まれて、俺も微笑む。テスラさんが慎重に俺の左手薬指に指輪を通す。次は俺の番だ。指輪を落とさないように慎重にテスラさんの指に通した。
そして見つめ合うと、俺達は引き寄せられるように自然にキスをしていた。本当ならこのあと司会で誓いのキスと言われるはずだったんだけど、我慢できなかった。一瞬早まっただけだし、許されるだろう。
みんなに祝福されながら、投げられ、舞い落ちる美しい花弁の渦中を歩く。魔法でもっと美しくも出来たけれど、まぁそこは侘び寂び?では無いかもだけど…ともかく前世のままのほうがいいかな、と思ったのだ。
「あ!忘れてた!結婚してる人以外ここに並んで!」
「ふふっまた何か始めるの?ナルア。」
「もー!とやかく言ってないで早く!!リオネルしか並んでくれないじゃん!」
国賓級の来客とかも全く気にしないで、適当に並ばせた。コウウさんやノックスさん、ホノくんも!リオネル、ロウくん、ヨルク、エル、ウル、メル、リリスも!ククルとトータさんもいる。フェルノさんもユニも。ウェネルは逃げるかと思ったけど、ククルにしっかり捕まっていた。
よしよし!あらかた並んだね!
「きゅー?」
「んふふ。そうだね…ティアウェルも並んでいいよ!」
「きゅーん!」
「よし!じゃあ今から俺がブーケを投げます!そしたら、それをキャッチしてもらうからね!ブーケを次に受け取った人が、次に結婚するんだよ!!じゃあいくよー」
「「「「は?え?……ちょっ…」」」」
「せーのっ!!」
「うわっ!」「あ…」「え…」
「おお?誰が取った?」
「僕だよナルア」
「おお!!おめでとう!!リオネル。ってことは相手はロウくんだしロウくんもおめでとう!!」
「ふふっありがとう。じゃあこれにあやかって結婚させてもらうことにするよ。ロウ、結婚してくれる?」
「ふふっうん!もちろん!よろしくお願いします!」
こうして幸せは紡がれていく。色々なことがあるだろうけど、乗り越えていけるだろう。テスラさんと一緒なら。
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