14 / 20
1
しおりを挟む
昔の話をしよう。
あれは六年前、俺がまだ二十二歳だった頃の話だ。
いくつか受けた入社説明会、その中の一社で彼女に出会った。
一目惚れだった。
長い黒髪を一つに結んでいる姿が清楚だった。
資料を配る手元が美しかった。
壁際で立っているだけでも目を奪われた。
高校も大学もいいところを出て、持って生まれた容姿のおかげもあり、女に困ったことはなかった。
何人もの可愛い女や綺麗な女と、それなりに楽しいお付き合いをしたが、胸が震えるような経験をしたことはない。
ああ、俺は本気で人を好きになれない人間なんだ。
勉強も運動も人並み以上に出来るが、人間としての何かが欠けてるんだな。
そんなふうに、自分の冷えた感情に落胆したことさえあった。
それが今、話したこともない、視線さえ合わない彼女に、こんなにも胸が熱くなっている。
その衝撃といったら、何て言葉で表現したらいいのかわからないくらいだ。
俺は他の大手企業からの内定を蹴って、彼女のいる会社に就職した。
どうしても接点が欲しかった。彼女と出会いさえすれば、後はどうとでもなると思っていたのだ。
いざ入社したら、教育係として紹介されたのが、なんと彼女だった!
これはもう運命だろう!
よくあるじゃんか、新人と教育係が、恋愛関係になるってやつ。
俺は浮かれまくって、お付き合いをすっ飛ばして、一人で結婚式や老後のことまで想像してた。
ほんと、バカみたいだと思う。
もちろん仕事もめちゃくちゃ頑張った。
彼女は俺より六歳も年上だったが、そんなことは全然関係ない。
今は彼女に教えられる立場だが、すぐに対等になってやる。
年の差だって、今は大きく感じても、三十、四十になったら誤差みたいなもんだ。
俺は、彼女が「市倉くん」と俺の名前を呼ぶ度に、中学生みたいにドキドキして、「よくできてるわ」と褒めてくれる度に、さらにやる気になった。
最初の一ヵ月、それはもう、飼い犬よろしく尻尾を振りまくって、従順で可愛い後輩になったんだ。
まずは俺を知ってもらわなけりゃ話にならない。とにかく好感度を上げたかった。
今までこんなことは考えたこともなかった。
女に気に入られようと、いろいろ試行錯誤している友人を見て、情けない奴だなんてからかっていたのに。
あいつは彼女に本気だったんだと、同じ立場になって初めてわかった。
情けないと言われようが、誰に貶されようが、そんなことどうでもいいくらい必死だったんだと。
俺も必死だった。早く仕事を覚えて、一人前にならなけりゃ、彼女をデートにも誘えない。
今はただの新人としか見られていないのはわかっていた。だからとにかく仕事第一で努力した。まずはそこから信頼してもらえるように。
そしていつか、彼女に好きになってもらえるようにと、俺は初めて、自分自身を見つめ直していた。
だが、ゴールデンウィーク前に開かれた新入社員の歓迎会で、俺のその思いは打ち砕かれた。
彼女には婚約者がいた。
相手の男は違う部署にいて、彼女が新人の時の教育係だったと。
それを聞いて、俺はこの一ヵ月の、自分のあまりの単純さに心底嫌気がさした。
新人と教育係が付き合うって、ほんと、よくあるんだな。
もう笑うしかなかった。
婚約者の男は彼女より四歳上で、年齢も釣り合っていて、それが余計に腹立たしかった。
彼女が、「今日は歓迎会だから」と俺の横に座って、わざわざ二人で乾杯までしてくれたというのに、その男は強引に割り込んできて、しっかり俺と彼女の間に座った。
……まあ、当然だよな。俺だって、婚約者の隣を他のオトコになんか譲らないよ。
仕方ないことだとはわかっている、わかっているけど、心の中は荒れまくってた。
俺は自棄になって、聞きたくもない二人のなれそめとか、相手のどんなところが好きなのかとか、表面上はニコニコしながら質問した。
正直、微塵も興味はないし、なんなら聞いてて吐き気がしたが、今は、そこでいろいろ聞き出しておいてよかったと心底思う。
「結婚してもしばらくは仕事を続けさせるつもりだから、市倉くんも宜しくな」
そう爽やかに笑ったその男の異常性に、この時の俺は全く気付いていなかった。
俺だけじゃない。
婚約者の彼女も、その男の同僚も、二人の上司も、彼女の親でさえ、見抜くことはできなかったのだ。
ひたすら落ち込んだゴールデンウィークを過ごし、失恋の辛さを思い知った。
でも仕方ない。
一方的に運命だと信じてた俺が愚かだったんだ。
彼女にとっての運命の相手は、あの男なんだから。
そうやって繰り返し自分で自分の傷を抉りながらも、会社ではいつも通りの後輩として完璧に過ごした。
八月に挙式が決まったと嬉しそうに招待状を手渡されても、笑顔で「おめでとうございます!」と言い切った。
婚約者がいるとわかっても、結婚式に招待されても、俺はそれまでと全く同じ態度で彼女に接していた。
俺の彼女への懐きっぷりは、彼女が教育係だからであって、彼女を特別な目で見ていたわけではないと、周囲に印象付けたかったからだ。
それは俺のプライドでもあったと思う。
教育期間が過ぎても、彼女と仕事することが多かった。
俺の仕事は全部彼女が把握していたし、能力もよくわかっているから。
俺も、元教育係という免罪符で、よく彼女について回っていた。
だんだんと結婚式が近付き、彼女はますます綺麗になる。
この想いが叶うことはないと、頭では充分すぎるほど理解しているのに、自分の感情をどうしてもコントロールできなかった。
恋に落ちるのは一瞬だ。
その恋を諦めるには、いったいどれほどの時間を費やせばいいのだろうか。
結婚式当日、披露宴会場の入り口で、すでに鼻の奥がツンと痛む。
おいおい、うそだろ俺、ウェルカムボードで泣くんじゃねーよ。
仲良さそうに寄り添うツーショットで溢れた写真たちには、見たこともない幸せそうな彼女の笑顔があった。
俺は拳をぎゅっと握りしめて、必死に頭を切り替える。
一方的な俺の片想い。俺はただの後輩。これ以上を望んじゃだめだ。彼女の迷惑を考えろ。
俺は彼女の幸せを望んでいる。いいじゃないか。初めて好きになった人が、幸せになるんだ。
俺は笑顔で新郎新婦の入場を待った。
彼女のウェディングドレス姿は、本当に美しかった。
初めて見るまとめ髪、細い首筋、シンプルなデザインが彼女の魅力を存分に引き立てている。
本当に、本当に、綺麗だった。
お色直しは落ち着いたブルーのドレスで、肩を大胆に出したデザインだった。
そのむき出しの肩を、新郎は当然のように抱き、彼女も自然に寄り添う。
目に入る全てのことが、俺の心を抉った。
キャンドルサービスで俺のいるテーブルにつくと、彼女はちらっと俺の方を見た。
俺は満面の笑みで「きれいです!」と、口元だけで伝える。
新郎に腰を抱かれながら、彼女も口元だけで「ありがと」と返してきた。
そのあと、彼女は照れたように笑い、そのまま新郎に視線をうつした。
もう俺の方を見ることはなかった。
最後まで俺は笑顔を崩さなかった。
きっちり二次会まで出席し、皆と一緒に結婚を祝った。
だが、一人になった帰り道の記憶は、今でも曖昧だ。
酔っていたわけじゃない。酒は多少飲んだが、意識ははっきりしていた。
ただ、疲れ切っていた。
自分の気持ちを隠し通すことが、ここまで大変だとは思わなかった。
今までずっと隠してきて、完璧に演じてきて、もう慣れたと思っていたのに。
やっぱり、結婚式というのは特別だった。
「きつかった……」
やっとの思いで玄関に辿り着き、しみじみと呟いた。
きつかった……本当にきつかった。
彼女が綺麗であればあるほど、彼女が幸せであればあるほど、引き裂かれる二つの思考と戦っていた。
悔しい、悲しい、辛い。
嬉しい、幸せ。
彼女の隣に立てないことが悔しい。
彼女に見てもらえないことが悲しい。
彼女に選ばれなかったことが辛い。
彼女が幸せになってくれて嬉しい。
彼女の笑顔が見られて幸せ。
マイナスの感情の方が多い分、気持ちを上げていくのが大変だった。
「どうしたら諦められるんだよ……」
ずるずるとその場にへたり込んだまま、俺は動けなくなった。
特別美人なわけじゃない、ずば抜けて仕事ができるわけじゃない、彼女はごく普通の女性だ。
だけど好きなんだ、こんなにも好きなんだ。
理屈じゃない、スペックじゃない、彼女が彼女のままで、それが全てなんだ。
「好きなんだ……」
ぽろりと、言葉がこぼれた。
「好きだ、好きだ、」
誰に聞かれる心配もない。俺は初めてその想いを口に出す。
「一目惚れだった、好きなんだ、こんなに、」
一度口に出すと、もう止まらなかった。
「俺が隣に立ちたかった、俺が幸せにしたかった、」
ぐずぐずと、情けない言葉ばかりがあふれ出す。
「俺を、見てほしかった……」
醜い嫉妬で相手の男を恨んだことさえあった。
その度に、己の器の小ささに嫌悪し、彼女の幸せを思って自分を立て直した。
しかし、本当の意味で男を恨むことになるのは、それから三年七ヵ月後のことだった。
あれは六年前、俺がまだ二十二歳だった頃の話だ。
いくつか受けた入社説明会、その中の一社で彼女に出会った。
一目惚れだった。
長い黒髪を一つに結んでいる姿が清楚だった。
資料を配る手元が美しかった。
壁際で立っているだけでも目を奪われた。
高校も大学もいいところを出て、持って生まれた容姿のおかげもあり、女に困ったことはなかった。
何人もの可愛い女や綺麗な女と、それなりに楽しいお付き合いをしたが、胸が震えるような経験をしたことはない。
ああ、俺は本気で人を好きになれない人間なんだ。
勉強も運動も人並み以上に出来るが、人間としての何かが欠けてるんだな。
そんなふうに、自分の冷えた感情に落胆したことさえあった。
それが今、話したこともない、視線さえ合わない彼女に、こんなにも胸が熱くなっている。
その衝撃といったら、何て言葉で表現したらいいのかわからないくらいだ。
俺は他の大手企業からの内定を蹴って、彼女のいる会社に就職した。
どうしても接点が欲しかった。彼女と出会いさえすれば、後はどうとでもなると思っていたのだ。
いざ入社したら、教育係として紹介されたのが、なんと彼女だった!
これはもう運命だろう!
よくあるじゃんか、新人と教育係が、恋愛関係になるってやつ。
俺は浮かれまくって、お付き合いをすっ飛ばして、一人で結婚式や老後のことまで想像してた。
ほんと、バカみたいだと思う。
もちろん仕事もめちゃくちゃ頑張った。
彼女は俺より六歳も年上だったが、そんなことは全然関係ない。
今は彼女に教えられる立場だが、すぐに対等になってやる。
年の差だって、今は大きく感じても、三十、四十になったら誤差みたいなもんだ。
俺は、彼女が「市倉くん」と俺の名前を呼ぶ度に、中学生みたいにドキドキして、「よくできてるわ」と褒めてくれる度に、さらにやる気になった。
最初の一ヵ月、それはもう、飼い犬よろしく尻尾を振りまくって、従順で可愛い後輩になったんだ。
まずは俺を知ってもらわなけりゃ話にならない。とにかく好感度を上げたかった。
今までこんなことは考えたこともなかった。
女に気に入られようと、いろいろ試行錯誤している友人を見て、情けない奴だなんてからかっていたのに。
あいつは彼女に本気だったんだと、同じ立場になって初めてわかった。
情けないと言われようが、誰に貶されようが、そんなことどうでもいいくらい必死だったんだと。
俺も必死だった。早く仕事を覚えて、一人前にならなけりゃ、彼女をデートにも誘えない。
今はただの新人としか見られていないのはわかっていた。だからとにかく仕事第一で努力した。まずはそこから信頼してもらえるように。
そしていつか、彼女に好きになってもらえるようにと、俺は初めて、自分自身を見つめ直していた。
だが、ゴールデンウィーク前に開かれた新入社員の歓迎会で、俺のその思いは打ち砕かれた。
彼女には婚約者がいた。
相手の男は違う部署にいて、彼女が新人の時の教育係だったと。
それを聞いて、俺はこの一ヵ月の、自分のあまりの単純さに心底嫌気がさした。
新人と教育係が付き合うって、ほんと、よくあるんだな。
もう笑うしかなかった。
婚約者の男は彼女より四歳上で、年齢も釣り合っていて、それが余計に腹立たしかった。
彼女が、「今日は歓迎会だから」と俺の横に座って、わざわざ二人で乾杯までしてくれたというのに、その男は強引に割り込んできて、しっかり俺と彼女の間に座った。
……まあ、当然だよな。俺だって、婚約者の隣を他のオトコになんか譲らないよ。
仕方ないことだとはわかっている、わかっているけど、心の中は荒れまくってた。
俺は自棄になって、聞きたくもない二人のなれそめとか、相手のどんなところが好きなのかとか、表面上はニコニコしながら質問した。
正直、微塵も興味はないし、なんなら聞いてて吐き気がしたが、今は、そこでいろいろ聞き出しておいてよかったと心底思う。
「結婚してもしばらくは仕事を続けさせるつもりだから、市倉くんも宜しくな」
そう爽やかに笑ったその男の異常性に、この時の俺は全く気付いていなかった。
俺だけじゃない。
婚約者の彼女も、その男の同僚も、二人の上司も、彼女の親でさえ、見抜くことはできなかったのだ。
ひたすら落ち込んだゴールデンウィークを過ごし、失恋の辛さを思い知った。
でも仕方ない。
一方的に運命だと信じてた俺が愚かだったんだ。
彼女にとっての運命の相手は、あの男なんだから。
そうやって繰り返し自分で自分の傷を抉りながらも、会社ではいつも通りの後輩として完璧に過ごした。
八月に挙式が決まったと嬉しそうに招待状を手渡されても、笑顔で「おめでとうございます!」と言い切った。
婚約者がいるとわかっても、結婚式に招待されても、俺はそれまでと全く同じ態度で彼女に接していた。
俺の彼女への懐きっぷりは、彼女が教育係だからであって、彼女を特別な目で見ていたわけではないと、周囲に印象付けたかったからだ。
それは俺のプライドでもあったと思う。
教育期間が過ぎても、彼女と仕事することが多かった。
俺の仕事は全部彼女が把握していたし、能力もよくわかっているから。
俺も、元教育係という免罪符で、よく彼女について回っていた。
だんだんと結婚式が近付き、彼女はますます綺麗になる。
この想いが叶うことはないと、頭では充分すぎるほど理解しているのに、自分の感情をどうしてもコントロールできなかった。
恋に落ちるのは一瞬だ。
その恋を諦めるには、いったいどれほどの時間を費やせばいいのだろうか。
結婚式当日、披露宴会場の入り口で、すでに鼻の奥がツンと痛む。
おいおい、うそだろ俺、ウェルカムボードで泣くんじゃねーよ。
仲良さそうに寄り添うツーショットで溢れた写真たちには、見たこともない幸せそうな彼女の笑顔があった。
俺は拳をぎゅっと握りしめて、必死に頭を切り替える。
一方的な俺の片想い。俺はただの後輩。これ以上を望んじゃだめだ。彼女の迷惑を考えろ。
俺は彼女の幸せを望んでいる。いいじゃないか。初めて好きになった人が、幸せになるんだ。
俺は笑顔で新郎新婦の入場を待った。
彼女のウェディングドレス姿は、本当に美しかった。
初めて見るまとめ髪、細い首筋、シンプルなデザインが彼女の魅力を存分に引き立てている。
本当に、本当に、綺麗だった。
お色直しは落ち着いたブルーのドレスで、肩を大胆に出したデザインだった。
そのむき出しの肩を、新郎は当然のように抱き、彼女も自然に寄り添う。
目に入る全てのことが、俺の心を抉った。
キャンドルサービスで俺のいるテーブルにつくと、彼女はちらっと俺の方を見た。
俺は満面の笑みで「きれいです!」と、口元だけで伝える。
新郎に腰を抱かれながら、彼女も口元だけで「ありがと」と返してきた。
そのあと、彼女は照れたように笑い、そのまま新郎に視線をうつした。
もう俺の方を見ることはなかった。
最後まで俺は笑顔を崩さなかった。
きっちり二次会まで出席し、皆と一緒に結婚を祝った。
だが、一人になった帰り道の記憶は、今でも曖昧だ。
酔っていたわけじゃない。酒は多少飲んだが、意識ははっきりしていた。
ただ、疲れ切っていた。
自分の気持ちを隠し通すことが、ここまで大変だとは思わなかった。
今までずっと隠してきて、完璧に演じてきて、もう慣れたと思っていたのに。
やっぱり、結婚式というのは特別だった。
「きつかった……」
やっとの思いで玄関に辿り着き、しみじみと呟いた。
きつかった……本当にきつかった。
彼女が綺麗であればあるほど、彼女が幸せであればあるほど、引き裂かれる二つの思考と戦っていた。
悔しい、悲しい、辛い。
嬉しい、幸せ。
彼女の隣に立てないことが悔しい。
彼女に見てもらえないことが悲しい。
彼女に選ばれなかったことが辛い。
彼女が幸せになってくれて嬉しい。
彼女の笑顔が見られて幸せ。
マイナスの感情の方が多い分、気持ちを上げていくのが大変だった。
「どうしたら諦められるんだよ……」
ずるずるとその場にへたり込んだまま、俺は動けなくなった。
特別美人なわけじゃない、ずば抜けて仕事ができるわけじゃない、彼女はごく普通の女性だ。
だけど好きなんだ、こんなにも好きなんだ。
理屈じゃない、スペックじゃない、彼女が彼女のままで、それが全てなんだ。
「好きなんだ……」
ぽろりと、言葉がこぼれた。
「好きだ、好きだ、」
誰に聞かれる心配もない。俺は初めてその想いを口に出す。
「一目惚れだった、好きなんだ、こんなに、」
一度口に出すと、もう止まらなかった。
「俺が隣に立ちたかった、俺が幸せにしたかった、」
ぐずぐずと、情けない言葉ばかりがあふれ出す。
「俺を、見てほしかった……」
醜い嫉妬で相手の男を恨んだことさえあった。
その度に、己の器の小ささに嫌悪し、彼女の幸せを思って自分を立て直した。
しかし、本当の意味で男を恨むことになるのは、それから三年七ヵ月後のことだった。
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
鬼隊長は元お隣女子には敵わない~猪はひよこを愛でる~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「ひなちゃん。
俺と結婚、しよ?」
兄の結婚式で昔、お隣に住んでいた憧れのお兄ちゃん・猪狩に再会した雛乃。
昔話をしているうちに結婚を迫られ、冗談だと思ったものの。
それから猪狩の猛追撃が!?
相変わらず格好いい猪狩に次第に惹かれていく雛乃。
でも、彼のとある事情で結婚には踏み切れない。
そんな折り、雛乃の勤めている銀行で事件が……。
愛川雛乃 あいかわひなの 26
ごく普通の地方銀行員
某着せ替え人形のような見た目で可愛い
おかげで女性からは恨みを買いがちなのが悩み
真面目で努力家なのに、
なぜかよくない噂を立てられる苦労人
×
岡藤猪狩 おかふじいかり 36
警察官でSIT所属のエリート
泣く子も黙る突入部隊の鬼隊長
でも、雛乃には……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚
ラヴ KAZU
恋愛
忌まわしい過去から抜けられず、恋愛に臆病になっているアラフォー葉村美鈴。
五歳の時の初恋相手との結婚を願っている若き御曹司戸倉慶。
ある日美鈴の父親の会社の借金を支払う代わりに美鈴との政略結婚を申し出た慶。
年下御曹司との政略結婚に幸せを感じることが出来ず、諦めていたが、信じられない慶の愛情に困惑する美鈴。
慶に惹かれる気持ちと過去のトラウマから男性を拒否してしまう身体。
二人の恋の行方は……
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
兄の親友が彼氏になって、ただいちゃいちゃするだけの話
狭山雪菜
恋愛
篠田青葉はひょんなきっかけで、1コ上の兄の親友と付き合う事となった。
そんな2人のただただいちゃいちゃしているだけのお話です。
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しています。
〜仕事も恋愛もハードモード!?〜 ON/OFF♡オフィスワーカー
i.q
恋愛
切り替えギャップ鬼上司に翻弄されちゃうオフィスラブ☆
最悪な失恋をした主人公とONとOFFの切り替えが激しい鬼上司のオフィスラブストーリー♡
バリバリのキャリアウーマン街道一直線の爽やか属性女子【川瀬 陸】。そんな陸は突然彼氏から呼び出される。出向いた先には……彼氏と見知らぬ女が!? 酷い失恋をした陸。しかし、同じ職場の鬼課長の【榊】は失恋なんてお構いなし。傷が乾かぬうちに仕事はスーパーハードモード。その上、この鬼課長は————。
数年前に執筆して他サイトに投稿してあったお話(別タイトル。本文軽い修正あり)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる