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沖縄から東京へ旅立ちの日に
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朝の日差しが、カーテンの間から漏れている。
その眩しさに遥香は起こされた。
横に居る真哉は、気持ちよさそうに寝息を立てていた。昨日はあの騒ぎの後、パパにいっぱい遊んでもらって大興奮で疲れたのだろう。
出発まで、もう少し時間があるから、ゆっくり寝かせてあげたい。
身を起こし、隣のベッドで眠る直哉の寝顔を遥香は眺めてしまう。
薄明かりの中、彫りの深い顔立ちに陰影がついている。濃く長いまつ毛が縁取る切れ長の目は、眠っていても綺麗だと思った。
視線を感じたのか、直哉の瞼がパチッと開く。遥香を見つけるとニコッと微笑み「おはよう」と寝起きの少しかすれた声が聞こえた。
(朝から男の色気が駄々洩れてる……。)
その色気にあてられて遥香の心臓は朝からドキドキとせわしない。
邪な思いを隠しつつ、「おはよう」と返事をして、立ち上がろうとした。その手を直哉が掴み、遥香を胸元へ引き寄せる。
「おはよう、遥香」
耳から入る声にドキドキしてしまう。
「おはよう」
「遥香にお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「うん。なに?」
「この先、ずっと一緒に居るために、これからは、たくさん話しをして、お互いの心がすれ違わないようにしたいんだ」
「うん、たくさん話しをしましょう。昔の事もこれからの事も……私も、この先、ずっと直哉さんと一緒にいたい」
「遥香、一緒に幸せになろう」
「はい」
どちらか一方が我慢して、その上で成り立つ幸せなら、それは幸せとは言わない。
喜びも苦しみもわかちあい、一緒に幸せを積み重ねて行く。それが直哉と遥香の目指す幸せ。
「後で、掃除をしてから出たいから、協力してくださいね」
今日は、東京に行く日だ。別荘の管理人としては綺麗に掃除をしてから鍵を返したい。
先に直哉にシャワーを浴びてもらい、入れ替わりにシャワーを浴びて、服を着たら浴室の掃除をして、そしたらご飯食べて、シーツ取り変えて、掃除して、車に荷物を積んで……。
遥香は、頭の中で大忙しの予定を立てる。
でも、忙しい方が余計な事を考えなくていい。
そんなに焦らなくてもいいのに、気持ちがソワソワしている。
服を詰めたバッグを開けて、何を取るわけでもないのにかき混ぜて、閉じたりと落ち着きの無い遥香に、直哉が優しい瞳を向ける。
「大丈夫だよ。飛行機に乗れば直ぐに来れるんだから、何度でも来れるよ。泡盛を預けているから取りに行く用事もある」
「うん、わかっているんだけどね。来週にも荷物を片付けに帰ってくるし……でも、なんだか落ち着かない」
新しい環境での生活が始まる。その事への期待と不安が入り交じり、なんとも言えない気持ちだ。
慣れた手順で掃除をして、ベッドのシーツもピンと張り、ふぅっと息を吐く。
窓の外は見慣れた景色。ハイビスカスや月桃が風に揺れている。
リビングに戻るとすっかり元気になった真哉が直哉と楽しそうにゲームをしている。時計を見ればお昼前になっていた。
「おばあの家に行って、挨拶してくるね。シンおいで、おばあや陽太に行ってきますしないと」
声を掛けたタイミングが良かったのか、真哉は、ゲームからパッと顔を上げる。
「うん、ひこうきにのるんだ。いってきますする」
「ゆっくり話しをしておいで、車で待っているから」
「うん、ありがとう」
ガラス張りの城間別邸、唯一木目の玄関ドアに鍵を掛ける。カチャッと施錠された音が聞こえ、少し切なくなった。
真哉の手を取り歩き出す。
緑の鮮やかな芝生の脇、プライベートプールはキラキラと水面が揺れている。花ブロックを越え荷物を車に積み込み、直哉が送り出してくれる。
砂利道を歩き、自宅兼管理棟の前を過ぎる。おばあの家の玄関ドアを開けた。
「おばあ、陽太、いる?」
今、起きましたという様子で寝ぼけまなこを擦りながら、陽太が顔を出す。
「おはよう、遥香。おっ、シンよく来たなぁ」
陽太に声を掛けられ、嬉しそうに真哉が手を伸ばす。
「ようちゃん、だっこして~」
「いいぞ、こいっ!」
高い高いからの抱っこに真哉がキャーキャーと喜びの声を上げている。
いつもこうして、真哉の事を可愛がってくれていた。
「陽太、別邸の鍵。先に返しておくね」
「別邸の管理人、後任決まったから……」
「えっ、もう? 早かったね」
思わず驚きの声を上げた。
遥香は自分から言い出したことなのに、離れるにあたり後任が早々に決まったのは安心だが、なんとなく寂しいような気もした。
「同級生にラインまわしたら金城沙奈絵が、通いでやってくれるって話になったから」
金城沙奈絵と聞いて、なんだかホッとした。陽太の同級生で、中学の野球部のマネージャーだった子だ。
「沙奈絵か~。ふうん。良かった。良かった」
「なんだよ、その含みのある言い方は。元カノだけど中学ん時だし、干支も一周回ってんだから時効だ。と、とにかく後任が決まったから東京に行ったまま帰ってこなくても大丈夫だ」
(何を焦っているんだか、自分から元カノと自白しましたよ。まあ、陽太は、そこそこモテていたから心配いらない。)
「私に帰って来いと言ったり、帰ってこなくても大丈夫と言ったり、陽太が心配してくれている以上に幸せになるから、ありがとね。私も陽太の幸せを祈っているよ」
「隣の家は、暫くそのままでいい。風通しておくから」
「うん、ありがとう」
「あの……柏木さん遥香や真哉の事、大事にして居るようだな。見直したよ」
「うん」
「この先も大事にしてもらえよ。で、嫌だったら帰って来いよ」
「ありがとう。嫌じゃなくても帰って来るね。これ、別邸の鍵と隣の鍵……」
そう言って、ポケットの中から2軒分の鍵を出した。遥香の手から陽太の大きな手の中に鍵が渡る。それを陽太が自分のポケットに仕舞い、真哉に視線を落とす。
「シン、パパ好きか?」
「うん、パパすき。でも、ようちゃんもすき、かっこいいもん」
陽太がニカッと笑い。真哉を高い高いするとキャーキャーと楽しい声を上げていた。
「遥香ちゃん、しんちゃん、来てたの。気が付かなくてごめんねー」
おばあが、奥の部屋から顔を見せる。
「おばあ、今までありがとうございました。また、遊びにくるから! 電話もするし、手紙も書くね。陽太も」
「なんだ、オマケみたいに言うなよ」
陽太がおどけて言うとおばあがアハハと笑う。
「陽太には、メッセージも送るし、シンの写真も送るね」
「ボクね、ひこうきのるんだよ」
真哉がドヤ顔を見せ、陽太が「良かったな」と言って頭をくしゃりと撫でた。
「じゃ、そろそろ行くね」
「ん、元気でな」
「おばあも陽太も元気でね」
「遥香ちゃん、シンちゃん、遊びにおいで」
「うん、ありがとう」
「ばいばい」
真哉が小さな手を振る。
振り返ると少し離れた所に直哉が待っていてくれて、おばあと陽太に深く頭を下げた。
周りの景色が涙で滲み、胸の奥が熱くなる。
車がゆっくりと走り出す。
おばあと陽太に大きな声で「また来るね」と言って手を振った。
その手には、いつまでも幸せでいる事を誓ったミンサーリングが光っている。
ふたりの姿が遠ざかり、窓の景色が流れて行く。
どこまでも広い空、青い海、白い砂浜で恋をした。
運命が変わる恋をした。
大好きな沖縄を離れてもきっと幸せなる。
そして、きっと沖縄に帰って来る。
【終わり】
その眩しさに遥香は起こされた。
横に居る真哉は、気持ちよさそうに寝息を立てていた。昨日はあの騒ぎの後、パパにいっぱい遊んでもらって大興奮で疲れたのだろう。
出発まで、もう少し時間があるから、ゆっくり寝かせてあげたい。
身を起こし、隣のベッドで眠る直哉の寝顔を遥香は眺めてしまう。
薄明かりの中、彫りの深い顔立ちに陰影がついている。濃く長いまつ毛が縁取る切れ長の目は、眠っていても綺麗だと思った。
視線を感じたのか、直哉の瞼がパチッと開く。遥香を見つけるとニコッと微笑み「おはよう」と寝起きの少しかすれた声が聞こえた。
(朝から男の色気が駄々洩れてる……。)
その色気にあてられて遥香の心臓は朝からドキドキとせわしない。
邪な思いを隠しつつ、「おはよう」と返事をして、立ち上がろうとした。その手を直哉が掴み、遥香を胸元へ引き寄せる。
「おはよう、遥香」
耳から入る声にドキドキしてしまう。
「おはよう」
「遥香にお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「うん。なに?」
「この先、ずっと一緒に居るために、これからは、たくさん話しをして、お互いの心がすれ違わないようにしたいんだ」
「うん、たくさん話しをしましょう。昔の事もこれからの事も……私も、この先、ずっと直哉さんと一緒にいたい」
「遥香、一緒に幸せになろう」
「はい」
どちらか一方が我慢して、その上で成り立つ幸せなら、それは幸せとは言わない。
喜びも苦しみもわかちあい、一緒に幸せを積み重ねて行く。それが直哉と遥香の目指す幸せ。
「後で、掃除をしてから出たいから、協力してくださいね」
今日は、東京に行く日だ。別荘の管理人としては綺麗に掃除をしてから鍵を返したい。
先に直哉にシャワーを浴びてもらい、入れ替わりにシャワーを浴びて、服を着たら浴室の掃除をして、そしたらご飯食べて、シーツ取り変えて、掃除して、車に荷物を積んで……。
遥香は、頭の中で大忙しの予定を立てる。
でも、忙しい方が余計な事を考えなくていい。
そんなに焦らなくてもいいのに、気持ちがソワソワしている。
服を詰めたバッグを開けて、何を取るわけでもないのにかき混ぜて、閉じたりと落ち着きの無い遥香に、直哉が優しい瞳を向ける。
「大丈夫だよ。飛行機に乗れば直ぐに来れるんだから、何度でも来れるよ。泡盛を預けているから取りに行く用事もある」
「うん、わかっているんだけどね。来週にも荷物を片付けに帰ってくるし……でも、なんだか落ち着かない」
新しい環境での生活が始まる。その事への期待と不安が入り交じり、なんとも言えない気持ちだ。
慣れた手順で掃除をして、ベッドのシーツもピンと張り、ふぅっと息を吐く。
窓の外は見慣れた景色。ハイビスカスや月桃が風に揺れている。
リビングに戻るとすっかり元気になった真哉が直哉と楽しそうにゲームをしている。時計を見ればお昼前になっていた。
「おばあの家に行って、挨拶してくるね。シンおいで、おばあや陽太に行ってきますしないと」
声を掛けたタイミングが良かったのか、真哉は、ゲームからパッと顔を上げる。
「うん、ひこうきにのるんだ。いってきますする」
「ゆっくり話しをしておいで、車で待っているから」
「うん、ありがとう」
ガラス張りの城間別邸、唯一木目の玄関ドアに鍵を掛ける。カチャッと施錠された音が聞こえ、少し切なくなった。
真哉の手を取り歩き出す。
緑の鮮やかな芝生の脇、プライベートプールはキラキラと水面が揺れている。花ブロックを越え荷物を車に積み込み、直哉が送り出してくれる。
砂利道を歩き、自宅兼管理棟の前を過ぎる。おばあの家の玄関ドアを開けた。
「おばあ、陽太、いる?」
今、起きましたという様子で寝ぼけまなこを擦りながら、陽太が顔を出す。
「おはよう、遥香。おっ、シンよく来たなぁ」
陽太に声を掛けられ、嬉しそうに真哉が手を伸ばす。
「ようちゃん、だっこして~」
「いいぞ、こいっ!」
高い高いからの抱っこに真哉がキャーキャーと喜びの声を上げている。
いつもこうして、真哉の事を可愛がってくれていた。
「陽太、別邸の鍵。先に返しておくね」
「別邸の管理人、後任決まったから……」
「えっ、もう? 早かったね」
思わず驚きの声を上げた。
遥香は自分から言い出したことなのに、離れるにあたり後任が早々に決まったのは安心だが、なんとなく寂しいような気もした。
「同級生にラインまわしたら金城沙奈絵が、通いでやってくれるって話になったから」
金城沙奈絵と聞いて、なんだかホッとした。陽太の同級生で、中学の野球部のマネージャーだった子だ。
「沙奈絵か~。ふうん。良かった。良かった」
「なんだよ、その含みのある言い方は。元カノだけど中学ん時だし、干支も一周回ってんだから時効だ。と、とにかく後任が決まったから東京に行ったまま帰ってこなくても大丈夫だ」
(何を焦っているんだか、自分から元カノと自白しましたよ。まあ、陽太は、そこそこモテていたから心配いらない。)
「私に帰って来いと言ったり、帰ってこなくても大丈夫と言ったり、陽太が心配してくれている以上に幸せになるから、ありがとね。私も陽太の幸せを祈っているよ」
「隣の家は、暫くそのままでいい。風通しておくから」
「うん、ありがとう」
「あの……柏木さん遥香や真哉の事、大事にして居るようだな。見直したよ」
「うん」
「この先も大事にしてもらえよ。で、嫌だったら帰って来いよ」
「ありがとう。嫌じゃなくても帰って来るね。これ、別邸の鍵と隣の鍵……」
そう言って、ポケットの中から2軒分の鍵を出した。遥香の手から陽太の大きな手の中に鍵が渡る。それを陽太が自分のポケットに仕舞い、真哉に視線を落とす。
「シン、パパ好きか?」
「うん、パパすき。でも、ようちゃんもすき、かっこいいもん」
陽太がニカッと笑い。真哉を高い高いするとキャーキャーと楽しい声を上げていた。
「遥香ちゃん、しんちゃん、来てたの。気が付かなくてごめんねー」
おばあが、奥の部屋から顔を見せる。
「おばあ、今までありがとうございました。また、遊びにくるから! 電話もするし、手紙も書くね。陽太も」
「なんだ、オマケみたいに言うなよ」
陽太がおどけて言うとおばあがアハハと笑う。
「陽太には、メッセージも送るし、シンの写真も送るね」
「ボクね、ひこうきのるんだよ」
真哉がドヤ顔を見せ、陽太が「良かったな」と言って頭をくしゃりと撫でた。
「じゃ、そろそろ行くね」
「ん、元気でな」
「おばあも陽太も元気でね」
「遥香ちゃん、シンちゃん、遊びにおいで」
「うん、ありがとう」
「ばいばい」
真哉が小さな手を振る。
振り返ると少し離れた所に直哉が待っていてくれて、おばあと陽太に深く頭を下げた。
周りの景色が涙で滲み、胸の奥が熱くなる。
車がゆっくりと走り出す。
おばあと陽太に大きな声で「また来るね」と言って手を振った。
その手には、いつまでも幸せでいる事を誓ったミンサーリングが光っている。
ふたりの姿が遠ざかり、窓の景色が流れて行く。
どこまでも広い空、青い海、白い砂浜で恋をした。
運命が変わる恋をした。
大好きな沖縄を離れてもきっと幸せなる。
そして、きっと沖縄に帰って来る。
【終わり】
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