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ハロルドの誘い
召喚されてきてすぐの頃からマナを分け与えてくれているハロルドのことを、リトはそれなりに信頼している。
痛いことも嫌なこともされたことなどないし、フェリックスと連れ立って来るときは彼を牽制してもくれる。
だから、ソファに押し倒されてするすると下着ごとボトムを脱がされても、リトは顔を赤くしてじっとしていた。
「リト……俺が言うのもなんだが、警戒心がなさすぎるぞ」
「えっ」
心配そうに覗き込んでくる浅葱色のひとみを見返して、リトは困惑してしまった。そうは言っても、いつものように部屋の外には護衛のレヴィがいて、リトが呼べばすぐ来てくれるし、ハロルドを警戒する理由がない。
「だって……ハリー、おれに、なにかひどいことするの……?」
靴も脱がされ、靴下とソックスガーターのみにされてしまった心もとない下肢を膝を折って隠しながら、おずおずとリトは訊いた。
見上げた先のハロルドは、なにかを耐えるようにぐっと全身を緊張させたあと、弛緩して力なく笑った。
「……しないよ。俺は君を大事にしたいんだ。
だから、あまり煽るようなことは言わないでくれ」
「ん、」
煽ったつもりなどまるでなかったのだが、唇を塞がれてしまったためになにも言えなかった。
「んぅ、ん……♡」
ハロルドの厚い舌が、歯列を割って入り込んでくる。
(ハリーのキス、きもちい……♡)
その圧倒的な経験値の差で、ハロルドはいつもたやすくリトをとろけさせてしまう。絶妙な舌の動きで敏感な上顎をくすぐられて、頭の芯がじんとしびれた。
子宮ができたことに関連してか、リトは最近になってマナの味がわかるようになった。これまでも彼らの唾液が甘くておいしいと感じることはあったが、いまは明確にそれがマナの味だとわかる。口の中に出してもらう精液からも同じ味がするが、精液のほうがもっと濃くておいしい。ヴィンセントに訊いてみたら「どの種族の精液もおいしくはないな」と言っていたので、これはやはり聖獣の味覚であるらしかった。
(おいしいの、もっとほしい……♡)
ハロルドの頬を両手で挟み、夢中になってマナを啜っていると、シャツの裾から入り込んできた指先に直に乳首をつままれた。
「ん、~っ♡」
フェリックスに「さわって」とおねだりしてしまったあの日以降、ハロルドも遠慮なくリトの素肌や性器に触れるようになった。フェリックスとハロルドのあいだでは、リトの事情は筒抜けである。
むしろ脱がしてくれたほうが下着を汚さずに済むので、もっと早くこうしておけばよかったのではないかと思わなくもない。
キスだけでなく、ハロルドは愛撫も巧みだ。あのフェリックスが「いままで寝てきた中で五本の指に入るくらいセックスがうまい」と手放しで褒めていたほどなのだから、相当である。
ツンと硬くなった乳首を弾くように捏ね回されて、リトは舌を絡めたままびくびくと背を反らした。きもちいい。
「っ、♡ ん、ん、ぁ……っ♡」
キスと乳首であっという間にリトをイかせたあと、ハロルドはなだめるように唇をついばんでから身を起こした。額にかかる緋色の髪をかき上げたその手が、まだ余韻にふるえているリトの膝をそっと開かせる。
下腹の上へカウパーを垂らしている勃ち上がった性器をいたずらになぞり、会陰を辿って、尻のあわいへその指先をすべらせた。
「……ああ、濡れてるな」
くちゅ、という粘ついた水音がリトにも聴こえた。羞恥で涙目になるリトを見下ろしたターコイズが、やさしく細められる。
「なにも恥ずかしいことじゃない。魔族も天族も、みんなこうなる」
ハロルドはそう言ってくれたが、彼らはある程度は意識的に分泌液を調節できるのだ。ダレンの授業で習った。一方でリトはといえば、えっちな気分になると勝手に濡れてしまう。
「濡れやすいんだな。かわいいよ」
「あ、あ……っ♡」
恥ずかしいことを甘い声で言いながら、ハロルドが愛液でべたべたの穴の縁を撫でた。そこはひとりでにひくついて、またとぷんと愛液をこぼす。
(おなか、きゅんきゅんする……っ♡)
未熟な子宮が、マナを欲しがって疼いているのだ。純潔を護りたいリトの意志とはうらはらに、聖獣の魂はどんどんと貪欲になっていく。
(ぜ、ぜったい本能になんか負けない……!)
リトはぷるぷるとふるえながら決意を新たにしたが、愛液を纏ったハロルドの指先が潜り込んできたとたん、身をよじって甘くイってしまった。
「あ、あ、~っ!♡」
前立腺を刺激されたわけでもないのに、もう内側の粘膜のどこを触れられても腰骨がとろけそうになるほど感じてしまう。
(だめ、だめっ、ナカきもちよすぎる、わけわかんなくなる!♡)
「……っ、すごいな」
これまでにないリトの乱れように、ハロルドも驚いた様子だった。探るように動かしていた指を、くちゅくちゅと抜き差ししてくれる。
「き、もちい、いっ♡ あーっ、あ、ああっ♡」
はしたない声を上げて身も世もなく悶えながら、レヴィを部屋から出しておいてよかった、と頭の片隅のほうで思った。この行為は、マナの供給とは関係ない。もはやリトがただ気持ちよくなっているだけだ。声は漏れてしまっているだろうが、こんな浅ましい姿を見せてしまうよりはマシだ。
「熱くてとろとろで、俺の指をきゅうきゅう食い締めてくる。
ほら、もう二本も呑み込んでしまったのに……指だけじゃ、足りなそうだ」
二本の指で濡れそぼった中を掻き回されて、リトは声も出せずにドライで達した。
どんなに深くイっても、胎の疼きは治まらない。
――もっと奥に、もっと太いのがほしい!
フェルの本能は、ずっとそう叫んでいる。
けれどリトは、涙の膜の張ったひとみでハロルドを見上げ、声を振り絞って言った。
「抱かな、で、だめ、まだ」
リトの弱々しい拒絶を聞いたハロルドは、しかしなぜか、愛おしげに目をほそめて笑った。
「抱かないよ。言っただろう、俺は君を大事にしたいんだ。
君の許しを、ちゃんといい子で待っているさ」
リトがくったりするまで指でイかせてくれたハロルドは、懐から取り出したハンカチで自身の指とリトの下肢も拭ってくれた。溢れた愛液で濡れてしまったこのソファカバーは、洗濯するしかない。
「そうだ、忘れるところだった。今日は君を誘いに来たんだ」
「え?」
甲斐甲斐しくボトムを穿かせてくれながら、ハロルドがふと思い出したように言った。
「来月、俺の領地で祭りがある。国中から観光客が大勢来る大きな祭りだ。その祭りに、次代の聖獣である君を、ぜひ招待したい」
(あ、もしかして)
リトははっとした。ゲームの『マグナルク』のハロルドルートにあった、あのイベント。
「ワイン祭りという、まあそのまんまの名前なんだが、クルトゥラだけでなく国中のワインを楽しめる祭りなんだ。それ以外にもいろいろと催し物があるから、酒が飲めなくても楽しめるはずだ」
やはりそうだ。ゲームでは、主人公であるレヴィとハロルドの関係性が大きく進展する重要なイベントである。
(ハロルドがレヴィを連れて祭りを抜け出して……葡萄畑で、衝動的にキスしちゃうんだよね)
そこではじめて、レヴィへの想いを自覚するのだ。
誰にも本気になれなかったハロルドが一途な恋に目覚めるという胸キュンなシナリオなのだが、あくまでもゲームの話で、現実のハロルドはレヴィとそこまで親しくない。リトが知らないだけで、こっそり口説いたりしている可能性はあるが。
(そういえばおれ、王宮から出たことない)
もともと引きこもりがちな性格だったせいで、わざわざ外に行くという選択肢すら思いつかなかった。
(でも、聖地巡礼……したい!)
厳密にはゲームの中のクルトゥラとは違うのだろうが、どんなところなのか単純に興味がある。お祭りにも行ってみたい。
「どうだ、来てくれるか?」
ハロルドの問いに、リトは大きくうなずいた。
痛いことも嫌なこともされたことなどないし、フェリックスと連れ立って来るときは彼を牽制してもくれる。
だから、ソファに押し倒されてするすると下着ごとボトムを脱がされても、リトは顔を赤くしてじっとしていた。
「リト……俺が言うのもなんだが、警戒心がなさすぎるぞ」
「えっ」
心配そうに覗き込んでくる浅葱色のひとみを見返して、リトは困惑してしまった。そうは言っても、いつものように部屋の外には護衛のレヴィがいて、リトが呼べばすぐ来てくれるし、ハロルドを警戒する理由がない。
「だって……ハリー、おれに、なにかひどいことするの……?」
靴も脱がされ、靴下とソックスガーターのみにされてしまった心もとない下肢を膝を折って隠しながら、おずおずとリトは訊いた。
見上げた先のハロルドは、なにかを耐えるようにぐっと全身を緊張させたあと、弛緩して力なく笑った。
「……しないよ。俺は君を大事にしたいんだ。
だから、あまり煽るようなことは言わないでくれ」
「ん、」
煽ったつもりなどまるでなかったのだが、唇を塞がれてしまったためになにも言えなかった。
「んぅ、ん……♡」
ハロルドの厚い舌が、歯列を割って入り込んでくる。
(ハリーのキス、きもちい……♡)
その圧倒的な経験値の差で、ハロルドはいつもたやすくリトをとろけさせてしまう。絶妙な舌の動きで敏感な上顎をくすぐられて、頭の芯がじんとしびれた。
子宮ができたことに関連してか、リトは最近になってマナの味がわかるようになった。これまでも彼らの唾液が甘くておいしいと感じることはあったが、いまは明確にそれがマナの味だとわかる。口の中に出してもらう精液からも同じ味がするが、精液のほうがもっと濃くておいしい。ヴィンセントに訊いてみたら「どの種族の精液もおいしくはないな」と言っていたので、これはやはり聖獣の味覚であるらしかった。
(おいしいの、もっとほしい……♡)
ハロルドの頬を両手で挟み、夢中になってマナを啜っていると、シャツの裾から入り込んできた指先に直に乳首をつままれた。
「ん、~っ♡」
フェリックスに「さわって」とおねだりしてしまったあの日以降、ハロルドも遠慮なくリトの素肌や性器に触れるようになった。フェリックスとハロルドのあいだでは、リトの事情は筒抜けである。
むしろ脱がしてくれたほうが下着を汚さずに済むので、もっと早くこうしておけばよかったのではないかと思わなくもない。
キスだけでなく、ハロルドは愛撫も巧みだ。あのフェリックスが「いままで寝てきた中で五本の指に入るくらいセックスがうまい」と手放しで褒めていたほどなのだから、相当である。
ツンと硬くなった乳首を弾くように捏ね回されて、リトは舌を絡めたままびくびくと背を反らした。きもちいい。
「っ、♡ ん、ん、ぁ……っ♡」
キスと乳首であっという間にリトをイかせたあと、ハロルドはなだめるように唇をついばんでから身を起こした。額にかかる緋色の髪をかき上げたその手が、まだ余韻にふるえているリトの膝をそっと開かせる。
下腹の上へカウパーを垂らしている勃ち上がった性器をいたずらになぞり、会陰を辿って、尻のあわいへその指先をすべらせた。
「……ああ、濡れてるな」
くちゅ、という粘ついた水音がリトにも聴こえた。羞恥で涙目になるリトを見下ろしたターコイズが、やさしく細められる。
「なにも恥ずかしいことじゃない。魔族も天族も、みんなこうなる」
ハロルドはそう言ってくれたが、彼らはある程度は意識的に分泌液を調節できるのだ。ダレンの授業で習った。一方でリトはといえば、えっちな気分になると勝手に濡れてしまう。
「濡れやすいんだな。かわいいよ」
「あ、あ……っ♡」
恥ずかしいことを甘い声で言いながら、ハロルドが愛液でべたべたの穴の縁を撫でた。そこはひとりでにひくついて、またとぷんと愛液をこぼす。
(おなか、きゅんきゅんする……っ♡)
未熟な子宮が、マナを欲しがって疼いているのだ。純潔を護りたいリトの意志とはうらはらに、聖獣の魂はどんどんと貪欲になっていく。
(ぜ、ぜったい本能になんか負けない……!)
リトはぷるぷるとふるえながら決意を新たにしたが、愛液を纏ったハロルドの指先が潜り込んできたとたん、身をよじって甘くイってしまった。
「あ、あ、~っ!♡」
前立腺を刺激されたわけでもないのに、もう内側の粘膜のどこを触れられても腰骨がとろけそうになるほど感じてしまう。
(だめ、だめっ、ナカきもちよすぎる、わけわかんなくなる!♡)
「……っ、すごいな」
これまでにないリトの乱れように、ハロルドも驚いた様子だった。探るように動かしていた指を、くちゅくちゅと抜き差ししてくれる。
「き、もちい、いっ♡ あーっ、あ、ああっ♡」
はしたない声を上げて身も世もなく悶えながら、レヴィを部屋から出しておいてよかった、と頭の片隅のほうで思った。この行為は、マナの供給とは関係ない。もはやリトがただ気持ちよくなっているだけだ。声は漏れてしまっているだろうが、こんな浅ましい姿を見せてしまうよりはマシだ。
「熱くてとろとろで、俺の指をきゅうきゅう食い締めてくる。
ほら、もう二本も呑み込んでしまったのに……指だけじゃ、足りなそうだ」
二本の指で濡れそぼった中を掻き回されて、リトは声も出せずにドライで達した。
どんなに深くイっても、胎の疼きは治まらない。
――もっと奥に、もっと太いのがほしい!
フェルの本能は、ずっとそう叫んでいる。
けれどリトは、涙の膜の張ったひとみでハロルドを見上げ、声を振り絞って言った。
「抱かな、で、だめ、まだ」
リトの弱々しい拒絶を聞いたハロルドは、しかしなぜか、愛おしげに目をほそめて笑った。
「抱かないよ。言っただろう、俺は君を大事にしたいんだ。
君の許しを、ちゃんといい子で待っているさ」
リトがくったりするまで指でイかせてくれたハロルドは、懐から取り出したハンカチで自身の指とリトの下肢も拭ってくれた。溢れた愛液で濡れてしまったこのソファカバーは、洗濯するしかない。
「そうだ、忘れるところだった。今日は君を誘いに来たんだ」
「え?」
甲斐甲斐しくボトムを穿かせてくれながら、ハロルドがふと思い出したように言った。
「来月、俺の領地で祭りがある。国中から観光客が大勢来る大きな祭りだ。その祭りに、次代の聖獣である君を、ぜひ招待したい」
(あ、もしかして)
リトははっとした。ゲームの『マグナルク』のハロルドルートにあった、あのイベント。
「ワイン祭りという、まあそのまんまの名前なんだが、クルトゥラだけでなく国中のワインを楽しめる祭りなんだ。それ以外にもいろいろと催し物があるから、酒が飲めなくても楽しめるはずだ」
やはりそうだ。ゲームでは、主人公であるレヴィとハロルドの関係性が大きく進展する重要なイベントである。
(ハロルドがレヴィを連れて祭りを抜け出して……葡萄畑で、衝動的にキスしちゃうんだよね)
そこではじめて、レヴィへの想いを自覚するのだ。
誰にも本気になれなかったハロルドが一途な恋に目覚めるという胸キュンなシナリオなのだが、あくまでもゲームの話で、現実のハロルドはレヴィとそこまで親しくない。リトが知らないだけで、こっそり口説いたりしている可能性はあるが。
(そういえばおれ、王宮から出たことない)
もともと引きこもりがちな性格だったせいで、わざわざ外に行くという選択肢すら思いつかなかった。
(でも、聖地巡礼……したい!)
厳密にはゲームの中のクルトゥラとは違うのだろうが、どんなところなのか単純に興味がある。お祭りにも行ってみたい。
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