22 / 22
エピローグ
しおりを挟む……めっちゃ気まずい。
遅めの朝食を食べる僕と天道さん。そして……帰ってきてた母さんと二葉。
あの後何があったかというと……目を覚ました僕と天道さんは何というかもう、いろいろとドロドロのベトベトだった。
だから二人で一緒にお風呂に入ったんだけど……そこでまたムラムラしてしまって、お風呂場でもう一回いたしてしまったんだけど。
お風呂上がったらいつの間にか母さんと二葉が帰って来てた。天道さんけっこう声あげてたからたぶんいろいろ聞かれた。
そこから二人の態度がめっちゃよそよそしい。天道さんもまっ赤になってて、黙々と朝食のトーストをかじっている。
「て、天道さん。食べ終わったら二人で散歩でも行かない?」
「そ、そうですね。そうしましょう!」
空気に耐えきれなくなって、二人で家を出た。
今日はぽかぽか暖かくていい気候だ。
「ん……」
「天道さん?」
「あ……大丈夫です。ただ……その、まだ遠野くんのが入ってる感じがして……」
「……ごめん。天道さん、初めてだったのに……」
「い、いえ。私からお誘いしたようなものですし……」
それだけ話して、なんだか気恥ずかしくなってしまった。
頬が熱い。天道さんとあんなことをしたんだって思うと、嬉しいような恥ずかしいような気持ちがもやもや湧いてくる。
――と、天道さんが僕の手を取った。
「……せっかく恋人になったんですし、手……繋ぎましょっか?」
「そ、そうだね」
僕もそっと手を握り返す。
「あ、あんなことしちゃった後なのに、なんだか恥ずかしいですね」
「う、うん……。けど、何というか、うん、今……すごく幸せな感じがする」
「えへへ♪ 私もです」
「その……これからもずっと、幸せにできるように頑張るから」
「え?」
「……結婚。約束したし……」
「……えへへ♪ 遠野くんなら大丈夫です。私、こうやって遠野くんといられるだけで幸せですから。……ただ、お母様は厳しい人なのでそこは頑張ってくださいね?」
「そう言われるとちょっと怖いな……」
そんな風に話ながら歩いて行く。これまでのこととこれからのこと。
手を繋いで歩いているだけなのにすごく幸せで、気がついたら一時間以上歩き回っていた。
そして……。
「……げ」
「どうしたんです遠野くん? ……あ」
……いつの間にか、ホテル街へと迷い込んでいた。
お互い顔をまっ赤にしてパッと距離を取る。
「ち、違うから! そ、そういう意図はなくて!」
「わ、わかってます! わかってますから!」
わたわた言い訳して、来た道を引き返そうとする……が。
クイッと袖を引かれた。振り返ると天道さんは顔を赤くしたままうつむいている。
「天道さん?」
「……休憩」
「……へ?」
「あ、あちこち歩いて疲れちゃいました。だから、その……『休憩』していきませんか?」
その言葉の意味を理解して、僕は目を丸くした。
天道さんは恥ずかしくてたまらなくなったのか、顔をまっ赤にしたままキッと顔を上げる。
「え……と、え?」
「と、遠野くんが悪いんですよ!? わ、私のことあんなに何度も気持ちよくするから! お、思い出しちゃったら……もう……」
天道さんは内股をもじもじすり合わせながら、潤んだ目で僕を見ている。ゴクリと生唾を飲んだ。
「じゃ、じゃあしようか。その……休憩」
「……はい♪ 休憩……しましょう」
……もしかして僕はとんでもないことをしてしまったんじゃなかろうか?
頭の片隅でそんなことを考えたけど、ギュッと腕に抱きついてきた天道さんが可愛くて、どうでも良くなってしまった。
「また……いっぱいしましょうね?」
「う、うん。頑張る」
そうして僕達は、たっぷりと『休憩』していったのだった。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる