【完結済】婚前教育〜使用人たちに気が狂うまで愛されて、子作りの方法を教わらなければならないようです〜

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八話 六之宮家の夜這い騒動2(★)

「私は……もう少し……その、してもいいかな、なんて……」
「ほぅ」
「ま、誠とだけしないままなのも不公平よね? ほら、だって……三人には平等に接さないと、次期当主としては──んぁっ……!?」

 眼前に迫ってきた誠の目が、獣のようにぎらりと光る。口の中に捩じ込まれた太い親指は、史乃の舌の上を丹念に撫で回した。

「ふぁッ! ふ、んぁッ! は、ふぅ……」
「お嬢様。それは、私が今からあなた様を犯す権利を得たと取って構いませんよね?」
「おかす……?」
「肉体関係を、強制するということです」

 言いながら誠は、史乃の唇にじっとりと吸い付いた。少し厚みのある唇は、史乃の小さな口を覆い尽くして逃れようもない。

「ん……ぅ、んぁッ……は……んッ……まこ、と……」

 二人が舌を絡ませる横で、禄郎は尻を浮かせて寝台の外の椅子に腰を下ろす。割って入りたいところではあるが、少しだけ様子を伺うことにしたようだ。

「あ……誠……」

 しつこい口づけが一旦止まり、史乃はぼんやりと目を開ける。意識が飛んでしまいそうなほど甘い舌の動きに、なんとか耐えながら瞼を持ち上げた。

「お嬢様……」

 唇を重ねながら脱衣を終えた誠の体に、思わず喉がごくりと鳴った。誰のものよりも雄々しく、武器のような大きな体だ。

「お嬢様……すみません、限界なのです」
「……え?」
「先程私はお嬢様に前戯とは何か、お伝えし……実践しましたよね?」
「そうね」

 二人がかりで押さえつけられて、胸や股を弄くり回されたことは記憶に新しい。思い出すだけで身が焦げてしまいそうだ。

「お伝えしましたように、きちんと前戯の後に交わることが正しき順序……ですが」

 史乃の上に覆い被さった誠は、史乃の唇を再び吸った。直ぐ様離れ、史乃の視界にあるのは誠の顔だけだ。

「限界なのです」
「え……あ……あ……あぅぅぅ……おッ……!?」

 突然──じっとりと濡れた谷間を掻き分けて、腹の奥底に熱いものが叩き込まれた。あまりにも突然の快感に、史乃の目が大きく開いてゆく。

(これ……! 誠の……!)

 先程口に含んでいた誠の陰茎が、史乃の中で暴れ回っている。あの時見せた誠の蕩けた表情、それに甘い声──思い出すだけでそれは快感に色を添え、更なる高みへと史乃を誘った。

「あ……あああッ……んぁぁッ!」
「お嬢様……ずっとこうしたかった……」

 腰を振る誠の指先が史乃の足の付け根へと伸びる。ぐい、と陰核を刺激され、史乃の体が大きく跳ね上がった。

「いいいぅッ!! んあああッ!! イグぅぅぅッ……!!」
「まだ、イケますね」
「は……はッ……あ、あ、あ……」

 捏ね回すように弄くられ、意識がチカチカと狂い始める。下半身が自分のものではないかのように震え、大きく足が開いてゆく様に、動揺してしまう。

「あああ……やッ……あああだめぇぇぇッ……またイク……イクイク……イグ、ぅぅぅッ!!」
「まだ……まだ、イケますよね」

 史乃の両足を抱え込み、上に持ち上げた誠の腰の動きが早まってゆく。顔を埋めて乳頭を刺激し、甘噛をした瞬間、史乃が一層大きな声を上げた。

「おッ……! あ……ぅ、おッ……あ゙あ゙ッ! あううううう!!」

 脳が揺すぶられるような感覚に、目の前が真っ白になった。

(だめ……! 意識が……!)

 びりびりと痺れるような快感の後、一瞬の浮遊感。口からは自分のものではないかのような、獣のような声が発せられる。

「あ……あ……ぁ……」
「お嬢様?」
「意識飛んでんじゃねえの?」

 虚ろな史乃の瞳は、何処を見ているのかわからない。誠が腰を振る度にビクビクと暴れる腰は、彼女の意志とは関係なく跳ねているようだ。
 
「意識が飛んでんなら……何してもいいんじゃねえか?」
「馬鹿を言うな」
「お前だって、お嬢の膣に 射精したいくせに」

 禄郎の言うように、確かに誠にもそういった願望はあった。このまま腰を振り続ければ、間違いなく彼女の体内に射精してしまうだろう。しかしそれは許されざる行為。誠達三人に許されているのは、史乃に性に関する知識と技術を授けることであり、彼女を孕ませることではない。

「交代で射精してさ……黙ってりゃバレやしねえって」
「……しかし」

 禄郎は自由だ。いつも後先考えずに勝手なことばかり。しかし今の誠にはそんな禄郎の奔放さが羨ましくもあった。何も考えず、史乃のことを犯せたら──どれだけ気持ちが良いだろう。

「俺のは萎えてきたから……口で扱いてもらうかな」

 言いながら寝台に上がった禄郎は、史乃の頭を掴んで自身の方に向ける。半開きになった小さな口に陰茎を押し込み、片手で史乃の頭を固定しながら腰を振り始めてしまった。

「うぁッ……これ、最高……!」
「おい、禄郎ッ!」

 見ているだけで昂ぶってしまう光景に、誠の下半身も更に熱を帯びる。未だ史乃の膣に入ったままの陰茎は、早く達したいと訴えるようにどくどくと脈打ち始めた。

「文句があるなら代わってくれ……はぁッ……俺が……一番にお嬢に中出しするだけだ」

 史乃の口の中で、禄郎の陰茎はどんどん大きくなってゆく。次第に部屋に広がる禄郎の蕩けた声に、遂に誠も触発されてしまった。

「ぐ……!」
「お、いいねぇ誠。その気になったか?」
「はぁッ……うるさい……!」

 二人して、乳房を片方ずつ揉みしだく。もにゅ、と形が崩れる柔らかすぎる二房に、二人は互いに夢中になって食らいついた。片方には歯型が、もう片方には唇の跡が咲き乱れる。

「…………?」

 誠が乱暴に乳首を吸い上げたところで史乃の目に光が差した。ぱちくりと瞬いた後に唸り声を上げ、身を起こそうとするが、二人がかりで寝台に押さえつけられてしまった。右手は禄郎に、左手は誠に──でたらめに絡まった指先も、力の入らない腕も、動かすことは叶わない。

「ああ……残念。起きちゃいましたか、お嬢」
「んふううッ!? んぅッ!?」

 同時に二人の男に犯されているというこの状況。しかも誠の方は余裕がなさそうに、腰の動きを早めている。

「お嬢様ッ……はぁッ、もうすぐ、出ますからね……」
「んううッ!」
「あ……ぅ……く……!」

 史乃は首を横に振ったが、意味をなさなかった。禄郎によって押さえつけられた頭部は自分の意志では動かせず、目線で訴えても二人の顔は厭らしく緩むだけであった。

(だめ! 誠……膣に出すのは、だめ……!)

 伝わっているのかいないのか、当の誠は乱暴に史乃の首元を吸い上げた。いつだってカチコチな誠の表情筋はほろほろと崩れ、今にも泣き出しそうだ。

「お嬢……俺ッ……あ……イキうで……ぅあッ……」
「んぐッ……ぅ……!」
「口の中になら……いいですよね、 射精しても」

 今度は禄郎の腰の動きが早まった。口内の浅い場所で激しく腰を振られ、史乃の顎は限界が近い。

「んううう! う、んうううッ!!」
「あ……誠のでイッちゃいました? 俺も……はぁッ……く……!!」
「ぅ゙ッ……ゲホッゲホッ……はぁ……うぅッ!」

 口内に放たれた白濁の露を吐き出し、激しく噎せてしまった。その間にも腹の上に温かなものが飛び散った気配。

「ッはぁ……はぁッ……まこと……?」

 史乃の足元で蹲る誠は、どうやら直前で思い留まってくれたようだ。史乃の膣内に放つことはせず、腹上に全てを出し切っていた。

「ッはぁ……ほら、誠と代わりますよ。大丈夫ですよね、お嬢」
「え、え、禄郎?」
「お嬢が可愛すぎるからいけないんですよ」

 誠の体を跨ぎ、乱暴に史乃を組み敷いた禄郎はすぐさま挿入を果たそうと史乃の腰に跨った。ぎらりと光る双眸が恐ろしく、身震いしてしまう。

「いやぁッ……! もう駄目、禄郎……!」
「俺はまだヤれるんで」
「もう無理よ、明日にして、お願い……!」
「それはできない相談だ」

 史乃の両手をがっちりと握りしめた禄郎の顔が眼前に迫る。獣のような顔をしているというのに、彼の全身から漂うのは雄の色香。史乃は溺れてしまいそうになるのをなんとか堪えた。

「俺達、お嬢と交わる順番を決めているんです」
「順番?」
「ええ。ここで終えてしまったら、次はジェイクですから……明日あいつとヤッた後、俺とヤる余裕あります?」
「そんなこと言われても……」

 現状、これ以上誰かと交わるのは体力的にも精神的にも限界だ。明日以降のことなんて、考えられるはずもなかった。

「言っておきますけど……お嬢。これ、お嬢が婿を取るまで毎日続けるんですよ」
「ま、毎日……!? そんなの、む……無理よ……!」
「でもそれが儀式、なので」

 こんなことを毎日続けていたら、身体はおろか──心だって、三人に囚われてしまう。新婿を迎え入れたところで、果たして心から愛せるかどうか──史乃は急に不安になってしまった。

「と……とにかく今日はもう無理よ!」
「そうだぞ禄郎……お嬢様から離れろ」
「ま、誠! 大丈夫なの!?」

 長いこと踞っていた誠が、ようやく顔を上げた。寝台の上を這い、禄郎の肩を掴んで史乃から引き剥がした。

「申し訳ありません、お嬢様……! つい……禄郎の口車に乗せられてしまいました」
「私は大丈夫だから……」
「大丈夫ならヤりましょうよ、お嬢」

 言いながら史乃の手を取る禄郎の頭上に、誠の拳骨が振り下ろされる。痛みで悶絶する禄郎を寝台から引きずり下ろした誠は、深々と頭を下げると再び謝罪の言葉を口にした。

「もういいの、謝らないで? あなた達も……仕事として仕方なく、なのでしょ?」
「それは……」

 そうではない、と否定することは恐らく許されない。禄郎も誠もただの専属使用人で、否定するということは──仕事に私情を挟むということ。史乃はこの先この家の当主となる身。私情丸出しで抱きました、だなんて口にすれば、どんな罰が下されるか──考えたくもなかった。

(ずっとこうしたかった、とは言われたけれど……変な意味じゃないわよね、きっと)

 史乃も史乃で、色々と思うところはあるが、深く追求しないことが二人の為になることぐらいは理解ができていた。
 
(今夜のことは水に流して、ジェイクにも知らせないほうが賢明よね)
 
 ジェイクは儀式の長だと言っていた。禄郎と誠の勝手な行動を咎め、父に報告する可能性だって高いのだ。

「もう休むわ。あなた達も下がって?」
「はい……お嬢様、申し訳ありませんでした」

 着替えを済ませた誠は項垂れながら、不満顔の禄郎を引きずって退出していった。
 部屋に残された史乃は、一人布団に包まって悶絶しながら眠るしかなかった。


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