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14話 性格の悪い女だと、バレてしまったわ
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アンナ様と中庭で話をした五日後、彼女は国外へと旅立っていった。長期の仕事、とのことだった。あとからシナブルに聞いてみれば、国王陛下より 破壊者の地位を引き継いだとのこと。……あの、守護者とも呼ばれる破壊者。そういえばグランヴィ家は、 火の破壊者を引き継ぐ家だった。
アンナ様がいなくなってからのシナブルは、そりゃあ酷かった。朝も起きられないくらい。いつもは六時には必ず目を覚ますのに、八時になってもベッドから出てこなかったりして。それでも、少しずつ、彼は切り替えていった。酷く辛そうな時は寄り添って、「私はここにいるから」と、手を握った。国外へ仕事に出る日々を重ねるうち、少しずつ顔色が良くなっていった。殺しが気持ちを切り替えるきっかけになるだなんて、殺し屋ってなんとも虚しいわね。
邪魔者がいなくなったこの国で、私は変わらず仕事に励んでいる。そういえば、時々やって来るスナイプとも仲良くなれたのよ。彼は色々と教えてくれるものだから、話していて楽しいの。シナブルのいないところでそんな話を聞くのは、少しだけ罪悪感があるけれど。
さ、今手元にある書類を片付けてしまったら、少しお茶でも飲んで休憩をしよう。
「……これは」
僅かな殺気に顔を上げる。なんだか、嫌な予感がするわ。詰所から飛び出し、腰の刀を握り駆ける。水堀にかかる橋の真ん中に、こちらに向かって歩みを進める男の姿があった。煌めくミントグリーンの髪に、仕立ての良いスーツ姿。誰かしら……会ったことがない。少しずつ距離が縮まって、男の顔がはっきりと認識できる距離に。柔らかな下がり目に、つい見惚れてしまいそうになった。
構えたまま警戒を怠らず、男の発する言葉を待った。
「エリック・ローランドだ。君は?」
「……サーシャ・グランヴィです。先日から門番を務めております」
「グランヴィ?」
「シナブル・グランヴィの妻です」
「妻? 妻を取ったのか、あのシナブルが?」
この方がエリック様? アンナ様の婚約者のエリック様……美しさに目が眩みそうだわ。それになんて優しい声。彼はシナブルが婚姻したことを知らなかったようで、目を丸くして私の姿をしばらく見つめていた。
「あのシナブルが、とは一体……?」
「君も妻ならわかってるんじゃないのかな?」
「……アンナ様を大切になさっている、ということですか?」
「大切どころの話ではない。あれは……愛だ、俺のほうが勝っている自信はあるけれど」
「はぁ……」
「おまけにクソがつくほど仕事に対しては真面目だろう? 真面目で、女になど興味のないような顔をしておきながら、あいつは…………なかなかやる男だよ。腹立たしいくらいにな」
皮肉たっぷりに言ったエリック様は、城の方角を睨みつけている。まあそうよね、臣下であるシナブルの思いを知れば、そうなるわよね。……複雑な関係だわ。
「エリック様は……その、ええと……アンナ様の婚約者なのですよね?」
「ああ、そうだよ」
アンナ様はこんなに素敵な婚約者がいながら、私のシナブルに手を出していたということなのよね? 言い方は悪いけれど、なかなかの悪女ね……。少しくらい、仕返しをしても罰は当たらないわよね?
……当たらないわよね?
「エリック様がご不在時、アンナ様とシナブルがどうお過ごしかご存知ですか? お二人とも部屋から出てこないことが多くて……」
何も知らないふりをして、遠回しに本当のことを告げた。わかってる、私もそこそこの悪女だって。でも、このままじゃ私だけ泥を被りすぎだもの。アンナ様にも少しくらい、痛い目に遭ってもらわないと。
「ああ。君の言いたいことはわかる。知っているさ。知っているというよりも、俺自身が不在時にアンナに何かあれば頼むと、シナブルに命令しているのだから」
「……え?」
この方、今……何と仰ったの?
自分の不在時に、何かあれば頼むと……命令している? つまり、シナブルは命令を受けてアンナ様のお相手をしているの?
だとしてもあれは……ただ命令を受けて致している風には思えなかったわ。エリック様もあれを愛、と仰っていたし、シナブルの気持ちを知っていながらこんな命令を下しているの? ……なんというか、凄い人ね。私よりも性格が悪い。
「俺は仕事で殆ど国にいないからね。アンナを救うことが出来ない。彼女が苦しむのは耐えられない……だからシナブルにアンナのことを任せているのさ」
「それは……なんとも……」
「サーシャ、君、アンナにそれを直接言わないのは何故だい? 殺されると思ったんだろ?」
「え……あの」
図星だ。恐ろしすぎて、アンナ様にこんな話、できっこない。それに、アンナ様にこんなことを話せばシナブルに嫌われてしまう。
「俺になら殺されないとでも思ったのかな。俺も殺し屋だし、アンナより優しくない。おまけに性格も悪いんだよ? これだから他国から来た者は、なんて言われてしまいそうだけれど」
エリック様が抜刀した刀の切っ先が、私の喉元に押し当てられる。動けない……動くと殺されてしまう。
「アンナを傷付けるのなら、覚悟をしてもらわないと」
「……申し訳……ありません……!」
にこりと微笑むと、エリック様は刀を鞘に戻した。怖かった……抜刀した瞬間の殺気なんて、アンナ様より勝っていたわ。恐ろしい。
「君も同じなんじゃないの?」
「せ……性格の悪さは、自覚しております」
「へえ」
「君、アンナとゆっくり話をしたことがあるかい?」
「ええ……まあ」
「いい子だろ? 自分よりも他人を優先する、王に相応しい器のある、いい女だ。シナブルに依存している一点だけは、玉に瑕かもしれないけれど、俺はそんな部分も含めて、全てを愛している」
「……」
この方もアンナ様にゾッコンなのね。自分の居ない間に、他の男に相手をさせるなんて……なかなか心が広くないと出来っこないもの。愛が深いわ、見倣いたいわ。
「アンナには何も言ったら駄目だよ? 俺もシナブルも、これ以上アンナを傷つける存在を許せるはずなんてないからね。あいつは傷つき過ぎている。もう、十分だ。これからの人生は、幸せにならなくちゃいけない」
「……申し訳……ありません」
「何が?」
「アンナ様を傷付けようとしたことです」
「いいよ、許す。その代わり、アンナと仲良くしてやってくれ。あいつが気を許せる相手として接してやってほしい」
「……承知しました」
この方は決して怒らせてはならないわね。アンナ様よりも恐ろしいことが、会ってすぐにわかってよかったわ。それにしても私、アンナ様と仲良くだなんて……出来るのかしら。シナブルはそれを望んでいないようなんだけれど。
エリック様に言われた通り、アンナ様と仲良くしようと思っていたのだけれど、彼女は長期の仕事が終わっても、しばらく帰るつもりはないようだと、義母上に聞かされた。仲良くするのは難しそうね。
アンナ様が国内からいなくなり数カ月。ようやく気持ちを切り替えたシナブルは、次第に私に依存していったように思う──まるで魔法にでもかかったように。本当は毎日求めたいけれど、二日に一度にしていると吐露してくれたし、私の顔を見て笑ってくれることが増えた。
その日の晩だって──……。
アンナ様がいなくなってからのシナブルは、そりゃあ酷かった。朝も起きられないくらい。いつもは六時には必ず目を覚ますのに、八時になってもベッドから出てこなかったりして。それでも、少しずつ、彼は切り替えていった。酷く辛そうな時は寄り添って、「私はここにいるから」と、手を握った。国外へ仕事に出る日々を重ねるうち、少しずつ顔色が良くなっていった。殺しが気持ちを切り替えるきっかけになるだなんて、殺し屋ってなんとも虚しいわね。
邪魔者がいなくなったこの国で、私は変わらず仕事に励んでいる。そういえば、時々やって来るスナイプとも仲良くなれたのよ。彼は色々と教えてくれるものだから、話していて楽しいの。シナブルのいないところでそんな話を聞くのは、少しだけ罪悪感があるけれど。
さ、今手元にある書類を片付けてしまったら、少しお茶でも飲んで休憩をしよう。
「……これは」
僅かな殺気に顔を上げる。なんだか、嫌な予感がするわ。詰所から飛び出し、腰の刀を握り駆ける。水堀にかかる橋の真ん中に、こちらに向かって歩みを進める男の姿があった。煌めくミントグリーンの髪に、仕立ての良いスーツ姿。誰かしら……会ったことがない。少しずつ距離が縮まって、男の顔がはっきりと認識できる距離に。柔らかな下がり目に、つい見惚れてしまいそうになった。
構えたまま警戒を怠らず、男の発する言葉を待った。
「エリック・ローランドだ。君は?」
「……サーシャ・グランヴィです。先日から門番を務めております」
「グランヴィ?」
「シナブル・グランヴィの妻です」
「妻? 妻を取ったのか、あのシナブルが?」
この方がエリック様? アンナ様の婚約者のエリック様……美しさに目が眩みそうだわ。それになんて優しい声。彼はシナブルが婚姻したことを知らなかったようで、目を丸くして私の姿をしばらく見つめていた。
「あのシナブルが、とは一体……?」
「君も妻ならわかってるんじゃないのかな?」
「……アンナ様を大切になさっている、ということですか?」
「大切どころの話ではない。あれは……愛だ、俺のほうが勝っている自信はあるけれど」
「はぁ……」
「おまけにクソがつくほど仕事に対しては真面目だろう? 真面目で、女になど興味のないような顔をしておきながら、あいつは…………なかなかやる男だよ。腹立たしいくらいにな」
皮肉たっぷりに言ったエリック様は、城の方角を睨みつけている。まあそうよね、臣下であるシナブルの思いを知れば、そうなるわよね。……複雑な関係だわ。
「エリック様は……その、ええと……アンナ様の婚約者なのですよね?」
「ああ、そうだよ」
アンナ様はこんなに素敵な婚約者がいながら、私のシナブルに手を出していたということなのよね? 言い方は悪いけれど、なかなかの悪女ね……。少しくらい、仕返しをしても罰は当たらないわよね?
……当たらないわよね?
「エリック様がご不在時、アンナ様とシナブルがどうお過ごしかご存知ですか? お二人とも部屋から出てこないことが多くて……」
何も知らないふりをして、遠回しに本当のことを告げた。わかってる、私もそこそこの悪女だって。でも、このままじゃ私だけ泥を被りすぎだもの。アンナ様にも少しくらい、痛い目に遭ってもらわないと。
「ああ。君の言いたいことはわかる。知っているさ。知っているというよりも、俺自身が不在時にアンナに何かあれば頼むと、シナブルに命令しているのだから」
「……え?」
この方、今……何と仰ったの?
自分の不在時に、何かあれば頼むと……命令している? つまり、シナブルは命令を受けてアンナ様のお相手をしているの?
だとしてもあれは……ただ命令を受けて致している風には思えなかったわ。エリック様もあれを愛、と仰っていたし、シナブルの気持ちを知っていながらこんな命令を下しているの? ……なんというか、凄い人ね。私よりも性格が悪い。
「俺は仕事で殆ど国にいないからね。アンナを救うことが出来ない。彼女が苦しむのは耐えられない……だからシナブルにアンナのことを任せているのさ」
「それは……なんとも……」
「サーシャ、君、アンナにそれを直接言わないのは何故だい? 殺されると思ったんだろ?」
「え……あの」
図星だ。恐ろしすぎて、アンナ様にこんな話、できっこない。それに、アンナ様にこんなことを話せばシナブルに嫌われてしまう。
「俺になら殺されないとでも思ったのかな。俺も殺し屋だし、アンナより優しくない。おまけに性格も悪いんだよ? これだから他国から来た者は、なんて言われてしまいそうだけれど」
エリック様が抜刀した刀の切っ先が、私の喉元に押し当てられる。動けない……動くと殺されてしまう。
「アンナを傷付けるのなら、覚悟をしてもらわないと」
「……申し訳……ありません……!」
にこりと微笑むと、エリック様は刀を鞘に戻した。怖かった……抜刀した瞬間の殺気なんて、アンナ様より勝っていたわ。恐ろしい。
「君も同じなんじゃないの?」
「せ……性格の悪さは、自覚しております」
「へえ」
「君、アンナとゆっくり話をしたことがあるかい?」
「ええ……まあ」
「いい子だろ? 自分よりも他人を優先する、王に相応しい器のある、いい女だ。シナブルに依存している一点だけは、玉に瑕かもしれないけれど、俺はそんな部分も含めて、全てを愛している」
「……」
この方もアンナ様にゾッコンなのね。自分の居ない間に、他の男に相手をさせるなんて……なかなか心が広くないと出来っこないもの。愛が深いわ、見倣いたいわ。
「アンナには何も言ったら駄目だよ? 俺もシナブルも、これ以上アンナを傷つける存在を許せるはずなんてないからね。あいつは傷つき過ぎている。もう、十分だ。これからの人生は、幸せにならなくちゃいけない」
「……申し訳……ありません」
「何が?」
「アンナ様を傷付けようとしたことです」
「いいよ、許す。その代わり、アンナと仲良くしてやってくれ。あいつが気を許せる相手として接してやってほしい」
「……承知しました」
この方は決して怒らせてはならないわね。アンナ様よりも恐ろしいことが、会ってすぐにわかってよかったわ。それにしても私、アンナ様と仲良くだなんて……出来るのかしら。シナブルはそれを望んでいないようなんだけれど。
エリック様に言われた通り、アンナ様と仲良くしようと思っていたのだけれど、彼女は長期の仕事が終わっても、しばらく帰るつもりはないようだと、義母上に聞かされた。仲良くするのは難しそうね。
アンナ様が国内からいなくなり数カ月。ようやく気持ちを切り替えたシナブルは、次第に私に依存していったように思う──まるで魔法にでもかかったように。本当は毎日求めたいけれど、二日に一度にしていると吐露してくれたし、私の顔を見て笑ってくれることが増えた。
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