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8/交わる身体(1)★
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◆
俺がベッドに腰かけると、その隣にほたるがちょこんと腰を下ろした。仕事着なのだろう、グレーのタイトスカートから伸びる太腿は近くで見ると妙に色っぽかった。ストッキング越しにそっと触れ、恐る恐る撫でた。
「……ん」
そのまま唇を重ねる。優しく、優しくキスをしているつもりなのだが、ほたるは一体どう感じているのだろう。乱暴──とは思われていないはず。ただ、物足りない──と思っているかも知れない。
「……っ!?」
俺の口内に、ほたるの舌がずるりと侵入した。驚いて跳ね上がった俺の肩に、ほたるがしがみつき、身を寄せる。やわやわとした両胸が密着し、俺の鼓動は更に早まってゆく。
「……ッ……ん、んッ…………ぁ……」
時折漏れるほたるの艶っぽい声。なんだこれ、頭がくらくらする。ディープキスなんて、慣れていないんだ。これは──あまり長い時間耐えられそうにない。
「ん、や……あッ…………ん」
唇を離し首筋を吸うと、ほたるが身を捩らせた。淡いピンク色のブラウスの上から左胸に触れると、ほたるの体がぴくんと跳ねた。
「と……お……や……ッ」
「ん?」
俺が首を傾げると、彼女は自分のブラウスのボタンを上から順に外し始めた。胸の下のボタンを外すと、桜色のブラジャーの奥に隠された豊かな胸が顔を覗かせた。全てのボタンが外れるのを待ちきれず、俺は思わず彼女を押し倒してしまった。
「あっ……」
力任せにブラジャーをぐい、と上に引き上げ、ほたるの胸を鷲掴みにする。
「もう少し……優しく、触って」
「悪い」
初めて触れる女の胸は、温かく、想像以上に柔らかだった。夢中になって吸いつくと、自分の体が熱を孕んでいることに気が付いた。
「や……あ、あッ……あ……ぁ、んッ……」
普段の落ち着いた話し方が嘘のように、ほたるの口から甘い声が漏れる。演技──のようには見えない、本当に気持ちがよくて漏れている声のようだった。
(こいつ……俺が挿れたら一体、どんな声を出すんだ)
そう過った刹那、ドッと全身が熱くなった。ネクタイを解きシャツと肌着を脱ぎ脱ぎ捨てると、今度はベルトに手をかける。窮屈なスラックスも、鬱陶しい靴下も脱ぎ去ると、次はほたるのブラウスへと手をかけた。
「……脱がして……くれるの?」
ほんのりと上気した顔を俺に向けながら、ほたるが下から見上げてくる。
「嫌か?」
「ううん」
ブラジャーのホックは、手こずることなく外すことが出来た。裸の上半身を隠すことなく、ほたるは俺の手の動きをじっと見つめている。
「お前……胸めっちゃ綺麗だな」
「……よく言われる」
日本人らしからぬ色素の薄い、殆どピンク色に近い乳首と乳輪。それに形のよい乳房。ほたるがそっと上半身を起こすので正面から見つめると、本当に綺麗な胸だった。
「スカート、後ろにホックとファスナーがあるから」
「……ああ」
するりと引き下げ、ストッキング──それからショーツへと手をかける。全裸になったほたるの全身を、上から舐めるように見つめた。
(これが、俺のずっと見たかった、ほたるの裸……)
女性らしく小さな肩。そこから伸びる腕は思っていたよりも細く、華奢だった。鎖骨の下には色っぽいほくろが一つ。形の良い胸、それに臍。腰の括れも見事なもので、AV女優なんて目じゃなかった。色素が薄く手入れの行き届いた陰毛も、張りのある太腿も、引き締まったふくらはぎも、小さな足も──この全てに、俺は触れることが許されたのだ。
「……なに?」
「いや、別に」
「とおやも脱いでよ」
「……あ、ああ」
下着を取り払うと、現れたのは大きさと固さを増した俺の陰茎。一人で抜く時に比べて、見るからに固そうなのは気のせいだろうか。
「……ほたる!?」
「……ん、なに?」
「ちょ、おま……え……あ、う……ッ……ぁ……はぁッ……」
これが……これは。
「あ……気持ち、い、……あッ……う、う、う!」
これが俗にいうフェラというやつか。ほたるの小さな口いっぱいに、俺の身体は好きにされていた。じゅるっ、と厭らしい音を立てながら、ほたるはそこから口を離す様子もない。
「美味しい」
言いながら手を上下に這わせる。先端に、ちゅ、と軽く唇で触れると、括れの部分まで優しく歯を立て、甘噛みされる。
「ふ、う……あッ……!」
あまりの快感に、ほたるの頭を両手で抱え込む。その弾みで小さく唸った彼女の口が、俺の根元までを一気に含んだ。ざらりとした舌が全体を舐め、ひくひくと痙攣したように腰が浮く。
「やば……あ、ほた、る……やめ、やめろ」
「どうして?」
「出そう、無理……ッ! 無理、イキそう」
「そっか、わかった」
残念そうな顔になったほたるは、指先で起立した先端をくりくりと弄る。指を上に持ち上げると、粘っこい透明のものが糸を引いた。
「好きなんだよね」
「フェラがか?」
「……うん」
恥ずかしげに顔を伏せると、ほたるはベッド脇のチェストに手を伸ばした。引き出しの中から避妊具を取り出すと、封を切って俺に差し出した。
「ほたる、俺」
「なに?」
「言わなきゃいけないことがあって」
「……?」
小首を傾げるほたるの右手にはピンク色のコンドーム。左手は俺の陰茎に触れ、忙しなく上下に這わせていた。
俺はほたるの手からコンドームを受けとることが出来ず、ただ俯くしかない。意を決して顔を上げると、消え入るような声で呟いた。
「……初めてなんだ」
「初めて?」
「つまり、その……童貞なんだ」
ここまで来て何を、と笑われると思った。けれどほたるは、そんなこと気にも留めていない様子。手にしたコンドームを俺の亀頭に乗せ、するすると慣れた手付きで装着させた。
「そっか、じゃあ、任せて」
「……あ……うん」
仰向けに寝転んだ俺の腰に、ほたるが跨がった──まさか。
「本当は、ね…………ッん、指とか、入れたり、もっと触ってくれないと駄目なの……濡れてないと、痛いから……」
「……うん」
「でも、今はね……わたし、もうけっこう濡れてるんだ」
そう言って彼女は、俺の陰茎の根元を掴み、自分の──足の間に──己の入口へと擦り付けた。
「あ、あッ……ん、わか、る?」
「ぬるぬる……する」
「でしょ、だから…、こうやったら、ね……………ッ!! あぁッ……!」
「うッ!!」
「あ、あ、あ、あッ…………は、ぅ……はいる、のッ……」
締め付けるような快感に、意識が一心飛びそうになる。俺の体はほたるの膣に、誘われていた。熱い、熱い熱い熱い──。
(なんだこれ、めちゃくちゃ、気持ち良い……)
一呼吸置いたほたるは、膝をベッドについて前のめりになると、腰を上下にゆっくりと動かし始めた。
俺がベッドに腰かけると、その隣にほたるがちょこんと腰を下ろした。仕事着なのだろう、グレーのタイトスカートから伸びる太腿は近くで見ると妙に色っぽかった。ストッキング越しにそっと触れ、恐る恐る撫でた。
「……ん」
そのまま唇を重ねる。優しく、優しくキスをしているつもりなのだが、ほたるは一体どう感じているのだろう。乱暴──とは思われていないはず。ただ、物足りない──と思っているかも知れない。
「……っ!?」
俺の口内に、ほたるの舌がずるりと侵入した。驚いて跳ね上がった俺の肩に、ほたるがしがみつき、身を寄せる。やわやわとした両胸が密着し、俺の鼓動は更に早まってゆく。
「……ッ……ん、んッ…………ぁ……」
時折漏れるほたるの艶っぽい声。なんだこれ、頭がくらくらする。ディープキスなんて、慣れていないんだ。これは──あまり長い時間耐えられそうにない。
「ん、や……あッ…………ん」
唇を離し首筋を吸うと、ほたるが身を捩らせた。淡いピンク色のブラウスの上から左胸に触れると、ほたるの体がぴくんと跳ねた。
「と……お……や……ッ」
「ん?」
俺が首を傾げると、彼女は自分のブラウスのボタンを上から順に外し始めた。胸の下のボタンを外すと、桜色のブラジャーの奥に隠された豊かな胸が顔を覗かせた。全てのボタンが外れるのを待ちきれず、俺は思わず彼女を押し倒してしまった。
「あっ……」
力任せにブラジャーをぐい、と上に引き上げ、ほたるの胸を鷲掴みにする。
「もう少し……優しく、触って」
「悪い」
初めて触れる女の胸は、温かく、想像以上に柔らかだった。夢中になって吸いつくと、自分の体が熱を孕んでいることに気が付いた。
「や……あ、あッ……あ……ぁ、んッ……」
普段の落ち着いた話し方が嘘のように、ほたるの口から甘い声が漏れる。演技──のようには見えない、本当に気持ちがよくて漏れている声のようだった。
(こいつ……俺が挿れたら一体、どんな声を出すんだ)
そう過った刹那、ドッと全身が熱くなった。ネクタイを解きシャツと肌着を脱ぎ脱ぎ捨てると、今度はベルトに手をかける。窮屈なスラックスも、鬱陶しい靴下も脱ぎ去ると、次はほたるのブラウスへと手をかけた。
「……脱がして……くれるの?」
ほんのりと上気した顔を俺に向けながら、ほたるが下から見上げてくる。
「嫌か?」
「ううん」
ブラジャーのホックは、手こずることなく外すことが出来た。裸の上半身を隠すことなく、ほたるは俺の手の動きをじっと見つめている。
「お前……胸めっちゃ綺麗だな」
「……よく言われる」
日本人らしからぬ色素の薄い、殆どピンク色に近い乳首と乳輪。それに形のよい乳房。ほたるがそっと上半身を起こすので正面から見つめると、本当に綺麗な胸だった。
「スカート、後ろにホックとファスナーがあるから」
「……ああ」
するりと引き下げ、ストッキング──それからショーツへと手をかける。全裸になったほたるの全身を、上から舐めるように見つめた。
(これが、俺のずっと見たかった、ほたるの裸……)
女性らしく小さな肩。そこから伸びる腕は思っていたよりも細く、華奢だった。鎖骨の下には色っぽいほくろが一つ。形の良い胸、それに臍。腰の括れも見事なもので、AV女優なんて目じゃなかった。色素が薄く手入れの行き届いた陰毛も、張りのある太腿も、引き締まったふくらはぎも、小さな足も──この全てに、俺は触れることが許されたのだ。
「……なに?」
「いや、別に」
「とおやも脱いでよ」
「……あ、ああ」
下着を取り払うと、現れたのは大きさと固さを増した俺の陰茎。一人で抜く時に比べて、見るからに固そうなのは気のせいだろうか。
「……ほたる!?」
「……ん、なに?」
「ちょ、おま……え……あ、う……ッ……ぁ……はぁッ……」
これが……これは。
「あ……気持ち、い、……あッ……う、う、う!」
これが俗にいうフェラというやつか。ほたるの小さな口いっぱいに、俺の身体は好きにされていた。じゅるっ、と厭らしい音を立てながら、ほたるはそこから口を離す様子もない。
「美味しい」
言いながら手を上下に這わせる。先端に、ちゅ、と軽く唇で触れると、括れの部分まで優しく歯を立て、甘噛みされる。
「ふ、う……あッ……!」
あまりの快感に、ほたるの頭を両手で抱え込む。その弾みで小さく唸った彼女の口が、俺の根元までを一気に含んだ。ざらりとした舌が全体を舐め、ひくひくと痙攣したように腰が浮く。
「やば……あ、ほた、る……やめ、やめろ」
「どうして?」
「出そう、無理……ッ! 無理、イキそう」
「そっか、わかった」
残念そうな顔になったほたるは、指先で起立した先端をくりくりと弄る。指を上に持ち上げると、粘っこい透明のものが糸を引いた。
「好きなんだよね」
「フェラがか?」
「……うん」
恥ずかしげに顔を伏せると、ほたるはベッド脇のチェストに手を伸ばした。引き出しの中から避妊具を取り出すと、封を切って俺に差し出した。
「ほたる、俺」
「なに?」
「言わなきゃいけないことがあって」
「……?」
小首を傾げるほたるの右手にはピンク色のコンドーム。左手は俺の陰茎に触れ、忙しなく上下に這わせていた。
俺はほたるの手からコンドームを受けとることが出来ず、ただ俯くしかない。意を決して顔を上げると、消え入るような声で呟いた。
「……初めてなんだ」
「初めて?」
「つまり、その……童貞なんだ」
ここまで来て何を、と笑われると思った。けれどほたるは、そんなこと気にも留めていない様子。手にしたコンドームを俺の亀頭に乗せ、するすると慣れた手付きで装着させた。
「そっか、じゃあ、任せて」
「……あ……うん」
仰向けに寝転んだ俺の腰に、ほたるが跨がった──まさか。
「本当は、ね…………ッん、指とか、入れたり、もっと触ってくれないと駄目なの……濡れてないと、痛いから……」
「……うん」
「でも、今はね……わたし、もうけっこう濡れてるんだ」
そう言って彼女は、俺の陰茎の根元を掴み、自分の──足の間に──己の入口へと擦り付けた。
「あ、あッ……ん、わか、る?」
「ぬるぬる……する」
「でしょ、だから…、こうやったら、ね……………ッ!! あぁッ……!」
「うッ!!」
「あ、あ、あ、あッ…………は、ぅ……はいる、のッ……」
締め付けるような快感に、意識が一心飛びそうになる。俺の体はほたるの膣に、誘われていた。熱い、熱い熱い熱い──。
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