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21/それはまるで綱渡りのような(2)★
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◆
テーブルを拭く度に揺れるほたるの胸と、パジャマの隙間から見える胸元に釘付けになっていた。その胸の間で揺れる、小ぶりなダイヤのネックレスに思わず口許が綻ぶ。それは俺が先日のクリスマスに贈ったものだった。喜んでくれたほたるの笑顔が脳裏に浮かんだのも束の間、目の前のほたるの鼻歌によって現実に引き戻される。
脱衣をするほどまでは飲んでいないので安心はしたが、酔いの回ったほたるの顔はほんのり赤らんでなんとも可愛らしい。押し倒して、すぐにでも食べてしまいたい程だ。
「ほたる、大丈夫か?」
「うん? なにがぁ?」
「いや……別に」
追加で飲んだ酒が効いたのだろうか、親父達がいる間はシャキッとしていたほたるだったが、今はこの通りとろんと溶けてしまいそうな声と顔。洗い物を済ませた後ソファにくっついて座り、ぼんやりとテレビを眺めた。
「とおやー」
「何?」
「んふふー」
「何だよ」
俺の膝の上にほたるが乗るので、猫を撫でるように髪にわしゃわしゃと触れる。後ろから抱きしめ、耳朶にたくさん唇を落とした。
「とおやー」
「何だよさっきから」
「すーき」
「うん」
「だーいすき」
「……俺も」
振り返ったほたるのはにかんだ顔を見て、朝から堪えていたものが一気に吹き出した。真っ白なうなじに唇が吸い寄せられ、両手は胸へと伸びていた。
「なんでパジャマの上から触るのよー」
「だって、お前……」
ほたるは酒が回るとすぐこれだ。状況をわきまえず、すぐ大胆な行動を取る。普段冷静で落ち着いている彼女とのギャップがこれまた良いのだが、以前居酒屋の帰りにラブホで…………あれは勘弁して欲しかった。
「だって、なにー? じゃあわたしも真似っこしよっと」
ふにゃっと首を傾げたほたるは、俺の穿いているスウェットの股間の上を丹念に撫で回す。次第に勃ち上がる気配の下半身を両手で包み込み、ほたるの細い指がさわさわと、その全体に触れた。
「わあー、とおや、おっきくなってきたあ」
スウェットのウエストゴムの前側だけをぐいと引かれ、下着も同じく引き下げられた。前のめりになったほたるは長い髪を横に流すと、下着から飛び出した──完全に勃起状態の俺の陰茎をぱくりと咥え、じゅるじゅると唾液を纏わせゆっくりと口を上下に動かし始めた。
「おまッ……ちょ、ほたる、ここリビングッ……!」
「……うん」
「あッ……あッ、ぅ、ほたる、待てって!」
「おいしぃッ」
「味は聞いてねえって!」
「んッ……んうッ……もっと気持ちよくしよっかあ?」
「…………する。じゃなくて!」
更に固さを増した陰茎を甘噛し、何度も手で扱かれる。このままじゃ、不味い。この場でイッてしまってはしばらく動けなくなる。それだけはなんとしても避けたい。
「ほたる、和室行こ……な?」
「我慢できないもん。早くエッチしよぉ」
「馬鹿っ!脱ぐな!」
俺だってほたるにもっと触れたくて我慢をしているというのに。パジャマの上を脱いだほたるは、ブラジャーのホックを外し両胸で俺の性器を挟み込んだ。やわやわとした感覚に頭がくらくらし始めた。このままじゃ、本当に──。
「────!?」
リビングのドアノブを外側から握る音に肩が跳ね上がる。ガチャリとノブが下がった瞬間的、俺はズボンを無理矢理上に上げ、ほたるの頭を太股に押し付けると同時にその口を手で塞いだ。
「また起きとったんか」
「親父こそ、どーしたんだよ」
「茶を飲んで寝たくてな」
冷蔵庫の中から麦茶を取り出した親父は、ごくごくとそれを飲み干す。キッチンから見るとこのソファは背を向けている状態であるので、接近しなければほたるの姿は見えない筈だった。
「ほたるは?」
「先に寝た。俺も……もう少しテレビ観たら寝るよ」
まさかここに半裸のほたるがいるなんて親父も思いもしないだろう。ばくばくと心臓の鼓動が速まり、こっちに来るな──これ以上話しかけるな──早く出ていってくれと祈るばかりだ。
「……ッ!?」
パジャマの上からほたるの指がそろりと俺の性器に触れた。ふわふわと微笑んだほたるは、俺の太股の内側を撫で回しその度に性器へと触れる。びくんと跳ね上がり、声が漏れてしまいそうになる。
「桃哉、どうかしたか?」
「いっ……いや……別に」
訝しげに俺を一瞥した親父は、大きなあくびをしながら部屋を後にする。パタンと扉が閉まるとすぐに、ほたるは俺のスウェットと下着を引き下げた。
「再開しまあす」
「お前、お仕置きするぞ?」
「わーい、お仕置き。なにするのー?」
「うーん……」
「ねえー!とおやー!なにするのー?」
こいつなりに考えているのか、囁くような声で訴えかけてくるので少し安心した。叫ばれてしまっては、声に驚いた親父が戻ってくるかもしれない。
ふと顔を下げるとほたるは「暑い、暑い」と言いながらパジャマのズボン、それにショーツまで脱いでしまっていた。
「へへ、脱げちゃった」
「脱いだんだろが、この脱ぎ上戸」
「とおやは、わたしのすっぽんぽん見たくないのー?」
「んなワケあるか」
何度見ても飽きることのない、白くつるりとした陶器のようなほたるの裸。全体的にほっそりとしているが、ガリガリに痩せているわけでもなく、胸も尻も太股だって柔らかくて、舐めると甘い。形の整った胸、延々吸い付いていたくなる色の綺麗な乳首と乳輪──駄目だ、もう、早く──舐めて、吸い付きたい──けれど。
「ちょっと待て」
「えー、なになにー」
俺の実家のリビングのソファの上で、全裸のほたるが座ったままぴょんぴょんと飛び跳ねるこの光景は、一体なんなのだろう。「早くー早くー」と急かしながら、クッションを叩き始めたほたるを尻目に、俺はリビングの隅に放置していた自分の鞄の中から避妊具を取り出した。二階の自室に持って行っておかなくてよかった。我慢しきれなくなるところだった。
「んッ……ふ、ぅ、あッ……あッ……」
啄むように軽く交わすキスの合間に、ほたるの声が耳許を掠める。避妊具をつけた俺と対面する形で上に座ったほたるの小さな手が、俺の肩にしがみついた。勃ち上がった陰茎をほたるの膣口に擦り付けると、すでにぬるぬると愛液を纏った状態。すぐにでも挿入を果たしたくて、そのまま──ほたるの腰を掴み上げる。
「あッあッあッああッ……はぁッ……とぉ……や……ああッ……!」
挿入を果たしながら、ほたるは甘い声を溢す。声が反響せぬよう顔を少し伏せたほたるは、俺の腰の動きに合わせて自らも腰を振る。その姿が堪らなくエロい。電源を落とした真っ黒なテレビ画面に、その厭らしい後ろ姿がばっちり映ってるのに、見ることが出来るのは俺一人。ふわふわの尻が上に動くと、その隙間から俺の性器がちらりと見える。ほたるが腰を下ろし俺の性器が隠れた瞬間、彼女の口からは抑えきれない甘い甘い嬌声が漏れるのだ。
「あぁ……ッ!きもちいい、ぃ……とおやの、きもちいいよお……」
「ここも触ってほしいか?」
「んッ、あぅッ!」
乳首を摘み、ほたるが悦ぶようにくりくりと弄くると、迫ってきた小さな唇が俺のものと重なった。どうやら声が漏れるのを、これで抑えるつもりのようだ。
「んーッ、んッ、んッ……ぁ、んッー!」
「ッ……はあッ、ほたる……」
「とおやッ……すき……だいすき……」
「ああ……すきだ……」
深いキスを何度も重ね、対面座位のまましばらく腰を振る。夢中になりすぎた俺もほたるも、親父かかーさんに見つかるかもしれないという緊張感を置き去りにし、貪るように互いの身体を食らい続けた。バレたらバレたでどうにでもなれだ。俺達は今、どちらもセックスをしたくて、止まりたくなくて、仕方がないのだから。見つかってめちゃくちゃに説教をされても、知ったことでは……ない。
「と、とおや……」
「んー?」
「お酒……ちょっと抜けてきちゃって……」
「そうか」
「とおやの実家のリビングでセックスしてるの……恥ずかしいっていうか、ヤバくない?」
「知らねぇ」
万が一、今この部屋に誰かが入ってきても、俺は服を上下とも着たままなのでなんとかなるだろう。ほたるにはソファに隠れてもらうとして、俺のスウェットから飛び出している勃起状態の性器については、まあ……無理矢理ズボンに押し込んで、上手いこと誤魔化すしかない。
「そーいや、お仕置き」
「えっ、このタイミングで?」
「ああ」
「もう……」
「ほたる、そのまま……俺、足持っててやるから、床に手ぇ着いて、上半身だけソファから下ろして」
「えっ……と?」
「そう、背中床に着けて」
膝から足首までがソファに乗っかっている状態だ。ソファから立ち上がった俺は、ほたるの両足を掴むとガバッとVの字に開いた。
「やっ……!何するのよ!」
「お仕置きだけど?」
「ちょっと、やだ……恥ずかしい」
上からほたるを見下ろすと、仰向けに寝転び股が全開の状態だ。ねっとりと愛液を纏った陰毛と膣口が全て見える。
「恥ずかしいか?」
「恥ずかしいよ……」
「わかってるよな? お仕置きだからな?」
「うん……」
「じゃあ、続きするぞ」
ほたるの隣に膝を着いた俺は「足閉じるなよ」と念を押すと、ほたるの膣口に中指を挿しこんだ。様子を伺いながら人差し指も挿入し、ほたるの身体を傷付けない程度に激しく──指姦する。
「あぅ、う、あぁあああッ!あッ……ああッ! む、んッんぅんんッぐ、んぐッ、むッんんッうッ!」
反響する自分の声に驚いたのか、ほたるは途中から両手で懸命に口を抑えて声が漏れるのを防ぐ。けれどもやはり苦しいのか、時折息を吸うために手を離す。その度に響き渡る甘い声が、二階にも届いてやしないかと考える──余裕などなくて。
「あッ……ああッ……あッ……とおやッ……だめッもう、息が苦しい……」
「お仕置き完了、かな」
「はぁッ……はぁッ…………はぁッ……!」
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃ……ない……」
起き上がるほたるを無理矢理立たせ、腕を引きソファの側面へと移動する。彼女の後ろに立った俺は、そのまま背もたれにほたるを押し倒し背面から挿入を果たした。
「あああッ! ちょ……やッ、あッああッあッ!」
「これ、咥えてろ」
「んッ……う、うッぅ……うッ、む、ぅッん!」
ソファに置いていたほたるのパジャマを拾い上げ、口許へとあてがう。咥えさせ声を抑え込むと、俺は──ほたるの身体に何度も腰を打ち付けた。
「んッんッ、んんッ、んくッ、んくッ、んッ……んんッ!!」
びくんと跳ねたほたるの腰を撫でると、微かに上半身が痙攣していることに気が付く。イッたのかと耳許で囁くように聞くと、小さく何度も首を縦に振った。ほたるがイクと俺も堪らなく興奮してしまう。
たった数ヶ月前に童貞を卒業後したばかりだというのに俺は、ほたるを屈伏させるような──彼女の身体を隅々まで支配するセックスを好むようになっていた。愛しくて愛しくて堪らない彼女を征服してやったのだという満足感に、この頃から俺は完全に酔い始めていた。
────★────★────
「以前居酒屋帰りにラブホで……」と桃哉が言っている部分の短編を書きました。
「酔った彼女がエロすぎて手に負えない」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/140702312/694460412
本編に差し込んでもよかったのですが、書き上げた後でこの話を書こうと思い立ったので短編という形になりました。
テーブルを拭く度に揺れるほたるの胸と、パジャマの隙間から見える胸元に釘付けになっていた。その胸の間で揺れる、小ぶりなダイヤのネックレスに思わず口許が綻ぶ。それは俺が先日のクリスマスに贈ったものだった。喜んでくれたほたるの笑顔が脳裏に浮かんだのも束の間、目の前のほたるの鼻歌によって現実に引き戻される。
脱衣をするほどまでは飲んでいないので安心はしたが、酔いの回ったほたるの顔はほんのり赤らんでなんとも可愛らしい。押し倒して、すぐにでも食べてしまいたい程だ。
「ほたる、大丈夫か?」
「うん? なにがぁ?」
「いや……別に」
追加で飲んだ酒が効いたのだろうか、親父達がいる間はシャキッとしていたほたるだったが、今はこの通りとろんと溶けてしまいそうな声と顔。洗い物を済ませた後ソファにくっついて座り、ぼんやりとテレビを眺めた。
「とおやー」
「何?」
「んふふー」
「何だよ」
俺の膝の上にほたるが乗るので、猫を撫でるように髪にわしゃわしゃと触れる。後ろから抱きしめ、耳朶にたくさん唇を落とした。
「とおやー」
「何だよさっきから」
「すーき」
「うん」
「だーいすき」
「……俺も」
振り返ったほたるのはにかんだ顔を見て、朝から堪えていたものが一気に吹き出した。真っ白なうなじに唇が吸い寄せられ、両手は胸へと伸びていた。
「なんでパジャマの上から触るのよー」
「だって、お前……」
ほたるは酒が回るとすぐこれだ。状況をわきまえず、すぐ大胆な行動を取る。普段冷静で落ち着いている彼女とのギャップがこれまた良いのだが、以前居酒屋の帰りにラブホで…………あれは勘弁して欲しかった。
「だって、なにー? じゃあわたしも真似っこしよっと」
ふにゃっと首を傾げたほたるは、俺の穿いているスウェットの股間の上を丹念に撫で回す。次第に勃ち上がる気配の下半身を両手で包み込み、ほたるの細い指がさわさわと、その全体に触れた。
「わあー、とおや、おっきくなってきたあ」
スウェットのウエストゴムの前側だけをぐいと引かれ、下着も同じく引き下げられた。前のめりになったほたるは長い髪を横に流すと、下着から飛び出した──完全に勃起状態の俺の陰茎をぱくりと咥え、じゅるじゅると唾液を纏わせゆっくりと口を上下に動かし始めた。
「おまッ……ちょ、ほたる、ここリビングッ……!」
「……うん」
「あッ……あッ、ぅ、ほたる、待てって!」
「おいしぃッ」
「味は聞いてねえって!」
「んッ……んうッ……もっと気持ちよくしよっかあ?」
「…………する。じゃなくて!」
更に固さを増した陰茎を甘噛し、何度も手で扱かれる。このままじゃ、不味い。この場でイッてしまってはしばらく動けなくなる。それだけはなんとしても避けたい。
「ほたる、和室行こ……な?」
「我慢できないもん。早くエッチしよぉ」
「馬鹿っ!脱ぐな!」
俺だってほたるにもっと触れたくて我慢をしているというのに。パジャマの上を脱いだほたるは、ブラジャーのホックを外し両胸で俺の性器を挟み込んだ。やわやわとした感覚に頭がくらくらし始めた。このままじゃ、本当に──。
「────!?」
リビングのドアノブを外側から握る音に肩が跳ね上がる。ガチャリとノブが下がった瞬間的、俺はズボンを無理矢理上に上げ、ほたるの頭を太股に押し付けると同時にその口を手で塞いだ。
「また起きとったんか」
「親父こそ、どーしたんだよ」
「茶を飲んで寝たくてな」
冷蔵庫の中から麦茶を取り出した親父は、ごくごくとそれを飲み干す。キッチンから見るとこのソファは背を向けている状態であるので、接近しなければほたるの姿は見えない筈だった。
「ほたるは?」
「先に寝た。俺も……もう少しテレビ観たら寝るよ」
まさかここに半裸のほたるがいるなんて親父も思いもしないだろう。ばくばくと心臓の鼓動が速まり、こっちに来るな──これ以上話しかけるな──早く出ていってくれと祈るばかりだ。
「……ッ!?」
パジャマの上からほたるの指がそろりと俺の性器に触れた。ふわふわと微笑んだほたるは、俺の太股の内側を撫で回しその度に性器へと触れる。びくんと跳ね上がり、声が漏れてしまいそうになる。
「桃哉、どうかしたか?」
「いっ……いや……別に」
訝しげに俺を一瞥した親父は、大きなあくびをしながら部屋を後にする。パタンと扉が閉まるとすぐに、ほたるは俺のスウェットと下着を引き下げた。
「再開しまあす」
「お前、お仕置きするぞ?」
「わーい、お仕置き。なにするのー?」
「うーん……」
「ねえー!とおやー!なにするのー?」
こいつなりに考えているのか、囁くような声で訴えかけてくるので少し安心した。叫ばれてしまっては、声に驚いた親父が戻ってくるかもしれない。
ふと顔を下げるとほたるは「暑い、暑い」と言いながらパジャマのズボン、それにショーツまで脱いでしまっていた。
「へへ、脱げちゃった」
「脱いだんだろが、この脱ぎ上戸」
「とおやは、わたしのすっぽんぽん見たくないのー?」
「んなワケあるか」
何度見ても飽きることのない、白くつるりとした陶器のようなほたるの裸。全体的にほっそりとしているが、ガリガリに痩せているわけでもなく、胸も尻も太股だって柔らかくて、舐めると甘い。形の整った胸、延々吸い付いていたくなる色の綺麗な乳首と乳輪──駄目だ、もう、早く──舐めて、吸い付きたい──けれど。
「ちょっと待て」
「えー、なになにー」
俺の実家のリビングのソファの上で、全裸のほたるが座ったままぴょんぴょんと飛び跳ねるこの光景は、一体なんなのだろう。「早くー早くー」と急かしながら、クッションを叩き始めたほたるを尻目に、俺はリビングの隅に放置していた自分の鞄の中から避妊具を取り出した。二階の自室に持って行っておかなくてよかった。我慢しきれなくなるところだった。
「んッ……ふ、ぅ、あッ……あッ……」
啄むように軽く交わすキスの合間に、ほたるの声が耳許を掠める。避妊具をつけた俺と対面する形で上に座ったほたるの小さな手が、俺の肩にしがみついた。勃ち上がった陰茎をほたるの膣口に擦り付けると、すでにぬるぬると愛液を纏った状態。すぐにでも挿入を果たしたくて、そのまま──ほたるの腰を掴み上げる。
「あッあッあッああッ……はぁッ……とぉ……や……ああッ……!」
挿入を果たしながら、ほたるは甘い声を溢す。声が反響せぬよう顔を少し伏せたほたるは、俺の腰の動きに合わせて自らも腰を振る。その姿が堪らなくエロい。電源を落とした真っ黒なテレビ画面に、その厭らしい後ろ姿がばっちり映ってるのに、見ることが出来るのは俺一人。ふわふわの尻が上に動くと、その隙間から俺の性器がちらりと見える。ほたるが腰を下ろし俺の性器が隠れた瞬間、彼女の口からは抑えきれない甘い甘い嬌声が漏れるのだ。
「あぁ……ッ!きもちいい、ぃ……とおやの、きもちいいよお……」
「ここも触ってほしいか?」
「んッ、あぅッ!」
乳首を摘み、ほたるが悦ぶようにくりくりと弄くると、迫ってきた小さな唇が俺のものと重なった。どうやら声が漏れるのを、これで抑えるつもりのようだ。
「んーッ、んッ、んッ……ぁ、んッー!」
「ッ……はあッ、ほたる……」
「とおやッ……すき……だいすき……」
「ああ……すきだ……」
深いキスを何度も重ね、対面座位のまましばらく腰を振る。夢中になりすぎた俺もほたるも、親父かかーさんに見つかるかもしれないという緊張感を置き去りにし、貪るように互いの身体を食らい続けた。バレたらバレたでどうにでもなれだ。俺達は今、どちらもセックスをしたくて、止まりたくなくて、仕方がないのだから。見つかってめちゃくちゃに説教をされても、知ったことでは……ない。
「と、とおや……」
「んー?」
「お酒……ちょっと抜けてきちゃって……」
「そうか」
「とおやの実家のリビングでセックスしてるの……恥ずかしいっていうか、ヤバくない?」
「知らねぇ」
万が一、今この部屋に誰かが入ってきても、俺は服を上下とも着たままなのでなんとかなるだろう。ほたるにはソファに隠れてもらうとして、俺のスウェットから飛び出している勃起状態の性器については、まあ……無理矢理ズボンに押し込んで、上手いこと誤魔化すしかない。
「そーいや、お仕置き」
「えっ、このタイミングで?」
「ああ」
「もう……」
「ほたる、そのまま……俺、足持っててやるから、床に手ぇ着いて、上半身だけソファから下ろして」
「えっ……と?」
「そう、背中床に着けて」
膝から足首までがソファに乗っかっている状態だ。ソファから立ち上がった俺は、ほたるの両足を掴むとガバッとVの字に開いた。
「やっ……!何するのよ!」
「お仕置きだけど?」
「ちょっと、やだ……恥ずかしい」
上からほたるを見下ろすと、仰向けに寝転び股が全開の状態だ。ねっとりと愛液を纏った陰毛と膣口が全て見える。
「恥ずかしいか?」
「恥ずかしいよ……」
「わかってるよな? お仕置きだからな?」
「うん……」
「じゃあ、続きするぞ」
ほたるの隣に膝を着いた俺は「足閉じるなよ」と念を押すと、ほたるの膣口に中指を挿しこんだ。様子を伺いながら人差し指も挿入し、ほたるの身体を傷付けない程度に激しく──指姦する。
「あぅ、う、あぁあああッ!あッ……ああッ! む、んッんぅんんッぐ、んぐッ、むッんんッうッ!」
反響する自分の声に驚いたのか、ほたるは途中から両手で懸命に口を抑えて声が漏れるのを防ぐ。けれどもやはり苦しいのか、時折息を吸うために手を離す。その度に響き渡る甘い声が、二階にも届いてやしないかと考える──余裕などなくて。
「あッ……ああッ……あッ……とおやッ……だめッもう、息が苦しい……」
「お仕置き完了、かな」
「はぁッ……はぁッ…………はぁッ……!」
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃ……ない……」
起き上がるほたるを無理矢理立たせ、腕を引きソファの側面へと移動する。彼女の後ろに立った俺は、そのまま背もたれにほたるを押し倒し背面から挿入を果たした。
「あああッ! ちょ……やッ、あッああッあッ!」
「これ、咥えてろ」
「んッ……う、うッぅ……うッ、む、ぅッん!」
ソファに置いていたほたるのパジャマを拾い上げ、口許へとあてがう。咥えさせ声を抑え込むと、俺は──ほたるの身体に何度も腰を打ち付けた。
「んッんッ、んんッ、んくッ、んくッ、んッ……んんッ!!」
びくんと跳ねたほたるの腰を撫でると、微かに上半身が痙攣していることに気が付く。イッたのかと耳許で囁くように聞くと、小さく何度も首を縦に振った。ほたるがイクと俺も堪らなく興奮してしまう。
たった数ヶ月前に童貞を卒業後したばかりだというのに俺は、ほたるを屈伏させるような──彼女の身体を隅々まで支配するセックスを好むようになっていた。愛しくて愛しくて堪らない彼女を征服してやったのだという満足感に、この頃から俺は完全に酔い始めていた。
────★────★────
「以前居酒屋帰りにラブホで……」と桃哉が言っている部分の短編を書きました。
「酔った彼女がエロすぎて手に負えない」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/140702312/694460412
本編に差し込んでもよかったのですが、書き上げた後でこの話を書こうと思い立ったので短編という形になりました。
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