【完結済】こんなに好きになるつもりなんて、なかったのに~彼とわたしの愛欲にまみれた日々~

水鏡こうしき

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47/墜ちてゆく(4)★

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「とおや……なに、さっきの、なに?」
「内緒。イイモノ」

 ベッドに縛り付けられたままのわたしからブランケットを剥ぎ取り、ベッドサイドに仁王立ちするとおや。視界がぼやけているのは、わたしの目が半開きなせいなのかもしれない。

「したいの……おかしいの……」
「何がしたい?」
「はぁっ……はぁっ……エッチしたい……」
「ふうん」
「んぁッ……」

 唇を舐められ、両胸を鷲掴みに。胸の先端を弄られただけで大きな声が出てしまう。


(身体が……変……)


「逃げねえか?」
「逃げないよ、こんなに……とおやと……エッチしたいのに……」
「エロく仕上がったな」
「なんのこと?」
「いや、こっちの話」

 無遠慮に伸びてきたとおやの指が、ぐいと膣に押し込まれる。前戯もしていないというのに、わたしのそこはぐっしょりと濡れいつでもとおやと一つになれそうだった。

「なあ……もう挿れていいか?」
「うん? ……うん」

 こんなにも直ぐに挿入が出来るのかととおやの性器に目をやれば、飛び込んでくるのはがちがちな陰茎。指一本触れていないのに、どうしてこんな──……。

「俺もイイモノ飲んだからさ」
「なんか、見るからにおっきいんだけど……」
「ああ、ヤバい。言い方アレだけど、めちゃくちゃギンギンって感じ」
「おいしそ……」
「下で食うんだろ」
「うん、早く挿れて」

 手足の拘束を解いてくれるので、自ら足を開いて彼を迎え入れる。避妊具を装着した陰茎の先端が膣口に触れただけで、震え上がってしまう。

「う、あッ……とおや、やばッ……! おっきぃッ……!」
いんねー。力抜いて」 
「抜いてるって……」
「じゃあ……ちょっと無理矢理ッ……」
「お願い、ゆっくりにして……! あ、あ、あ、は、あぁぁぁぁッ……」

 無理矢理根元まで押し込まれた刹那、ぐわぐわと揺らぐ意識。いつもより大きいのは気のせいかもしれないけれど、いつもより気持ちが良いのは確実だった。

「あああ……きもちいぃぃ……」

「やべえ……気持ちいいな……これ……!」

「う、あ、あ、あ、あ……!」

「うっわ、すげッ……」

 ガンガンといつもより激しく突かれ、早々に達してしまいそうになる。そのタイミングでとおやが体位を変え、後ろから覆い被さり後背位へ。先程よりも早いペースで奥を突かれ、挿入直後だというのに何度も達してしまった。それなのに尚最奥を突かれ、気が振れてしまいそうになる。

「ふ……あぁ……すごいッ、きもちいいッ……!」

「やべえこれ……ほたる、濡れすぎ……」

「とおやだって……おちん……ちん……奥、ぐりぐりって、あ、あ、すごッ、あ、あッ……すご……いッ……!」

「お前今なんつった?」

「え……?」

 腰を振るのを止め、抜き取った陰茎を後ろからわたしの頬に擦りつけると、とおやは少し興奮した様子でわたしの首筋を吸った。

「俺の、何つった?」
「えっと……」
「初めて聴いた。お前がこれの名前言うの」

 これ、と言いながらとおやは何度もわたしの頬に陰茎を擦り付ける。頬が自分の愛液で濡れるのはなかなか心地が悪かった。

「もう一回、ちゃんと言って?」
「どうして……?」
「レアじゃん、今まで聴いたことない。なあ、早く」
「えっと、おちんちん……?」
「やべ、興奮してきた」
「……う、ちょッ……やッ!」

 仰向けに押し倒され、すぐさま身体が繋がった。達する為なのだろう、とおやは浅く、早く腰を打ち付ける。

「あッあッあッぁ……! とおやッ……ちょッ……だめ……だめ……い、い゛……」

「イキそ?」

「ちがッ……いた、い……おなか、いたい……」

「ごめん、もうイクから」

「はあ……はぁ……はぁ……う゛……う、いッ……た……」

「ッ……ああ…………あ、うぅッ、イクッ……!!」

 絶頂に達し全てを出しきっても尚、わたしと繋がったままのとおやは覆い被さったまま動こうとしない。わたしが身を捩ると少しだけ腰を浮かせ、避妊具を取り去りゴミ箱へ投げ捨てる。

「咥えて、いっぱい吸って」
「んッ……く……」
「あッ……あぁほた……る、ほたる……!」

 仰向けのまま起き上がれないわたしの口に、力尽きベタついた陰茎が押し込まれる。横向きに転がると、とおやは正座の状態で股を開き、背中を反らしながら後ろに手をついた。彼の太股の間でわたしは陰茎を吸うしかなく、次第に歪む顔を見上げながら勃起状態になるまで激しく吸い上げた。

「うぁッ……やっぱお前ッ……フェラうまッ……」

「だって、とおやのおちんちんおいしッ……から」

「うッ、は、あぁ……もっと……もっと……!」

「んッんぅッ……んぐッ……はぁッはぁッ……」

「イキそ……ぉ、あッ……イグッ……あ……あ……あ゛……あ゛ッあ゛ッ!!」

 次の瞬間とおやが絶頂に達し、わたしの口内で射精した。噎せると同時に精液を吐き出し、残ったものはごくんと飲み干してしまった。口の周りにまだ精液が付着している気がするけれど、そんなことよりも歪んで疲れ果てたとおやの顔から目が離せなかった。

「お前っ……飲んだのか……」
「ごめん、勢いで……」

 普段ならば絶対に嚥下したりしない、とおやの精液。射精される前に陰茎から口を離し、ティッシュや、間に合わなければ手で受け止めていたというのに。

「なんでかな、なんか……ハイになってて」

 気分が高揚していた。先程とおやが飲ませた謎の液体のせいであろうことはわかっていたけれど、一体あれは何だったのだろう。いや、そんなことよりも──……。

「大丈夫、とおやすごくエッチな顔になってるよ」
「あ……ああ……」

 額に張り付いた髪を撫で、ひらけた箇所に唇を落とす。じっとりと汗ばんだ額を舐め、そっと唇を吸った。


(あれ……わたし、とおやのこと…………もう好きじゃないのに……あれ……)


「ちょっと休も……ほたる……きて」
「うん……」
「腹、まだ痛いか?」
「ううん……んッ……」


(わたしは──ここに何をしに来たんだっけ……)


「ほたる……」


(そう、鍵。鍵を返してとおやの前から去るつもりだったの……それなのに、なんで──)


「ほたる……んッ…………」
「とお、や……とおや……!」

 ベッドの上で互いの身体に腕を回し、絡まりながら何度もキスを交わした。自宅で昼食を食べて少しのんびりしてこの部屋に来た筈なのに、何度も──何度も何度もセックスをするうちに夜になり、わたしはとおやの腕の中で朝まで眠りに落ちてしまった。


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