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46/堕ちてゆく(3)★
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キュッとシーツを握りしめるとおやの手に触れる。長い指に整った爪。大きくて、男らしくて、ゴツゴツしているけれど優しい手──……その先の手首には、去年わたしがクリスマスに贈った腕時計。わたしはネックレスを外してきたというのに、とおやの腕時計はいつも通りの位置だった。
「あッ……あぁ……あ、う、うぅッ……!」
完全に勃起した陰茎に歯を添わせながら、優しくかぶり付く。歯の先端でそろりと亀頭を噛むと、とおやの腰がびくんと跳ね上がった。
「あ……ほた……ほたる……!」
「苛めてやる。とおやなんて苛めてやる」
「なッ……おまえッ……あぁッ……!」
滴る唾液を舐め取りながら、甘噛みをしつつ根元まで吸い付く。弱々しくわたしの頭を押すとおやの手首を掴み、ベッドへと捩じ伏せた。
「んッ……邪魔しないで」
「ぐ……うッぁ……」
顔を上げると赤面し、快感に歪んだとおやの顔。大好きだった──この顔も、情けない声も、大好きだったのに。
──全部、とおやが……とおやが壊したんだ。
「あぁあ゛ッ……あ゛ッやば、やばぃ゛……!」
「やめる?」
高速で激しく吸い付いた後、同じように手で扱くと、とおやの太腿ががくがくと震えだした。身を起こして対面して座り、逃がすまいと足裏で彼の両太腿を踏みつけた。
「やめよっか、とおや?」
一旦手を止め、指先で亀頭をくるくると弄くると先走りがねっとりと指に纏わりついた。それを見せつけるように指を上下に動かすと、泣き出ししそうなか細い声が耳を撫でた。
「いやッ……やだ、はあッ……やめないで……」
「いいよ。でも」
「何?」
「これで終わり。もう、帰るから」
返事を待たずに彼の陰茎を握りしめる。扱き始めてすぐにとおやの太腿がびくん、びくんと震え始めるので、足裏に力を込め踏みつける。
「い゛……あ゛イク……う、イク、イクッ……!!」
びゅっ、と飛び出す精液を指に絡め、そのまま扱き続ける。低くか細い嬌声が段々と小さくなってゆくことも気にかけず、白濁のものを全て出しきるまで何度も何度もゆっくり扱いた。
「はあッ……お前ッ、いつまで触って……」
「精液、全部出るまで」
「あぁッ……あッ……うぅ、やめろって……変になるッ……から……」
「嫌」
「もう、出ねえよ……はあッ……はあッ……う゛あぁッ……あッ……!」
「出るじゃん」
とうとうベッドに倒れ込んでしまったとおやの腰に跨がり、その姿を見下ろす。自分の放ったものでベタベタになった性器と陰毛をそのままに、わたしは勝ち誇ったようにその鼻っ柱を摘まんだ。
「じゃあ帰るから」
「待て……話が」
「一回って言ったのに嘘ついたあんたが悪いのよ」
「待てって!」
着替えようと手にした下着は床に落下し、掴まれた手首がベッドへと引き寄せられる。シーツの上で引きずられ、押し倒され、わたしの腕はとおやの両足で押さえつけられてしまった。
「ちょっと何やってんのよ!」
「帰さねえから」
「はあ!? ちょっと……なに、縛らないでよ!」
押さえつけられた腕はわたしの脱ぎ散らかしたストッキングで縛られ、ベッドフレームに結びつけられてしまった。解こうと藻搔く間にも両足はとおやのズボンとトップスで縛られ、ベッドの足に結びつけられる。両足全開の恥ずかしい格好でベッドに縛り付けられてしまったわたしの裸体を、満足そうにとおやが見下ろした。
「何のつもり?」
「別に、俺は話をしたいだけだ」
「じゃあ解いてよ! 流石にこれは……」
「恥ずかしいか?」
とおやは右手でピースサインを作り、チョキチョキとハサミのようにそれを動かす。何をするつもりなのかと身を震わすと、ピースサインを閉じた指でわたしの膣口を撫でつけて捏ね──……。
「あッ……いやッ……いやあぁッ……!」
「丸見え。触り放題だな」
「んあッ、ああッ……!」
ずぶッと挿し込まれて間もなく、そこはぐちゅぐちゅと音を立て始める。縛られ閉じることの叶わぬ両足をバタつかせ抵抗すればするほど、とおやの攻撃が激しくなってゆく。
「マンコとろっとろだな」
「や……や……いやッ……いやッ……あ、あ、あ……!」
「エロいなー。犯してえ」
「ああッ……! だめ……だめ……イッちゃうぅ……イッちゃうぅ……」
「お前イッたら俺シャワー浴びてくるわ。その後で話して、またセックスな」
「だから……あ、もうしないって……!」
「はあ?」
「あ、あッあッああぁんッ!!」
激しく指姦され、早々に達してしまう。こっちを向けと顎を掴まれ、いつものように恥ずかしい顔を見つめられる。上半身は汗、下半身は愛液に塗れて気持ちが悪いがとおやは満足そうだった。わたしの髪を撫で唇を落とした彼は、ご丁寧に身体にブランケットを被せてくれた後、電気を消すと着替えも持たず部屋を後にした。
すぐに風呂場に向かったのかと思いきや、とおやは寝室へとUターン。クローゼットを開け何やら取り出したようだが、背を向けているのでわたしには何も見えない。
「何? ちょ…………! ん゛っ……ふ、…………くっ…………はぁっ……ちょっと、何飲ませたの?」
頭を持ち上げられ、無理矢理液体を飲まされてしまった。とおやの手に収まるサイズの瓶なので、パッケージを見ることは叶わない。
「あとでお楽しみな」
そう言って風呂場に向かったとおやを見送った直後、全身が火照り始めた。なんだろう、頭もぼーっとするし、ふわふわと身体も心地よい。
(まさか……お酒?)
酔って抵抗出来なくなったわたしをまた抱くつもりなのだろうか。なんてタフな奴なんだと呆れてしまう。それなのになんだろう──早くお風呂を済ませて戻ってきてくれないかな──とか、早くセックスがしたい──とか──……考えてしまう。
(どれだけ強いお酒……飲ませたのよ……)
いつもお酒を飲むとこんな風になっていた記憶はない。脱衣癖はあるけれど、早くセックスがしたいとせがむことなんてなかった筈で。
(早く──戻ってきて──とおや……)
「お、どう?」
「なにが……」
三十分近く経っただろうか。湯舟にまでしっかり浸かってきたと言うとおやは、寝室をあとにした時と同じく全裸のまま。キザっぽくドアの縁に腕を預け、にやにやと楽しそうにわたしを見下ろした。
「あッ……あぁ……あ、う、うぅッ……!」
完全に勃起した陰茎に歯を添わせながら、優しくかぶり付く。歯の先端でそろりと亀頭を噛むと、とおやの腰がびくんと跳ね上がった。
「あ……ほた……ほたる……!」
「苛めてやる。とおやなんて苛めてやる」
「なッ……おまえッ……あぁッ……!」
滴る唾液を舐め取りながら、甘噛みをしつつ根元まで吸い付く。弱々しくわたしの頭を押すとおやの手首を掴み、ベッドへと捩じ伏せた。
「んッ……邪魔しないで」
「ぐ……うッぁ……」
顔を上げると赤面し、快感に歪んだとおやの顔。大好きだった──この顔も、情けない声も、大好きだったのに。
──全部、とおやが……とおやが壊したんだ。
「あぁあ゛ッ……あ゛ッやば、やばぃ゛……!」
「やめる?」
高速で激しく吸い付いた後、同じように手で扱くと、とおやの太腿ががくがくと震えだした。身を起こして対面して座り、逃がすまいと足裏で彼の両太腿を踏みつけた。
「やめよっか、とおや?」
一旦手を止め、指先で亀頭をくるくると弄くると先走りがねっとりと指に纏わりついた。それを見せつけるように指を上下に動かすと、泣き出ししそうなか細い声が耳を撫でた。
「いやッ……やだ、はあッ……やめないで……」
「いいよ。でも」
「何?」
「これで終わり。もう、帰るから」
返事を待たずに彼の陰茎を握りしめる。扱き始めてすぐにとおやの太腿がびくん、びくんと震え始めるので、足裏に力を込め踏みつける。
「い゛……あ゛イク……う、イク、イクッ……!!」
びゅっ、と飛び出す精液を指に絡め、そのまま扱き続ける。低くか細い嬌声が段々と小さくなってゆくことも気にかけず、白濁のものを全て出しきるまで何度も何度もゆっくり扱いた。
「はあッ……お前ッ、いつまで触って……」
「精液、全部出るまで」
「あぁッ……あッ……うぅ、やめろって……変になるッ……から……」
「嫌」
「もう、出ねえよ……はあッ……はあッ……う゛あぁッ……あッ……!」
「出るじゃん」
とうとうベッドに倒れ込んでしまったとおやの腰に跨がり、その姿を見下ろす。自分の放ったものでベタベタになった性器と陰毛をそのままに、わたしは勝ち誇ったようにその鼻っ柱を摘まんだ。
「じゃあ帰るから」
「待て……話が」
「一回って言ったのに嘘ついたあんたが悪いのよ」
「待てって!」
着替えようと手にした下着は床に落下し、掴まれた手首がベッドへと引き寄せられる。シーツの上で引きずられ、押し倒され、わたしの腕はとおやの両足で押さえつけられてしまった。
「ちょっと何やってんのよ!」
「帰さねえから」
「はあ!? ちょっと……なに、縛らないでよ!」
押さえつけられた腕はわたしの脱ぎ散らかしたストッキングで縛られ、ベッドフレームに結びつけられてしまった。解こうと藻搔く間にも両足はとおやのズボンとトップスで縛られ、ベッドの足に結びつけられる。両足全開の恥ずかしい格好でベッドに縛り付けられてしまったわたしの裸体を、満足そうにとおやが見下ろした。
「何のつもり?」
「別に、俺は話をしたいだけだ」
「じゃあ解いてよ! 流石にこれは……」
「恥ずかしいか?」
とおやは右手でピースサインを作り、チョキチョキとハサミのようにそれを動かす。何をするつもりなのかと身を震わすと、ピースサインを閉じた指でわたしの膣口を撫でつけて捏ね──……。
「あッ……いやッ……いやあぁッ……!」
「丸見え。触り放題だな」
「んあッ、ああッ……!」
ずぶッと挿し込まれて間もなく、そこはぐちゅぐちゅと音を立て始める。縛られ閉じることの叶わぬ両足をバタつかせ抵抗すればするほど、とおやの攻撃が激しくなってゆく。
「マンコとろっとろだな」
「や……や……いやッ……いやッ……あ、あ、あ……!」
「エロいなー。犯してえ」
「ああッ……! だめ……だめ……イッちゃうぅ……イッちゃうぅ……」
「お前イッたら俺シャワー浴びてくるわ。その後で話して、またセックスな」
「だから……あ、もうしないって……!」
「はあ?」
「あ、あッあッああぁんッ!!」
激しく指姦され、早々に達してしまう。こっちを向けと顎を掴まれ、いつものように恥ずかしい顔を見つめられる。上半身は汗、下半身は愛液に塗れて気持ちが悪いがとおやは満足そうだった。わたしの髪を撫で唇を落とした彼は、ご丁寧に身体にブランケットを被せてくれた後、電気を消すと着替えも持たず部屋を後にした。
すぐに風呂場に向かったのかと思いきや、とおやは寝室へとUターン。クローゼットを開け何やら取り出したようだが、背を向けているのでわたしには何も見えない。
「何? ちょ…………! ん゛っ……ふ、…………くっ…………はぁっ……ちょっと、何飲ませたの?」
頭を持ち上げられ、無理矢理液体を飲まされてしまった。とおやの手に収まるサイズの瓶なので、パッケージを見ることは叶わない。
「あとでお楽しみな」
そう言って風呂場に向かったとおやを見送った直後、全身が火照り始めた。なんだろう、頭もぼーっとするし、ふわふわと身体も心地よい。
(まさか……お酒?)
酔って抵抗出来なくなったわたしをまた抱くつもりなのだろうか。なんてタフな奴なんだと呆れてしまう。それなのになんだろう──早くお風呂を済ませて戻ってきてくれないかな──とか、早くセックスがしたい──とか──……考えてしまう。
(どれだけ強いお酒……飲ませたのよ……)
いつもお酒を飲むとこんな風になっていた記憶はない。脱衣癖はあるけれど、早くセックスがしたいとせがむことなんてなかった筈で。
(早く──戻ってきて──とおや……)
「お、どう?」
「なにが……」
三十分近く経っただろうか。湯舟にまでしっかり浸かってきたと言うとおやは、寝室をあとにした時と同じく全裸のまま。キザっぽくドアの縁に腕を預け、にやにやと楽しそうにわたしを見下ろした。
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