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第三話 学校
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朝のアラーム音で目が覚める。
もう朝になってしまった。眠ったら次の瞬間には朝がきている。
もう少しゆっくり過ぎてくれれば休んだ気がするんだが、そう思ってもしょうがないか。
顔を洗うために一階へと降りる。そこには朝ごはんを作っているであろう母親の姿があった。
「仕事に行かなくて大丈夫?」
「大丈夫よ。今日は少し余裕があるから」
「そうなんだ」
洗面所へと向かって顔を洗う。
朝に会うのは久しぶりな気がする。
顔を洗い終えると、自室に戻り学校へ行く準備を始めた。
今日、もしかしたら絡まれるかもしれないと考えると気持ちが重くなる。
着替えが終わったあと、一階に降りていくとそこにはいつものように料理が準備されていた。料理の上に『先に出ます。学校、頑張ってね。いってらっしゃい』という紙が添えられていた。
昨日と今日とで珍しいことも起きるもんだな。ご飯を食べて、家を出た。
しばらく歩くと学校が見えてきた。辺りを警戒しながら、学校の中に入り、教室まで行った。
自分の席に座り一息をつく。
「よう、昨日は大変だったみたいじゃないか」
「他人事みたいに言いやがって、まったく」
「でも、面白そうなことになってるじゃねぇか」
「なんも面白くないって」
「俺は神木すみれがまことに良い変化もたらすんじゃねぇかと思うがな」
「どうみても悪い変化の方がくると思うんだが」
「まぁまぁ、多分逃げるのは無理だと思うけどな」
「いや、俺は逃げてみせる。あんな面倒そうなやつには付き合ってられない」
「そうかそうか、頑張ってみろよ」
そう言って葉山は去っていった。
葉山のやつ絶対この状況楽しんでるな。絶対逃げ切ってやる。
俺は決心して授業を受けた。そして、午前の授業は何事もなく昼休みになった。
俺は昼休みに来ると予想して、誰も来ないであろうお気に入りの場所に向かうことにした。
そこは校舎から少し離れるが旧校舎の一部だった所だ。
静かでのんびりできるから、気に入っている。
おそらくここは俺以外知らない場所だと思っていたが、昨日の彼女がいた。
「やっほー、待ってたよ」
俺は引き返す。
「ちょ、ちょっと待ってよ。私のことが嫌いみたいな反応しないでよ」
「いえ、本当に嫌いなので、この反応なんですが」
「き、君さ、辛辣すぎない!」
「事実なので仕方ないです」
「ちょっとそこまで、言われると流石の私でもへこむなぁ」
「じゃあ、俺に構わなければいいんですよ。そうすれば、俺はあなたを嫌わなくなるかもしれないし、あなたは俺のことを忘れれば楽になる。簡単ですよね」
「えぇ、大好きになってくれるなら、叶えてあげてもいいかも」
「それはあり得ないことなので、諦めてください」
「そんなぁ、あり得ないことなんてないのになぁ」
「あり得ないものはあり得ないので、ではこれで」
「そのまま帰ったら、君を私の彼女ということで言いふらしまくるからね」
その発言に、再び動きかけていた足が止まる。
「あなたも俺も迷惑なので、やめてください」
「私は別にいいけどなぁ。で、どうするの」
「どうするとは……」
「もう、察しが悪いなぁ。ここで一緒に食事するか。しないかだよ」
それはもう、選択肢がないのでは。俺は仕方なく応じることにした。
「今回だけしてあげますよ」
「やった。さすが、私の後輩君」
「その言い方はやめてくださいって言いませんでしたっけ」
「そんなこと言ってたような言ってなかったような気がするね。それよりご飯を食べながら、楽しく話そうよ」
「どうせ、拒否しても今みたいに脅されて無理ですし、いいですよ」
まったく、ゲームの負けるボス戦を受けた感じだ。
ご飯を早く食べて、帰ってやる。
もう朝になってしまった。眠ったら次の瞬間には朝がきている。
もう少しゆっくり過ぎてくれれば休んだ気がするんだが、そう思ってもしょうがないか。
顔を洗うために一階へと降りる。そこには朝ごはんを作っているであろう母親の姿があった。
「仕事に行かなくて大丈夫?」
「大丈夫よ。今日は少し余裕があるから」
「そうなんだ」
洗面所へと向かって顔を洗う。
朝に会うのは久しぶりな気がする。
顔を洗い終えると、自室に戻り学校へ行く準備を始めた。
今日、もしかしたら絡まれるかもしれないと考えると気持ちが重くなる。
着替えが終わったあと、一階に降りていくとそこにはいつものように料理が準備されていた。料理の上に『先に出ます。学校、頑張ってね。いってらっしゃい』という紙が添えられていた。
昨日と今日とで珍しいことも起きるもんだな。ご飯を食べて、家を出た。
しばらく歩くと学校が見えてきた。辺りを警戒しながら、学校の中に入り、教室まで行った。
自分の席に座り一息をつく。
「よう、昨日は大変だったみたいじゃないか」
「他人事みたいに言いやがって、まったく」
「でも、面白そうなことになってるじゃねぇか」
「なんも面白くないって」
「俺は神木すみれがまことに良い変化もたらすんじゃねぇかと思うがな」
「どうみても悪い変化の方がくると思うんだが」
「まぁまぁ、多分逃げるのは無理だと思うけどな」
「いや、俺は逃げてみせる。あんな面倒そうなやつには付き合ってられない」
「そうかそうか、頑張ってみろよ」
そう言って葉山は去っていった。
葉山のやつ絶対この状況楽しんでるな。絶対逃げ切ってやる。
俺は決心して授業を受けた。そして、午前の授業は何事もなく昼休みになった。
俺は昼休みに来ると予想して、誰も来ないであろうお気に入りの場所に向かうことにした。
そこは校舎から少し離れるが旧校舎の一部だった所だ。
静かでのんびりできるから、気に入っている。
おそらくここは俺以外知らない場所だと思っていたが、昨日の彼女がいた。
「やっほー、待ってたよ」
俺は引き返す。
「ちょ、ちょっと待ってよ。私のことが嫌いみたいな反応しないでよ」
「いえ、本当に嫌いなので、この反応なんですが」
「き、君さ、辛辣すぎない!」
「事実なので仕方ないです」
「ちょっとそこまで、言われると流石の私でもへこむなぁ」
「じゃあ、俺に構わなければいいんですよ。そうすれば、俺はあなたを嫌わなくなるかもしれないし、あなたは俺のことを忘れれば楽になる。簡単ですよね」
「えぇ、大好きになってくれるなら、叶えてあげてもいいかも」
「それはあり得ないことなので、諦めてください」
「そんなぁ、あり得ないことなんてないのになぁ」
「あり得ないものはあり得ないので、ではこれで」
「そのまま帰ったら、君を私の彼女ということで言いふらしまくるからね」
その発言に、再び動きかけていた足が止まる。
「あなたも俺も迷惑なので、やめてください」
「私は別にいいけどなぁ。で、どうするの」
「どうするとは……」
「もう、察しが悪いなぁ。ここで一緒に食事するか。しないかだよ」
それはもう、選択肢がないのでは。俺は仕方なく応じることにした。
「今回だけしてあげますよ」
「やった。さすが、私の後輩君」
「その言い方はやめてくださいって言いませんでしたっけ」
「そんなこと言ってたような言ってなかったような気がするね。それよりご飯を食べながら、楽しく話そうよ」
「どうせ、拒否しても今みたいに脅されて無理ですし、いいですよ」
まったく、ゲームの負けるボス戦を受けた感じだ。
ご飯を早く食べて、帰ってやる。
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