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ヤンデレ後輩ちゃん
失踪したクラスメイト
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最近、あるクラスメイトが姿を表さなくなった。
先生に理由を聞いても、家に連絡がつかないからよく分からないそうだ。
「あいつ休んだことあんまりないのにねー」
「そーそ、いつも学校に来てるイメージあったのにな」
ほかのクラスメイトが言う通り、彼は毎日学校に来ていたし、なにより1年の頃から皆勤賞だったくらいの生徒だ。
何か事故に巻き込まれた……?それとも誘拐?
不吉な予感が浮かんだが、考えたくないと首を横に振った。
それから数日後…窓から中庭の方を見ていると、そこに居た一人の女子生徒が気に入った。
「あの子……どこかで…」
なんだったっけ……?面識はないのだが見覚えがあるその女子生徒のことが何故かその時は気になった。
近くのクラスメイトに彼女のことを訊ねてみると、クラスメイトらは揃って「あいつはヤバい子。地下室に篭ってるかとか言う変な噂が流れてる」と口々に発した。
そんなヤバい子がいるの…?それに上履きを見たところ下級生だ。
なんだろう……この気持ち…なんとも言えない不快感を感じるような気がした。
一週間経ってもその不快感が拭えないかったので、私は彼女のことを知ろうと思った。
先生に聞いてみると、どうやら最近まで元気が無かったそうなのだが、つい先日登校した時には前では想像もつかないほどに元気な姿で登校してきたという。
何かいいことがあったのかと聞いてみた所、「いいものが手に入ったんですよ~」と返したそう。
「いいもの…って?」
「それはわからん。本人に聞いても教えてはくれなかった。」
「そうですか…」
「あっ…!そう言えば休んでいた時に仲のいい生徒にプリントを持って行って貰うように頼んだんだよ。」
「……?!それってもしかして…」
「確か…君のクラスの生徒だったな…宮野だっけ」
「…ありがとうございます!」
私は今かなり危険な考えをしているかもしれない。
もし私が考えていることが本当だとしたら……犯罪行為に関わろうとしていることになる。
そう言っても仕方ない。私は最後の希望を胸に、彼女に接近することにした。
と言っても下校時に彼女の後ろを着いていくという半ば犯罪のようなことをしてだが…
曲がり角を曲がった時点で、彼女を見失う。
「あれ、何してるんですか?」
「えっ…!?」
何故か私の背後から話しかけるその子に私は思わず反応した。
「私の後を付けてるようですけど…何の用ですか?」
「え……そんなことは…特にないんだけど…」
「そうですか、すみません自意識過剰でした。」
そう言って私とすれ違った瞬間だったーー
「私の邪魔しないで。」
と暗い声色で囁かれるのだった。
先生に理由を聞いても、家に連絡がつかないからよく分からないそうだ。
「あいつ休んだことあんまりないのにねー」
「そーそ、いつも学校に来てるイメージあったのにな」
ほかのクラスメイトが言う通り、彼は毎日学校に来ていたし、なにより1年の頃から皆勤賞だったくらいの生徒だ。
何か事故に巻き込まれた……?それとも誘拐?
不吉な予感が浮かんだが、考えたくないと首を横に振った。
それから数日後…窓から中庭の方を見ていると、そこに居た一人の女子生徒が気に入った。
「あの子……どこかで…」
なんだったっけ……?面識はないのだが見覚えがあるその女子生徒のことが何故かその時は気になった。
近くのクラスメイトに彼女のことを訊ねてみると、クラスメイトらは揃って「あいつはヤバい子。地下室に篭ってるかとか言う変な噂が流れてる」と口々に発した。
そんなヤバい子がいるの…?それに上履きを見たところ下級生だ。
なんだろう……この気持ち…なんとも言えない不快感を感じるような気がした。
一週間経ってもその不快感が拭えないかったので、私は彼女のことを知ろうと思った。
先生に聞いてみると、どうやら最近まで元気が無かったそうなのだが、つい先日登校した時には前では想像もつかないほどに元気な姿で登校してきたという。
何かいいことがあったのかと聞いてみた所、「いいものが手に入ったんですよ~」と返したそう。
「いいもの…って?」
「それはわからん。本人に聞いても教えてはくれなかった。」
「そうですか…」
「あっ…!そう言えば休んでいた時に仲のいい生徒にプリントを持って行って貰うように頼んだんだよ。」
「……?!それってもしかして…」
「確か…君のクラスの生徒だったな…宮野だっけ」
「…ありがとうございます!」
私は今かなり危険な考えをしているかもしれない。
もし私が考えていることが本当だとしたら……犯罪行為に関わろうとしていることになる。
そう言っても仕方ない。私は最後の希望を胸に、彼女に接近することにした。
と言っても下校時に彼女の後ろを着いていくという半ば犯罪のようなことをしてだが…
曲がり角を曲がった時点で、彼女を見失う。
「あれ、何してるんですか?」
「えっ…!?」
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「私の後を付けてるようですけど…何の用ですか?」
「え……そんなことは…特にないんだけど…」
「そうですか、すみません自意識過剰でした。」
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と暗い声色で囁かれるのだった。
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