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拷問好きの鬼人

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「照れますよそりゃ。だってあんなに血を出しながら苦しむ姿を見るのわ私大好きなんですから」

 うっとりした表情でいうマムラ。うっわ。怖いんだけど。まじでサイコパスだろ!こいつ。

「ま、まぁ。マムラは扱いにくいかもしれませんが戦闘面に関しては頼りとしか言いようがないしそれに敵を捕虜にした際の尋問がかなりうまい。マムラが尋問、まぁ拷問なんだがした場合には必ず敵は情報を吐くからな」
「あらあらそんな自慢話のように言わないでくださいよ若。私が闇魔法で感覚を失わせた後に何日も置いておけば敵さんが恐怖して何か吐くだけよ。まぁ耳の感覚だけ残して何かを削ぎ落としている音を近くで聞かせたら大体のやつは吐くんだけどね。うふふふ!」

 こ、こぇぇ。絶対このマムラだけは敵にはまわしたくねぇな。

「私にもね。許せないことはあるわ。同族を殺されたのは当たり前だけど私の大事な人。それに娘まで殺された。帝国の奴らは殺しても殺したりないくらいよ」

 マムラは握り拳をぐっと握り、歯軋りをしながら言う。それは許せないだろうな。誰でも。

「帝国に向かって復讐させてくれるなら私はなんでもしますから。特に捕虜を捕まえた際の尋問は任せてくださいね。うふ!うふふ!」

 めっちゃにゃりしながら言ってる。本当に怖いわ。この女。ある意味あの怒ってる時のミワより怖い。
 俺はミワを見ながら思っているとミワは俺と目が合うと俺に笑いかけてくる。この可愛い状態でずっといてくれないかな。ミワさんや。
 マムラは俺に危ない笑顔を浮かべた後にチドラ達の場所に向かい。最後に肌色がピンクで透けしおとなしめの雰囲気の女が俺の前に立つ。

「は、はじめまして。わ、私はシルキー・ザオーガ、です。私は戦いはあまり役には立てませんがその分補助が得意です」

 シルキーはペコリと頭を下げ俺にいう。

「シルキーは俺たち戦闘種族のザオーガの中では珍しい奴でな。戦闘に関してはあまり役には立たないがサポート面ではかなり優秀だ。俺たちの攻撃の威力を上げてくれたり防御力まで上げてくれる。極めつけは回復魔法の凄さだ。腕が切り落とされてもその落とされた腕が無事であれば断面にくっつけて治療すればくっつくからな」

 ほう。そりゃすごいな。俺はシルキーを見ながら感心しているとシルキーは何度も頭をペコペコと下げていた。

「か、回復魔法ぐらいしかわたしには取り柄がありませんから。それに戦いで役に立てない分サポートをちゃんとするのはふ、普通のことですから」

 シルキーは恥ずかしそうに俺とシュラに言った。
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