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その3
3−2
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私は人を待たせるのが嫌い。待つ方がよほど気楽な性分なんです。だから約束のバス停には八時十分前に着いていた。まわりから見たら私はぼんやりバスを待ってるひとりのオバサンに見えるかも知れない。でも胸はバクバク音を立て、脚はブルブル震えている。
八時ちょうどにひとりの老紳士が近づいてきた。七十を過ぎたくらいかしら。
「高橋です。よろしく頼みます」
「あ、マキです。よろしくお願いします」と、私は登録名を名乗った。
「いやあ、素敵な人でびっくりしました。嬉しいです」
お世辞なんだろうね、そんなことを言って男は照れ笑いをした。
それから、
「私の知ってるホテルでいいですか。歩いて五分くらいですが」と続けた。
私はお客さんと並んで歩き出した。
「私、こういうこと始めたばかりで、失礼があったら言ってくださいね。出来ることはちゃんとやりますから」
「わかりました。スレてない人は大歓迎ですよ。以前に会った女性、あなたより若い人でね、私をおじいちゃん呼ばわりです。で、おじいちゃん、いい歳してまだやりたいの?なんて言われましてね。助平ですいません、なんて謝るはめになりましたよ。あれから若い子は選ばなくなりました。五十歳代を選んだんですが、ずいふんお若くみえる」
「五十歳ちょうどなんです。お客さんの話しを聞いてたら、ドキドキしてたのが収まってきました。楽しんでもらえたら嬉しいんですけど」
私はサービスのつもりじゃないけれど、お客さんの手を取って握った。
数分歩いてホテルに入った。
・・・・・・・・五分経過。
・・・・・・・十分経過。
・・・・・ニ十分経過。
・・・四十分経過。
お客さんは私のお口の中で果てた。
もうクタクタだわ。これって大変な重労働、私は汗まみれだよ。
「さ、一緒に身体を洗おう」
お客さんは片手であそこを握り隠しながら、もう片方の手で私の腕を取ってバスルームに導いた。
約束事に駄目だと書かなかったからかな、お客さん、シャワーの温水を二人にかけながら、キスをしてきたわ。
私は断らなかった。そして口の中に溜めていたドロっとしたものをお客さんの口内に流し入れた。
「あッ?」
「お返ししますね。あなたのよ」
八時ちょうどにひとりの老紳士が近づいてきた。七十を過ぎたくらいかしら。
「高橋です。よろしく頼みます」
「あ、マキです。よろしくお願いします」と、私は登録名を名乗った。
「いやあ、素敵な人でびっくりしました。嬉しいです」
お世辞なんだろうね、そんなことを言って男は照れ笑いをした。
それから、
「私の知ってるホテルでいいですか。歩いて五分くらいですが」と続けた。
私はお客さんと並んで歩き出した。
「私、こういうこと始めたばかりで、失礼があったら言ってくださいね。出来ることはちゃんとやりますから」
「わかりました。スレてない人は大歓迎ですよ。以前に会った女性、あなたより若い人でね、私をおじいちゃん呼ばわりです。で、おじいちゃん、いい歳してまだやりたいの?なんて言われましてね。助平ですいません、なんて謝るはめになりましたよ。あれから若い子は選ばなくなりました。五十歳代を選んだんですが、ずいふんお若くみえる」
「五十歳ちょうどなんです。お客さんの話しを聞いてたら、ドキドキしてたのが収まってきました。楽しんでもらえたら嬉しいんですけど」
私はサービスのつもりじゃないけれど、お客さんの手を取って握った。
数分歩いてホテルに入った。
・・・・・・・・五分経過。
・・・・・・・十分経過。
・・・・・ニ十分経過。
・・・四十分経過。
お客さんは私のお口の中で果てた。
もうクタクタだわ。これって大変な重労働、私は汗まみれだよ。
「さ、一緒に身体を洗おう」
お客さんは片手であそこを握り隠しながら、もう片方の手で私の腕を取ってバスルームに導いた。
約束事に駄目だと書かなかったからかな、お客さん、シャワーの温水を二人にかけながら、キスをしてきたわ。
私は断らなかった。そして口の中に溜めていたドロっとしたものをお客さんの口内に流し入れた。
「あッ?」
「お返ししますね。あなたのよ」
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