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改めて罰を
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橋場が吐き出したものを、とっさに俺は自分の手のひらで受け止める。
「うわぁ……」
普段自分が出しているものと変わらないけれど、他人のものが手につくのはやっぱり微妙な気分になってしまう。
「す、すみません」
「いやまあ、いいけどさ。
とにかくちょっと手を洗って来るよ」
とりあえず近くにあったティッシュを2、3枚取って手をざっと拭き、ついでに橋場のナニにもティッシュを何枚かかぶせてやってから、洗面所に手を洗いに行く。
いつもより念入りに手を洗ってリビングに戻ると、橋場は布ガムテープで拘束されたままの手で苦労してナニをしまっているところだった。
「あ、悪い。
ガムテープはがしてやるから」
慌てて橋場の手のガムテープをはがしてやると、橋場は礼を言いながら自分のモノをズボンの中にしまった。
「お前も手洗ってきたら?
なんだったらシャワーも貸すし」
「あ、いえ、手だけで大丈夫です。
洗面所お借りします」
「おう、部屋出て左な」
橋場が手を洗いに行っている間に、俺はキッチンで湯を沸かして茶を入れる。
「ありがとうございました」
「おう、今茶入れてるから、ちょっとソファーで待ってろ」
「はい」
自分がいつも使っているマグカップと客用の湯呑みに茶を入れてリビングに持って行くと、ソファの下で正座していた橋場が「すみませんでした」と頭を下げた。
「いいから、そんなとこに座ってないでソファーに座れって。
正座なんかされてたら話しにくいから」
「いえ、そんな」とかなんとか遠慮する橋場をソファーに座らせて茶を飲ませる。
温かいものを腹に入れて2人とも少し落ち着いたところで橋場が口を開いた。
「あの、すいません。
中村さんは罰を与えるって言ったのに、僕、気持ちよくなっちゃたっただけで……」
「あー、いや、それはまあ、俺の見込みが甘かっただけだから」
「すいません、何か他に罰になるようなことがあったら、何でもやるので言って下さい」
「んー、そうは言ってもなあ……」
別にもう罰なんてどうでもいいような気分になっているし、そもそも橋場は俺に何をされてもご褒美になってしまいそうな気がする。
おそらく橋場にとって一番罰になるのは「俺の前に二度と姿を見せるな、俺の姿を覗き見するのもやめろ」と言うことだと思うが、橋場が俺のことを本気で好きだと知ってしまった今では、そう命じてしまうのはあまりにもかわいそうな気がする。
たぶんこいつはそこまで言われても俺のことをずっと好きなままだろうから、俺のことを見ることも出来なくなったら弱って病気にでもなりそうだ。
……なんというか、ほっとけないんだよな。
俺みたいな男にずっと片思いしてて、暴走して痴漢なんかやらかしてしまって、それをめちゃめちゃ後悔して反省してて。
なんか、あまりにもかわいそうで突き放せない。
「んー、じゃあ俺のパシリでもやる?」
ふと思いついて、俺はそう口にしてみる。
パシリと言っても実際にアンパン買ってこいとかやらせるつもりはない。
罰としてパシリをやらせるという名目で、しばらくこいつを俺の側に置いてやろうというのが俺の狙いだ。
まあ、しばらく側にいて俺がどうってことない普通の男だってわかったら恋愛感情も冷めるかもしれないし……いや、無理か。
むしろ前よりもっと好きになったとか言いそうだよな。
恋愛感情を測るというなら、それはたぶん橋場より俺の方なんだろう。
パシリとして側にいさせてやってもいいと思う程度には橋場のことが嫌いではないが、パシリから友達くらいには昇格させてやれるのか、それとも性別の垣根を越えて恋愛感情を抱くようにまでなるのか、それはもう少し橋場のことを知ってみないと何とも言えない。
「んー、とりあえず1カ月くらい?
それで許してやってもいいけど、やる?」
「はい、やります!
パシリでも何でも!」
「よし、じゃあとりあえず連絡先交換な」
「はい!」
いそいそとスマホを取り出す橋場を見ながら、俺はとりあえずこいつに何をやらせてやろうかと考えていた。
「うわぁ……」
普段自分が出しているものと変わらないけれど、他人のものが手につくのはやっぱり微妙な気分になってしまう。
「す、すみません」
「いやまあ、いいけどさ。
とにかくちょっと手を洗って来るよ」
とりあえず近くにあったティッシュを2、3枚取って手をざっと拭き、ついでに橋場のナニにもティッシュを何枚かかぶせてやってから、洗面所に手を洗いに行く。
いつもより念入りに手を洗ってリビングに戻ると、橋場は布ガムテープで拘束されたままの手で苦労してナニをしまっているところだった。
「あ、悪い。
ガムテープはがしてやるから」
慌てて橋場の手のガムテープをはがしてやると、橋場は礼を言いながら自分のモノをズボンの中にしまった。
「お前も手洗ってきたら?
なんだったらシャワーも貸すし」
「あ、いえ、手だけで大丈夫です。
洗面所お借りします」
「おう、部屋出て左な」
橋場が手を洗いに行っている間に、俺はキッチンで湯を沸かして茶を入れる。
「ありがとうございました」
「おう、今茶入れてるから、ちょっとソファーで待ってろ」
「はい」
自分がいつも使っているマグカップと客用の湯呑みに茶を入れてリビングに持って行くと、ソファの下で正座していた橋場が「すみませんでした」と頭を下げた。
「いいから、そんなとこに座ってないでソファーに座れって。
正座なんかされてたら話しにくいから」
「いえ、そんな」とかなんとか遠慮する橋場をソファーに座らせて茶を飲ませる。
温かいものを腹に入れて2人とも少し落ち着いたところで橋場が口を開いた。
「あの、すいません。
中村さんは罰を与えるって言ったのに、僕、気持ちよくなっちゃたっただけで……」
「あー、いや、それはまあ、俺の見込みが甘かっただけだから」
「すいません、何か他に罰になるようなことがあったら、何でもやるので言って下さい」
「んー、そうは言ってもなあ……」
別にもう罰なんてどうでもいいような気分になっているし、そもそも橋場は俺に何をされてもご褒美になってしまいそうな気がする。
おそらく橋場にとって一番罰になるのは「俺の前に二度と姿を見せるな、俺の姿を覗き見するのもやめろ」と言うことだと思うが、橋場が俺のことを本気で好きだと知ってしまった今では、そう命じてしまうのはあまりにもかわいそうな気がする。
たぶんこいつはそこまで言われても俺のことをずっと好きなままだろうから、俺のことを見ることも出来なくなったら弱って病気にでもなりそうだ。
……なんというか、ほっとけないんだよな。
俺みたいな男にずっと片思いしてて、暴走して痴漢なんかやらかしてしまって、それをめちゃめちゃ後悔して反省してて。
なんか、あまりにもかわいそうで突き放せない。
「んー、じゃあ俺のパシリでもやる?」
ふと思いついて、俺はそう口にしてみる。
パシリと言っても実際にアンパン買ってこいとかやらせるつもりはない。
罰としてパシリをやらせるという名目で、しばらくこいつを俺の側に置いてやろうというのが俺の狙いだ。
まあ、しばらく側にいて俺がどうってことない普通の男だってわかったら恋愛感情も冷めるかもしれないし……いや、無理か。
むしろ前よりもっと好きになったとか言いそうだよな。
恋愛感情を測るというなら、それはたぶん橋場より俺の方なんだろう。
パシリとして側にいさせてやってもいいと思う程度には橋場のことが嫌いではないが、パシリから友達くらいには昇格させてやれるのか、それとも性別の垣根を越えて恋愛感情を抱くようにまでなるのか、それはもう少し橋場のことを知ってみないと何とも言えない。
「んー、とりあえず1カ月くらい?
それで許してやってもいいけど、やる?」
「はい、やります!
パシリでも何でも!」
「よし、じゃあとりあえず連絡先交換な」
「はい!」
いそいそとスマホを取り出す橋場を見ながら、俺はとりあえずこいつに何をやらせてやろうかと考えていた。
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