45 / 206
一章
イヴァン、激闘
しおりを挟む
そこから先は殆ど魔物に出会う事なく下層へ降りて行った。
たまに出くわすのはスライムくらい。脳がない(?)からスタンピードに加わる事もないのだろうか?
こいつらは本能的に捕食するタイプの魔物で、自分達が空腹であれば襲ってくるけど、そうでないなら放置しておけば害はない。
「デライラ、ゴブリンの死体をいくつか出してくれる?」
「え? そんなものどうするの?」
「食わせるのさ」
僕達の目の前でもぞもぞしている、黄色くて透明なゼリーのような不定形の物体。強力な酸で出来たその身体は物理攻撃を受け付けず、斬ろうが刺そうが意味がない。身体の中にある丸い核を破壊するか、丸ごと焼き尽くす以外に倒す術はないという厄介ものだ。
デライラが嫌そうな顔で背中のマジックバッグを下ろし、中からゴブリンの死体を一つ取り出したのでそれを受け取る。
その死体をスライムの前にぽいっと放ってやると、スライムがもぞもぞと動き出し、その身体でゴブリンを包み込んだ。
「さあ、行こう」
こうして捕食している間ならちょっかいを出さない限り安全に通り抜けられる。
「普通のアイアン以下の冒険者がこんなスライムの扱いに慣れてる訳ねえもんな。お前さん、やっぱり最下層まで到達してたのか」
「……ええ」
まさかスライムに餌をやったくらいで納得されるとは思ってなかったけど、それで済むならまあいいや。
それから、みんな気付いているかどうか分からないけど、僕とノワールは先頭に立って最短距離で下層へと向かっている。マップも持たずにね。そう、まるで道を知っているかのように。
そして辿り着いた地下十階層。ここまで散発的な魔物の襲撃はあったが、危なげなく退けてきた。そこで分かったんだけど、やっぱりイヴァン副ギルド長もタダ者ではなかったって事だね。僕との模擬戦では随分と手心を加えてくれていたみたい。
「どおおおおおりゃあああああ! おらっ! 死ね死ね死ね!」
まるで怒りをぶつけるみたいに大剣を叩きつけているのはオーガ隊長。いや、正式な名称は分からないけど、多分オーガの上位種だと思う。普通のオーガとは一線を画す強さなんだよね。
スピード、パワー。駆け引き、技量。その全てが並みのオーガより格段に上。なぜ隊長と呼んでいるかというと、前回の合同クエストで出会った時は普通のオーガを四体も従えていたからなんだ。
指揮能力もあって、手下のオーガを操り中々いやらしい攻めをしてきた。だけど……
「今回も強いけど……前回ほどじゃないかな?」
「そうですね。アレがその真価を発揮するのは、指揮下のオーガを巧みに使った集団戦なのでは?」
「なるほど……」
ノワールの言葉に一発で納得してしまった。個の強さがあるから配下ができる。配下を使いこなす能力があるから配下も従う、か。
魔物の上下関係や意識なんか分からないけど、ただ強いだけなら集団でボコっちゃえ。その後で誰がリーダーか決めようぜ! そんな流れになってもおかしくなさそうだもんね。
「配下がいないアレは単なるかなり強いオーガに過ぎぬ、という訳だな!」
アーテルが腰に手を当てて偉そうに見ている。その単なるかなり強いオーガを押しているイヴァン副ギルド長も凄いんだけど。
そろそろ決めないと剣がヤバいかな。あれだけ硬い相手と打ち合っているのだから。ここまで無事なだけでもかなりの名剣なんだろうけど。
「だああ! かってえなチクショウがぁぁっ! それに上手いんだよてめええええっ!」
かなり押し気味の展開にも関わらず、オーガ隊長の剣捌きとやけに硬い身体に思うようなダメージを与えられず、イヴァン副ギルド長もかなりイラだっているみたいだ。
「あなたのバフが効いていて尚、イヴァンが仕留められないなんてね。この下の階層にはあんなのがウジャウジャいるのかしら?」
サマンサギルド長が心底嫌そうな顔でそう言う。でも、ノワールの索敵ではこの下の十一階層には何もいない。そして最終階層の十二階には、新たに主として居座った魔物がいるらしい。
「前回来た時はアレの他にも配下がいて、巧みな采配でしたね。個の強さは同じくらいだと思います」
「そう……」
展開を見る限りはイヴァン副ギルド長が負ける事はないと思っているのか、サマンサギルド長の表情に焦りはない。それでも僕がいなかったらどうだろう。そんな事を考えているのかもしれない。
ちなみにここに来るまでマップも見ずに辿り着いた僕が、前回の合同クエストで最終階層に至った事はもう疑っていないみたいだ。
「いい加減死ねやーーーっ!」
オーガ隊長の斬撃をいなして体勢を崩させたイヴァン副ギルド長は、ここが勝負とばかりに跳躍し、渾身の力を込めて大剣を振り下ろした。
――ガギン!!
「「「「あ……」」」」
響いた鈍い音に、僕達全員が固まった。
頭を咄嗟に逸らしたオーガの角にイヴァン副ギルド長の大剣がヒット。オーガの角を叩き折り、頭に深手を負わせるもイヴァン副ギルド長自慢の大剣は折れてしまった。
「ちっ!」
彼はそのままバック宙で着地、そのままバック転を二回繰り返しオーガとの距離を取る。オーガ隊長が振り下ろした剣が地面を叩きつけたのはその直後。まさに間一髪だ。
「あたしが行くッ!」
元々この戦いはイヴァン副ギルド長が『俺がやる!』といって聞かないので、僕達は全員傍観していたのだけれど、こうなると話は別だ。
すかさずデライラが掛けていく。もちろん僕が授けた魔剣を手にしてだ。
「こっちだオーガ!」
大声でオーガ隊長の注意を引きながら、片刃の長剣を煌めかせる。
たまに出くわすのはスライムくらい。脳がない(?)からスタンピードに加わる事もないのだろうか?
こいつらは本能的に捕食するタイプの魔物で、自分達が空腹であれば襲ってくるけど、そうでないなら放置しておけば害はない。
「デライラ、ゴブリンの死体をいくつか出してくれる?」
「え? そんなものどうするの?」
「食わせるのさ」
僕達の目の前でもぞもぞしている、黄色くて透明なゼリーのような不定形の物体。強力な酸で出来たその身体は物理攻撃を受け付けず、斬ろうが刺そうが意味がない。身体の中にある丸い核を破壊するか、丸ごと焼き尽くす以外に倒す術はないという厄介ものだ。
デライラが嫌そうな顔で背中のマジックバッグを下ろし、中からゴブリンの死体を一つ取り出したのでそれを受け取る。
その死体をスライムの前にぽいっと放ってやると、スライムがもぞもぞと動き出し、その身体でゴブリンを包み込んだ。
「さあ、行こう」
こうして捕食している間ならちょっかいを出さない限り安全に通り抜けられる。
「普通のアイアン以下の冒険者がこんなスライムの扱いに慣れてる訳ねえもんな。お前さん、やっぱり最下層まで到達してたのか」
「……ええ」
まさかスライムに餌をやったくらいで納得されるとは思ってなかったけど、それで済むならまあいいや。
それから、みんな気付いているかどうか分からないけど、僕とノワールは先頭に立って最短距離で下層へと向かっている。マップも持たずにね。そう、まるで道を知っているかのように。
そして辿り着いた地下十階層。ここまで散発的な魔物の襲撃はあったが、危なげなく退けてきた。そこで分かったんだけど、やっぱりイヴァン副ギルド長もタダ者ではなかったって事だね。僕との模擬戦では随分と手心を加えてくれていたみたい。
「どおおおおおりゃあああああ! おらっ! 死ね死ね死ね!」
まるで怒りをぶつけるみたいに大剣を叩きつけているのはオーガ隊長。いや、正式な名称は分からないけど、多分オーガの上位種だと思う。普通のオーガとは一線を画す強さなんだよね。
スピード、パワー。駆け引き、技量。その全てが並みのオーガより格段に上。なぜ隊長と呼んでいるかというと、前回の合同クエストで出会った時は普通のオーガを四体も従えていたからなんだ。
指揮能力もあって、手下のオーガを操り中々いやらしい攻めをしてきた。だけど……
「今回も強いけど……前回ほどじゃないかな?」
「そうですね。アレがその真価を発揮するのは、指揮下のオーガを巧みに使った集団戦なのでは?」
「なるほど……」
ノワールの言葉に一発で納得してしまった。個の強さがあるから配下ができる。配下を使いこなす能力があるから配下も従う、か。
魔物の上下関係や意識なんか分からないけど、ただ強いだけなら集団でボコっちゃえ。その後で誰がリーダーか決めようぜ! そんな流れになってもおかしくなさそうだもんね。
「配下がいないアレは単なるかなり強いオーガに過ぎぬ、という訳だな!」
アーテルが腰に手を当てて偉そうに見ている。その単なるかなり強いオーガを押しているイヴァン副ギルド長も凄いんだけど。
そろそろ決めないと剣がヤバいかな。あれだけ硬い相手と打ち合っているのだから。ここまで無事なだけでもかなりの名剣なんだろうけど。
「だああ! かってえなチクショウがぁぁっ! それに上手いんだよてめええええっ!」
かなり押し気味の展開にも関わらず、オーガ隊長の剣捌きとやけに硬い身体に思うようなダメージを与えられず、イヴァン副ギルド長もかなりイラだっているみたいだ。
「あなたのバフが効いていて尚、イヴァンが仕留められないなんてね。この下の階層にはあんなのがウジャウジャいるのかしら?」
サマンサギルド長が心底嫌そうな顔でそう言う。でも、ノワールの索敵ではこの下の十一階層には何もいない。そして最終階層の十二階には、新たに主として居座った魔物がいるらしい。
「前回来た時はアレの他にも配下がいて、巧みな采配でしたね。個の強さは同じくらいだと思います」
「そう……」
展開を見る限りはイヴァン副ギルド長が負ける事はないと思っているのか、サマンサギルド長の表情に焦りはない。それでも僕がいなかったらどうだろう。そんな事を考えているのかもしれない。
ちなみにここに来るまでマップも見ずに辿り着いた僕が、前回の合同クエストで最終階層に至った事はもう疑っていないみたいだ。
「いい加減死ねやーーーっ!」
オーガ隊長の斬撃をいなして体勢を崩させたイヴァン副ギルド長は、ここが勝負とばかりに跳躍し、渾身の力を込めて大剣を振り下ろした。
――ガギン!!
「「「「あ……」」」」
響いた鈍い音に、僕達全員が固まった。
頭を咄嗟に逸らしたオーガの角にイヴァン副ギルド長の大剣がヒット。オーガの角を叩き折り、頭に深手を負わせるもイヴァン副ギルド長自慢の大剣は折れてしまった。
「ちっ!」
彼はそのままバック宙で着地、そのままバック転を二回繰り返しオーガとの距離を取る。オーガ隊長が振り下ろした剣が地面を叩きつけたのはその直後。まさに間一髪だ。
「あたしが行くッ!」
元々この戦いはイヴァン副ギルド長が『俺がやる!』といって聞かないので、僕達は全員傍観していたのだけれど、こうなると話は別だ。
すかさずデライラが掛けていく。もちろん僕が授けた魔剣を手にしてだ。
「こっちだオーガ!」
大声でオーガ隊長の注意を引きながら、片刃の長剣を煌めかせる。
12
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる