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四章
ドラケン候、陥落
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「よもやよもや、光と闇の大精霊殿が人間の眷属になっておられるとは……」
ルークスの癒しによって病は全快し、今しばらく体力回復などに努める必要はあるとは言え、この大貴族の当主の健在振りを示す事は領民にも王国全体にも、大きな影響を及ぼすだろう。そんな重要人物が、今僕の前で恐縮している。
ルークスとノワールが封印されて久しい大精霊であり、そして特に、闇属性のノワールの主人が僕である事。そしてドラケン家の始祖は闇属性の戦士だった事から考えれば、致し方ないといった所だろうか。
「父上、それにこの方々は、ザフト公爵の企みから領民を救って下さったのです」
「なんと!」
ハンセン村の襲撃をはじめ、ザフト公爵配下の貴族を誅殺した事。シェラ公女はその事を言っている。
「このモーゼス、恩には恩で返す。あのグリペン候の御曹司まで来られているという事は、なんぞ重要な事があるのだろう? 出来る限り力になろう」
「は、有難きお言葉。父からの書状は既にシェラ公女がお読みになっておりますが、用向きというのは我等二候四伯家の連携についてです」
ここにきて漸く本題に入れる空気になったので、ここから先はヨシュア君の出番だ。
まずは四大精霊王が何者かに唆されて反逆した事で、光と闇の精霊が封印され、世界から無かった事にされた事。
そのせいで人心に芽生えた悪や負の感情が行き所を無くし、世が乱れた事。
直接対決によって風の精霊王は自我を取り戻し味方となっているが、他の三属性は未だ敵であり、公爵家という大勢力が連携して女王陛下に対抗しようとしている事。
「その事を憂えた父が、三つの公爵家に対抗する為に、まず二候四伯家が一つに纏まるべきだと」
「なるほど。確かに二候四伯家とオスト公爵家が連合すれば、残る三つの公爵家もおいそれとは動けなくなるであろうな」
うん、話は順調に進んでいる。現状敵に囲まれている状態の王都だけど、二候四伯家が連携すれば、逆に三つの公爵家を王都の勢力と挟み撃ちにする事が出来る。これで膠着状態を生み出せるし、力関係も拮抗するだろうね。
後は遊撃戦力とも呼べる僕達が、各個撃破して行けばいい。それは闇属性の強みでもある。
「そこで父上にお願いがございます」
「申してみよ」
「私をダンジョンに行かせて下さい!」
「ダンジョンだと!?」
流石にシェラ公女の申し出には侯爵も目を丸くして驚いていた。どうも聞いた感じではシェラ公女には戦闘能力は無さそうだし、侯爵の反応もさもありなん。
「私は領内に蔓延る褐色の肌に対する偏見を無くしたいのです。私が顔を隠す必要のない世の中にしたいのです!」
シェラ公女がそう言ってチラリとノワールと僕を見る。
「ノワールも僕もこの街に来て随分とイヤな目に遭ったのは事実です。ですから僕は全面的にシェラ公女に賛成ですね」
「しかし、それとダンジョンに潜る事にどんな関係があるというのだ?」
まずは闇の巫女が呪いの象徴みたいに言われている事を何とかしなければならない。むしろ魔物が溢れ出る事を押さえていたんだから、領民はシェラ公女の母親の恩恵を受けてさえいた。その結果がこれでは、あんまりにも悲しいじゃないか。
しかしそれには何らかのインパクトを以てシェラ公女の功績としなければならない。そこで公女自らがダンジョンに入り、潰してしまう。それで闇の巫女が魔物を溢れさせたなどという世迷い事は払拭できるだろう。
「私は素顔を晒し、この肌の色が呪いなどではない事を領民に知らしめたい! そのためにはダンジョンを攻略し、力を得たいのです! そしてお母さまの汚名を晴らしたい!」
「むぅ……」
シェラ公女は熱く語る。しかし侯爵はまだ納得はしていないようだ。
「ダンジョン付近には微弱ながら闇の魔力が漂っていたのでしょう。呪術師である公女のお母さまがその力で魔物を抑えていたのならばそれは確実です」
「……」
僕はシェラ公女に助け舟を出した。さすがの侯爵も、ノワールの主である僕の言葉には耳を傾けざるを得ないようだ。
「ダンジョンの中に、闇の精霊が封じられている可能性は高いと思います。その精霊を解放し、公女の力になってもらいましょう」
「なるほど……シェラに闇精霊の力を、か」
「父上、どうかお許しを!」
僕の言葉に考え込む侯爵。そこにシェラ公女が深々と頭を下げる。
「閣下!公女の御身はこの身に代えてもお守り致します! どうかご許可を!」
さらにヨシュア君も追撃を掛ける。
まあ、ここで侯爵が首を縦に振らなくても、無理矢理シェラ公女を連れて行くだけなんだけどね。と言うか、こんな状態に陥ったのは明らかに侯爵の失策でもある。いくら闇属性の事を明るみに出せなかったからと言って、もう少しやりようはあっただろうに。
「ところでヨシュア公子。そなたがそれほどまでに必死になるのは何故じゃ?」
「それは、シェラ公女こそ、十年前より探し求めていた初恋の君だからです!」
「ほう? そなたはグリペン候の第二子であったな?」
「は」
ドラケン侯爵の表情が幾分緩み、面白いものを見つけた子供のような視線になる。
「ならばそなたはシェラと共にドラケンを盛り立てていくつもりがあると申すか」
「ダンジョンにてシェラ公女を無事に守り抜いた暁には、何卒認めていただきたく」
ヨシュア君の答えに、侯爵がふっと笑みを零した。
「娘は世間に顔を晒せば呪われた子と言われるであろうな。それでも娶る覚悟があるなら願ったりだ。それにドラケンとグリペン。光と闇の結び付きも強くなろう。見事娘を守りきってみせよ」
「はっ!」
ヨシュア君のゴリゴリな感じがいい方向に転んだみたいだね。シェラ公女自身がどう思っているのかは分からないけど、とりあえずはヨシュア君の願いも、シェラ公女の希望も聞き入れてもらえそうだし、今夜はグッスリと休めそうだ。
ルークスの癒しによって病は全快し、今しばらく体力回復などに努める必要はあるとは言え、この大貴族の当主の健在振りを示す事は領民にも王国全体にも、大きな影響を及ぼすだろう。そんな重要人物が、今僕の前で恐縮している。
ルークスとノワールが封印されて久しい大精霊であり、そして特に、闇属性のノワールの主人が僕である事。そしてドラケン家の始祖は闇属性の戦士だった事から考えれば、致し方ないといった所だろうか。
「父上、それにこの方々は、ザフト公爵の企みから領民を救って下さったのです」
「なんと!」
ハンセン村の襲撃をはじめ、ザフト公爵配下の貴族を誅殺した事。シェラ公女はその事を言っている。
「このモーゼス、恩には恩で返す。あのグリペン候の御曹司まで来られているという事は、なんぞ重要な事があるのだろう? 出来る限り力になろう」
「は、有難きお言葉。父からの書状は既にシェラ公女がお読みになっておりますが、用向きというのは我等二候四伯家の連携についてです」
ここにきて漸く本題に入れる空気になったので、ここから先はヨシュア君の出番だ。
まずは四大精霊王が何者かに唆されて反逆した事で、光と闇の精霊が封印され、世界から無かった事にされた事。
そのせいで人心に芽生えた悪や負の感情が行き所を無くし、世が乱れた事。
直接対決によって風の精霊王は自我を取り戻し味方となっているが、他の三属性は未だ敵であり、公爵家という大勢力が連携して女王陛下に対抗しようとしている事。
「その事を憂えた父が、三つの公爵家に対抗する為に、まず二候四伯家が一つに纏まるべきだと」
「なるほど。確かに二候四伯家とオスト公爵家が連合すれば、残る三つの公爵家もおいそれとは動けなくなるであろうな」
うん、話は順調に進んでいる。現状敵に囲まれている状態の王都だけど、二候四伯家が連携すれば、逆に三つの公爵家を王都の勢力と挟み撃ちにする事が出来る。これで膠着状態を生み出せるし、力関係も拮抗するだろうね。
後は遊撃戦力とも呼べる僕達が、各個撃破して行けばいい。それは闇属性の強みでもある。
「そこで父上にお願いがございます」
「申してみよ」
「私をダンジョンに行かせて下さい!」
「ダンジョンだと!?」
流石にシェラ公女の申し出には侯爵も目を丸くして驚いていた。どうも聞いた感じではシェラ公女には戦闘能力は無さそうだし、侯爵の反応もさもありなん。
「私は領内に蔓延る褐色の肌に対する偏見を無くしたいのです。私が顔を隠す必要のない世の中にしたいのです!」
シェラ公女がそう言ってチラリとノワールと僕を見る。
「ノワールも僕もこの街に来て随分とイヤな目に遭ったのは事実です。ですから僕は全面的にシェラ公女に賛成ですね」
「しかし、それとダンジョンに潜る事にどんな関係があるというのだ?」
まずは闇の巫女が呪いの象徴みたいに言われている事を何とかしなければならない。むしろ魔物が溢れ出る事を押さえていたんだから、領民はシェラ公女の母親の恩恵を受けてさえいた。その結果がこれでは、あんまりにも悲しいじゃないか。
しかしそれには何らかのインパクトを以てシェラ公女の功績としなければならない。そこで公女自らがダンジョンに入り、潰してしまう。それで闇の巫女が魔物を溢れさせたなどという世迷い事は払拭できるだろう。
「私は素顔を晒し、この肌の色が呪いなどではない事を領民に知らしめたい! そのためにはダンジョンを攻略し、力を得たいのです! そしてお母さまの汚名を晴らしたい!」
「むぅ……」
シェラ公女は熱く語る。しかし侯爵はまだ納得はしていないようだ。
「ダンジョン付近には微弱ながら闇の魔力が漂っていたのでしょう。呪術師である公女のお母さまがその力で魔物を抑えていたのならばそれは確実です」
「……」
僕はシェラ公女に助け舟を出した。さすがの侯爵も、ノワールの主である僕の言葉には耳を傾けざるを得ないようだ。
「ダンジョンの中に、闇の精霊が封じられている可能性は高いと思います。その精霊を解放し、公女の力になってもらいましょう」
「なるほど……シェラに闇精霊の力を、か」
「父上、どうかお許しを!」
僕の言葉に考え込む侯爵。そこにシェラ公女が深々と頭を下げる。
「閣下!公女の御身はこの身に代えてもお守り致します! どうかご許可を!」
さらにヨシュア君も追撃を掛ける。
まあ、ここで侯爵が首を縦に振らなくても、無理矢理シェラ公女を連れて行くだけなんだけどね。と言うか、こんな状態に陥ったのは明らかに侯爵の失策でもある。いくら闇属性の事を明るみに出せなかったからと言って、もう少しやりようはあっただろうに。
「ところでヨシュア公子。そなたがそれほどまでに必死になるのは何故じゃ?」
「それは、シェラ公女こそ、十年前より探し求めていた初恋の君だからです!」
「ほう? そなたはグリペン候の第二子であったな?」
「は」
ドラケン侯爵の表情が幾分緩み、面白いものを見つけた子供のような視線になる。
「ならばそなたはシェラと共にドラケンを盛り立てていくつもりがあると申すか」
「ダンジョンにてシェラ公女を無事に守り抜いた暁には、何卒認めていただきたく」
ヨシュア君の答えに、侯爵がふっと笑みを零した。
「娘は世間に顔を晒せば呪われた子と言われるであろうな。それでも娶る覚悟があるなら願ったりだ。それにドラケンとグリペン。光と闇の結び付きも強くなろう。見事娘を守りきってみせよ」
「はっ!」
ヨシュア君のゴリゴリな感じがいい方向に転んだみたいだね。シェラ公女自身がどう思っているのかは分からないけど、とりあえずはヨシュア君の願いも、シェラ公女の希望も聞き入れてもらえそうだし、今夜はグッスリと休めそうだ。
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