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3章 歌音(カノン)
3-5 歌音(カノン)⑤
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「よう、団長さん。久しぶりだな」
テンは怒っていた。自警団本部に乗り込むと、団員の制止を振り切り団長の執務室へと乗り込んだのだ。もちろん、テンに顔をボコボコにされた連中を引き連れてである。
「て、テン君か! これは一体どういう……」
いきなり現れたテンに、団長は脂汗を流して怯えていた。
自警団の団長と言えば、街でもかなりの権力者である。その立場の人間にモノを言えるのはかなり限られた人物に限る。その団長が一人の若者に、尋常ではない怯え方をしている。
その様子を見て、テンに連行されてきた者達は、ひょっとしたら自分達はとんでもないことをやらかしてしまったのではないだろうか。そんな思いからゴクリと生唾を飲み込む。
「まずは、このならず者共な。ある飲食店で迷惑行為を働いていた。で、そこに乗り込んできたアンタんトコの自警団員。こいつらは、そこのならず者どもとグルだった」
「貴様ら! それは本当か!」
テンの話を聞いて激昂した団長は、自らの部下である団員達を問い詰める。しかし彼らは黙って俯くばかり。
「それはそれとして、だ。こいつらを使って嫌がらせをしようとしている黒幕がいるんだが――」
「もちろん、こやつらを尋問して、逮捕します!」
焦りまくる団長。これ以上失態を見せれば、『掃除屋テン』の逆鱗に触れる。この男は相手が自警団だろうが街の長だろうが、小指の先ほども容赦をしない。
「いや、黒幕はもう聞き出してある。そいつには俺が直接報復するから。邪魔だけはしないでくれ」
テンは静かに、そして低くそう語る。殺気と怒気が内包されたその声に、団長は冷や汗が止まらない。
「ただし、こいつらの『処理』は任せる」
処理という言葉に背筋が凍る。相応以上の罰を与えろとの意味だ。団長も連行されてきた男達もそう感じた。
「それじゃあ俺は、ノン達を迎えにいくから。看守を殺されたくなかったら一筆認めてくれ」
「しょ、少々お待ちください!」
団長が紙にペンを走らせる間、テンは黙って待っていた。そしてその紙を渡され、立ち去ろうとしたその時だった。
廊下から何者かが走ってくる足音が聞こえてくる。そしてその足音の主はノックもせずに激しくドアを開いた。
「何事だ騒々しい!」
「はっ! 申し訳ありません! 火事です!」
非常に焦った様子で報告してきた男を見る限り、結構な規模の火災であろう事は想像に難くない。しかし、テンには関係のない事でもある。
「それじゃあ俺は失礼する」
テンはそう言って団長の部屋を後にした。
*****
自警団の本部を出たテンは、その足でノン達が拘束されている牢獄がある詰所へと向かった。火事の影響だろうか、街の様子が騒々しいのと、空に向かって立ち上っていく黒煙が気になるが、まずは無実なのに拘束されているノン達を一刻も早く解放しに行く。
詰所に入った所でひと悶着あったが、団長の手紙を見せるとすんなりと牢獄まで行くことができた。
「よう」
不愛想にそう声を掛けるテンに、牢獄の中の四人の視線が集中する。
「「テン!」」
ナナとリンネは嬉しさを抑えることが出来ずに、格子の向こう側に立つテンに駆け寄った。
「まったくもぅ~、見てたんならもっと早く来てよねぇ~?」
ゆっくりと立ち上がり、そう言うスイカに、テンは頭を掻きながら苦笑する。
「テン……」
牢獄の一番奥で、両手を組みながら遠慮がちな視線を送ってくるのはノン。
「遅くなった。一人ずつ口を割らせてたら時間がかかっちまってよ。ま、とにかく店に戻ろうぜ」
テンはそう言って牢獄の扉を開き、皆に出るように促す。そして最後に出てきたノンが頭を下げた。
「ありがとうね、テン。でもあたしにはあんたに払えるような報酬は……」
「いい歌だった。きっちり報酬は貰ったよ」
「あんた、聴いて――」
切なく叶わぬ恋の歌。まさか聴かれているとは思わなかったノンが赤面して俯いてしまう。恐らくテンの『式』であろう、ネズミを通して聴いていただろうことを察していたスイカだけは、頬を緩ませていたが。
「次は直接聴かせてくれよな。さ、行こう」
「あうぅ……」
四人を引き取ったテンは、真っ直ぐにノンの店へと向かう。店に近付くにつれて野次馬が多くなり、火消しと思われる男達が忙しそうに走り回っている姿を目にすると、言いようのない不安が胸を過る。
それは四人も同様で、段々と速足になり、それは駆け足へと変わっていった。
「……」
火元と思われる現場に着いたテンが絶句する。大半は焼け落ち、数本の太い柱だけが炭化して辛うじて残るのみ。近隣の家屋にも延焼しており、数軒が半焼といっていいほどの被害だ。
「……え?」
「うそ……」
遅れて到着したナナとリンネはペタンと座り込む。
「なんでぇ……?」
「そんな……」
スイカとノンも、ただその一言のみ絞り出すのが精一杯。そこへ一人の中年男が歩み寄ってくる。
「お前達はこの店の関係者だな? 失火の疑いで連行する」
「誰だお前?」
テンが鋭い視線で誰何する。
「私は自警団の副団長だ!」
「そうか。副団長ってのはバカでもなれるのか。こいつらはついさっきまで詰所に拘束されてたんだぞ? どうやって火事を起こすんだよ。バカじゃ話にならねえから団長呼んで来い」
「なんだと! 無礼だぞ貴様!」
テンの物言いに激昂する副団長だが、静かに怒りを燃やすテンの迫力に及び腰だ。
「俺は『掃除屋』のテンだ。虫の居所が悪いんだよ。さっさと団長呼んで来い」
「なっ!? ひ、ひぃっ!」
副団長が団長を呼んでくるまでの間、ナナとリンネは泣きじゃくり、スイカはそれを宥めていた。ノンは気丈にも野次馬や近隣の住民に謝罪に回っている。中には怒鳴り散らす輩もいたが、大方はノンに対して同情的だった。
テンは静かに焼け落ちて煤まみれになった、『食事処・酒処』と書かれた看板を見つめている。
やがて、副団長が団長を引き連れて現れた。
「よう、団長。さっきぶり。ノン達に失火の疑いがかけられているみたいなんだがな。そこの副団長さんが言うには」
「ほう……副団長、貴様、よもや汚い金など貰ってはいまいな?」
「い、いえ、そんな事は……」
店に対する嫌がらせ。そして自警団員の買収の流れから察するに、今回の火事は放火の線が高い。それを失火と言い張る副団長は怪しさ満点だ。現に問い詰められている副団長の視線は泳ぎまくっている。
「……しかしまあ、身柄の安全確保という面では、一時『拘束』というのも悪くないかも知れませんな」
テンは団長の提案に乗った。相手は放火までしてくる輩だ。ノン達の身に危険がないとも限らない。自力で自らを守れるのはスイカしかいないのだ。
テンはノン達を説得し、彼女達は再び詰所へと戻っていく。
「テン……」
ノンが去り際にテンを見つめる。
「……ああ、分かった」
テンがノンの目を見てそう返す。そしてノンは悲し気な微笑みを浮かべて詰所へと向かっていった。
(やっぱりヤツか)
その間にも、テンが目の端に捉えていた一人の男。金縁の眼鏡をツイと直し、ニヤリと笑みを浮かべて人混みに紛れて去っていくのを、テンは見逃しはしなかった。
テンは怒っていた。自警団本部に乗り込むと、団員の制止を振り切り団長の執務室へと乗り込んだのだ。もちろん、テンに顔をボコボコにされた連中を引き連れてである。
「て、テン君か! これは一体どういう……」
いきなり現れたテンに、団長は脂汗を流して怯えていた。
自警団の団長と言えば、街でもかなりの権力者である。その立場の人間にモノを言えるのはかなり限られた人物に限る。その団長が一人の若者に、尋常ではない怯え方をしている。
その様子を見て、テンに連行されてきた者達は、ひょっとしたら自分達はとんでもないことをやらかしてしまったのではないだろうか。そんな思いからゴクリと生唾を飲み込む。
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「貴様ら! それは本当か!」
テンの話を聞いて激昂した団長は、自らの部下である団員達を問い詰める。しかし彼らは黙って俯くばかり。
「それはそれとして、だ。こいつらを使って嫌がらせをしようとしている黒幕がいるんだが――」
「もちろん、こやつらを尋問して、逮捕します!」
焦りまくる団長。これ以上失態を見せれば、『掃除屋テン』の逆鱗に触れる。この男は相手が自警団だろうが街の長だろうが、小指の先ほども容赦をしない。
「いや、黒幕はもう聞き出してある。そいつには俺が直接報復するから。邪魔だけはしないでくれ」
テンは静かに、そして低くそう語る。殺気と怒気が内包されたその声に、団長は冷や汗が止まらない。
「ただし、こいつらの『処理』は任せる」
処理という言葉に背筋が凍る。相応以上の罰を与えろとの意味だ。団長も連行されてきた男達もそう感じた。
「それじゃあ俺は、ノン達を迎えにいくから。看守を殺されたくなかったら一筆認めてくれ」
「しょ、少々お待ちください!」
団長が紙にペンを走らせる間、テンは黙って待っていた。そしてその紙を渡され、立ち去ろうとしたその時だった。
廊下から何者かが走ってくる足音が聞こえてくる。そしてその足音の主はノックもせずに激しくドアを開いた。
「何事だ騒々しい!」
「はっ! 申し訳ありません! 火事です!」
非常に焦った様子で報告してきた男を見る限り、結構な規模の火災であろう事は想像に難くない。しかし、テンには関係のない事でもある。
「それじゃあ俺は失礼する」
テンはそう言って団長の部屋を後にした。
*****
自警団の本部を出たテンは、その足でノン達が拘束されている牢獄がある詰所へと向かった。火事の影響だろうか、街の様子が騒々しいのと、空に向かって立ち上っていく黒煙が気になるが、まずは無実なのに拘束されているノン達を一刻も早く解放しに行く。
詰所に入った所でひと悶着あったが、団長の手紙を見せるとすんなりと牢獄まで行くことができた。
「よう」
不愛想にそう声を掛けるテンに、牢獄の中の四人の視線が集中する。
「「テン!」」
ナナとリンネは嬉しさを抑えることが出来ずに、格子の向こう側に立つテンに駆け寄った。
「まったくもぅ~、見てたんならもっと早く来てよねぇ~?」
ゆっくりと立ち上がり、そう言うスイカに、テンは頭を掻きながら苦笑する。
「テン……」
牢獄の一番奥で、両手を組みながら遠慮がちな視線を送ってくるのはノン。
「遅くなった。一人ずつ口を割らせてたら時間がかかっちまってよ。ま、とにかく店に戻ろうぜ」
テンはそう言って牢獄の扉を開き、皆に出るように促す。そして最後に出てきたノンが頭を下げた。
「ありがとうね、テン。でもあたしにはあんたに払えるような報酬は……」
「いい歌だった。きっちり報酬は貰ったよ」
「あんた、聴いて――」
切なく叶わぬ恋の歌。まさか聴かれているとは思わなかったノンが赤面して俯いてしまう。恐らくテンの『式』であろう、ネズミを通して聴いていただろうことを察していたスイカだけは、頬を緩ませていたが。
「次は直接聴かせてくれよな。さ、行こう」
「あうぅ……」
四人を引き取ったテンは、真っ直ぐにノンの店へと向かう。店に近付くにつれて野次馬が多くなり、火消しと思われる男達が忙しそうに走り回っている姿を目にすると、言いようのない不安が胸を過る。
それは四人も同様で、段々と速足になり、それは駆け足へと変わっていった。
「……」
火元と思われる現場に着いたテンが絶句する。大半は焼け落ち、数本の太い柱だけが炭化して辛うじて残るのみ。近隣の家屋にも延焼しており、数軒が半焼といっていいほどの被害だ。
「……え?」
「うそ……」
遅れて到着したナナとリンネはペタンと座り込む。
「なんでぇ……?」
「そんな……」
スイカとノンも、ただその一言のみ絞り出すのが精一杯。そこへ一人の中年男が歩み寄ってくる。
「お前達はこの店の関係者だな? 失火の疑いで連行する」
「誰だお前?」
テンが鋭い視線で誰何する。
「私は自警団の副団長だ!」
「そうか。副団長ってのはバカでもなれるのか。こいつらはついさっきまで詰所に拘束されてたんだぞ? どうやって火事を起こすんだよ。バカじゃ話にならねえから団長呼んで来い」
「なんだと! 無礼だぞ貴様!」
テンの物言いに激昂する副団長だが、静かに怒りを燃やすテンの迫力に及び腰だ。
「俺は『掃除屋』のテンだ。虫の居所が悪いんだよ。さっさと団長呼んで来い」
「なっ!? ひ、ひぃっ!」
副団長が団長を呼んでくるまでの間、ナナとリンネは泣きじゃくり、スイカはそれを宥めていた。ノンは気丈にも野次馬や近隣の住民に謝罪に回っている。中には怒鳴り散らす輩もいたが、大方はノンに対して同情的だった。
テンは静かに焼け落ちて煤まみれになった、『食事処・酒処』と書かれた看板を見つめている。
やがて、副団長が団長を引き連れて現れた。
「よう、団長。さっきぶり。ノン達に失火の疑いがかけられているみたいなんだがな。そこの副団長さんが言うには」
「ほう……副団長、貴様、よもや汚い金など貰ってはいまいな?」
「い、いえ、そんな事は……」
店に対する嫌がらせ。そして自警団員の買収の流れから察するに、今回の火事は放火の線が高い。それを失火と言い張る副団長は怪しさ満点だ。現に問い詰められている副団長の視線は泳ぎまくっている。
「……しかしまあ、身柄の安全確保という面では、一時『拘束』というのも悪くないかも知れませんな」
テンは団長の提案に乗った。相手は放火までしてくる輩だ。ノン達の身に危険がないとも限らない。自力で自らを守れるのはスイカしかいないのだ。
テンはノン達を説得し、彼女達は再び詰所へと戻っていく。
「テン……」
ノンが去り際にテンを見つめる。
「……ああ、分かった」
テンがノンの目を見てそう返す。そしてノンは悲し気な微笑みを浮かべて詰所へと向かっていった。
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