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聖女の姉の付き人として日陰に生るはずだった私ですが、今は輝かしい日々を送って居ます。
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聖女の力に目覚めた姉が神殿に招かれると、私も彼女と共に神殿に入る事になった。
その理由は、姉が聖女の務めに励めるよう妹の私が彼女の身の回りの世話をしろと命じられたからだ。
しかし、私はそんな姉の傍に居るのが嫌だった。
と言うのも…何だか最近、姉の近くに居ると良くない事ばかり起る気がしたからだ。
親友とちょっとした事で喧嘩になり縁が切れたり、知らないご子息に因縁を付けられたり、恋人に浮気され破局したり…後、体が重いと言うか…何となく調子が悪い日が続いて居るのだ。
だが姉は、聖女の私が傍に居るのにそんな事はあり得ない。
それでもそんな不幸が続くなら、私の魂自体がとても穢れて居る証拠だ…だったら尚の事、私の傍に居ろと言った。
その為、私は仕方なくそれに従って居たのだが…ある日、私はとんでもない事実を耳にする事に─。
ある夜…眠れずに居た私は、外の空気を吸おうと神殿の庭に降りた。
すると、そこには抱き合う姉と神官長の姿が─。
「あの子が私から離れ様としたから、上手い事を言って引き留めたわ。あの子が居なくなったら、私は聖女の力を完全に失ってしまうもの。」
「そうなったのは、俺とこう言う関係になり聖女の修業を怠けたせいだ。だが、清らかな魂を持つ妹の幸運や生命力を奪い続ければ、君はずっと聖女で居られる。俺が以前、君と妹に渡した神具の腕輪にはそういう力があるんだ。」
それを聞いた私は、余りの事に驚きを隠せなかった。
私が不幸続きだったのは、私の魂が穢れて居たせいじゃなかったんだ。
こうなったのは、姉が私の幸運や生命力を奪って居たからだったのか。
そして私は、以前神官長からこの神殿に属する者の証だと渡された腕輪を見た。
何が神具よ…こんなの、呪いの道具と同じじゃない─!
そう思った私は…腕輪を引き抜くと、神殿の泉へと投げ入れた。
泉に眠る守護神様…この神殿を任されたあの男と聖女である姉は、とんでもない悪人です。
あの二人は、聖職者の風上にも置けません…そんな二人に、どうか罰をお与え下さい─。
そう祈ると…私は部屋に戻り簡単に身支度を整え、すぐにこの神殿を後にした。
姉の世話など、もう絶対にするものか。
私が居なくなって困ろうが、聖女の力を失おうが…もう私は知らないわ─!
そして、私はそのまま隣国へと向かった。
実は私は…姉と共に神殿に行く事になる前、隣国の学園に留学すると言う話が出て居たのだ。
今更留学は無理かも知れないけれど、その学園をこの目で見る事くらいは許されるでしよう?
そう思い、漸く辿り着いた隣国の学園は…やはり素敵な所だった。
すると、偶々その学園の学園長が通りかかり…私に気付くと、わざわざ学園を案内して下さった。
そして私から事情を聴くと…特別に、私を留学生として受け入れてくれる事に─。
何でも、来る予定だった留学生が一人来れなくなり…偶然その席が空いて居たのだ。
おまけに学園の寮も空きがあり、私はすぐに入寮でき…受けた試験も全て満点で学費も免除され…幸運な事ばかりが続いた。
更には、とても優秀な留学生が来たと評判になり…私は多くの友人に囲まれる様になり、その中にはその学園の生徒会長も居て…彼と親しくなった私は、彼と交際をする事に─。
姉の世話を放棄し傍を離れたら、こんなにも幸せが舞い込んで来て…思い切って彼女と決別し、自由に生きる道を選んで本当に良かったわ。
一方、姉はと言うと…私を失ってから、聖女の力はどんどん弱まり…今は、普通の人間と同じ…いや、守護神の罰なのか…以前の私と同じ様に不幸続きの日々を送って居る。
今回の事で、神官長は罰として神殿の地下牢に入れられてしまうし…姉も神殿を追い出され、実家に帰ろうとするも両親に拒否され縁を切られるし…路頭に迷った挙句、悪い男に騙され娼館に売り飛ばされ…。
そうなって、妹の私にした事を悔いて居るそうだが…もう何もかもが遅いわよね─。
その理由は、姉が聖女の務めに励めるよう妹の私が彼女の身の回りの世話をしろと命じられたからだ。
しかし、私はそんな姉の傍に居るのが嫌だった。
と言うのも…何だか最近、姉の近くに居ると良くない事ばかり起る気がしたからだ。
親友とちょっとした事で喧嘩になり縁が切れたり、知らないご子息に因縁を付けられたり、恋人に浮気され破局したり…後、体が重いと言うか…何となく調子が悪い日が続いて居るのだ。
だが姉は、聖女の私が傍に居るのにそんな事はあり得ない。
それでもそんな不幸が続くなら、私の魂自体がとても穢れて居る証拠だ…だったら尚の事、私の傍に居ろと言った。
その為、私は仕方なくそれに従って居たのだが…ある日、私はとんでもない事実を耳にする事に─。
ある夜…眠れずに居た私は、外の空気を吸おうと神殿の庭に降りた。
すると、そこには抱き合う姉と神官長の姿が─。
「あの子が私から離れ様としたから、上手い事を言って引き留めたわ。あの子が居なくなったら、私は聖女の力を完全に失ってしまうもの。」
「そうなったのは、俺とこう言う関係になり聖女の修業を怠けたせいだ。だが、清らかな魂を持つ妹の幸運や生命力を奪い続ければ、君はずっと聖女で居られる。俺が以前、君と妹に渡した神具の腕輪にはそういう力があるんだ。」
それを聞いた私は、余りの事に驚きを隠せなかった。
私が不幸続きだったのは、私の魂が穢れて居たせいじゃなかったんだ。
こうなったのは、姉が私の幸運や生命力を奪って居たからだったのか。
そして私は、以前神官長からこの神殿に属する者の証だと渡された腕輪を見た。
何が神具よ…こんなの、呪いの道具と同じじゃない─!
そう思った私は…腕輪を引き抜くと、神殿の泉へと投げ入れた。
泉に眠る守護神様…この神殿を任されたあの男と聖女である姉は、とんでもない悪人です。
あの二人は、聖職者の風上にも置けません…そんな二人に、どうか罰をお与え下さい─。
そう祈ると…私は部屋に戻り簡単に身支度を整え、すぐにこの神殿を後にした。
姉の世話など、もう絶対にするものか。
私が居なくなって困ろうが、聖女の力を失おうが…もう私は知らないわ─!
そして、私はそのまま隣国へと向かった。
実は私は…姉と共に神殿に行く事になる前、隣国の学園に留学すると言う話が出て居たのだ。
今更留学は無理かも知れないけれど、その学園をこの目で見る事くらいは許されるでしよう?
そう思い、漸く辿り着いた隣国の学園は…やはり素敵な所だった。
すると、偶々その学園の学園長が通りかかり…私に気付くと、わざわざ学園を案内して下さった。
そして私から事情を聴くと…特別に、私を留学生として受け入れてくれる事に─。
何でも、来る予定だった留学生が一人来れなくなり…偶然その席が空いて居たのだ。
おまけに学園の寮も空きがあり、私はすぐに入寮でき…受けた試験も全て満点で学費も免除され…幸運な事ばかりが続いた。
更には、とても優秀な留学生が来たと評判になり…私は多くの友人に囲まれる様になり、その中にはその学園の生徒会長も居て…彼と親しくなった私は、彼と交際をする事に─。
姉の世話を放棄し傍を離れたら、こんなにも幸せが舞い込んで来て…思い切って彼女と決別し、自由に生きる道を選んで本当に良かったわ。
一方、姉はと言うと…私を失ってから、聖女の力はどんどん弱まり…今は、普通の人間と同じ…いや、守護神の罰なのか…以前の私と同じ様に不幸続きの日々を送って居る。
今回の事で、神官長は罰として神殿の地下牢に入れられてしまうし…姉も神殿を追い出され、実家に帰ろうとするも両親に拒否され縁を切られるし…路頭に迷った挙句、悪い男に騙され娼館に売り飛ばされ…。
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