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平民の娘を身籠らせた婚約者の王子に、婚約破棄と追放を命じられました。
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この国の王の王子の婚約者に迎えられた私。
しかし王子は、私を賢いだけでつまらない女などと罵り、余り大事にしてくれなかった。
するとそんな中、王子はとある美しい娘に心奪われたが…何と彼女は平民で、とても王子と一緒になれる身分ではない。
しかし彼女は大層美しく、容姿だけで見ればこの国一と言ってもいい程だった。
すると王子は、彼女をお気に入りの娘だからと城に招き入れる様に─。
本来平民を気安く城に入れるなどあり得ない事だが…王子だけでなく城に居る男達は皆すっかり彼女の美しさに惚れ込み、喜んで城に入れてしまうのだった。
しかも王子は、彼女と二人だけで過ごせる別邸まで城の外れに作ってしまい…やがてそこに入り浸る様に─。。
王たちが隣国に居る間にそんな勝手なことをする王子を私は諫めたが、しかし彼は全く聞く耳を持たないのだった。
それどころか…王子は更に彼女を溺愛し、私になど全く興味ないと態度で示して来た。
するとそんな中、平民の娘が王子の子を身籠った。
「彼女が身籠った以上、彼女をいずれ俺の妃にしなければならない。よって、お前とは婚約破棄する。荷物をまとめてこの城から出て行くがいい。」
「待って下さい!彼女のお腹の子は、本当に王子の子なのですか?彼女、あなたの側近や城の兵とも随分親しくし別邸に招いて居ると言います。そんなふしだらな女を伴侶にしては、あなたが苦労するのは目に見えて居ますよ?」
「お前…俺の愛した女にケチをつける事は、俺への不敬だぞ!そんな無礼な女は、こんにゃくは気どころかこの国から追放だ!」
「そ、そんな…。」
私は何とか王子に思い直して欲しかったが…彼女と一緒になりたい、私と別れたいと言う王子の気持ちは固く…結局城を去る事に─。
そしてそのまま、自国を後にするのだった。
ところが、それから暫くして…城からの使者が私を訪ね、城に戻ってきて欲しいと言った。
「しかし、私は追放を受けた身。それを命じた王子が居る限り、私はそこには戻れません。」
「それが…王子は生涯治らない病に身を侵され、今やあの別邸から出る事は出来ません。」
私はその事態に驚きつつも、乞われるまま自国駅間を果たすのだった。
そうして城に戻った私を迎えたのは…隣国から戻られた王たちと、王子よく似た…しかし少しだけ逞しい体をした殿方だった。
戸惑う私に、王は此度の事を深く謝罪し…そして、彼の婚約者として再びこの城で暮らして欲しいと願った。
「実は王子には双子の弟が居たのだ。しかしこの者は昔は体が弱く、自然豊かな地で療養して居たんだが…しかし王子が馬鹿なことをしでかした為、この者に時期王になって貰うべく城に呼び戻したんだ。今ではこのようにすっかり逞しくなってくれて、安心してこれからの事を任せられる。」
「王子が身籠らせた、彼女の子はどうするのです?時期王の座は、その子が─」
「それなんだが…彼女を身籠らせたのは王子ではなく、彼女が故郷から呼びつけた間男だった。彼女は城の隠し通路を使い、外から男を招き入れていたんだ。そんなことをした彼女には、罰として子を産んだ後は病に罹った王子の面倒を生涯見る事となって居る。子に罪はないから、間男に引き渡し平民として育てるよう命じた。」
そんな王子の病についてだが…実は、複数の男と関係を持った彼女を何度も抱いた事で生殖器に問題が発生し、生涯子を望めない身となったらしい。
そしてそれは王家にとって大変恥だと言う事で、表向きには不治の病に罹った哀れな王子として療養の為に別邸に入ったことになって居るそうだ。
「じゃあ…私はこれからは、ここで安心して暮らせるのですね。」
「俺があなたの幸せを保証します。一方的な婚約破棄に追放に、さぞやお辛かったでしょう。兄が本当に酷い事をしました…あの男に代わり、私からも謝罪します。」
そう言って、私に頭を下げる弟君を見た途端…彼の優しさに触れた私は大粒の涙を流し、声を上げて泣いた。
すると弟君はそんな私を優しく抱きしめ、背中をさすってくれ…そしてその温もりに、私はこの城に来てから初めての幸せを感じるのだった。
その後…私は弟君の婚約者として新たな生活を送り始めたが…そんな中で城の別邸から、ここから出せ…自由にさせろと言った男と女の悲痛な声が時折聞こえて来た。
私はそれがすぐ、愚かな王子とふしだらな平民女のものだと分かったが…あの出来事以降強固な柵で囲われてしまった別邸からは決して出る事は叶わないと分かって居る為、何の不安なく幸せな日々を送るのだった─。
しかし王子は、私を賢いだけでつまらない女などと罵り、余り大事にしてくれなかった。
するとそんな中、王子はとある美しい娘に心奪われたが…何と彼女は平民で、とても王子と一緒になれる身分ではない。
しかし彼女は大層美しく、容姿だけで見ればこの国一と言ってもいい程だった。
すると王子は、彼女をお気に入りの娘だからと城に招き入れる様に─。
本来平民を気安く城に入れるなどあり得ない事だが…王子だけでなく城に居る男達は皆すっかり彼女の美しさに惚れ込み、喜んで城に入れてしまうのだった。
しかも王子は、彼女と二人だけで過ごせる別邸まで城の外れに作ってしまい…やがてそこに入り浸る様に─。。
王たちが隣国に居る間にそんな勝手なことをする王子を私は諫めたが、しかし彼は全く聞く耳を持たないのだった。
それどころか…王子は更に彼女を溺愛し、私になど全く興味ないと態度で示して来た。
するとそんな中、平民の娘が王子の子を身籠った。
「彼女が身籠った以上、彼女をいずれ俺の妃にしなければならない。よって、お前とは婚約破棄する。荷物をまとめてこの城から出て行くがいい。」
「待って下さい!彼女のお腹の子は、本当に王子の子なのですか?彼女、あなたの側近や城の兵とも随分親しくし別邸に招いて居ると言います。そんなふしだらな女を伴侶にしては、あなたが苦労するのは目に見えて居ますよ?」
「お前…俺の愛した女にケチをつける事は、俺への不敬だぞ!そんな無礼な女は、こんにゃくは気どころかこの国から追放だ!」
「そ、そんな…。」
私は何とか王子に思い直して欲しかったが…彼女と一緒になりたい、私と別れたいと言う王子の気持ちは固く…結局城を去る事に─。
そしてそのまま、自国を後にするのだった。
ところが、それから暫くして…城からの使者が私を訪ね、城に戻ってきて欲しいと言った。
「しかし、私は追放を受けた身。それを命じた王子が居る限り、私はそこには戻れません。」
「それが…王子は生涯治らない病に身を侵され、今やあの別邸から出る事は出来ません。」
私はその事態に驚きつつも、乞われるまま自国駅間を果たすのだった。
そうして城に戻った私を迎えたのは…隣国から戻られた王たちと、王子よく似た…しかし少しだけ逞しい体をした殿方だった。
戸惑う私に、王は此度の事を深く謝罪し…そして、彼の婚約者として再びこの城で暮らして欲しいと願った。
「実は王子には双子の弟が居たのだ。しかしこの者は昔は体が弱く、自然豊かな地で療養して居たんだが…しかし王子が馬鹿なことをしでかした為、この者に時期王になって貰うべく城に呼び戻したんだ。今ではこのようにすっかり逞しくなってくれて、安心してこれからの事を任せられる。」
「王子が身籠らせた、彼女の子はどうするのです?時期王の座は、その子が─」
「それなんだが…彼女を身籠らせたのは王子ではなく、彼女が故郷から呼びつけた間男だった。彼女は城の隠し通路を使い、外から男を招き入れていたんだ。そんなことをした彼女には、罰として子を産んだ後は病に罹った王子の面倒を生涯見る事となって居る。子に罪はないから、間男に引き渡し平民として育てるよう命じた。」
そんな王子の病についてだが…実は、複数の男と関係を持った彼女を何度も抱いた事で生殖器に問題が発生し、生涯子を望めない身となったらしい。
そしてそれは王家にとって大変恥だと言う事で、表向きには不治の病に罹った哀れな王子として療養の為に別邸に入ったことになって居るそうだ。
「じゃあ…私はこれからは、ここで安心して暮らせるのですね。」
「俺があなたの幸せを保証します。一方的な婚約破棄に追放に、さぞやお辛かったでしょう。兄が本当に酷い事をしました…あの男に代わり、私からも謝罪します。」
そう言って、私に頭を下げる弟君を見た途端…彼の優しさに触れた私は大粒の涙を流し、声を上げて泣いた。
すると弟君はそんな私を優しく抱きしめ、背中をさすってくれ…そしてその温もりに、私はこの城に来てから初めての幸せを感じるのだった。
その後…私は弟君の婚約者として新たな生活を送り始めたが…そんな中で城の別邸から、ここから出せ…自由にさせろと言った男と女の悲痛な声が時折聞こえて来た。
私はそれがすぐ、愚かな王子とふしだらな平民女のものだと分かったが…あの出来事以降強固な柵で囲われてしまった別邸からは決して出る事は叶わないと分かって居る為、何の不安なく幸せな日々を送るのだった─。
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