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15話 僕は、錬金術師として
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外では騎士が訓練をしている剣を打ち合わせる音や、薬剤を混ぜ合わせる音に混じって何かを話しているクインやスレイの声が聞こえる。
そんな中、僕はまだ寝台の上にいた。
オリバー様はゆっくり休めとテントを出て行ったけれど、彼の匂いが残るこの寝台で眠れるわけがない。
胸の奥がざわめいて落ち着かない。
スープの香りがまだ空気に残っていて、さっきまでこの空間に彼がいたことを思い知らされる。
オリバー様の態度も、声も、昨日までのそれとは違っていた。
それは彼の心情の変化なのか、僕の受け取り方のせいなのか……。
昨夜のオリバー様の表情が、まぶたの裏に焼きついて離れない。
「もう嫌だな」
ずっとオリバー様のことばかり考えてしまう。
思い出すたびに昨晩の熱と優しさと温もりが、心をぐちゃぐちゃにする。
僕を、……抱かせてしまった。
高貴な体を穢してしまったと言うべきなんだろうか。
それでも、オリバー様でよかったと思う心は止められない。
罪悪感と安堵と、それから少しの幸福感。
どれも消したいのに、どこにも行ってくれない。
「ああもう! 違う、そうじゃない」
僕は錬金術師としてここに来ている。
任務のためであって、個人的な感情を持ち込む場所じゃない。
「……仕事、しないと」
立ち上がる。足が震えたが、もう倒れるほどではない。
身体強化魔法をゆるくかけて、無理やり背筋を伸ばした。
鏡代わりの金属板に映る顔は、まだ青ざめている。
寝不足というより、未練を顔に貼りつけているようで情けなかった。
『愛している』
耳の奥に残るその一言が、幻聴のように繰り返し響き、心をぐちゃぐちゃにする。
自分を叱るように、頬を両手で軽く叩く。
「僕は、錬金術師だ」
そう言い聞かせて、膝に置いた手をぎゅっと握った。
オリバー様とは、もうあんなことを繰り返さない。
それが礼儀であり、罪滅ぼしでもある。
だって、僕は彼の婚約者にはなれないんだから。
あの後オリバー様が持ってきてくれた僕の荷物から服を取り出し着替える。
ズボンを履き、シャツを身に付ける。ローブは何故か見あたらないから諦めた。
身体強化の魔法のお陰で問題なく動けるようになった。
そしてまずは腹ごしらえと冷えてしまったスープを飲み、パンをかじる。
温度が下がり塩気が強く感じられたが、それでも十分おいしかった。
洗い物の手間が減るよう、パンで器のスープをきれいに拭い取り食事を終える。
「よし、ごちそうさま。仕事しよっ!」
食器をもってテントの外へ出る。
「あれ、アッシュ。体もう大丈夫なの?」
「ナイア様に聞いたぞ、倒れたって?」
僕を見つけたクインとスレイが駆け寄ってきた。
「おー、もう問題ない。悪いな」
「お前が倒れるなんてよっぽどだろ、寝てろよ」
心配そうに顔を覗き込んで来るスレイ。
「薬いる? どれが必要?」
がちゃがちゃと圧縮バッグの中を探るクイン。
「鎮痛剤と、栄養剤、それから抗生物質ある」
「もう全部飲んでおけよ」
二人はバッグから取り出した両手いっぱいの薬を押し付けて来る。
ちょっと待て、それ全部飲んだら僕は副作用で本当に死ぬぞ。
しまいなさい。
押し付けて来る薬をクインとスレイ両方のバッグへ戻していく。
「もう大丈夫なんだって、でも、心配してくれてありがとな」
「アッシュは元気じゃないと」
「そうそう、錬金バカを一番発揮しててくれないと」
「おい、褒めてないだろ」
「褒めてるって」
「尊敬もしてるって!」
ひとしきりじゃれた後、エンビキノコの様子を三人で見に行く。
上の部分は枯れて崩れたが、根が生え際から十センチの高さできれいに残っている。
「これは土を掘って中にも薬剤を流し込んだ方がいいな」
「そっか」
「いっそ掘り起こす?」
「やめとけ、根元に催淫ガスが溜まってたら大惨事だ」
「うへ……確かに」
すでに昨晩大惨事だったしな……。
昨日のことを思い出しそうになり慌てて頭を振った。
催淫ガスのせいで魔の森の奥地で騎士たちと乱交なんて絶対嫌だ。
「慎重に、注入器で流そう」
「了解」
「薬剤はまだまだあるし、どのくらいいく?」
「四方から一本ずついこう」
「了解!」
「わかった」
注入器へ大瓶に入った薬を入れて土の中へ流し込んでいく。
「もう一晩様子を見るが、ガスが漏れて来るかもしれないから近寄らないように」
「ほい」
「はい!」
元気な返事を返す二人を連れて、その場を離れる。
「あとは何するー?」
「周辺の樹皮と、苔と地面サンプル取ったよ」
「気になる野草があったら土ごと保存して、それから……」
「アッシュ」
「!?」
低く唸るような声が僕を呼ぶ。
怒気を孕んでそれを発するその声に身を竦ませる。
恐る恐る振り返ると、オリバー様が怒りを湛えて僕のローブを持って見下ろしていた。
「今日は休めと言ったが?」
「もう大丈夫なので……!」
「ほぅ……」
目を細めたオリバー様は、洗濯をしてくれたのかきれいになったローブをかけてくれる。
礼を言おうとして開いた口はするりと僕の腰を撫でた手の感触で止まった。
「ひぅ……!?」
変な声が出て慌てて両手で口を塞ぐ。
周囲の視線が集まる中、連続して撫でられる。
これ以上撫でられたら声を誰かに聞かれてしまう。
体を震わせ必死に我慢をしていたら、服の隙間から忍び込んできた。
生々しい指の感触に集中力が途切れ、身体強化が解除されてその場にへたりこんだ。
「見ろ、まだ万全ではないだろう?」
「……っ!」
誰のせいで……!
そう言いたいのに、気づかうみたいに寄り添ってしゃがんだオリバー様が腰を撫でるのをやめてくれない。
ローブで他の人から見えないから、本当に介護しているようにしか見えないのが恨めしい。
セクハラぁぁぁ。
文句を言いたいのに手を離したら変な声が出そうで何も言えない。
「行くぞ、アッシュ。ナイア、後を任せる」
「承知しました」
オリバー様は僕を抱えてスタスタと歩き始める。
暴れようにもどんなテクニックなのか、横抱きに抱かれているだけなのに身動きが取れない。
どうなっているんだ!?
自由にならない体でもそもそ暴れていると、頭の上でオリバー様がため息をついた。
「全く、一つも思い通りにならないな。君は」
「もう大丈夫です!」
「そういうことは魔法を使わず立てるようになってから言いなさい」
「……ぐっ」
再びオリバー様のテントに連れていかれベッドへ寝かされた。
「休むなら自分のテントに……」
「そんなところで君が大人しく休むとは思えない」
「……」
寝かしつけようとするオリバー様に抵抗していると、不機嫌そうに眉を跳ね上げて僕に覆いかぶさって来た。
オリバー様の表情がゆったりと笑うのが見えた。
「添い寝をしないとならないか?」
耳元で低く囁かれ、冗談では済まない本気の空気を感じて抵抗をやめる。
「!? 寝ます! お休みなさい!!」
僕は慌てて毛布を頭から被った。
「それでいい。俺はここで監視をしているからな」
椅子に座った音がする。
もそもそと寝がえりを打っていると、毛布の上からあやすようにトントンとリズミカルに背中を叩かれる。
子供じゃないんだから。
そう思っていたけれど、懐かしい両親の温かい記憶が重なり。
気付けばオリバー様の匂いに包まれ眠りに落ちていた。
そんな中、僕はまだ寝台の上にいた。
オリバー様はゆっくり休めとテントを出て行ったけれど、彼の匂いが残るこの寝台で眠れるわけがない。
胸の奥がざわめいて落ち着かない。
スープの香りがまだ空気に残っていて、さっきまでこの空間に彼がいたことを思い知らされる。
オリバー様の態度も、声も、昨日までのそれとは違っていた。
それは彼の心情の変化なのか、僕の受け取り方のせいなのか……。
昨夜のオリバー様の表情が、まぶたの裏に焼きついて離れない。
「もう嫌だな」
ずっとオリバー様のことばかり考えてしまう。
思い出すたびに昨晩の熱と優しさと温もりが、心をぐちゃぐちゃにする。
僕を、……抱かせてしまった。
高貴な体を穢してしまったと言うべきなんだろうか。
それでも、オリバー様でよかったと思う心は止められない。
罪悪感と安堵と、それから少しの幸福感。
どれも消したいのに、どこにも行ってくれない。
「ああもう! 違う、そうじゃない」
僕は錬金術師としてここに来ている。
任務のためであって、個人的な感情を持ち込む場所じゃない。
「……仕事、しないと」
立ち上がる。足が震えたが、もう倒れるほどではない。
身体強化魔法をゆるくかけて、無理やり背筋を伸ばした。
鏡代わりの金属板に映る顔は、まだ青ざめている。
寝不足というより、未練を顔に貼りつけているようで情けなかった。
『愛している』
耳の奥に残るその一言が、幻聴のように繰り返し響き、心をぐちゃぐちゃにする。
自分を叱るように、頬を両手で軽く叩く。
「僕は、錬金術師だ」
そう言い聞かせて、膝に置いた手をぎゅっと握った。
オリバー様とは、もうあんなことを繰り返さない。
それが礼儀であり、罪滅ぼしでもある。
だって、僕は彼の婚約者にはなれないんだから。
あの後オリバー様が持ってきてくれた僕の荷物から服を取り出し着替える。
ズボンを履き、シャツを身に付ける。ローブは何故か見あたらないから諦めた。
身体強化の魔法のお陰で問題なく動けるようになった。
そしてまずは腹ごしらえと冷えてしまったスープを飲み、パンをかじる。
温度が下がり塩気が強く感じられたが、それでも十分おいしかった。
洗い物の手間が減るよう、パンで器のスープをきれいに拭い取り食事を終える。
「よし、ごちそうさま。仕事しよっ!」
食器をもってテントの外へ出る。
「あれ、アッシュ。体もう大丈夫なの?」
「ナイア様に聞いたぞ、倒れたって?」
僕を見つけたクインとスレイが駆け寄ってきた。
「おー、もう問題ない。悪いな」
「お前が倒れるなんてよっぽどだろ、寝てろよ」
心配そうに顔を覗き込んで来るスレイ。
「薬いる? どれが必要?」
がちゃがちゃと圧縮バッグの中を探るクイン。
「鎮痛剤と、栄養剤、それから抗生物質ある」
「もう全部飲んでおけよ」
二人はバッグから取り出した両手いっぱいの薬を押し付けて来る。
ちょっと待て、それ全部飲んだら僕は副作用で本当に死ぬぞ。
しまいなさい。
押し付けて来る薬をクインとスレイ両方のバッグへ戻していく。
「もう大丈夫なんだって、でも、心配してくれてありがとな」
「アッシュは元気じゃないと」
「そうそう、錬金バカを一番発揮しててくれないと」
「おい、褒めてないだろ」
「褒めてるって」
「尊敬もしてるって!」
ひとしきりじゃれた後、エンビキノコの様子を三人で見に行く。
上の部分は枯れて崩れたが、根が生え際から十センチの高さできれいに残っている。
「これは土を掘って中にも薬剤を流し込んだ方がいいな」
「そっか」
「いっそ掘り起こす?」
「やめとけ、根元に催淫ガスが溜まってたら大惨事だ」
「うへ……確かに」
すでに昨晩大惨事だったしな……。
昨日のことを思い出しそうになり慌てて頭を振った。
催淫ガスのせいで魔の森の奥地で騎士たちと乱交なんて絶対嫌だ。
「慎重に、注入器で流そう」
「了解」
「薬剤はまだまだあるし、どのくらいいく?」
「四方から一本ずついこう」
「了解!」
「わかった」
注入器へ大瓶に入った薬を入れて土の中へ流し込んでいく。
「もう一晩様子を見るが、ガスが漏れて来るかもしれないから近寄らないように」
「ほい」
「はい!」
元気な返事を返す二人を連れて、その場を離れる。
「あとは何するー?」
「周辺の樹皮と、苔と地面サンプル取ったよ」
「気になる野草があったら土ごと保存して、それから……」
「アッシュ」
「!?」
低く唸るような声が僕を呼ぶ。
怒気を孕んでそれを発するその声に身を竦ませる。
恐る恐る振り返ると、オリバー様が怒りを湛えて僕のローブを持って見下ろしていた。
「今日は休めと言ったが?」
「もう大丈夫なので……!」
「ほぅ……」
目を細めたオリバー様は、洗濯をしてくれたのかきれいになったローブをかけてくれる。
礼を言おうとして開いた口はするりと僕の腰を撫でた手の感触で止まった。
「ひぅ……!?」
変な声が出て慌てて両手で口を塞ぐ。
周囲の視線が集まる中、連続して撫でられる。
これ以上撫でられたら声を誰かに聞かれてしまう。
体を震わせ必死に我慢をしていたら、服の隙間から忍び込んできた。
生々しい指の感触に集中力が途切れ、身体強化が解除されてその場にへたりこんだ。
「見ろ、まだ万全ではないだろう?」
「……っ!」
誰のせいで……!
そう言いたいのに、気づかうみたいに寄り添ってしゃがんだオリバー様が腰を撫でるのをやめてくれない。
ローブで他の人から見えないから、本当に介護しているようにしか見えないのが恨めしい。
セクハラぁぁぁ。
文句を言いたいのに手を離したら変な声が出そうで何も言えない。
「行くぞ、アッシュ。ナイア、後を任せる」
「承知しました」
オリバー様は僕を抱えてスタスタと歩き始める。
暴れようにもどんなテクニックなのか、横抱きに抱かれているだけなのに身動きが取れない。
どうなっているんだ!?
自由にならない体でもそもそ暴れていると、頭の上でオリバー様がため息をついた。
「全く、一つも思い通りにならないな。君は」
「もう大丈夫です!」
「そういうことは魔法を使わず立てるようになってから言いなさい」
「……ぐっ」
再びオリバー様のテントに連れていかれベッドへ寝かされた。
「休むなら自分のテントに……」
「そんなところで君が大人しく休むとは思えない」
「……」
寝かしつけようとするオリバー様に抵抗していると、不機嫌そうに眉を跳ね上げて僕に覆いかぶさって来た。
オリバー様の表情がゆったりと笑うのが見えた。
「添い寝をしないとならないか?」
耳元で低く囁かれ、冗談では済まない本気の空気を感じて抵抗をやめる。
「!? 寝ます! お休みなさい!!」
僕は慌てて毛布を頭から被った。
「それでいい。俺はここで監視をしているからな」
椅子に座った音がする。
もそもそと寝がえりを打っていると、毛布の上からあやすようにトントンとリズミカルに背中を叩かれる。
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