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17話 凱旋
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遠征から帰って半年が過ぎた。
状態異常にかかっていたオリバー様は、少しの症状を残したまま落ち着いてくれた。
といっても相変わらず時間を作っては会いに来て、口説いて行く日常は変わらないんだけど。
そんな折、久しぶりに仕事モードのオリバー様から依頼があった。
緊張した面持ちで、錬金協会まで迎えに来た豪華な馬車へ乗り、四年ぶりに辺境伯邸の門を潜る。
通った時は、粗末な馬車に乗りトランクを一つだけ持った『領地を追い出された令息』でしかなかった。
あの時は圧迫感しか覚えなかった屋敷も、今見ればただ立派な佇まいのお屋敷だ。
立ち位置が変われば見る目が変わるんだと実感する。
「お待ちしておりました、アッシュ様」
玄関前で馬車が止まり、知らない顔の執事長が恭しくドアを開けてくれた。
硬さの中に敬意が見える『様付け』の響きに、小さく笑みが零れる。
あとで聞いた話では、使用人全員に厳しい処分が下り、オリバー様が直接世話を命じた数人は、指示を無視した罪で解雇されたらしい。
あのとき僕に冷たい対応をした執事長も、その中に含まれていたのだろう。
今さら蒸し返すつもりはないけれど、「理不尽だった」と感じていたあの日の自分が、少しだけ報われた気がした。
「アッシュ、よく来てくれた」
出迎えに来ていたオリバー様が差し出した手を取ると、温かな掌が包んでくれた。
「僕が必要だとお聞きしましたから」
エスコートされて馬車を降りるのは、そういえば初めてだ。
二人で出かける時はいつも乗馬か徒歩だったもんな。
この人と並んでこの屋敷へ入る日が来るとは思っていなかった。
「王都からいらっしゃる特使に、直接調査報告をしてほしいとのことですが」
「ああ、すまないが同席してくれ」
「僕の身分でお会いすることが許されるのですか?」
僕は今、辺境伯の婚約者ではなく、クロイツ男爵令息でもない。
錬金術師アッシュとしてここにいる。
王都から来る特使は爵位の高い貴族のはず。
そんな場に、平民と同じ扱いの僕が同席していいのだろうか。
「ぜひ君にも会いたいと先方から望まれてな」
「そうなんですか」
オリバー様の口調が、少し誇らしげだった。
どんな言葉で僕のことを紹介してくれたのだろう。
想像するだけで、心の奥があたたかくなる。
この人は誰に対しても誠実で、領民を思い、戦う者を支える騎士。
その彼に、僕自身を評価されるのがどれほど嬉しいか言葉にできない。
「引き抜きをされても応えてくれるなよ? 君はこの領地の宝なんだから」
「なんですかそれ。ありえませんよ。僕はグラフィカに骨を埋めるつもりなんですから」
「それは嬉しいな。そのついでに、辺境伯夫人になって俺を支えてくれ」
「それはないですね」
「君は手ごわいな。でも、そこが魅力的だ」
いつもの口説き文句。
最初は困惑しかなかったのに、最近ではやれやれと思いながらも、どこかで楽しんでいる自分がいる。
初対面の冷たい対応をもう恨んでいない。
四年という歳月を経て、この領地、そしてオリバー様を深く知った今心から許すことができた。
でも、いつまでもこのままではいられない。
だって、僕は……。
考えているうちに応接へ到着した。
ここで王都からの特使をオリバー様と待つことに。
当たり障りのない話をする落ち着いた時間。
時々落ちる沈黙も心地いい。
オリバー様の隣は、とても息がしやすいんだ。
ノックの音がして、オリバー様が声をかけるとドアが開く。
入ってきたのは見覚えのある顔だった。
「やぁ、アッシュ。久しぶりだね」
「グレイ伯爵!?」
クロイツ領と隣接するグレイ伯爵領の領主ダリル・グレイ伯爵。
シルバーグレーの髪に深く青い瞳。父様が笑う隣で遊んだ幼い記憶が蘇り、自然に笑顔になった。
伯爵夫人の持病を治療する薬を作るのをきっかけに、両親が亡くなるまでは時々互いの領地を行き来して親交を深めていた。
見覚えのある笑顔が、当時の温かい日々を思い出させた。
「お久しぶりです!」
「君がグラフィカ辺境伯と婚約したと聞いて、結婚式に呼ばれるかと思って待っていたのに。知らせが一向に来ないからこちらから来てしまったよ」
「……申し訳ありません。準備が整わず」
オリバー様が静かに頭を下げた。
「魔獣の大量発生があったのだろう? それなら仕方ない。だが、もう落ち着いたと聞いたぞ」
「アッシュの力があってこそです」
「うんうん、それでこそクロイツ家の者だ」
グレイ伯爵の言葉が、心に柔らかく沁みた。
最近のクロイツ領は評判が悪い。
名前を聞く時は大体悪い意味ばかりだったから、優しい響きで呼ばれるのは久しぶりでなんだか嬉しい。
「ところで、どうしてグレイ伯爵が特使を?」
「ふふ、魔獣殲滅の功労者が凄腕の錬金術師だと聞いてね。君だろうと思い特使に立候補したのさ」
僕が作る薬を信用しているからと言われ、嬉しくなる。
信頼を寄せられるのは誇らしい。
「君を一番必要としているのは俺だからな。よそ見はするなよ」
「……オリバー様」
小声で刺すように言われ、耳まで熱が上がる。
周囲の空気が瞬間的に甘くなって、呼吸しづらくなった。
「おいおい、仲睦まじいのはいいが、私が帰ってからにしてくれ。妻に会いたくなる」
からかうグレイ伯爵の声に、ますます顔が熱くなった。
「ほ、報告をします!」
照れ隠しに声を張り、僕は用意していた報告書を読み上げた。
オリバー様は横で穏やかに相槌を打ち、必要な部分を的確に補足してくれる。
まるで長年の相棒のような呼吸。
合間にほんの少し、彼の横顔を盗み見た。
同じタイミングで目が合って、微笑まれる。
それが、何より心臓に悪い。
「危機はもう去ったのだな?」
「はい。原因であるエンビキノコは完全に駆除されました」
「それは見事だ」
「辺境伯様の判断が迅速だったのです」
「いや、アッシュの功績が大きい」
互いを称え合うように言葉を交わすと、伯爵が楽しげに笑った。
「うんうん、仲が良くてなによりだ。……まぁ、変な噂を耳にしていたから余計に安心したよ」
「変な噂、ですか?」
「辺境伯の伴侶として落ちぶれたクロイツ男爵家は相応しくない。辺境伯家と婚姻を結ぶならもっと格の高い家であるべきだ」
「……」
誰かがそろそろ言い出すだろうとは思っていたけれど、現実として聞くと胸がざらつく。
確かに最近のクロイツ領の評判はあまりにも悪い。
疫病の特効薬を作ったことで陞爵の話も出ていたのに、それも消えてしまうほどに。
「俺の伴侶はアッシュだ。他の誰とも結婚する気はない」
オリバー様が、はっきりと言い切った。
心臓が跳ねて息が詰まる。
嬉しさと恐怖が同時に膨らむ。
「そうは言っても、君に婚約者がいると知りながら縁談が山のように来ているのも事実だろう?」
国の危機を救った英雄だとオリバー様は言われているのだそうだ。
そんな相手と縁続きになりたい家は多い。
特に今の婚約者は落ちぶれたクロイツ男爵家令息。
付け入る隙があると思う輩がいても不思議ではない。
頭では理解していても、実際に縁談が来ていると聞いて無意識に息を詰めてしまった。
「グレイ伯爵……」
オリバー様はなぜ今言うのだとグレイ伯爵を睨みながら、不満そうに顔をしかめる。
否定しないということは事実なんだ。
「あれは俺だけの力では成し得なかった。アッシュがいなければもっと被害も多く、この領地は未だ混乱のさ中にあっただろう」
「……ふむ。だったら早く結婚したまえ。そうしたら煩い鳴き声も消える」
その視線は真っすぐ僕へ。
この状況を作り出しているのは僕。
オリバー様は腹を決めていて、後は僕の気持ちひとつ。
僕がオリバー様の求婚を断ってはいるけれど、先ほどからの僕らの様子を見て、本当に嫌ではないのが伝わってしまったんだ。
「……」
「アッシュ、急かすつもりはない。俺はいくらでも待てるから。君の気持ちが向くまで努力させてもらえないだろうか」
オリバー様が懇願するように僕の手を取る。
僕が欲しいと言ってくれるのは嬉しくて幸せだ。
それが今僕の偽らざる本当の気持ち。
横を見ると、グレイ伯爵の視線がまっすぐに僕を射抜いていた。
からかい半分の笑みの奥に、「早く決めろ」と言われているような重さがある。
ここで頷けば、オリバー様の隣。
「辺境伯夫人」は僕の席になる。
……けれど。
それが出来ないことは僕が一番よく知っていた。
曖昧な返事で誤魔化していい時間は終わったんだ。
喉の奥が焼けるように熱くなり、手が震えるのを堪えながら口を開いた。
「いいえ、この場ではっきり言わせていただきます。僕はこの婚約を解消したいです」
「!? アッシュ」
「グレイ伯爵。立会人になっていただけないでしょうか?」
グレイ伯爵は短い沈黙のあと、ため息をついた。
「私は構わないが……」
オリバー様は戦場で味方を失ったような目で、僕らを見ている。
その瞳には悲しみが浮かんでいた。
それを見ていたくなくて僕は視線を逸らす。
「アッシュ……」
僕は、オリバー様の目を見ることが出来なかった。
状態異常にかかっていたオリバー様は、少しの症状を残したまま落ち着いてくれた。
といっても相変わらず時間を作っては会いに来て、口説いて行く日常は変わらないんだけど。
そんな折、久しぶりに仕事モードのオリバー様から依頼があった。
緊張した面持ちで、錬金協会まで迎えに来た豪華な馬車へ乗り、四年ぶりに辺境伯邸の門を潜る。
通った時は、粗末な馬車に乗りトランクを一つだけ持った『領地を追い出された令息』でしかなかった。
あの時は圧迫感しか覚えなかった屋敷も、今見ればただ立派な佇まいのお屋敷だ。
立ち位置が変われば見る目が変わるんだと実感する。
「お待ちしておりました、アッシュ様」
玄関前で馬車が止まり、知らない顔の執事長が恭しくドアを開けてくれた。
硬さの中に敬意が見える『様付け』の響きに、小さく笑みが零れる。
あとで聞いた話では、使用人全員に厳しい処分が下り、オリバー様が直接世話を命じた数人は、指示を無視した罪で解雇されたらしい。
あのとき僕に冷たい対応をした執事長も、その中に含まれていたのだろう。
今さら蒸し返すつもりはないけれど、「理不尽だった」と感じていたあの日の自分が、少しだけ報われた気がした。
「アッシュ、よく来てくれた」
出迎えに来ていたオリバー様が差し出した手を取ると、温かな掌が包んでくれた。
「僕が必要だとお聞きしましたから」
エスコートされて馬車を降りるのは、そういえば初めてだ。
二人で出かける時はいつも乗馬か徒歩だったもんな。
この人と並んでこの屋敷へ入る日が来るとは思っていなかった。
「王都からいらっしゃる特使に、直接調査報告をしてほしいとのことですが」
「ああ、すまないが同席してくれ」
「僕の身分でお会いすることが許されるのですか?」
僕は今、辺境伯の婚約者ではなく、クロイツ男爵令息でもない。
錬金術師アッシュとしてここにいる。
王都から来る特使は爵位の高い貴族のはず。
そんな場に、平民と同じ扱いの僕が同席していいのだろうか。
「ぜひ君にも会いたいと先方から望まれてな」
「そうなんですか」
オリバー様の口調が、少し誇らしげだった。
どんな言葉で僕のことを紹介してくれたのだろう。
想像するだけで、心の奥があたたかくなる。
この人は誰に対しても誠実で、領民を思い、戦う者を支える騎士。
その彼に、僕自身を評価されるのがどれほど嬉しいか言葉にできない。
「引き抜きをされても応えてくれるなよ? 君はこの領地の宝なんだから」
「なんですかそれ。ありえませんよ。僕はグラフィカに骨を埋めるつもりなんですから」
「それは嬉しいな。そのついでに、辺境伯夫人になって俺を支えてくれ」
「それはないですね」
「君は手ごわいな。でも、そこが魅力的だ」
いつもの口説き文句。
最初は困惑しかなかったのに、最近ではやれやれと思いながらも、どこかで楽しんでいる自分がいる。
初対面の冷たい対応をもう恨んでいない。
四年という歳月を経て、この領地、そしてオリバー様を深く知った今心から許すことができた。
でも、いつまでもこのままではいられない。
だって、僕は……。
考えているうちに応接へ到着した。
ここで王都からの特使をオリバー様と待つことに。
当たり障りのない話をする落ち着いた時間。
時々落ちる沈黙も心地いい。
オリバー様の隣は、とても息がしやすいんだ。
ノックの音がして、オリバー様が声をかけるとドアが開く。
入ってきたのは見覚えのある顔だった。
「やぁ、アッシュ。久しぶりだね」
「グレイ伯爵!?」
クロイツ領と隣接するグレイ伯爵領の領主ダリル・グレイ伯爵。
シルバーグレーの髪に深く青い瞳。父様が笑う隣で遊んだ幼い記憶が蘇り、自然に笑顔になった。
伯爵夫人の持病を治療する薬を作るのをきっかけに、両親が亡くなるまでは時々互いの領地を行き来して親交を深めていた。
見覚えのある笑顔が、当時の温かい日々を思い出させた。
「お久しぶりです!」
「君がグラフィカ辺境伯と婚約したと聞いて、結婚式に呼ばれるかと思って待っていたのに。知らせが一向に来ないからこちらから来てしまったよ」
「……申し訳ありません。準備が整わず」
オリバー様が静かに頭を下げた。
「魔獣の大量発生があったのだろう? それなら仕方ない。だが、もう落ち着いたと聞いたぞ」
「アッシュの力があってこそです」
「うんうん、それでこそクロイツ家の者だ」
グレイ伯爵の言葉が、心に柔らかく沁みた。
最近のクロイツ領は評判が悪い。
名前を聞く時は大体悪い意味ばかりだったから、優しい響きで呼ばれるのは久しぶりでなんだか嬉しい。
「ところで、どうしてグレイ伯爵が特使を?」
「ふふ、魔獣殲滅の功労者が凄腕の錬金術師だと聞いてね。君だろうと思い特使に立候補したのさ」
僕が作る薬を信用しているからと言われ、嬉しくなる。
信頼を寄せられるのは誇らしい。
「君を一番必要としているのは俺だからな。よそ見はするなよ」
「……オリバー様」
小声で刺すように言われ、耳まで熱が上がる。
周囲の空気が瞬間的に甘くなって、呼吸しづらくなった。
「おいおい、仲睦まじいのはいいが、私が帰ってからにしてくれ。妻に会いたくなる」
からかうグレイ伯爵の声に、ますます顔が熱くなった。
「ほ、報告をします!」
照れ隠しに声を張り、僕は用意していた報告書を読み上げた。
オリバー様は横で穏やかに相槌を打ち、必要な部分を的確に補足してくれる。
まるで長年の相棒のような呼吸。
合間にほんの少し、彼の横顔を盗み見た。
同じタイミングで目が合って、微笑まれる。
それが、何より心臓に悪い。
「危機はもう去ったのだな?」
「はい。原因であるエンビキノコは完全に駆除されました」
「それは見事だ」
「辺境伯様の判断が迅速だったのです」
「いや、アッシュの功績が大きい」
互いを称え合うように言葉を交わすと、伯爵が楽しげに笑った。
「うんうん、仲が良くてなによりだ。……まぁ、変な噂を耳にしていたから余計に安心したよ」
「変な噂、ですか?」
「辺境伯の伴侶として落ちぶれたクロイツ男爵家は相応しくない。辺境伯家と婚姻を結ぶならもっと格の高い家であるべきだ」
「……」
誰かがそろそろ言い出すだろうとは思っていたけれど、現実として聞くと胸がざらつく。
確かに最近のクロイツ領の評判はあまりにも悪い。
疫病の特効薬を作ったことで陞爵の話も出ていたのに、それも消えてしまうほどに。
「俺の伴侶はアッシュだ。他の誰とも結婚する気はない」
オリバー様が、はっきりと言い切った。
心臓が跳ねて息が詰まる。
嬉しさと恐怖が同時に膨らむ。
「そうは言っても、君に婚約者がいると知りながら縁談が山のように来ているのも事実だろう?」
国の危機を救った英雄だとオリバー様は言われているのだそうだ。
そんな相手と縁続きになりたい家は多い。
特に今の婚約者は落ちぶれたクロイツ男爵家令息。
付け入る隙があると思う輩がいても不思議ではない。
頭では理解していても、実際に縁談が来ていると聞いて無意識に息を詰めてしまった。
「グレイ伯爵……」
オリバー様はなぜ今言うのだとグレイ伯爵を睨みながら、不満そうに顔をしかめる。
否定しないということは事実なんだ。
「あれは俺だけの力では成し得なかった。アッシュがいなければもっと被害も多く、この領地は未だ混乱のさ中にあっただろう」
「……ふむ。だったら早く結婚したまえ。そうしたら煩い鳴き声も消える」
その視線は真っすぐ僕へ。
この状況を作り出しているのは僕。
オリバー様は腹を決めていて、後は僕の気持ちひとつ。
僕がオリバー様の求婚を断ってはいるけれど、先ほどからの僕らの様子を見て、本当に嫌ではないのが伝わってしまったんだ。
「……」
「アッシュ、急かすつもりはない。俺はいくらでも待てるから。君の気持ちが向くまで努力させてもらえないだろうか」
オリバー様が懇願するように僕の手を取る。
僕が欲しいと言ってくれるのは嬉しくて幸せだ。
それが今僕の偽らざる本当の気持ち。
横を見ると、グレイ伯爵の視線がまっすぐに僕を射抜いていた。
からかい半分の笑みの奥に、「早く決めろ」と言われているような重さがある。
ここで頷けば、オリバー様の隣。
「辺境伯夫人」は僕の席になる。
……けれど。
それが出来ないことは僕が一番よく知っていた。
曖昧な返事で誤魔化していい時間は終わったんだ。
喉の奥が焼けるように熱くなり、手が震えるのを堪えながら口を開いた。
「いいえ、この場ではっきり言わせていただきます。僕はこの婚約を解消したいです」
「!? アッシュ」
「グレイ伯爵。立会人になっていただけないでしょうか?」
グレイ伯爵は短い沈黙のあと、ため息をついた。
「私は構わないが……」
オリバー様は戦場で味方を失ったような目で、僕らを見ている。
その瞳には悲しみが浮かんでいた。
それを見ていたくなくて僕は視線を逸らす。
「アッシュ……」
僕は、オリバー様の目を見ることが出来なかった。
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