【完結】イケメンが怖い俺を、氷の騎士団長が優しく溶かしてくる話

中洲める

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常駐ヒーラー編

*39話 初めての(2)



 足を大きく広げられて、間にレイナントが入って俺の体を見下ろしている。
 相変わらず焼けてしまいそうな熱を帯びたブルーグレーの瞳が俺を見つめていた。
 氷の騎士なんて嘘じゃん。

 知らない奴が言い始めた噂話に信憑性なんてない。
 そんな実証例を俺はまた目の当たりにしている。

「ルイ」
 さっきの粘液をガチガチに大きくなったそれに垂らしているのがみえる。
 すごく大きくて、俺よりずっと長い。
 ゆっくりと粘度の高い液体が零れて行く様が酷く卑猥で、俺の心臓が勝手に高鳴る。
「入れますよ? 痛くないとは思いますが、辛かったら言ってください」
「言ったら、やめる?」
「痛くないように方法を変えます」
「うん。やめないなら、いい」
 俺の言葉にレイナントは微笑んでキスをする。
 そのまま舌を絡ませ合っていると、さっきまで指が入っていたところに熱い塊が当てられた。

 レイナントが、入って来るんだ。
 どうしよう、すごく、嬉しい。

 早く欲しいというように、腰を動かせば、困ったように眉を寄せた。
「今、あげます」
 キスの合間に囁かれて、腰が押し付けられる。

 ぬるりと、たいした抵抗もなく先端が中へ入ってきた。
 あの大きなのが、俺の中へ入ってるんだ。

「レイナント……っ」
 圧迫感はあるけど、痛くはない。
「ルイ、ルイ……」
 感極まったように俺をかき抱き、何度もキスをする。
 まだ先端だけなのに、こんなに幸せで嬉しいんだ。
「ねぇ、俺……」
 この胸いっぱいで溢れる気持ちを抑えることが出来ない。
 今伝えなきゃ、いっぱいになってきっと俺は破裂してしまう。

「レイナントが好き」

「ルイっ!」

 腹の奥で熱い感覚が広がった。
「……なんて時に言うんですか」
 がっくりとうなだれたレイナントは俺の肩口に額を擦りつける。
「もしかして、イッた?」
 小さく頷くレイナントが可愛くて頭を抱きしめて髪を撫でる。
 なんでも完璧にやるレイナントが俺のせいで、恥ずかしそうにしてるの、なんかいい……。
 久しぶりに年上の余裕を感じて、何度も頭を撫でているとレイナントが顔をあげた。

「ルイ……」
 立ち直ったらしいレイナントが俺の首を噛む。
「あんっ」
「まだ全然萎えてないんで、このまま行きます」
「!?」
 本当だ。出したはずなのに、圧迫感が全然減ってない!
 そしてどんどん中へ入って来る。
 前後に揺すられると、結合部からレイナントの体液が零れてくる。
 それが滑りを良くして、腰を動かされるたびに中へスムーズに入っていくようになった。

「あっ、レイナント。奥、入って……っ」
「ルイ、私の、ルイ……」
 喘ぐ俺の唇を追いかけてキスをする。
 舌が絡むとそれだけで気持ちよくなって、お尻の力が抜けていく。
 それを逃さず、どんどん奥まで入ってきた。
 やがて、俺の尻にレイナントの腰が当たり、全部入ったことを理解した。

「はぁ、はぁ、ルイ」
「すごいな、レイナントが全部ここにいるのか」
 自分の腹を撫でると、掌にレイナントの感触があたる。
「うっ、ルイ。またそんなことを……」
 イきそうになったのか、レイナントが腹筋に力を入れたのがわかる。
「さっき俺だけたくさんイかされたんだから、レイナントも同じだけイけばいい」
「いいんですか? あなたも道連れですが?」
 体を起こし、髪をかき上げたレイナントは笑いながら腰を引いた。
「あ……」
 そうだった。
 今更ながらに気付いた俺に、レイナントはうっとりと微笑んだ。
「煽るとどうなるか、体で覚えてください。習うより慣れろ、なんでしょう?」
 色っぽく囁かれてドキリとしたその瞬間、奥まで突き入れられた。
「ああっ!」
 痛みはない。
 ただ、気持ちがいい。
 レイナントのブルーグレーの魔力と俺の空色の魔力が、中で渦を巻くように混ざり合って、お互いの体に流れて行くのを感じる。
 それが互いの快感をそのまま送り合っているみたいで、一人じゃ絶対に届かないところまで一気に引き上げられていく。

「ど、しよ……。気持ちいい、初めてなのに……っ」
「私も、すごく気持ちいい」
「こんなに、癖になる……っ」
「あなたとだけです。こんな風になれるのは」
「うん、俺、レイナントだけ……っ」
 快感に攫われないように強く抱き合い、混ざり合う。

 ガツガツと貪るように抱き合って、止まれない。

「あんっ、ああ! ね、も……イク……イっちゃう……っ」
「私も、もう……っ。一緒に」
「うんっ」
 深く唇を合わせたまま、ほぼ同時に絶頂を迎えた。
 中で吐き出された熱が体を潤していく感覚すらする。
 これが魔力相性がいいって証なんだ。
「脳が痺れるくらい気持ちいいです……」
 溶けた声で俺の胸に頭を擦り寄せるレイナントがなんだか可愛い。
「俺も、すごくよかった」
「私は、こんなに幸せでいいんでしょうか?」
 不安そうなレイナントの頭を撫でてやる。
「いいんじゃないの? 俺もすっげぇ幸せだし」
 でも、とレイナントの頬に両手を当てて目を合わせる。

「でもさ、これで満足なんて出来ないし。俺、レイナントともっと幸せになりたい」

 笑ってやると、レイナントは泣き笑いになる。
「ええ、あなたとなら叶いそうな気がします」
 そうして静かに唇が重なった。

 けれどそれ以上は進まず、静かに体を離す。


「もう少ししたいですが、明日は出かけなければなりませんからね」
 再び俺たちの体はレイナントの魔法できれいになり、服も着ないまま抱き合ってベッドに潜る。
「カフェ、カフェは絶対行きたい」
 おいしいスイーツが俺を待っているんだ。

「ルイ、もう少し惜しんでください」
 がっくりしたように俺に抱き着くレイナントに、俺は笑う。

「帰ってきたらまたすればいいじゃん?」
 しばらく任務はないし。魔獣の機嫌次第だけど、ちょっとくらい羽目を外してもいいと思う。

 だって蜜月だし。

 そう囁くと、レイナントは目を瞬かせた後、笑う。

「あなたは私を甘やかす天才ですね」
「俺、この役目は誰にも譲らないから」
 宣言すると、レイナントは幸せそうに微笑んだ。
 

 前世で何も手に入れられなかった俺は、この世界でたくさんの物を手に入れられた。
 親代わりの神官長様、親友のガイズ。同僚のセリーヌ、ユリウス。そして第五騎士団のみんな。
 それから……大切なレイナント。
 あの辛かった日々がこの未来に繋がっていたのなら、耐えた日々は無駄じゃなかったと思えた。

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